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更新日:令和7(2025)年11月5日
ページ番号:4643
千葉県感染症情報センターとは、「感染症の予防及び感染症の患者に対する医療に関する法律」による施策として位置づけられた感染症発生動向調査により得られた情報を集計・分析するとともに、情報提供・開示するため、千葉県衛生研究所に設置されています。
週報/月報/新型コロナウイルス感染症/麻しん/百日咳/梅毒/腸管出血性大腸菌感染症/インフルエンザ/感染性胃腸炎/風しん/急性呼吸器感染症(ARI)報告様式/リンク
2025年第44週(2025年10月27日から2025年11月2日)(PDF:1,003.8KB)
2025年10月27日から2025年11月2日までの期間(2025年第44週)の千葉県結核・感染症週報を掲載しています。
※過去の注目疾患:2015年、2016年、2017年、2018年、2019年、2020年、2021年、2022年、2023年、2024年、2025年
※過去の週報:
2012年から2016年週報、2017年週報、2018年週報、2019年週報、2020年週報、2021年週報、2022年週報、2023年週報、2024年週報、2025年週報
千葉県では、インフルエンザ注意報を発令中です1)
第44週における定点当たり報告数は、前週の11.77(人)から増加して25.04(人)となった。2025/26シーズン(2025年第36週から2026年第35週までの期間)に入ってから定点当たり報告数は増加し続けており、引き続き注意が必要である。
県内16保健所中15保健所管内において前週から増加しており、特に、君津(49.75)、香取(33.60)、松戸(32.52)保健所管内が多かった(図)。

1)千葉県健康福祉部疾病対策課:インフルエンザ注意報の発令について(令和7年10月29日)
2025年第44週に県内医療機関から2例の届出があり、累計は98例となった。第44週時点での届出数としては、直近10年では2番目に多い(図1)。夏から秋にかけて届出が多くなる傾向があるので、引き続き発生動向に注意が必要である(図2)。


2016年から2025年第44週までに県内医療機関から届出のあった937例の概要は以下のとおり。
病型別では、肺炎型890例(95%)、ポンティアック熱型37例(4%)、無症状病原体保有者10例(1%)であった。性別では、男性757例(81%)、女性180例(19%)と男性が約8割を占めた。年代別では、70代が233例(25%)と最も多く、次いで60代232例(25%)、80代187例(20%)と続き、60歳以上が7割以上(714例)を占めた。推定される感染原因・感染経路(重複あり)は、水系感染(エアロゾル感染を含む)254例(27%)、塵埃感染63例(7%)であった。
肺炎型890例の届出票に記載のあった症状・所見(重複あり)は、肺炎869例(98%)、発熱803例(90%)、咳嗽344例(39%)、呼吸困難318例(36%)、意識障害127例(14%)、下痢85例(10%)、多臓器不全81例(9%)、腹痛22例(2%)であった。
レジオネラ症は、土壌や水環境に広く存在するレジオネラ属菌による細菌感染症であり、主な病型として重症の肺炎を引き起こすレジオネラ肺炎と、一過性で自然に改善するポンティアック熱がある1)。
レジオネラ肺炎の潜伏期間は 2日から10日で、全身倦怠感、頭痛、食欲不振、筋肉痛などの症状に始まり、咳や38℃以上の高熱、寒気、胸痛、呼吸困難、下痢などの症状を呈する。また、意識レベルの低下、幻覚、手足が震えるなどの中枢神経系の症状を伴うこともある。特に高齢者、大酒家、喫煙者、透析患者、移植患者や免疫機能が低下している人もレジオネラ肺炎のリスクが高いとされている1,2)。
ポンティアック熱の潜伏期間は1日から2日である。突然の発熱、悪寒、筋肉痛で始まるが、一過性で治癒する1,2)。
感染経路としては、エアロゾルを発生させる環境(循環水を利用した風呂、加湿器、噴水等の水景施設、空調設備の冷却塔等)を感染源とするエアロゾル感染、温泉浴槽水や河川の水を吸引・誤嚥したことによる感染、汚染された土壌の粉塵を吸い込んだことによる塵埃感染などがある1,2)。
対策としては、追い炊き機能付きの風呂や24時間風呂などの循環式浴槽を備え付けている場合には、配管や浴槽内に汚れやぬめり(バイオフィルム)が生じないよう定期的に清掃を行うなど、取扱説明書に従って維持管理をすることが重要である。また、超音波振動などの加湿器を使用する時には、毎日水を入れ替えて容器を洗浄することが大切である1)。エアロゾルが発生する高圧洗浄や、粉塵が発生する腐葉土の取り扱い等にあたってはマスクを着用して感染を予防していただきたい2)。
直近5週間分の保健所別の定点当たり報告数のグラフを掲載しています。
掲載している定点把握対象の感染症:RSウイルス感染症、咽頭結膜熱、A群溶血性レンサ球菌咽頭炎、感染性胃腸炎、水痘、手足口病、伝染性紅斑、突発性発しん、ヘルパンギーナ、流行性耳下腺炎、インフルエンザ、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)、急性呼吸器感染症(ARI)、急性出血性結膜炎、流行性角結膜炎
