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更新日:令和7(2025)年4月23日
ページ番号:4643
千葉県感染症情報センターとは、「感染症の予防及び感染症の患者に対する医療に関する法律」による施策として位置づけられた感染症発生動向調査により得られた情報を集計・分析するとともに、情報提供・開示するため、千葉県衛生研究所に設置されています。
週報/月報/新型コロナウイルス感染症/麻しん/梅毒/腸管出血性大腸菌感染症/インフルエンザ/感染性胃腸炎/風しん/急性呼吸器感染症(ARI)報告様式/リンク
2025年第16週(2025年4月14日から2025年4月20日)(PDF:814.7KB)
2025年4月14日から2025年4月20日までの期間(2025年第16週)の千葉県結核・感染症週報を掲載しています。
※過去の注目疾患:2015年、2016年、2017年、2018年、2019年、2020年、2021年、2022年、2023年、2024年、2025年
※過去の週報:2012年から2016年週報、2017年週報、2018年週報、2019年週報、2020年週報、2021年週報、2022年週報、
2025年第16週に県内医療機関から65例の届出があり、本年の累計は240例となった。第15週以降は、全数把握対象疾患となった2018年以降の診断週別最多届出数を更新し続けており、引き続き動向に注意が必要である(図1)。
2025年に届出のあった240例の概要は以下のとおり。
性別では男性が122例(51%)、女性が118例(49%)であった。年齢群別では10歳以上15歳未満が125例(52%)と最も多く、次いで5歳以上10歳未満が49例(20%)であった。重症化リスクが高い6か月未満児1)は6例(3%)であった。
2025年は10歳以上15歳未満が半数以上であり、2018年から2024年までと比較して、全体に占める割合が高くなっていた(図2)。
百日咳は、百日咳菌(Bordetella pertussis)によって起こる気道感染症である2)。
感染経路は鼻咽頭や気道からの分泌物による飛沫感染、及び接触感染である。約7~10日の潜伏期間を経て、かぜ症状で始まり、次第に咳の回数が増えて程度も激しくなる。その後、持続的な咳嗽に加え、連続性の咳嗽発作や咳嗽後の嘔吐、吸気性の笛声といった特徴的な症状を呈する1,3,4)。
乳児期早期ではこれらの特徴的な咳嗽がみられないことがあり、無呼吸発作やチアノーゼ、けいれんを呈し、呼吸停止に至る場合がある1,3,4)。特にワクチン未接種の乳幼児が罹患すると重篤化し易く、0歳で発症すると半数以上が呼吸管理のため入院加療となっているとの報告がある4)。
一方、青年・成人では主に2週間以上の長引く咳と発作性の咳だけのことが多い。軽症で診断が見逃されやすいが、菌の排出があるため、ワクチン未接種の新生児・乳幼児に対する感染源として注意が必要である3,4)。
また、ワクチン接種による予防が可能であり、定期予防接種が行われている5)。2023 年度以降は、百日咳による乳児の重症化予防の観点から、定期予防接種の接種可能な 最低年齢が生後3か月から生後2か月に前倒しされた 6)。
疑わしい症状がある場合には、速やかに医療機関を受診してください。
■引用・参考
1)国立健康危機管理研究機構:全数報告サーベイランスによる国内の百日咳報告患者の疫学(2023年)
4)厚生労働省:百日せきワクチンファクトシート(PDF:6,516.3KB)
6)厚生労働省:「予防接種法第 5 条第 1 項の規定による予防接種の実施について」の一部改正 について(令和 5 年 3 月 31 日)(PDF:98.6KB)
≪ゴールデンウィークに海外へ渡航される皆様へ≫
海外においては、国内では見られない感染症が流行していることがあり、海外滞在中に感染する可能性があります。海外へ渡航する際には、事前に渡航先における感染症の流行状況、現地滞在中の注意点、海外渡航に際し推奨されている予防接種をご確認ください。
また、感染症には、潜伏期間(感染してから発症するまでの期間)が数日から1週間以上と長いものもあり、渡航中や帰国直後に症状がなくても、しばらくしてから具合が悪くなる場合があります。その場合は、医療機関に事前に電話連絡して海外渡航歴があることを伝えた上で受診し、渡航先、滞在期間、現地での飲食状況、渡航先での活動内容、動物との接触の有無、ワクチン接種歴等についてお伝えください。
RSウイルス感染症、咽頭結膜熱、A群溶血性レンサ球菌咽頭炎、感染性胃腸炎、水痘、手足口病、伝染性紅斑、突発性発しん、ヘルパンギーナ、流行性耳下腺炎、インフルエンザ、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)、急性呼吸器感染症(ARI)、急性出血性結膜炎、流行性角結膜炎の5週間分の保健所別の定点当たり報告数のグラフを掲載しています。
2025年3月の千葉県結核・感染症月報(2025年第14週週報)を掲載しています。
2025年16週の県全体の定点当たり報告数は、前週(2.11)から減少して、1.92となった。
