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更新日:平成29(2017)年5月24日

千葉県感染症情報センター

千葉県感染症情報センターとは、「感染症の予防及び感染症の患者に対する医療に関する法律」による施策として位置づけられた感染症発生動向調査により得られた情報を集計・分析するとともに、情報提供・開示するため、千葉県衛生研究所に設置されています。

週報月報報告数腸管出血性大腸菌感染症インフルエンザ感染性胃腸炎麻しん風しんリンク

週報

2017年20週(2017年5月15日~2017年5月21日)(PDF:1,327KB)

※過去の注目疾患:2014年2015年2016年2017年

※過去の週報:2012年~2015年週報2016年週報2017年週報

今週の注目疾患

カルバペネム耐性腸内細菌科細菌(CRE)感染症

カルバペネム耐性腸内細菌科細菌(CRE)感染症は、日本では2014年9月19日より感染症法に基づく5類全数把握疾患に分類されている。CREを含む薬剤耐性菌(Antimicrobial resisitance:AMR)の問題は、近年国際的課題として対策が求められており、2016年4月には本邦における薬剤耐性対策アクションプランも策定された。
CRE感染症の発生動向調査が開始され2年半が過ぎ、その届出状況の把握のため、サーベイランス開始以降、2017年第20週現在までに県内医療機関から報告されたCRE報告例についてまとめる。
上記期間における報告数は計178例であった。診断時の年齢は中央値73歳(範囲13-102歳)、性別は178例のうち131例(74%)が男性であったが、発症時年齢の性別による違い(年齢分布)は認められなかった(図)。渡航歴の有無に関する記載のあった症例の中で、90日以内の海外渡航歴を有するとした症例はなかった。
感染症の病型では、尿路感染症が24%、次いで肺炎22%、菌血症・敗血症21%であった。感染原因としては以前からの保菌(37%)、医療器具関連感染(24%)、手術部位感染(19%)、院内感染(5%)の順に多くみられた。分離菌については記載欄に記載が無い、属名までの記載といった10例を除いた168例では、Enterobacter aerogenes(43%)、Enterobacter cloacae(38%)、Escherichia coli(6%)、Klebsiella pneumoniae(5%)の順に多かった(表)。
サーベイランスが開始されてから3年に満たず、発生数の推移について検討することは困難であるが、2017年は第20週までに28例が報告されており、通年でCRE感染症のサーベイランスが稼働していた2015年同時期(第1~20週)の11例、2016年同時期(第1~20週)の19例と比較して多い。増加の要因としてはサーベイランス開始による検査法の導入・普及や意識の向上が報告数の増加に関係していることも考えらえる。
CRE感染症においては、原因菌である腸内細菌科細菌がどのようなカルバペネム耐性機序を示しているかが重要である。カルバペネマーゼ産生菌(CPE、carbapenemase-producing Enterobacteriaceae)の場合、カルバペネマーゼは一般的にカルバペネム系を含むほとんどのβ-ラクタム剤を加水分解するため、CPEはβ-ラクタム剤に汎耐性となることが多い。また、カルバペネマーゼ遺伝子は他の系統の薬剤耐性遺伝子とともにプラスミド上に存在することが多く、このプラスミドが菌種間を水平伝達しうるため、拡散伝播経路も複雑になりやすい。CREと判定された株が分離された場合、それがCPEなのかその他の機序によるカルバペネム耐性なのかを確認することが望ましく、また同時に院内感染なのか市中感染なのかを評価すること、周囲への拡散させるリスクについて評価することが求められる。各症例のリスク評価に基づく効果的な対応方法の確立が、CRE感染症のサーベイランスが開始されて2年半が経ち、見えてきた課題である。
参考・引用
国立感染症研究所:感染症法に基づくカルバペネム耐性腸内細菌科細菌感染症の届出状況(2015年1~12月)
https://www.niid.go.jp/niid/ja/id/2387-disease-based/ka/cre/idsc/iasr-news/6726-439p02.html外部サイトへのリンク
国立感染症研究所:カルバペネム腸内細菌科細菌感染症
http://www.niid.go.jp/niid/ja/id/2386-disease-based/ka/cre/idsc/iasr-topic/5238-tpc418-j.html
外部サイトへのリンク

疾患別・保健所別5週グラフ

疾患別・保健所別5週グラフ(2017年16週~2017年20週)(PDF:209KB)

月報

2017年4月分(PDF:885KB)(2017年18週週報に含む)

報告数

腸管出血性大腸菌感染症情報

千葉県では、2017年20週に3例の届出があった(2017年5月24日現在)。2017年1~20週の累計は13例となった。

インフルエンザ情報

2017年20週の県全体の定点当たり報告数は、19週の1.29から減少し0.74となった。

感染性胃腸炎情報

2017年20週の県全体の定点当たり報告数は、19週の6.12から増加し6.17となった。

麻しん情報

千葉県では、2017年20週に届出はなかった(2017年5月24日現在)。2017年1~20週の累計は0例のままである。

風しん情報

千葉県では、2017年20週に届出はなかった(2017年5月24日現在)。2017年1~20週の累計は3例のままである。

リンク

よくある質問

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所属課室:健康福祉部千葉県衛生研究所感染疫学研究室

電話番号:043-266-6723

ファックス番号:043-265-5544

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