ここから本文です。
ホーム > くらし・福祉・健康 > 健康・医療 > 健康づくり・病気予防 > 感染症対策 > 千葉県感染症情報センター
更新日:令和5(2023)年2月1日
ページ番号:4643
県衛生研究所は、国立感染症研究所と協働で、県健康福祉センター(保健所)(千葉市・船橋市・柏市除く)から収集した検体について新型コロナウイルスのゲノム解析を行い、ウイルスの変異状況を調べています。
その状況についてお知らせします。
千葉県感染症情報センターとは、「感染症の予防及び感染症の患者に対する医療に関する法律」による施策として位置づけられた感染症発生動向調査により得られた情報を集計・分析するとともに、情報提供・開示するため、千葉県衛生研究所に設置されています。
週報/月報/報告数/梅毒/腸管出血性大腸菌感染症/インフルエンザ/感染性胃腸炎/麻しん/風しん/リンク
2023年第4週(2023年1月23日~2023年1月29日)(PDF:726.6KB)
2023年1月23日から2023年1月29日までの千葉県結核・感染症週報を掲載しています。
※過去の注目疾患:2015年、2016年、2017年、2018年、2019年、2020年、2021年、2022年、2023年
※過去の週報:2012年~2016年週報、2017年週報、2018年週報、2019年週報、2020年週報、2021年週報、2022年週報、
2023年第4週の県全体のインフルエンザ定点当たり報告数は、前週(2023年第3週)の8.46(人)から減少して7.54(人)となった。保健所管内別では船橋市14.29(人)、印旛10.08 (人)で国が定める注意報の基準値(定点当たり報告数10.0人)を上回った(図1)。2023年第4週に報告のあった計1590例のうち、A型1407例(88.5%)、B型22例(1.4%)、型非鑑別キットで陽性71例(4.5%)、検査未実施(検査実施未確認例含む)90例(5.7%)であり、A型が多かった。
2022/2023シーズンの基幹定点医療機関を対象としたインフルエンザ入院サーベイランスによる入院患者総数は2022年第52週までは0~2人で推移していたが、2023年第1週以降は3~5人で推移しており増加傾向がみられている1)。また、2023年1月29日時点で県内医療機関よりインフルエンザウイルスAを病原体とする急性脳炎の届出が2例あった。
2023年第3週時点で全国の定点当たり報告数は9.59(人)であった。近隣都県の定点当たり報告数は、埼玉県7.09(人)、東京都8.50(人)、神奈川県8.86(人)であった。
インフルエンザは、38℃以上の発熱、頭痛、関節痛、筋肉痛、全身倦怠感等の症状が比較的急速に現れるのが特徴である。小児ではまれに急性脳症を、高齢者や免疫力の低下している者では二次性の肺炎を伴う等、重症になることがある。高熱が続く、呼吸が苦しい、意識状態がおかしいなど具合が悪ければ早めに医療機関を受診されたい。また、小児、未成年者では、インフルエンザの罹患により、急に走り出す、部屋から飛び出そうとする、ウロウロと歩き回る等の異常行動を起こすことがある。自宅で療養する場合、インフルエンザと診断され治療が開始された後、少なくとも2日間は、小児・未成年者が一人にならないなどの配慮が必要である2)。
インフルエンザ予防のため、ワクチン接種と引き続き基本的な感染対策の徹底を心がけていただきたい2,3)。
2023年第4週に県内定点医療機関から報告された感染性胃腸炎の定点当たり報告数は、前週(2023年第3週)の10.17(人)から減少し、8.94(人)となった。前週は過去5シーズンで最も高い定点当たり報告数となり、今週も第4週としては過去5シーズンで最も高い定点当たり報告数となった(図2)。保健所管内別では、船橋市14.09(人)、印旛12.06(人)、香取11.33(人)からの報告が多かった。
今シーズンは県内でノロウイルスやサポウイルスによる感染性胃腸炎集団発生事例が複数報告されている。感染性胃腸炎は多種多様な病原体の関与が想定され、一定の疫学パターンをとらないことが予想されるが、例年ウイルス性、特にノロウイルスやサポウイルスによる流行が冬季にピークを形成する(図2)。今後も報告数の多い状況が続くことが予想されることから、感染対策を徹底されたい。
