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更新日:令和8(2026)年9月30日

ページ番号:4643

千葉県感染症情報センター

千葉県感染症情報センターとは、「感染症の予防及び感染症の患者に対する医療に関する法律」による施策として位置づけられた感染症発生動向調査により得られた情報を集計・分析するとともに、情報提供・開示するため、千葉県衛生研究所に設置されています。

週報/月報

新型コロナウイルス感染症/インフルエンザ/麻しん/百日咳/腸管出血性大腸菌感染症/感染性胃腸炎/梅毒/風しん

急性呼吸器感染症(ARI)の病原体検出状況

医師・獣医師の皆様へ(感染症法の届出について)/リンク

週報

過去の注目疾患:2015年、2016年、2017年、2018年、2019年、2020年、2021年、2022年、2023年、2024年、2025年、2026年

過去の週報:

2012年から2016年週報、2017年週報、2018年週報、2019年週報、2020年週報、2021年週報、2022年週報、2023年週報、2024年週報、2025年週報、2026年週報

今週の注目疾患

災害時に注意すべき感染症

 

災害時には、汚染水の誤嚥による肺炎や創部感染など、感染の危険が増す感染症があります1)。

具合が悪くなった場合には、早めに医療機関を受診し、ご自身の活動内容(大雨で被災した、浸水した家屋の清掃作業をした等)についてお伝えください。

清掃作業時には、ほこりから目や口を保護するためにゴーグル・マスクを、ケガの予防のために丈夫な手袋・底の厚い靴などを着用してください2)。

 

本稿では、災害時に注意が必要な感染症のうち、レジオネラ症、破傷風、レプトスピラ症の3疾患を取り上げる。

  • レジオネラ症

2026年第39週に県内医療機関から4例の届出があり、累計は107例となった。

2016年から2026年第39週までに県内医療機関から届出のあった1,061例の概要は次のとおり。性別は、男性が853例(80%)、女性が208例(20%)と男性が8割を占めた。年代別は、60歳以上が817例(77%)で約8割を占めた。

レジオネラ肺炎の潜伏期間は 2日から10日で、全身倦怠感、頭痛、食欲不振、筋肉痛などの症状に始まり、咳や38℃以上の高熱、寒気、胸痛、呼吸困難、下痢などの症状を呈する。また、意識レベルの低下、幻覚、手足が震えるなどの中枢神経系の症状を伴うこともある。ポンティアック熱の潜伏期間は 1 日から 2 日である。突然の発熱、悪寒、筋肉痛で始まるが、一過性で治癒する3,4)。

感染経路としては、河川の水等を吸引・誤嚥したことによる感染、汚染された土壌の粉塵を吸い込んだことによる塵埃感染、エアロゾルを発生させる環境を感染源とするエアロゾル感染などがある。通常、ヒトからヒトへ感染することはないとされている3,4)。対策としては、エアロゾルが発生する高圧洗浄や、粉塵が発生する腐葉土の取り扱い等にあたってはマスクを着用する4)。また、清掃やがれき・汚泥の除去等の作業でレジオネラ菌を含む粉塵やエアロゾルを吸い込むことにより感染するおそれがある。清掃等の作業にあたる場合には、感染予防のためマスクを着用する2)。

  • 破傷風

2026年第39週に県内医療機関から届出はなく、累計は4例であった。

2016年から2026年第39週までに県内医療機関から届出のあった56例の概要は次のとおり。性別は、男性が36例(64%)、女性が20例(36%)であり、男性が多かった。年代別は、60歳以上が44例(79%)で約8割を占めた。

破傷風の潜伏期間は、3日から21日(平均10日)で、開口障害、顔面けいれん、嚥下困難などから始まり、呼吸困難や後弓反張に移行する。重篤な場合、呼吸筋の麻痺により窒息死することがある5)。

感染経路としては、主に外傷から土壌中の芽胞が侵入することによる。対策としては、ワクチンが有効である。日本では1968年に定期接種化され、報告数が減少したが、ワクチン接種歴のない高齢者を中心に報告があり、注意が必要である。けがをした場合には、土壌などに汚染された傷を洗浄する。そのほか、ワクチンと免疫グロブリンによる曝露後予防も行われることがある5)。

  • レプトスピラ症

2026年第39週に県内医療機関から届出はなく、累計は1例であった。

2016年から2026年第39週までに県内医療機関から届出のあった6例の概要は次のとおり。性別は、全て男性であった。年代別は、70代が3例(50%)、10代・20代・60代が各1例(各17%)であった。

レプトスピラ症の潜伏期間は、5日から14日程度で、突然の悪寒、発熱で発症する。軽症型では発熱や筋肉痛などの風邪様症状のみで軽快する。重症型では黄疸や出血、腎障害などが起こり、死亡することがある6,7)。

感染経路としては、げっ歯類をはじめとする保菌動物の尿で汚染された水や土壌に、傷や粘膜が接触することによる。豪雨や台風による洪水後の発生や大雨後の沼地や河川での作業、農作業による感染が各地で報告されている。対策としては、感染動物の血液や尿、汚染された水や土壌と傷や粘膜が接触しないよう適切な服装をする6,7,8)

  • 参考・引用

1)日本感染症学会:東日本大震災 地震・津波後に問題となる感染症 version2外部サイトへのリンク

2)千葉県健康福祉部健康福祉政策課:浸水した家屋等の消毒方法について

3)厚生労働省:レジオネラ症外部サイトへのリンク

4)国立健康危機管理研究機構:レジオネラ症外部サイトへのリンク

5)国立健康危機管理研究機構:破傷風外部サイトへのリンク

6)国立健康危機管理研究機構:レプトスピラ症外部サイトへのリンク

7)国立健康危機管理研究機構:IASR2016年6月号 レプトスピラ症2007年1月から2016年4月外部サイトへのリンク

8)国立健康危機管理研究機構:IASR2023年2月号 レプトスピラ症の発生状況外部サイトへのリンク

麻しん

2026年第39週に県内医療機関から1例の届出があり、本年の累計は33例となった(図)。

この1例は40代で、ワクチン接種歴は1回であった。

全国では2026年第37週に6例の届出があり、本年の累計は558例となった1)。
県内では第23週以来、16週ぶりの届出であり、今後の発生動向に注意が必要である。

