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更新日:令和7(2025)年10月1日
ページ番号:4643
千葉県感染症情報センターとは、「感染症の予防及び感染症の患者に対する医療に関する法律」による施策として位置づけられた感染症発生動向調査により得られた情報を集計・分析するとともに、情報提供・開示するため、千葉県衛生研究所に設置されています。
週報/月報/新型コロナウイルス感染症/麻しん/百日咳/梅毒/腸管出血性大腸菌感染症/インフルエンザ/感染性胃腸炎/風しん/急性呼吸器感染症(ARI)報告様式/リンク
2025年第39週(2025年9月22日から2025年9月28日)(PDF:969.4KB)
2025年9月22日から2025年9月28日までの期間(2025年第39週)の千葉県結核・感染症週報を掲載しています。
※過去の注目疾患:2015年、2016年、2017年、2018年、2019年、2020年、2021年、2022年、2023年、2024年、2025年
※過去の週報:
2012年から2016年週報、2017年週報、2018年週報、2019年週報、2020年週報、2021年週報、2022年週報、2023年週報、2024年週報、2025年週報
2025年第39週に県内医療機関から1例の届出があり、累計は直近10年で最も多い34例となった(図1)。また、本年は死亡例も報告されている1)。
近年は11月頃まで届出がある(図2)ことから、引き続き発生動向に注意が必要である。
2016年から2025年第39週までに届出のあった167例の概要は下記のとおり。
性別では、男性85例(51%)、女性82例(49%)であった。年齢階級別では、80代以上52例(31%)、70代51例(31%)、60代49例(29%)であり、60代以上が全体の9割を占めた。
推定感染地域は、安房保健所管内69例(41%)、君津保健所管内40例(24%)、夷隅保健所管内33例(20%)、市原保健所管内14例(8%)、長生保健所管内1例(1%)と、県南部が多かった(表)。
主な症状・所見(重複あり)は、発熱 163例(98%)、発疹155例(93%)、肝機能異常124例(74%)、刺し口122例(73%)、頭痛42例(25%)、播種性血管内凝固症候群(DIC)23例(14%)であった。
推定感染地域 | 届出数 | 割合 |
---|---|---|
安房保健所管内 | 69 | 41% |
君津保健所管内 | 40 | 24% |
夷隅保健所管内 | 33 | 20% |
市原保健所管内 | 14 | 8% |
長生保健所管内 | 1 | 1% |
県内(地域の記載なし) | 6 | 4% |
県外 | 2 | 1% |
不明 | 2 | 1% |
合計 | 167 |
日本紅斑熱は紅斑熱群リケッチアの一種 Rickettsia japonica を起因病原体とし、病原体を持つマダニに刺咬されることにより感染する。潜伏期間は2日から8日で、発熱、発疹、刺し口が主要三徴候である2)。2007年から2019年までの全国の届出票の記載では、発熱99%、発疹94%、肝機能障害73%、刺し口67%、頭痛30%、播種性血管内凝固症候群(DIC)21%であった。日本紅斑熱をはじめリケッチア症を疑った場合には、実験室診断の結果を待たず、直ちに抗菌薬の投与が勧められる3)。
マダニの多くは春から秋にかけて活動が活発になる。キャンプやハイキング、農作業や草刈り等で山林や草むら等に立ち入る際には、
(1)半ズボンやサンダル履きなどの軽装は避け、長そで・長ズボンなど肌の露出が少ない服装にする
(2)忌避剤(防虫スプレー)を使用する
(3)地面に直接座らずにレジャーシート等の敷物を使用する
(4)帰宅をしたらすぐに着替え、洗濯する
(5)帰宅後はすぐに入浴し、体にダニが付いていないか確認する
などの対策が重要となる。
また、刺咬された場合、無理に引き抜くとマダニの一部が皮膚に残って化膿したり、マダニの体液を逆流させてしまったりするおそれがあるので、医療機関を受診して除去してもらうことが推奨される4,5)。
1)千葉県健康福祉部疾病対策課:【日本紅斑熱】感染症予防のための情報提供について(令和7年7月25日発表)
3)国立健康危機管理研究機構:日本紅斑熱 1999年から2019年
RSウイルス感染症、咽頭結膜熱、A群溶血性レンサ球菌咽頭炎、感染性胃腸炎、水痘、手足口病、伝染性紅斑、突発性発しん、ヘルパンギーナ、流行性耳下腺炎、インフルエンザ、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)、急性呼吸器感染症(ARI)、急性出血性結膜炎、流行性角結膜炎の5週間分の保健所別の定点当たり報告数のグラフを掲載しています。
2025年8月の千葉県結核・感染症月報(2025年第36週週報)を掲載しています。
2025年39週の県全体の定点当たり報告数は、前週(6.69*)から減少して、5.70となった。*前週集計時点では6.68