2025年16週までの県内の新型コロナウイルス感染症の発生状況について掲載しています。過去の発生状況については以下に掲載しています。
県衛生研究所は、国立感染症研究所と協働で、県健康福祉センター(保健所)(千葉市・船橋市・柏市除く)等から収集した検体について新型コロナウイルスのゲノム解析を行い、ウイルスの変異状況を調べています。
その状況についてお知らせします。
千葉県では、2025年16週に届出はなかった(2025年4月23日現在)。2025年の累計は4例である。
2025年16週までの県内の麻しんの発生状況について掲載しています。
【国内の状況】
国立健康危機管理研究機構のまとめによると、2025年は第15週に13例の届出があり、累計78例となりました。近隣都県では、これまでに東京都及び神奈川県でそれぞれ7例、茨城県で6例、埼玉県で5例の届出がありました1)。
国内外での報告増加を受け、厚生労働省は令和7年3月19日付けで注意喚起をしています2)。
2)厚生労働省:麻しんの国内外での報告増加に伴う注意喚起について(協力依頼) (PDF:190.4KB)
【千葉県の過去の状況】
国内で麻しん(はしか)の感染事例が報告されています。麻しんは感染力が強く、空気感染もするので、手洗い、マスクのみで予防はできません。麻しんの罹患歴がなく、2回の予防接種歴が明らかでない場合は予防接種をご検討ください。
また、発疹、発熱などの麻しんのような症状がある場合は、麻しんの疑いがあることを事前にかかりつけ医または医療機関に電話等で伝え、受診の要否や注意点を確認してください。医療機関へ移動される際は周囲の方への感染を防ぐためにもマスクを着用し、公共交通機関の利用は可能な限り避けてください。詳細については、下記ホームページをご参照ください。
千葉県では2025年16週に4例届出があり、累計は98例となった。
2025年16週までの県内の梅毒発生状況について掲載しています。2021年から2024年の過去の発生状況については以下に掲載しています。
千葉県では2025年16週に1例届出があり、累計は20例となった。
2025年16週までの県内の腸管出血性大腸菌感染症発生状況について掲載しています。2010年から2024年の過去の発生状況については以下に掲載しています。
- 千葉県の腸管出血性大腸菌感染症発生状況(2024年1週から52週)(PDF:207.2KB)
- 千葉県の腸管出血性大腸菌感染症発生状況(2023年1週から52週)(PDF:381.4KB)
- 千葉県の腸管出血性大腸菌感染症発生状況(2022年1週から52週)(PDF:249.1KB)
- 千葉県の腸管出血性大腸菌感染症発生状況(2021年1週から52週)(PDF:270.2KB)
- 千葉県の腸管出血性大腸菌感染症発生状況(2020年1週から53週)(PDF:250.6KB)
- 千葉県の腸管出血性大腸菌感染症発生状況(2019年1週から52週)(PDF:240KB)
- 千葉県の腸管出血性大腸菌感染症発生状況(2018年1週から52週)(PDF:242KB)
- 千葉県の腸管出血性大腸菌感染症発生状況(2017年1週から52週)(PDF:254KB)
- 千葉県の腸管出血性大腸菌感染症発生状況(2016年1週から52週)(PDF:145KB)
- 千葉県の腸管出血性大腸菌感染症発生状況(2015年1週から53週)(PDF:233KB)
- 千葉県の腸管出血性大腸菌感染症発生状況(2010年から2014年)(PDF:224KB)
2025年16週の県全体の定点当たり報告数は、前週(1.30)から減少して、1.03となった。
2024/25シーズンの県内のインフルエンザ発生状況について掲載しています。2015/16シーズンから2023/24シーズンの過去の発生状況については以下に掲載しています。
※県内の迅速診断の結果がとりまとめられています。
2025年16週の県全体の定点当たり報告数は、前週(6.58)から減少して、6.07となった。
2024/25シーズンの県内の感染性胃腸炎の発生状況について掲載しています。2016/17シーズンから2023/24シーズンの過去の発生状況については以下に掲載しています。
千葉県では、2025年16週に届出はなかった(2025年4月23日現在)。2025年の累計は0例である。
2025年16週までの県内の風しんの発生状況について掲載しています。2008年から2024年の過去の発生状況については以下に掲載しています。
保健所へは、小児科・ARI定点の医療機関は報告様式1と2の両方を、ARI定点は報告様式2をご報告ください。
なお、集計様式は、保健所への送付は不要です。
参考:急性呼吸器感染症(ARI)に関する説明会の開催について(千葉県疾病対策課)
急性呼吸器感染症定点にかかるシステム上の入力方法について 医療機関向け(PDF:1,419.1KB)
オンライン報告を希望される場合、ちば電子申請サービスから手続きをお願いします(県庁疾病対策課ホームページへ)
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