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更新日:令和7(2025)年10月15日
ページ番号:4643
千葉県感染症情報センターとは、「感染症の予防及び感染症の患者に対する医療に関する法律」による施策として位置づけられた感染症発生動向調査により得られた情報を集計・分析するとともに、情報提供・開示するため、千葉県衛生研究所に設置されています。
週報/月報/新型コロナウイルス感染症/麻しん/百日咳/梅毒/腸管出血性大腸菌感染症/インフルエンザ/感染性胃腸炎/風しん/急性呼吸器感染症(ARI)報告様式/リンク
2025年第41週(2025年10月6日から2025年10月12日)(PDF:1,126.5KB)
2025年10月6日から2025年10月12日までの期間(2025年第41週)の千葉県結核・感染症週報を掲載しています。
※過去の注目疾患:2015年、2016年、2017年、2018年、2019年、2020年、2021年、2022年、2023年、2024年、2025年
※過去の週報:
2012年から2016年週報、2017年週報、2018年週報、2019年週報、2020年週報、2021年週報、2022年週報、2023年週報、2024年週報、2025年週報
2025年第41週に県内医療機関から4例の届出があり、本年の累計は360例となった。
現行感染症サーベイランスが開始された1999年以降で最多の2023年と同水準で推移しており、引き続き発生動向に注意が必要である(図1)。
2025年に届出のあった360例の概要は以下のとおり。
性別では、男性235例(65%)、女性125例(35%)であった。
年代別では、男性235例のうち40代が56例(24%)と最も多く、次いで50代53例(23%)、20代及び30代各39例(各17%)と続いた。女性125例では20代が61例(49%)と最も多く、次いで30代20例(16%)、40代19例(15%)であった。
病型別では、男性235例のうち早期顕症梅毒第1期(以下、第1期)が122例(52%)と最も多く、次いで早期顕症梅毒第1期(以下第2期)56例(24%)、無症状病原体保有者49例(21%)であった。女性125例では第2期が58例(46%)と最も多く、次いで無症状病原体保有者41例(33%)、第1期23例(18%)であった(図2)。
なお、妊婦症例は14例あり、先天梅毒は1例届出されていた。
梅毒は梅毒トレポネーマ(Treponema pallidum subspecies pallidum)を病原体とする細菌感染症である。菌を排出している感染者との性器や肛門、口腔などの粘膜の接触を伴う性行為により感染する。予防方法は、感染者との性行為を避けることが基本となるが、病変の存在に気づかない場合もあるため、コンドームを適切に使用することが感染リスクの低減につながる。不特定多数の人との性的接触は感染リスクを高めることから、回避することが望ましい。また、症状が消えても感染力が残っていること、治癒しても再度感染する可能性があることに注意が必要である1,2,3)。
典型的な症例では、感染して2から4週間後、梅毒トレポネーマの侵入箇所にしこりや潰瘍ができたり、鼠径部のリンパ節が腫れたりすることもあるが、いずれも痛みを伴わないことが多い(第1期)。その後、数週間から数カ月間が経過すると、皮膚や粘膜に発疹を生じたり、肝臓、腎臓など全身の臓器に様々な症状を呈したりすることがある(第2期)。第1期、第2期のいずれも、症状は自然に軽快することが多いが、梅毒が治ったわけではない。治療せず放置した場合、感染から数年後に、大動脈瘤などが生じる心血管梅毒や歩行障害などを伴う脊髄癆(せきずいろう)などの晩期顕症梅毒を引き起こすことがある。なお、感染が脳や脊髄に及んだ場合を神経梅毒と呼び、どの病期でも起こりうる1,2,3)。
妊婦が梅毒に感染すると、胎盤を通じて胎児に感染し、流産、死産、先天梅毒を起こす可能性がある。先天梅毒は、生後まもなく皮膚病変や肝脾腫などを認める早期先天梅毒と、生後約2年以降に目や耳に症状を呈する晩期先天梅毒がある。先天梅毒の予防では、妊婦健診におけるスクリーニング検査、早期検査、早期治療が重要である。感染した妊婦への適切な抗菌薬治療によって、母子感染するリスクを下げることができる1,4)。
千葉県では無料・匿名の検査を実施しています
梅毒は早期に適切な治療を受けることで完治可能な疾患です。早期発見・早期治療、そして再感染を予防するためにも、パートナーもともに検査を受けることが推奨されます。
県では保健所等において無料・匿名の検査を実施しています。感染が気になる方や不安なことがある場合には、県ホームページ等でスケジュールをご確認の上、ぜひご活用ください2,5)。
3)厚生労働省:梅毒
4)国立健康危機管理研究機構: IASR 44(12), 2023【特集】梅毒 2023年現在
直近5週間分の保健所別の定点当たり報告数のグラフを掲載しています。
掲載している定点把握対象の感染症:RSウイルス感染症、咽頭結膜熱、A群溶血性レンサ球菌咽頭炎、感染性胃腸炎、水痘、手足口病、伝染性紅斑、突発性発しん、ヘルパンギーナ、流行性耳下腺炎、インフルエンザ、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)、急性呼吸器感染症(ARI)、急性出血性結膜炎、流行性角結膜炎