図、2026年の千葉県の麻しんの診断週別、病型別届出数のグラフ

  • 参考・引用

1)国立健康危機管理研究機構:麻疹発生動向調査外部サイトへのリンク

Topics

≪長期休暇に海外へ渡航される皆様・渡航された皆様へ≫

海外においては、国内では見られない感染症が流行していることがあり、海外滞在中に感染する可能性があります。海外へ渡航する際には、事前に渡航先における感染症の流行状況、現地滞在中の注意点、海外渡航に際し推奨されている予防接種をご確認ください1,2)。予防接種の種類によっては、数回(間隔を開けて2、3回)接種しなければならないものもあります。そのため、海外に渡航する予定がある場合には、なるべく早く(できるだけ出発3か月以上前から)、トラベルクリニック、渡航外来等の医療機関で、接種するワクチンの種類と接種日程の相談をしてください3)。

また、感染症には、潜伏期間(感染してから発症するまでの期間)が数日から1週間以上と長いものもあり、渡航中や帰国直後に症状がなくても、しばらくしてから具合が悪くなる場合があります。その場合は、医療機関に事前に電話連絡して海外渡航歴があることを伝えた上で受診し、渡航先、滞在期間、現地での飲食状況、渡航先での活動内容、動物との接触の有無、ワクチン接種歴等についてお伝えください4)。

  • 参考・引用

1)厚生労働省:海外へ渡航される皆様へ外部サイトへのリンク

2)厚生労働省:夏季休暇の海外渡航者に対する感染症予防啓発について(協力依頼)(PDF:145.1KB)

3)厚生労働省検疫所FORTH:海外渡航のためのワクチン(予防接種)外部サイトへのリンク

4)厚生労働省検疫所FORTH:海外へ渡航される皆さまへ!外部サイトへのリンク

月報

新型コロナウイルス感染症

2026年第39週の県全体の定点当たり報告数は、前週(2.80*)から減少して、1.35となった。*第38週時点では2.83

2025年までの過去の発生状況については別ページに掲載しています。

インフルエンザ情報

2026年第39週の県全体の定点当たり報告数は、前週(14.21*)から減少して、9.76となった。*第38週時点では14.36

2015/16シーズンから2025/26シーズンの過去の発生状況については別ページに掲載しています。

※県内の迅速診断の結果がとりまとめられています。

麻しん情報

千葉県では、2026年第39週に1例の届出があり、累計は33例となった。

2025年までの過去の発生状況については別ページに掲載しています。

国内で麻しん(はしか)の感染事例が報告されています。麻しんは感染力が強く、空気感染もするので、手洗い、マスクのみで予防はできません。麻しんの罹患歴がなく、2回の予防接種歴が明らかでない場合は予防接種をご検討ください。

また、発疹、発熱などの麻しんのような症状がある場合は、麻しんの疑いがあることを事前にかかりつけ医または医療機関に電話等で伝え、受診の要否や注意点を確認してください。医療機関へ移動される際は、周囲の方への感染を防ぐためにもマスクを着用し、公共交通機関の利用は可能な限り避けてください。詳細については、下記ホームページをご参照ください。

百日咳情報

千葉県では2026年第39週に届出はなく、累計は192例であった。

2025年の過去の発生状況については別ページに掲載しています。

腸管出血性大腸菌感染症情報

千葉県では2026年第39週に1例の届出があり、累計は110例となった。

2010年から2025年の過去の発生状況については別ページに掲載しています。

感染性胃腸炎情報

2026年第39週の県全体の定点当たり報告数は、前週(2.95)から減少して、1.69となった。 

2016/17シーズンから2025/26シーズンの過去の発生状況については別ページに掲載しています。

梅毒情報

千葉県では2026年第39週に4例の届出があり、累計は237例となった。

2021年から2025年の過去の発生状況については別ページに掲載しています。

風しん情報

千葉県では、2026年第39週に届出はなく、累計は0例であった。

2008年から2025年の過去の発生状況については別ページに掲載しています。

急性呼吸器感染症(ARI)の病原体検出状況

千葉県の検体採取週別ARI病原体検出状況(2025年第15週から2026年第18週、2026年5月14日時点)(PDF:184.2KB)

県内のARI病原体定点医療機関で採取された検体の病原体検出状況を掲載しています。

医師・獣医師の皆様へ(感染症法の届出について)

届出基準・届出様式

届出票の記入方法等

急性呼吸器感染症(ARI)定点から保健所への報告様式

報告様式・集計様式(エクセル形式)(エクセル:62KB)

報告様式・集計様式(PDF形式)(PDF:235.2KB)

保健所へは、小児科・ARI定点の医療機関は報告様式1と2の両方を、ARI定点は報告様式2をご報告ください。

 なお、集計様式は、保健所への送付は不要です。

急性呼吸器感染症定点にかかるシステム上の入力方法について 医療機関向け(PDF:1,419.1KB)

オンライン報告を希望される場合、ちば電子申請サービスから手続きをお願いします(健康福祉政策課ホームページへ)

リンク

お問い合わせ

所属課室:健康福祉部千葉県衛生研究所感染疫学研究室

電話番号:043-266-6723

ファックス番号:043-265-5544

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