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更新日:令和2(2020)年1月16日

千葉県感染症情報センター

千葉県感染症情報センターとは、「感染症の予防及び感染症の患者に対する医療に関する法律」による施策として位置づけられた感染症発生動向調査により得られた情報を集計・分析するとともに、情報提供・開示するため、千葉県衛生研究所に設置されています。

週報月報報告数腸管出血性大腸菌感染症インフルエンザ感染性胃腸炎麻しん風しんリンク

週報

2020年第2週(2020年1月6日~2020年1月12日)(PDF:742KB)

※過去の注目疾患:2015年2016年2017年2018年2019年2020年

※過去の週報:2012年~2016年週報2017年週報2018年週報2019年週報2020年週報

今週の注目疾患

中国湖北省武漢市における新型コロナウイルスが検出された肺炎集積事例

2019年12月31日、武漢市衛生健康委員会(Wuhan Municipal Health Commission)は、原因不明の肺炎27例(うち重症7例)の集積事例の発生を報告した。症例の多くが海鮮市場(武漢市華南海鮮城)と関連があるとされ、症例の症状は主に発熱であり、少数は呼吸困難を呈し、胸部レントゲンでは両側に浸潤性の病変を示した。患者は隔離治療を受けており、疫学調査と予備的な検査の結果から症例はウイルス性肺炎と考えられ、これまでヒト-ヒト感染が明らかな事例はなく、また医療従事者の感染もないとし、病原体の検出と感染原因の調査を実施中と報告した。

武漢市衛生健康委員会:武汉市卫健委关于当前我市肺炎疫情的情况通报(2019年12月31日)外部サイトへのリンク

 

本事例の調査や検査が実施される中、原因としてインフルエンザ、鳥インフルエンザ、アデノウイルス感染症、重症急性呼吸器症候群(SARS)や中東呼吸器症候群(MERS)といった既知の呼吸器感染症が除外された。中国当局は肺炎で入院した患者から分離されたウイルスが、新型のコロナウイルス(各国によって異なるが2019 novel coronavirus、2019-nCoV、nCoV-2019やWN-CoVなどと呼ばれている)であると同定し、本事例の原因をこの新型コロナウイルスによるものと暫定的に決定した。1月14日時点において、中国から41例(うち7例が退院、6例が重症、1例が死亡)がこの新型コロナウイルスによる肺炎と診断されている。患者発症日は2019年12月8日~2020年1月2日の間であり、接触者合計763人(健康観察終了450人、継続中313人)が報告されている。

World Health Organization(WHO):Disease Outbreak News. Novel Coronavirus-China(2020年1月12日)外部サイトへのリンク

武漢市衛生健康委員会:武汉市卫生健康委员会关于新型冠状病毒感染的肺炎情况通报(2020年1月15日)外部サイトへのリンク

 

中国では2020年1月3日以降に新規の症例は確認されていないが、タイ保健省(Ministry of Public Health)が1月13日、中国からの輸入症例の発生を報告した。症例は武漢在住の61歳の中国人女性で、1月5日に発熱等の症状が出現し、8日に直行航空便で武漢からタイへ移動し、タイにおいて新型コロナウイルス(2019-nCoV)陽性が確認された事例である。女性は武漢市の地域の生鮮市場へ定期的な訪問があることを報告したが、前述の武漢市華南海鮮城への訪問については報告していない。患者のより詳細な曝露歴については現在調査中と報告した。

厚生労働省は1月16日、神奈川県内の医療機関から1月14日に管轄保健所に対して武漢市の滞在歴がある肺炎の患者が報告され、国立感染症研究所で検査した結果、1月15日に新型コロナウイルス陽性の結果が得られ、新型コロナウイルスに関連した肺炎の患者の発生が国内で確認されたことを発表した。発症日は1月3日であり、申告では武漢市の海鮮市場(華南海鮮城)には立ち寄っておらず、中国において、詳細不明の肺炎患者と濃厚接触の可能性があるとしている。

World Health Organization:Disease Outbreak News. Novel Coronavirus–Thailand(ex-China)(2020年1月14日)外部サイトへのリンク

厚生労働省:新型コロナウイルスに関連した肺炎の患者の発生について(2020年1月16日)外部サイトへのリンク

 

  • 症例の特徴

1月16日時点で新型コロナウイルスによる症例は、中国、タイそして日本から報告されている。タイおよび日本の症例は中国で感染したと考えられている。患者発症日は前述のとおり、中国の41例は2019年12月8日~2020年1月2日の間、タイの輸入例1例が2020年1月5日、日本の輸入例1例は2020年1月3日である。中国における予備的な疫学調査において症例の多くは前述の海鮮市場の従事者、取扱者や常連者であると報告されており、武漢市衛生健康委員会は症例の多くは中年~高齢の男性で、MERSと同様に基礎疾患を持つ高齢者において重症化の頻度が高いとしている。死亡した1例は61歳男性の当該海鮮市場で常時商品を購入する常連と報告されている。腹部の腫瘍と慢性肝疾患の基礎疾患を有し、呼吸不全と重度の肺炎で入院した事例であった。ショックや多臓器不全と診断され、呼吸循環不全で死亡したと報告されている。

