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更新日:令和2(2020)年1月22日

千葉県感染症情報センター

千葉県感染症情報センターとは、「感染症の予防及び感染症の患者に対する医療に関する法律」による施策として位置づけられた感染症発生動向調査により得られた情報を集計・分析するとともに、情報提供・開示するため、千葉県衛生研究所に設置されています。

週報月報報告数腸管出血性大腸菌感染症インフルエンザ感染性胃腸炎麻しん風しんリンク

週報

2020年第3週(2020年1月13日~2020年1月19日)(PDF:765KB)

※過去の注目疾患:2015年2016年2017年2018年2019年2020年

※過去の週報:2012年~2016年週報2017年週報2018年週報2019年週報2020年週報

今週の注目疾患

中国湖北省武漢市における新型コロナウイルスが検出された肺炎集積事例

2019年12月31日、武漢市衛生健康委員会(Wuhan Municipal Health Commission)が原因不明の肺炎集積事例の発生を報告し、その後の調査の中で患者から新型コロナウイルス(各国によって異なるが2019 novel coronavirus、2019-nCoV、nCoV-2019やWN-CoVなどと呼ばれている)が検出・同定され、中国当局は暫定的に本事例の原因をこの新型コロナウイルスによるものと決定した。

武漢市に渡航・滞在歴のある新型コロナウイルスによる患者が、その後武漢市外で相次ぎ報告されるようになり、1月22日午前9時時点において各国関係機関等から公表されている報告をまとめると、確定例は武漢市(現地1月20日24時00分時点)258例(うち6例の死亡)、北京市(現地1月21日18時00分時点)10例、上海市(現地1月21日19時00分時点)6例、広東省(現地1月21日18時00分時点)17例、昆明市1例、浙江省5例の報告がある。

武漢からの輸入例はタイ(2例)、日本(1例)、韓国(1例)、台湾(1例)、米国(1例)からも認めている。

※中国当局は1月22日午前、これまで(1月21日24時00分時点)に440例の患者確定例と9例の死亡例を認めると発表しましたが、本週報の内容はその発表以前のものとなります。

武漢市卫生健康委员会:武汉市卫健委关于当前我市肺炎疫情的情况通报(2019年12月31日)外部サイトへのリンク

武漢市卫生健康委员会:武汉市卫生健康委员会关于新型冠状病毒感染的肺炎情况通报(1月21日)外部サイトへのリンク

北京市卫生健康委员会:我市新增5例新型冠状病毒感染的肺炎病例(1月21日)外部サイトへのリンク

上海市卫生健康委员会:上海新增4例新型冠状病毒感染的肺炎确诊病例(1月21日)外部サイトへのリンク

昆明市卫生健康委员会:昆明市卫生健康委关于新型冠状病毒感染的肺炎疫情的情况通报(1月22日)外部サイトへのリンク

浙江省卫生健康委员会:国家卫生健康委确认我省首例输入性新型冠状病毒感染的肺炎确诊病例(1月21日)外部サイトへのリンク

World Health Organization:Disease Outbreak News. Novel Coronavirus–Thailand (ex-China)(2020年1月14日)外部サイトへのリンク

厚生労働省:新型コロナウイルスに関連した肺炎の患者の発生について(2020年1月16日)外部サイトへのリンク

WorldHealthOrganization:NovelCoronavirus–Republic of Korea(ex-China)(1月21日)外部サイトへのリンク

衛生福利部疾病管制署:我國藉由登機檢疫即時發現首例中國大陸武漢移入之嚴重特殊傳染性肺炎個案,指揮中心提升中國大陸武漢之旅遊疫情建議至第三級警告(Warning)(1月21日)外部サイトへのリンク

Centers for Disease Control and Prevention:First Travel-related Case of 2019 Novel Coronavirus Detected in United States(1月21日)外部サイトへのリンク

 

  • 症例の特徴

1月22日9時00分時点で確認できる新型コロナウイルスによる症例(確定例)は、中国、タイ、日本、韓国、台湾および米国から合計303例となっている。武漢市の258例を除く45例について、中国国外から報告された症例の全てと中国武漢市外の症例の多くが武漢市もしくは湖北省への渡航・滞在歴が報告されているが、うち数例については患者との濃厚接触例と報告されている。直近の患者発症日は前述の各国関係機関等からの発表内容から確認できる範囲で1月19日となっている。なお、世界保健機構西太平洋事務局(WHO WPRO)は1月21日に武漢市の症例には、15例の医療従事者が含まれていると報告した。

武漢市衛生健康委員会は症例の多くは中年~高齢の男性で、MERSと同様に基礎疾患を持つ高齢者において重症化の頻度が高いとしている。なお、同様に前述の各国関係機関等からの発表内容から確認できる範囲で、年齢が明らかな症例では広東省からの報告に含まれる10歳児の症例が最年少であり、10代の症例も複数認めている。

