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更新日:令和7(2025)年5月14日
ページ番号:4643
千葉県感染症情報センターとは、「感染症の予防及び感染症の患者に対する医療に関する法律」による施策として位置づけられた感染症発生動向調査により得られた情報を集計・分析するとともに、情報提供・開示するため、千葉県衛生研究所に設置されています。
週報/月報/新型コロナウイルス感染症/麻しん/百日咳/梅毒/腸管出血性大腸菌感染症/インフルエンザ/感染性胃腸炎/風しん/急性呼吸器感染症(ARI)報告様式/リンク
2025年第19週(2025年5月5日から2025年5月11日)(PDF:937.1KB)
2025年5月5日から2025年5月11日までの期間(2025年第19週)の千葉県結核・感染症週報を掲載しています。
※過去の注目疾患:2015年、2016年、2017年、2018年、2019年、2020年、2021年、2022年、2023年、2024年、2025年
※過去の週報:2012年から2016年週報、2017年週報、2018年週報、2019年週報、2020年週報、2021年週報、2022年週報、
2025年第19週に県内医療機関から89例の届出があり、本年の累計は581例となった(図1)。診断週別の届出数は第17週に2018年の全数把握疾患への変更後最多となった後も、引き続き高水準で推移しており、動向に注意が必要である。
2025年に届出のあった581例の概要は以下のとおり。
性別では男性が298例(51%)、女性が283例(49%)であった。年齢群別では10歳以上15歳未満が308例(53%)と最も多く、次いで5歳以上10歳未満が99例(17%)であった。なお、重症化リスクが高い6か月未満児1)は11例(2%)であった。
2025年は10歳以上15歳未満が半数以上であり、2018年から2024年までと比較して、全体に占める割合が高くなっていた(図2)。
百日咳は、百日咳菌(Bordetella pertussis)によって起こる気道感染症である2)。
感染経路は鼻咽頭や気道からの分泌物による飛沫感染、及び接触感染である。約7~10日の潜伏期間を経て、かぜ症状で始まり、次第に咳の回数が増えて程度も激しくなる。その後、持続的な咳嗽に加え、連続性の咳嗽発作や咳嗽後の嘔吐、吸気性の笛声といった特徴的な症状を呈する1,3,4)。
乳児期早期ではこれらの特徴的な咳嗽がみられないことがあり、無呼吸発作やチアノーゼ、けいれんを呈し、呼吸停止に至る場合がある1,3,4)。特にワクチン未接種の乳幼児が罹患すると重篤化し易く、0歳で発症すると半数以上が呼吸管理のため入院加療となっているとの報告がある4)。
一方、青年・成人では主に2週間以上の長引く咳と発作性の咳だけのことが多い。軽症で診断が見逃されやすいが、菌の排出があるため、ワクチン未接種の新生児・乳幼児に対する感染源として注意が必要である3,4)。
また、ワクチン接種による予防が可能であり、定期予防接種が行われている5)。2023 年度以降は、百日咳による乳児の重症化予防の観点から、定期予防接種の接種可能な 最低年齢が生後3か月から生後2か月に前倒しされた 6)。
定期接種の対象の方は、接種時期を確認の上、接種をお願いします。
疑わしい症状がある場合には、速やかに医療機関を受診してください。
■参考・引用
1)国立健康危機管理研究機構:全数報告サーベイランスによる国内の百日咳報告患者の疫学(2023年)
4)厚生労働省:百日せきワクチンファクトシート(PDF:6,516.3KB)
6)厚生労働省:「予防接種法第5条第1項の規定による予防接種の実施について」の一部改正について(令和5年3月31日)(PDF:98.6KB)
≪ゴールデンウィークに海外へ渡航された皆様へ≫
感染症には、潜伏期間(感染してから発症するまでの期間)が数日から1週間以上と長いものもあり、渡航中や帰国直後に症状がなくても、しばらくしてから具合が悪くなる場合があります。その場合は、医療機関に事前に電話連絡して海外渡航歴があることを伝えた上で受診し、渡航先、滞在期間、現地での飲食状況、渡航先での活動内容、動物との接触の有無、ワクチン接種歴等についてお伝えください。その他詳細は下記をご参照ください1-3)。
■参考・引用
2)【感染症エクスプレス@厚労省】Vol.518(2024年8月4日)
3)【感染症エクスプレス@厚労省】Vol.519(2024年8月19日)
RSウイルス感染症、咽頭結膜熱、A群溶血性レンサ球菌咽頭炎、感染性胃腸炎、水痘、手足口病、伝染性紅斑、突発性発しん、ヘルパンギーナ、流行性耳下腺炎、インフルエンザ、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)、急性呼吸器感染症(ARI)、急性出血性結膜炎、流行性角結膜炎の5週間分の保健所別の定点当たり報告数のグラフを掲載しています。
2025年4月の千葉県結核・感染症月報(2025年第18週週報)を掲載しています。
2025年19週の県全体の定点当たり報告数は、前週(0.88*)から減少して、0.68となった。*前週集計時点では0.86