2025年9月の千葉県結核・感染症月報(2025年第40週週報)を掲載しています。
2025年41週の県全体の定点当たり報告数は、前週(5.17)から減少して、4.09となった。
2025年41週までの県内の新型コロナウイルス感染症の発生状況について掲載しています。過去の発生状況については以下に掲載しています。
県衛生研究所は、国立感染症研究所と協働で、県健康福祉センター(保健所)(千葉市・船橋市・柏市除く)等から収集した検体について新型コロナウイルスのゲノム解析を行い、ウイルスの変異状況を調べています。
その状況についてお知らせします。
千葉県では、2025年41週に届出はなく、累計は22例であった。
2025年41週までの県内の麻しんの発生状況について掲載しています。
【国内の状況】
国立健康危機管理研究機構のまとめによると、2025年は第40週に1例の届出があり、累計229例となりました。近隣都県では、これまでに神奈川県で40例、東京都で30例、茨城県で22例、埼玉県で10例の届出がありました1)。
国内外での報告増加を受け、厚生労働省は令和7年3月19日付けで注意喚起をしています2)。
2)厚生労働省:麻しんの国内外での報告増加に伴う注意喚起について(協力依頼) (PDF:190.4KB)
【千葉県の過去の状況】
国内で麻しん(はしか)の感染事例が報告されています。麻しんは感染力が強く、空気感染もするので、手洗い、マスクのみで予防はできません。麻しんの罹患歴がなく、2回の予防接種歴が明らかでない場合は予防接種をご検討ください。
また、発疹、発熱などの麻しんのような症状がある場合は、麻しんの疑いがあることを事前にかかりつけ医または医療機関に電話等で伝え、受診の要否や注意点を確認してください。医療機関へ移動される際は周囲の方への感染を防ぐためにもマスクを着用し、公共交通機関の利用は可能な限り避けてください。詳細については、下記ホームページをご参照ください。
千葉県では2025年41週に39例届出があり、累計は3,288例となった。
県内の百日咳発生状況について掲載しています。
千葉県では2025年41週に4例の届出があり、累計は360例となった。
県内の梅毒発生状況について掲載しています。2021年から2024年の過去の発生状況については以下に掲載しています。
千葉県では2025年41週に1例の届出があり、累計は166例となった。
2025年41週までの県内の腸管出血性大腸菌感染症発生状況について掲載しています。2010年から2024年の過去の発生状況については以下に掲載しています。
- 千葉県の腸管出血性大腸菌感染症発生状況(2024年1週から52週)(PDF:207.2KB)
- 千葉県の腸管出血性大腸菌感染症発生状況(2023年1週から52週)(PDF:381.4KB)
- 千葉県の腸管出血性大腸菌感染症発生状況(2022年1週から52週)(PDF:249.1KB)
- 千葉県の腸管出血性大腸菌感染症発生状況(2021年1週から52週)(PDF:270.2KB)
- 千葉県の腸管出血性大腸菌感染症発生状況(2020年1週から53週)(PDF:250.6KB)
- 千葉県の腸管出血性大腸菌感染症発生状況(2019年1週から52週)(PDF:240KB)
- 千葉県の腸管出血性大腸菌感染症発生状況(2018年1週から52週)(PDF:242KB)
- 千葉県の腸管出血性大腸菌感染症発生状況(2017年1週から52週)(PDF:254KB)
- 千葉県の腸管出血性大腸菌感染症発生状況(2016年1週から52週)(PDF:145KB)
- 千葉県の腸管出血性大腸菌感染症発生状況(2015年1週から53週)(PDF:233KB)
- 千葉県の腸管出血性大腸菌感染症発生状況(2010年から2014年)(PDF:224KB)
2025年41週の県全体の定点当たり報告数は、前週(2.36)から増加して、4.20となった。
2025/26シーズンの県内のインフルエンザ発生状況について掲載しています。2015/16シーズンから2024/25シーズンの過去の発生状況については以下に掲載しています。
※県内の迅速診断の結果がとりまとめられています。
2025年41週の県全体の定点当たり報告数は、前週(3.67)から減少して、3.62となった。
2025/26シーズンの県内の感染性胃腸炎の発生状況について掲載しています。2016/17シーズンから2024/25シーズンの過去の発生状況については以下に掲載しています。
千葉県では、2025年41週に届出はなく、累計は0例であった。
県内の風しんの発生状況について掲載しています。2008年から2024年の過去の発生状況については以下に掲載しています。
保健所へは、小児科・ARI定点の医療機関は報告様式1と2の両方を、ARI定点は報告様式2をご報告ください。
なお、集計様式は、保健所への送付は不要です。
参考:急性呼吸器感染症(ARI)に関する説明会の開催について(千葉県疾病対策課)
急性呼吸器感染症定点にかかるシステム上の入力方法について 医療機関向け(PDF:1,419.1KB)
オンライン報告を希望される場合、ちば電子申請サービスから手続きをお願いします(県庁疾病対策課ホームページへ)
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