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更新日:令和7(2025)年7月16日
ページ番号:4643
千葉県感染症情報センターとは、「感染症の予防及び感染症の患者に対する医療に関する法律」による施策として位置づけられた感染症発生動向調査により得られた情報を集計・分析するとともに、情報提供・開示するため、千葉県衛生研究所に設置されています。
週報/月報/新型コロナウイルス感染症/麻しん/百日咳/梅毒/腸管出血性大腸菌感染症/インフルエンザ/感染性胃腸炎/風しん/急性呼吸器感染症(ARI)報告様式/リンク
2025年第28週(2025年7月7日から2025年7月13日)(PDF:897.4KB)
2025年7月7日から2025年7月13日までの期間(2025年第28週)の千葉県結核・感染症週報を掲載しています。
※過去の注目疾患:2015年、2016年、2017年、2018年、2019年、2020年、2021年、2022年、2023年、2024年、2025年
※過去の週報:2012年から2016年週報、2017年週報、2018年週報、2019年週報、2020年週報、2021年週報、2022年週報、
2025年第28週に県内医療機関から1例の届出があり、本年の累計は16例となった(図1)。
この1例に予防接種歴はなく、推定感染地域は国内(県外)であった。
県内及び近隣都県において届出が続いており、また、海外における流行が報告されているところ海外渡航者の増加する夏休みを迎えることから1-3)、引き続き発生動向に注意が必要である。
全国では第27週に神奈川県で7例の届出があり、累計175例となった。175例の推定感染地域は、国内が91例(52%)、国外が65例(37%)、国内又は国外が3例(2%)、不明が16例(9%)であった(図2)4)。
(図2は、国立健康危機管理研究機構の公表資料4)から転載)
麻しんとは
感染すると約10日後に発熱や咳、鼻水といった風邪のような症状で発症し、2~3日熱が続いた後、39℃以上の高熱と発しんが出現する。肺炎や中耳炎を合併しやすく、患者1,000人に1人の割合で脳炎を発症すると言われている。また、死亡する割合は、先進国であっても1,000人に1人と言われる。その他の合併症として、10万人に1人程度の頻度ではあるが、感染してから数年が経過した後、特に学童期に予後が悪い亜急性硬化性全脳炎(SSPE)と呼ばれる中枢神経疾患を発症することもある。
麻しんは感染力が強く、空気感染もするため、手洗いやマスクのみでの予防は困難であり、予防接種が最も有効な予防法といえる。予防接種により感染リスクを最小限に抑えることが可能であり、定期接種の機会(第1期:1歳児、第2期:小学校入学前1年間の幼児)に確実に予防接種を受けることが重要である。罹患歴がなく、予防接種歴がないもしくは不明な場合は、かかりつけ医に相談いただきたい。
なお、海外での流行が報告されていることから、特に海外への渡航前には予防接種歴を確認いただき、また、帰国後2週間程度は高熱や全身の発しん、咳、鼻水、目の充血などの症状に注意いただきたい1-3)。
■参考・引用
2)厚生労働省:「麻しん(はしか)」は世界で流行している感染症です。【出国前】(PDF:475.1KB)
3)厚生労働省:「麻しん(はしか)」は世界で流行している感染症です。【帰国後】(PDF:531.6KB)
【Topics】
海外においては、国内では見られない感染症が流行していることがあり、海外滞在中に感染する可能性があります。海外へ渡航する際には、事前に渡航先における感染症の流行状況、現地滞在中の注意点、海外渡航に際し推奨されている予防接種をご確認ください。
また、感染症には、潜伏期間(感染してから発症するまでの期間)が数日から1週間以上と長いものもあり、渡航中や帰国直後に症状がなくても、しばらくしてから具合が悪くなる場合があります。その場合は、医療機関に事前に電話連絡して海外渡航歴があることを伝えた上で受診し、渡航先、滞在期間、現地での飲食状況、渡航先での活動内容、動物との接触の有無、ワクチン接種歴等についてお伝えください1,2)。
■参考・引用
RSウイルス感染症、咽頭結膜熱、A群溶血性レンサ球菌咽頭炎、感染性胃腸炎、水痘、手足口病、伝染性紅斑、突発性発しん、ヘルパンギーナ、流行性耳下腺炎、インフルエンザ、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)、急性呼吸器感染症(ARI)、急性出血性結膜炎、流行性角結膜炎の5週間分の保健所別の定点当たり報告数のグラフを掲載しています。
2025年6月の千葉県結核・感染症月報(2025年第27週週報)を掲載しています。
2025年28週の県全体の定点当たり報告数は、前週(3.11)から増加して、3.65となった。
2025年28週までの県内の新型コロナウイルス感染症の発生状況について掲載しています。過去の発生状況については以下に掲載しています。