2025年10月の千葉県結核・感染症月報(2025年第44週週報)を掲載しています。
2025年44週の県全体の定点当たり報告数は、前週(2.23)から減少して、2.07となった。
2025年44週までの県内の新型コロナウイルス感染症の発生状況について掲載しています。過去の発生状況については以下に掲載しています。
県衛生研究所は、国立感染症研究所と協働で、県健康福祉センター(保健所)(千葉市・船橋市・柏市除く)等から収集した検体について新型コロナウイルスのゲノム解析を行い、ウイルスの変異状況を調べています。
その状況についてお知らせします。
千葉県では、2025年44週に届出はなく、累計は22例であった。
2025年44週までの県内の麻しんの発生状況について掲載しています。
【国内の状況】
国立健康危機管理研究機構のまとめによると、2025年第43週に届出はなく、累計は231例でした。近隣都県では、これまでに神奈川県で40例、東京都で30例、茨城県で22例、埼玉県で10例の届出がありました1)。
国内外での報告増加を受け、厚生労働省は令和7年3月19日付けで注意喚起をしています2)。
2)厚生労働省:麻しんの国内外での報告増加に伴う注意喚起について(協力依頼) (PDF:190.4KB)
【千葉県の過去の状況】
国内で麻しん(はしか)の感染事例が報告されています。麻しんは感染力が強く、空気感染もするので、手洗い、マスクのみで予防はできません。麻しんの罹患歴がなく、2回の予防接種歴が明らかでない場合は予防接種をご検討ください。
また、発疹、発熱などの麻しんのような症状がある場合は、麻しんの疑いがあることを事前にかかりつけ医または医療機関に電話等で伝え、受診の要否や注意点を確認してください。医療機関へ移動される際は周囲の方への感染を防ぐためにもマスクを着用し、公共交通機関の利用は可能な限り避けてください。詳細については、下記ホームページをご参照ください。
千葉県では2025年44週に27例届出があり、累計は3,393例となった。
県内の百日咳発生状況について掲載しています。
千葉県では2025年44週に12例の届出があり、累計は386例となった。
県内の梅毒発生状況について掲載しています。2021年から2024年の過去の発生状況については以下に掲載しています。
千葉県では2025年44週に5例の届出があり、累計は178例となった。
2025年44週までの県内の腸管出血性大腸菌感染症発生状況について掲載しています。2010年から2024年の過去の発生状況については以下に掲載しています。
- 千葉県の腸管出血性大腸菌感染症発生状況(2024年1週から52週)(PDF:207.2KB)
- 千葉県の腸管出血性大腸菌感染症発生状況(2023年1週から52週)(PDF:381.4KB)
- 千葉県の腸管出血性大腸菌感染症発生状況(2022年1週から52週)(PDF:249.1KB)
- 千葉県の腸管出血性大腸菌感染症発生状況(2021年1週から52週)(PDF:270.2KB)
- 千葉県の腸管出血性大腸菌感染症発生状況(2020年1週から53週)(PDF:250.6KB)
- 千葉県の腸管出血性大腸菌感染症発生状況(2019年1週から52週)(PDF:240KB)
- 千葉県の腸管出血性大腸菌感染症発生状況(2018年1週から52週)(PDF:242KB)
- 千葉県の腸管出血性大腸菌感染症発生状況(2017年1週から52週)(PDF:254KB)
- 千葉県の腸管出血性大腸菌感染症発生状況(2016年1週から52週)(PDF:145KB)
- 千葉県の腸管出血性大腸菌感染症発生状況(2015年1週から53週)(PDF:233KB)
- 千葉県の腸管出血性大腸菌感染症発生状況(2010年から2014年)(PDF:224KB)
2025年44週の県全体の定点当たり報告数は、前週(11.77*)から増加して、25.04となった。*前週集計時点では11.82
2025/26シーズンの県内のインフルエンザ発生状況について掲載しています。2015/16シーズンから2024/25シーズンの過去の発生状況については以下に掲載しています。
※県内の迅速診断の結果がとりまとめられています。
2025年44週の県全体の定点当たり報告数は、前週(3.07)から増加して、3.35となった。
2025/26シーズンの県内の感染性胃腸炎の発生状況について掲載しています。2016/17シーズンから2024/25シーズンの過去の発生状況については以下に掲載しています。
千葉県では、2025年44週に届出はなく、累計は0例であった。
県内の風しんの発生状況について掲載しています。2008年から2024年の過去の発生状況については以下に掲載しています。
保健所へは、小児科・ARI定点の医療機関は報告様式1と2の両方を、ARI定点は報告様式2をご報告ください。
なお、集計様式は、保健所への送付は不要です。
参考:急性呼吸器感染症(ARI)に関する説明会の開催について(千葉県疾病対策課)
急性呼吸器感染症定点にかかるシステム上の入力方法について 医療機関向け(PDF:1,419.1KB)
オンライン報告を希望される場合、ちば電子申請サービスから手続きをお願いします(県庁疾病対策課ホームページへ)
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