現在ノロウイルス・サポウイルスによる感染性胃腸炎に使用可能なワクチンはなく、感染を予防するためには、食品類の十分な加熱、石けんと流水による手洗いの励行、嘔吐物・糞便等の迅速かつ適切な処理(飛散しないようペーパータオル等で静かにふき取る、市販の凝固剤等を使用する等)および次亜塩素酸ナトリウムによる汚染区域の消毒が重要となる。手指に付着しているウイルスを減らす最も有効な方法は石けんと流水による手洗いである。調理や食事の提供を行う前、食事の前、トイレの後は必ず手洗いを行う。また、手袋をしている場合であっても、嘔吐物・糞便等の処理やオムツ交換を行った後は必ず手洗いを行うことが重要である4)。現在、新型コロナウイルス感染症の感染予防策として、消毒用エタノールによる手指消毒が推奨されているが、ノロウイルスは消毒用エタノールのみでは効果が期待できないことから、石けんと流水を用いた手洗いの代用にはならないことに注意する必要がある。
■参考
RSウイルス感染症、咽頭結膜熱、A群溶血性レンサ球菌咽頭炎、感染性胃腸炎、水痘、手足口病、伝染性紅斑、突発性発しん、ヘルパンギーナ、流行性耳下腺炎、インフルエンザ、急性出血性結膜炎、流行性角結膜炎の5週間分の保健所別の定点当たり報告数のグラフを掲載しています。
2022年12月の千葉県結核・感染症月報を掲載しています。
千葉県では2023年4週に4例届出があり、累計は15例となった。
2022年は1999年の現行感染症サーベイランス開始以降の最多累積届出数を更新している。
詳細は以下の発生状況を参照いただきたい。
2023年4週までの県内の梅毒発生状況について掲載しています。2021年、2022年については以下に掲載しています。
千葉県では、2023年4週に届出が2例あり、2023年2月1日現在、累計は6例であった。
2023年4週までの県内の腸管出血性大腸菌感染症発生状況について掲載しています。2010年から2022年の過去の発生状況については以下に掲載しています。
- 千葉県の腸管出血性大腸菌感染症発生状況(2022年1~52週)(PDF:249.1KB)
- 千葉県の腸管出血性大腸菌感染症発生状況(2021年1~52週)(PDF:270.2KB)
- 千葉県の腸管出血性大腸菌感染症発生状況(2020年1~53週)(PDF:250.6KB)
- 千葉県の腸管出血性大腸菌感染症発生状況(2019年1~52週)(PDF:240KB)
- 千葉県の腸管出血性大腸菌感染症発生状況(2018年1~52週)(PDF:242KB)
- 千葉県の腸管出血性大腸菌感染症発生状況(2017年1~52週)(PDF:254KB)
- 千葉県の腸管出血性大腸菌感染症発生状況(2016年1~52週)(PDF:145KB)
- 千葉県の腸管出血性大腸菌感染症発生状況(2015年1~53週)(PDF:233KB)
- 千葉県の腸管出血性大腸菌感染症発生状況(2010年~2014年)(PDF:224KB)
- 全国の発生状況(国立感染症研究所)
2023年4週の県全体の定点当たり報告数は、前週(8.46)から減少し、7.54であった。
2022/23シーズンの県内のインフルエンザ発生状況について掲載しています。2015/16シーズンから2021/22シーズンの過去の発生状況については以下に掲載しています。
2023年4週の県全体の定点当たり報告数は、前週(10.17)から減少し、8.94であった。
2022/23シーズンの県内の感染性胃腸炎の発生状況について掲載しています。2016/17シーズンから2021/22シーズンの過去の発生状況については以下に掲載しています。
千葉県では、2023年4週に届出はなかった(2023年2月1日現在)。2023年の累計は0例である。
2023年4週までの県内の麻しんの発生状況について掲載しています。2008年から2022年の過去の発生状況については以下に掲載しています。
千葉県では、2023年4週に届出はなかった(2023年2月1日現在)。2023年の累計は0例である。
2023年4週までの県内の風しんの発生状況について掲載しています。2008年から2022年の過去の発生状況については以下に掲載しています。
お問い合わせ
より良いウェブサイトにするためにみなさまのご意見をお聞かせください