県衛生研究所は、国立感染症研究所と協働で、県健康福祉センター(保健所)(千葉市・船橋市・柏市除く)等から収集した検体について新型コロナウイルスのゲノム解析を行い、ウイルスの変異状況を調べています。
その状況についてお知らせします。
千葉県では、2025年28週に1例の届出があり、累計は16例となった。
2025年28週までの県内の麻しんの発生状況について掲載しています。
【国内の状況】
国立健康危機管理研究機構のまとめによると、2025年は第27週に計7例の届出があり、累計175例となりました。近隣都県では、これまでに神奈川県で40例、茨城県で22例、東京都で17例、埼玉県で5例の届出がありました1)。
国内外での報告増加を受け、厚生労働省は令和7年3月19日付けで注意喚起をしています2)。
2)厚生労働省:麻しんの国内外での報告増加に伴う注意喚起について(協力依頼) (PDF:190.4KB)
【千葉県の過去の状況】
国内で麻しん(はしか)の感染事例が報告されています。麻しんは感染力が強く、空気感染もするので、手洗い、マスクのみで予防はできません。麻しんの罹患歴がなく、2回の予防接種歴が明らかでない場合は予防接種をご検討ください。
また、発疹、発熱などの麻しんのような症状がある場合は、麻しんの疑いがあることを事前にかかりつけ医または医療機関に電話等で伝え、受診の要否や注意点を確認してください。医療機関へ移動される際は周囲の方への感染を防ぐためにもマスクを着用し、公共交通機関の利用は可能な限り避けてください。詳細については、下記ホームページをご参照ください。
千葉県では2025年28週に152例届出があり、累計は1,860例となった。
県内の百日咳発生状況について掲載しています。
千葉県では2025年28週に4例届出があり、累計は227例となった。
県内の梅毒発生状況について掲載しています。2021年から2024年の過去の発生状況については以下に掲載しています。
千葉県では2025年28週に4例の届出があり、累計は61例となった。
2025年28週までの県内の腸管出血性大腸菌感染症発生状況について掲載しています。2010年から2024年の過去の発生状況については以下に掲載しています。
- 千葉県の腸管出血性大腸菌感染症発生状況(2024年1週から52週)(PDF:207.2KB)
- 千葉県の腸管出血性大腸菌感染症発生状況(2023年1週から52週)(PDF:381.4KB)
- 千葉県の腸管出血性大腸菌感染症発生状況(2022年1週から52週)(PDF:249.1KB)
- 千葉県の腸管出血性大腸菌感染症発生状況(2021年1週から52週)(PDF:270.2KB)
- 千葉県の腸管出血性大腸菌感染症発生状況(2020年1週から53週)(PDF:250.6KB)
- 千葉県の腸管出血性大腸菌感染症発生状況(2019年1週から52週)(PDF:240KB)
- 千葉県の腸管出血性大腸菌感染症発生状況(2018年1週から52週)(PDF:242KB)
- 千葉県の腸管出血性大腸菌感染症発生状況(2017年1週から52週)(PDF:254KB)
- 千葉県の腸管出血性大腸菌感染症発生状況(2016年1週から52週)(PDF:145KB)
- 千葉県の腸管出血性大腸菌感染症発生状況(2015年1週から53週)(PDF:233KB)
- 千葉県の腸管出血性大腸菌感染症発生状況(2010年から2014年)(PDF:224KB)
2025年28週の県全体の定点当たり報告数は、前週(0.16)から減少して、0.15となった。
2024/25シーズンの県内のインフルエンザ発生状況について掲載しています。2015/16シーズンから2023/24シーズンの過去の発生状況については以下に掲載しています。
※県内の迅速診断の結果がとりまとめられています。
2025年28週の県全体の定点当たり報告数は、前週(4.88)から増加して、4.92となった。
2024/25シーズンの県内の感染性胃腸炎の発生状況について掲載しています。2016/17シーズンから2023/24シーズンの過去の発生状況については以下に掲載しています。
千葉県では、2025年28週に届出はなく、累計は0例であった。
県内の風しんの発生状況について掲載しています。2008年から2024年の過去の発生状況については以下に掲載しています。
保健所へは、小児科・ARI定点の医療機関は報告様式1と2の両方を、ARI定点は報告様式2をご報告ください。
なお、集計様式は、保健所への送付は不要です。
参考:急性呼吸器感染症(ARI)に関する説明会の開催について(千葉県疾病対策課)
急性呼吸器感染症定点にかかるシステム上の入力方法について 医療機関向け(PDF:1,419.1KB)
オンライン報告を希望される場合、ちば電子申請サービスから手続きをお願いします(県庁疾病対策課ホームページへ)
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