2025年39週までの県内の新型コロナウイルス感染症の発生状況について掲載しています。過去の発生状況については以下に掲載しています。
県衛生研究所は、国立感染症研究所と協働で、県健康福祉センター(保健所)(千葉市・船橋市・柏市除く)等から収集した検体について新型コロナウイルスのゲノム解析を行い、ウイルスの変異状況を調べています。
その状況についてお知らせします。
千葉県では、2025年39週に届出はなく、累計は22例であった。
2025年39週までの県内の麻しんの発生状況について掲載しています。
【国内の状況】
国立健康危機管理研究機構のまとめによると、2025年は第38週に届出はなく、累計228例でした。近隣都県では、これまでに神奈川県で40例、東京都で30例、茨城県で22例、埼玉県で9例の届出がありました1)。
国内外での報告増加を受け、厚生労働省は令和7年3月19日付けで注意喚起をしています2)。
2)厚生労働省:麻しんの国内外での報告増加に伴う注意喚起について(協力依頼) (PDF:190.4KB)
【千葉県の過去の状況】
国内で麻しん(はしか)の感染事例が報告されています。麻しんは感染力が強く、空気感染もするので、手洗い、マスクのみで予防はできません。麻しんの罹患歴がなく、2回の予防接種歴が明らかでない場合は予防接種をご検討ください。
また、発疹、発熱などの麻しんのような症状がある場合は、麻しんの疑いがあることを事前にかかりつけ医または医療機関に電話等で伝え、受診の要否や注意点を確認してください。医療機関へ移動される際は周囲の方への感染を防ぐためにもマスクを着用し、公共交通機関の利用は可能な限り避けてください。詳細については、下記ホームページをご参照ください。
千葉県では2025年39週に35例届出があり、累計は3,191例となった。
県内の百日咳発生状況について掲載しています。
千葉県では2025年39週に5例の届出があり、累計は337例となった。
県内の梅毒発生状況について掲載しています。2021年から2024年の過去の発生状況については以下に掲載しています。
千葉県では2025年39週に3例の届出があり、累計は155例となった。
2025年39週までの県内の腸管出血性大腸菌感染症発生状況について掲載しています。2010年から2024年の過去の発生状況については以下に掲載しています。
- 千葉県の腸管出血性大腸菌感染症発生状況(2024年1週から52週)(PDF:207.2KB)
- 千葉県の腸管出血性大腸菌感染症発生状況(2023年1週から52週)(PDF:381.4KB)
- 千葉県の腸管出血性大腸菌感染症発生状況(2022年1週から52週)(PDF:249.1KB)
- 千葉県の腸管出血性大腸菌感染症発生状況(2021年1週から52週)(PDF:270.2KB)
- 千葉県の腸管出血性大腸菌感染症発生状況(2020年1週から53週)(PDF:250.6KB)
- 千葉県の腸管出血性大腸菌感染症発生状況(2019年1週から52週)(PDF:240KB)
- 千葉県の腸管出血性大腸菌感染症発生状況(2018年1週から52週)(PDF:242KB)
- 千葉県の腸管出血性大腸菌感染症発生状況(2017年1週から52週)(PDF:254KB)
- 千葉県の腸管出血性大腸菌感染症発生状況(2016年1週から52週)(PDF:145KB)
- 千葉県の腸管出血性大腸菌感染症発生状況(2015年1週から53週)(PDF:233KB)
- 千葉県の腸管出血性大腸菌感染症発生状況(2010年から2014年)(PDF:224KB)
2025年39週の県全体の定点当たり報告数は、前週(1.15)から増加して、1.30となった。
2025/26シーズンの県内のインフルエンザ発生状況について掲載しています。2015/16シーズンから2024/25シーズンの過去の発生状況については以下に掲載しています。
※県内の迅速診断の結果がとりまとめられています。
2025年39週の県全体の定点当たり報告数は、前週(3.26)から増加して、3.78となった。
2025/26シーズンの県内の感染性胃腸炎の発生状況について掲載しています。2016/17シーズンから2024/25シーズンの過去の発生状況については以下に掲載しています。
千葉県では、2025年39週に届出はなく、累計は0例であった。
県内の風しんの発生状況について掲載しています。2008年から2024年の過去の発生状況については以下に掲載しています。
保健所へは、小児科・ARI定点の医療機関は報告様式1と2の両方を、ARI定点は報告様式2をご報告ください。
なお、集計様式は、保健所への送付は不要です。
参考:急性呼吸器感染症(ARI)に関する説明会の開催について(千葉県疾病対策課)
急性呼吸器感染症定点にかかるシステム上の入力方法について 医療機関向け(PDF:1,419.1KB)
オンライン報告を希望される場合、ちば電子申請サービスから手続きをお願いします(県庁疾病対策課ホームページへ)
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