武漢市衛生健康委員会:专家解读不明原因的病毒性肺炎最新通报(2020年1月11日)外部サイトへのリンク

武漢市衛生健康委員会:新型冠状病毒感染的肺炎疫情知识问答(2020年1月15日)外部サイトへのリンク

 

  • 感染経路・感染源

ヒト-ヒト感染を示す明確なエビデンスはなく、SARSやMERSで認める医療従事者の感染もこれまで報告されていない。なお、中国で確認された症例41例の中には、家族クラスターが含まれることが判明している。海鮮市場で働く男性が先に発症し、海鮮市場への曝露を否定した妻の女性がその後発症した事例が認められている。米国CDCが1月6日に本事例をWatch-Level1として渡航者への注意喚起を発出した際、事例との関連が報告された海鮮市場では、海鮮に加えてニワトリ、コウモリ、ネコ、げっ歯類や野生動物が販売されており、当該市場は清掃と消毒のため1月1日に閉鎖されたとしている。感染経路や感染源は調査中である。

武漢市衛生健康委員会:新型冠状病毒感染的肺炎疫情知识问答(1月15日)外部サイトへのリンク

Centers for Disease Control and Prevention:Travelers' Health Novel Coronavirus in China(1月14日改訂)外部サイトへのリンク 

 

  • 病原体情報

2020年1月12日、中国当局は新型コロナウイルスの配列をWHOと共有した。新型コロナウイルスの全ゲノム情報が遺伝子配列データベースであるGenBank®やGlobal Initiative on Sharing All Influenza Data(GISAID)に登録されている。

厚生労働省は中国からウイルスの遺伝子配列情報が公開されたことを踏まえ、国立感染症研究所で検査方法を準備中としている。

World Health Organization:Disease Outbreak News. Novel Coronavirus-China(2020年1月12日)外部サイトへのリンク

Centers for Disease Control and Prevention:Novel Coronavirus (2019-nCoV),Wuhan,China(2020年1月14日改訂)外部サイトへのリンク

厚生労働省:中華人民共和国湖北省武漢市における原因不明肺炎の発生について(第4報)(2020年1月14日)外部サイトへのリンク

 

  • 公衆衛生対応

現時点では本疾患は、家族間などの限定的なヒトからヒトへの感染の可能性が否定できない事例が報告されているものの、持続的なヒトからヒトへの感染の明らかな証拠はない。風邪やインフルエンザが多い時期であることを踏まえて、咳エチケットや手洗い等、通常の感染対策を行なうことが重要である。

検疫所では、空港等の検疫ブースにおけるポスターを用いた武漢市からの帰国者および入国者に対する自己申告を呼びかけるとともに、帰国者等に対する検疫(サーモグラフィー等を用いて、発熱等症状の有無の確認)を実施している。

 

武漢市から帰国・入国された方でその後に咳や発熱等の症状を生じた場合には、マスクを着用するなどし、速やかに医療機関を受診していただき、その際には、武漢市の滞在歴があることを申告してください。

本事例においては、感染源、感染経路、感染力、無症候・軽症例の有無、ヒトーヒト感染の有無などの多くの情報が調査中であること、また、日本においても武漢市への渡航歴のある新型コロナウイルスによる肺炎例が確認されたことから、今後、疫学情報や対応等について更新が想定されるため、引き続き注意をお願いいたします。

疾患別・保健所別5週グラフ

疾患別・保健所別5週グラフ(2019年50週~2020年2週)(PDF:201KB)

月報

報告数

腸管出血性大腸菌感染症情報

千葉県では、2020年2週に届出はなかった(2020年1月16日現在)。2020年の累計は0例のままである。

インフルエンザ情報

2020年2週の県全体の定点当たり報告数は、1週の9.02から増加し21.20となった。

感染性胃腸炎情報

2020年2週の県全体の定点当たり報告数は、1週の0.91から増加し6.81となった。

麻しん情報

千葉県では、2020年2週に届出はなかった(2020年1月16日現在)。2020年の累計は0例のままである。

風しん情報

千葉県では、2020年2週に1例の届出があった(2020年1月16日現在)。2020年の累計は1例となった。

リンク

よくある質問

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お問い合わせ

所属課室:健康福祉部千葉県衛生研究所感染疫学研究室

電話番号:043-266-6723

ファックス番号:043-265-5544

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