2025年19週までの県内の新型コロナウイルス感染症の発生状況について掲載しています。過去の発生状況については以下に掲載しています。
県衛生研究所は、国立感染症研究所と協働で、県健康福祉センター(保健所)(千葉市・船橋市・柏市除く)等から収集した検体について新型コロナウイルスのゲノム解析を行い、ウイルスの変異状況を調べています。
その状況についてお知らせします。
千葉県では、2025年19週に届出はなかった(2025年5月14日現在)。2025年の累計は6例であった。
2025年19週までの県内の麻しんの発生状況について掲載しています。
【国内の状況】
国立健康危機管理研究機構のまとめによると、2025年は第18週に11例の届出があり、累計106例となりました。近隣都県では、これまでに茨城県で16例、東京都で10例、神奈川県で7例、埼玉県で5例の届出がありました1)。
国内外での報告増加を受け、厚生労働省は令和7年3月19日付けで注意喚起をしています2)。
2)厚生労働省:麻しんの国内外での報告増加に伴う注意喚起について(協力依頼) (PDF:190.4KB)
【千葉県の過去の状況】
国内で麻しん(はしか)の感染事例が報告されています。麻しんは感染力が強く、空気感染もするので、手洗い、マスクのみで予防はできません。麻しんの罹患歴がなく、2回の予防接種歴が明らかでない場合は予防接種をご検討ください。
また、発疹、発熱などの麻しんのような症状がある場合は、麻しんの疑いがあることを事前にかかりつけ医または医療機関に電話等で伝え、受診の要否や注意点を確認してください。医療機関へ移動される際は周囲の方への感染を防ぐためにもマスクを着用し、公共交通機関の利用は可能な限り避けてください。詳細については、下記ホームページをご参照ください。
千葉県では2025年19週に89例届出があり、累計は581例となった。
県内の百日咳発生状況について掲載しています。
千葉県では2025年19週に8例届出があり、累計は122例となった。
県内の梅毒発生状況について掲載しています。2021年から2024年の過去の発生状況については以下に掲載しています。
千葉県では2025年19週に2例の届出があり、累計は25例となった。
2025年19週までの県内の腸管出血性大腸菌感染症発生状況について掲載しています。2010年から2024年の過去の発生状況については以下に掲載しています。
- 千葉県の腸管出血性大腸菌感染症発生状況(2024年1週から52週)(PDF:207.2KB)
- 千葉県の腸管出血性大腸菌感染症発生状況(2023年1週から52週)(PDF:381.4KB)
- 千葉県の腸管出血性大腸菌感染症発生状況(2022年1週から52週)(PDF:249.1KB)
- 千葉県の腸管出血性大腸菌感染症発生状況(2021年1週から52週)(PDF:270.2KB)
- 千葉県の腸管出血性大腸菌感染症発生状況(2020年1週から53週)(PDF:250.6KB)
- 千葉県の腸管出血性大腸菌感染症発生状況(2019年1週から52週)(PDF:240KB)
- 千葉県の腸管出血性大腸菌感染症発生状況(2018年1週から52週)(PDF:242KB)
- 千葉県の腸管出血性大腸菌感染症発生状況(2017年1週から52週)(PDF:254KB)
- 千葉県の腸管出血性大腸菌感染症発生状況(2016年1週から52週)(PDF:145KB)
- 千葉県の腸管出血性大腸菌感染症発生状況(2015年1週から53週)(PDF:233KB)
- 千葉県の腸管出血性大腸菌感染症発生状況(2010年から2014年)(PDF:224KB)
2025年19週の県全体の定点当たり報告数は、前週(0.74)から減少して、0.43となった。
2024/25シーズンの県内のインフルエンザ発生状況について掲載しています。2015/16シーズンから2023/24シーズンの過去の発生状況については以下に掲載しています。
※県内の迅速診断の結果がとりまとめられています。
2025年19週の県全体の定点当たり報告数は、前週(3.95)から減少して、3.58となった。
2024/25シーズンの県内の感染性胃腸炎の発生状況について掲載しています。2016/17シーズンから2023/24シーズンの過去の発生状況については以下に掲載しています。
千葉県では、2025年19週に届出はなかった(2025年5月14日現在)。2025年の累計は0例である。
県内の風しんの発生状況について掲載しています。2008年から2024年の過去の発生状況については以下に掲載しています。
保健所へは、小児科・ARI定点の医療機関は報告様式1と2の両方を、ARI定点は報告様式2をご報告ください。
なお、集計様式は、保健所への送付は不要です。
参考:急性呼吸器感染症(ARI)に関する説明会の開催について(千葉県疾病対策課)
急性呼吸器感染症定点にかかるシステム上の入力方法について 医療機関向け(PDF:1,419.1KB)
オンライン報告を希望される場合、ちば電子申請サービスから手続きをお願いします(県庁疾病対策課ホームページへ)
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