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更新日:令和元(2019)年8月23日

チャイルド・ライフ・スペシャリスト(CLS)とは?

家とはまったく違う場所・見たことのない大きな器械や器具・白い服を来た沢山の大人達・嗅いだことのない変なにおい・聞いたことのない音・いつもと違って不安そうな顔をしたお父さんとお母さん・・・病院の中には、子ども達の「日常」とはかけ離れた「初めて」の「ちょっと怖そうなこと」がいっぱいです。

それに加え、痛みや苦痛を伴う処置や検査・病気や治療に伴う制限など、不安やストレスを増強する要素が多くあります。

チャイルド・ライフ・スペシャリスト(CLS)はお子さんが病院で感じる「こわかった!」「痛かった!」という気持ちを少しでも小さくして、「頑張った!」「出来た!」「楽しかった!」という前向きな気持ちで医療体験を乗り越えていってもらえるように、他職種と連携しながら支援していきます。

CLSは1950年代より北米で発展し、お子さんの成長・発達を支援しながら、お子さんの病院体験がよりストレスの少ないものとなり、安心して病気・治療と向き合っていけるよう心理社会的ケアを提供する専門職です

小児発達学・発達心理学・家族社会学などを基礎とし大学や大学院で学んだ後、認定試験を受けます。医療行為は一切行いませんが、医療チームの一員として、子ども・家族中心の医療ケアを目指しています。

現在日本では40名のCLSが活動しております(平成27年10月現在)。

CLSの主な役割と仕事内容

  • 成長・発達を促す遊び・気分転換活動の提供
    遊ぶことは子どもの大きな仕事です。遊びを通して子どもは学び・成長しています。入院中でもそうした機会が持てるよう遊びを提供します。また、検査・処置・手術前に特に不安や緊張が高まっている時、わっと笑って緊張を吹き飛ばし気分転換が出来るような遊びを提供します。
  • 治癒的遊びの提供
    治療や検査を受けたり、入院生活を送るなかで、子どもは様々な事を感じ、その気持ちを話したり表現できず、1人で抱え込むことがあります。人形や玩具の医療キット、もしくは実際の医療資材を使用した遊びや、創作活動などを通して、こどもの感情表出を手伝います。
  • 医療体験への心の準備サポート(プリパレーション)
    何が起こるが何も知らされずに病院に連れて来られ、理由も分からず押さえつけられたり、連れていかれて「何か」をされることほど怖いことはありません。実際の医療物品や人形・写真などを使い「検査」「処置」「手術」を伝え、遊びを通してこどもの気持ちを確認・受け止めながら医療体験へ前向きに挑めるよう支援します。

    CLS道具遊び道具遊び道具

  • 病気や治療への理解・受容のサポート
    子どもが自分の病気と向き合い、主体的に治療へと関わっていけるように、それぞれの子どもの年齢・認知発達・理解力・個別性に合わせて病気や身体のしくみについて説明し、子どもなりの理解を支援します。
    医療者から告知や説明があった場合には補足説明や受け止めのサポートをします。治療についても、「どうして」「どうやって」「いつまで」行うものか理解を促し、子どもが主体的・協力的に治療を乗り越えていけるようにサポートします。
  • 苦痛を伴う検査・処置中の精神的サポート(ディストラクション)
    痛みや苦痛・恐怖心・緊張を感じやすい検査や医療処置中にCLSが同席し、子どもの心の中が怖い気持ちでいっぱいにならないでリラックスできるよう、遊びや呼吸法を用いながら支援します。

    処置中の援助
  • 兄弟姉妹への心理社会的支援
    子どもの病気や入院で、家族は生活のリズムの変化に戸惑い大きなストレスにさらされます。
    ご両親だけでなく、兄弟姉妹は生活の変化から寂しさだけでなく不安・恐怖・嫉妬・疎外感など様々な感情と戦い混乱することが多くなります。
    そんな兄弟姉妹へも目を向け、ご家族が一緒にお互いに支えあって病気や治療・入院に向き合えるように考えます。
    兄弟姉妹へも、必要に応じて病気や治療・病院環境について話します。

    人形3体

千葉県こども病院でのチャイルドライフスペシャリストの歴史

千葉県こども病院では、2009年よりCLSの活動が開始しました。
現在は3名が勤務しています。

とはいえ病院の規模に比べれば、CLSの人数はまだ少なく、すべての患者さまに対して必要な時期に支援を提供することは困難となっておりますことを、ご了承ください。

手術や検査・処置など、お子さまへの説明に戸惑う場合や、お子さまの不安が強い場合は、医師や病棟・外来スタッフへご連絡頂くか、CLSまでご相談ください。サポートの方法を検討いたします。
2019年CLS