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更新日:令和6(2024)年7月24日
ページ番号:4643
千葉県感染症情報センターとは、「感染症の予防及び感染症の患者に対する医療に関する法律」による施策として位置づけられた感染症発生動向調査により得られた情報を集計・分析するとともに、情報提供・開示するため、千葉県衛生研究所に設置されています。
週報/月報/新型コロナウイルス感染症/梅毒/腸管出血性大腸菌感染症/インフルエンザ/感染性胃腸炎/麻しん/風しん/リンク
2024年第29週(2024年7月15日~2024年7月21日)(PDF:1,064.2KB)
2024年7月15日から2024年7月21日までの期間(2024年第29週)の千葉県結核・感染症週報を掲載しています。
※過去の注目疾患:2015年、2016年、2017年、2018年、2019年、2020年、2021年、2022年、2023年、2024年
※過去の週報:2012年~2016年週報、2017年週報、2018年週報、2019年週報、2020年週報、2021年週報、2022年週報、
7月28日は(日本肝炎デー)です。
世界保健機関(WHO)が2010年に、世界的レベルでのウイルス性肝炎のまん延防止と患者・感染者に対する差別・偏見の解消や予防の推進を図ることを目的として、「World Hepatitis Day(世界肝炎デー)」を定めました。日本でも「日本肝炎デー」を制定し、関係機関が協力しながら、肝炎に関する知識や予防、治療についての正しい知識の普及・啓発活動を行っています1)。
活動内容は、以下の厚生労働省のページをご確認ください。
[ウイルス性肝炎]
感染症法において、4類感染症としてA型肝炎及びE型肝炎が、5類感染症として前記の2つを除いたウイルス性肝炎が規定されている。
A型肝炎及びE型肝炎については、主に汚染された飲食物を介して、この2つを除くB型肝炎やC型肝炎などが分類されるウイルス性肝炎*については、主に血液・体液等を介して感染することが知られている。県内医療機関からの届出状況等は以下のとおり。
*慢性肝疾患、無症候性キャリア及びこれらの急性増悪例は届出対象に含まない。
〇A型肝炎
2024年の届出は2例であり、2020年以降、低い水準で推移している(図1)。
2015年以降に県内で届出のあった117例のうち、約6割の71例が経口感染とされている。経口感染例に係る推定感染地域は、国内46例(うち千葉県は34例)、海外19例、不明6例であった。(重複報告有)
〇E型肝炎
2024年の届出は32例であり、近年の同時期と比較して多くなっている(図2)。
2015年以降に県内で届出のあった298例のうち、46.6%の139例が経口感染とされている。経口感染例に係る推定感染地域は、国内112例(うち千葉県は89例)、海外8例、不明19例であった。(重複報告有)
予防のためには、手洗い、飲食物の加熱が重要です。
海外に渡航される際は、特に衛生状態が悪く、飲用水の管理の悪い地域ではリスクが高くなるため、注意しましょう2,3)。
〇ウイルス性肝炎(A型肝炎及びE型肝炎を除く)
2024年第29週に届出が1例あり、本年の累計は9例となった(図3)。
2015年以降に届出のあった116例のうち、B型肝炎が90例(77.6%)、C型肝炎が12例(10.3%)となっており、この2種類だけで9割近くを占める(表1)。B型肝炎の推定感染経路は90例のうち58例が性的接触によるものと、C型肝炎の推定感染経路は12例のうち1例が医療従事者の針刺し等によるものと報告があるが、いずれも不明のものが多い。
2015年 | 2016年 | 2017年 | 2018年 | 2019年 | 2020年 | 2021年 | 2022年 | 2023年 | 2024年 | 合計 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
B型肝炎 | 10 | 8 | 13 | 14 | 7 | 13 | 5 | 6 | 8 | 6 | 90 |
C型肝炎 | 2 | 0 | 1 | 0 | 2 | 1 | 0 | 3 | 2 | 1 | 12 |
サイトメガロウイルス | 1 | 2 | 2 | 2 | 1 | 0 | 1 | 1 | 0 | 1 | 11 |
EBウイルス | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 1 | 1 | 3 |
予防のために
B型肝炎、C型肝炎は血液や体液を通じて伝播・感染するため、他人の血液や体液に接触する機会をできるだけ減らすことが大切です。B型肝炎の場合、ワクチンを接種するのも有効な方法です4)。
■参考・引用
4)厚生労働省 集団生活の場における肝炎ウイルス感染予防ガイドラインの作成のための研究班:日常生活の場でウイルス性肝炎の伝播を防止するためのガイドライン(一般の方向け)(PDF:704.5KB)