これまでに報告されている死亡例は6例であり、いずれも武漢市からの報告である。

1例目:61歳男性。腹部腫瘍、慢性肝疾患の基礎疾患あり。

2例目:69歳男性。

3例目:具体的な公表情報なし。

4例目:89歳男性。高血圧、糖尿病、心疾患の基礎疾患あり。

5例目:66歳男性。慢性呼吸器疾患、高血圧、2型糖尿病、慢性腎不全の基礎疾患あり。

6例目:48歳女性。糖尿病、脳梗塞、胆石の基礎疾患あり。

World Health Organization Western Pacific:WHO WPRO(twitter)外部サイトへのリンク

武漢市衛生健康委員会:专家解读不明原因的病毒性肺炎最新通报(2020年1月11日)外部サイトへのリンク

武漢市衛生健康委員会:武汉市卫生健康委员会关于新型冠状病毒感染的肺炎情况通报(1月16日)外部サイトへのリンク

武漢市衛生健康委員会:武汉市卫生健康委员会关于新型冠状病毒感染的肺炎情况通报(1月21日)外部サイトへのリンク

武漢市卫生健康委员会:武汉市卫生健康委员会关于新型冠状病毒感染的肺炎情况通报(1月21日)外部サイトへのリンク

 

  • 感染経路・感染源

感染経路・感染源に関する情報については現在も多くが調査・検討中である。武漢市で事例発生初期の症例の多くは海鮮市場(武漢市華南海鮮城)に関連した事例と報告され、初期調査の当該市場の環境検体において新型コロナウイルスの検査が陽性となっている。当該市場は、海鮮に加えてニワトリ、コウモリ、ネコ、げっ歯類や野生動物の販売があり、当該市場は清掃と消毒のため1月1日に閉鎖されている。

初期には動物からヒトへの感染の可能性も示唆されるとしているが、直近の新規報告例においては、家族内感染といった患者接触者の2次感染例や医療従事者の感染が報告されており、一部ヒト-ヒト感染例が含まれるとしている。持続的なヒト-ヒト感染の有無や感染性について十分に把握するには、より詳細な情報と解析が必要としている。

武漢市衛生健康委員会:新型冠状病毒感染的肺炎疫情知识问答(1月15日)外部サイトへのリンク

World Health Organization Western Pacific:WHO WPRO(twitter)外部サイトへのリンク

Centers for Disease Control and Prevention:2019 Novel Coronavirus (2019-nCoV), Wuhan, China外部サイトへのリンク

 

  • 病原体情報

2020年1月12日、中国当局は新型コロナウイルスの配列をWHOと共有した。新型コロナウイルスの全ゲノム情報が遺伝子配列データベースであるGenBank®やGlobal Initiative on Sharing All Influenza Data(GISAID)に登録されている。

国立感染症研究所は1月21日に臨床検体からの新型コロナウイルスの検出方法・結果についてホームページで公表した。その他、各国機関から検出系が報告されており、公表されている。

国立感染症研究所:Detection of 2019-novel coronavirus sequence from clinical specimen外部サイトへのリンク

World Health Organization:Laboratory testing for 2019 novel coronavirus (2019-nCoV) in suspected human cases外部サイトへのリンク

 

  • 公衆衛生対応

一部症例がヒト-ヒト感染によるものと判明し、今後は持続的なヒト-ヒトの有無について注視する必要がある。検疫所では、空港等の検疫ブースにおけるポスターを用いた武漢市からの帰国者および入国者に対する自己申告を呼びかけるとともに、帰国者等に対する検疫(サーモグラフィー等を用いて、発熱等症状の有無の確認)を実施している。また、厚生労働省から航空会社に対して、機内アナウンスにて武漢市からの帰国者及び入国者に対する自己申告の呼びかけについて協力依頼がなされた。国立感染症研究所や国立国際医療センターにより、医療機関における対応と院内感染対策に関する情報、新型コロナウイルス関連肺炎患者の退院及び退院後の経過観察に関する方針(案)や新型コロナウイルス関連肺炎に対する積極的疫学的調査実施要領(暫定版)が作成され公表された。

 

風邪やインフルエンザが多い時期であり、咳エチケットや手洗い等、通常の感染対策を行なうことが重要です。

武漢市から帰国・入国された方でその後に咳や発熱等の症状を生じた場合には、マスクを着用するなどし、速やかに医療機関を受診していただき、その際には、武漢市の滞在歴があることを申告してください。

本事例においては、未だ感染源、感染経路、感染性、無症候・軽症例の有無といった多くの情報が調査中です。症例の報告が直近において増加しており、また、日本を含む中国国外においても武漢市への渡航歴のある新型コロナウイルスによる肺炎例が確認されたことから、今後、疫学情報や対応等について更新が想定されるため、引き続き注意をお願いいたします。

厚生労働省:中華人民共和国湖北省武漢市における新型コロナウイルス関連肺炎について(第5報)外部サイトへのリンク

疾患別・保健所別5週グラフ

疾患別・保健所別5週グラフ(2019年51週~2020年3週)(PDF:204KB)

月報

報告数

腸管出血性大腸菌感染症情報

千葉県では、2020年3週に届出はなかった(2020年1月22日現在)。2020年の累計は0例のままである。

インフルエンザ情報

2020年3週の県全体の定点当たり報告数は、2週の20.19から減少し18.65となった。

感染性胃腸炎情報

2020年3週の県全体の定点当たり報告数は、2週の6.81から減少し5.90となった。

麻しん情報

千葉県では、2020年3週に届出はなかった(2020年1月22日現在)。2020年の累計は0例のままである。

風しん情報

千葉県では、2020年3週に1例の届出があった(2020年1月22日現在)。2020年の累計は2例となった。

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よくある質問

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お問い合わせ

所属課室:健康福祉部千葉県衛生研究所感染疫学研究室

電話番号:043-266-6723

ファックス番号:043-265-5544

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