RSウイルス感染症、咽頭結膜熱、A群溶血性レンサ球菌咽頭炎、感染性胃腸炎、水痘、手足口病、伝染性紅斑、突発性発しん、ヘルパンギーナ、流行性耳下腺炎、インフルエンザ、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)、急性出血性結膜炎、流行性角結膜炎の5週間分の保健所別の定点当たり報告数のグラフを掲載しています。
2024年6月の千葉県結核・感染症月報(2024年27週週報)を掲載しています。
2024年29週の県全体の定点当たり報告数は、前週(12.76*)から増加し、14.87であった。
*前週報告時点では12.77
2024年29週までの県内の新型コロナウイルス感染症の発生状況について掲載しています。過去の発生状況については以下に掲載しています。
県衛生研究所は、国立感染症研究所と協働で、県健康福祉センター(保健所)(千葉市・船橋市・柏市除く)等から収集した検体について新型コロナウイルスのゲノム解析を行い、ウイルスの変異状況を調べています。
その状況についてお知らせします。
保健所への報告は、報告様式1(小児科定点・インフルエンザ/COVID-19定点用)又は報告様式2(インフルエンザ/COVID-19定点用)をお使いください。なお、集計様式2は、保健所への送付は不要です。
オンライン報告を希望される場合、ちば電子申請サービスから手続きをお願いします(県庁疾病対策課ホームページへ)
千葉県では2024年29週に3例届出があり、累計は256例となった。
昨年2023年は1999年の現行感染症サーベイランス開始以降最多となる473例の届出があり、注意が必要です。
2024年29週までの県内の梅毒発生状況について掲載しています。2021年から2023年の過去の発生状況については以下に掲載しています。
千葉県では2024年29週に3例届出があり、累計は48例となった。
2024年29週までの県内の腸管出血性大腸菌感染症発生状況について掲載しています。2010年から2023年の過去の発生状況については以下に掲載しています。
- 千葉県の腸管出血性大腸菌感染症発生状況(2023年1~52週)(PDF:381.4KB)
- 千葉県の腸管出血性大腸菌感染症発生状況(2022年1~52週)(PDF:249.1KB)
- 千葉県の腸管出血性大腸菌感染症発生状況(2021年1~52週)(PDF:270.2KB)
- 千葉県の腸管出血性大腸菌感染症発生状況(2020年1~53週)(PDF:250.6KB)
- 千葉県の腸管出血性大腸菌感染症発生状況(2019年1~52週)(PDF:240KB)
- 千葉県の腸管出血性大腸菌感染症発生状況(2018年1~52週)(PDF:242KB)
- 千葉県の腸管出血性大腸菌感染症発生状況(2017年1~52週)(PDF:254KB)
- 千葉県の腸管出血性大腸菌感染症発生状況(2016年1~52週)(PDF:145KB)
- 千葉県の腸管出血性大腸菌感染症発生状況(2015年1~53週)(PDF:233KB)
- 千葉県の腸管出血性大腸菌感染症発生状況(2010年~2014年)(PDF:224KB)
- 全国の発生状況(国立感染症研究所)
2024年29週の県全体の定点当たり報告数は、前週(0.39)から増加し、0.48であった。
2023/24シーズンの県内のインフルエンザ発生状況について掲載しています。2015/16シーズンから2022/23シーズンの過去の発生状況については以下に掲載しています。
※県内の迅速診断の結果がとりまとめられています。
2024年29週の県全体の定点当たり報告数は、前週(5.00)から減少し、3.33であった。
2023/24シーズンの県内の感染性胃腸炎の発生状況について掲載しています。2016/17シーズンから2022/23シーズンの過去の発生状況については以下に掲載しています。
千葉県では、2024年29週に届出はなかった(2024年7月24日現在)。2024年の累計は0例である。
2024年29週までの県内の麻しんの発生状況について掲載しています。2008年から2023年の過去の発生状況については以下に掲載しています。
国内で麻しん(はしか)の感染事例が報告されています。麻しんは感染力が強く、空気感染もするので、手洗い、マスクのみで予防はできません。麻しんの罹患歴がなく、2回の予防接種歴が明らかでない場合は予防接種をご検討ください。
また、発疹、発熱などの麻しんのような症状がある場合は、麻しんの疑いがあることを事前にかかりつけ医または医療機関に電話等で伝え、受診の要否や注意点を確認してください。医療機関へ移動される際は周囲の方への感染を防ぐためにもマスクを着用し、公共交通機関の利用は可能な限り避けてください。詳細については、下記ホームページをご参照ください。
千葉県では、2024年29週に届出はなかった(2024年7月24日現在)。2024年の累計は0例である。
2024年29週までの県内の風しんの発生状況について掲載しています。2008年から2023年の過去の発生状況については以下に掲載しています。
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