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病院の紹介

臨床倫理指針・指標・研究

千葉県こども病院臨床倫理指針

千葉県こども病院は、「基本理念」「私たちの目標」「患者さまとご家族の権利(と義務)」に基づき、私たちに実現可能な最高水準かつ安心安全な医療および保健サービスをすべての子どもたちに提供し続けるために臨床における倫理的課題に対する方針を次のように定めます。

子どもの尊重

  • すべての子どもは、適切な医療と保護を受ける権利を有しています。医療の過程では、子どもの気持ちや意見を最大限尊重し、子どもの最善の利益を優先し治療方針を決定します。その判断には生存期間だけでなく、治療による子どもの身体的・精神的苦痛も考慮します。

患者の自己決定権の尊重

  • 治療方針の決定にあたり、医療スタッフは最新の医療情報を正確に、わかりやすく説明した上で患者さんの自己決定権を尊重します。
  • 子どもとご家族、関係する多くの医療スタッフが、子どもの最善の利益について真摯に話し合い、それぞれの価値観や思いを共有して支え合い、パートナーシップを確立していくプロセスを大切にします。

法律等の遵守

  • 関係法令、国の示す指針やガイドライン及び院内規定を遵守し、関連団体等の策定したガイドラインを尊重します。

倫理的事項の検討方法

  • 医療行為上の倫理的事項については、まず多職種かつ複数の職員が対等な関係のもとでおこなうカンファレンスでその妥当性を検討します。
  • 判断が困難な場合には「医療行為上の倫理的事項に関する倫理審査手順書」に則り倫理審査委員会で十分に検討し当院としての対応をおこないます。以下のような場合は原則として倫理審査委員会に諮ることとします。
    • 患者さんご自身が意思決定できず、かつご家族の間で意見が対立している場合(患者が意思決定できない場合)
    • 患者さんとご家族側の意向と医療・ケア従事者側の意向が対立する場合
    • 医療・ケアチームのメンバー間で意見が対立する場合
    • 患者さんとご家族、医療・ケアスタッフの合意内容が社会的通念や法律と抵触する懸念がある場合

医療の発展のために

  • 医療の発展のために積極的に臨床試験、臨床研究をおこないます。その実施にあたっては、国の定める法令・指針を遵守し、倫理審査委員会等において事前に審査および承認を受けます。

附則:本指針については、倫理審査委員会において毎年1回内容の検討を実施するものとする。

2021年12月13日病院運営会議

臨床指標

臨床指標とは

臨床指標(クリニカルインディケーター)は病院の機能や診療の状況など「病院の質」について、様々な指標を用いて具体的な数値として示したものです。

こども病院では、以下の7つの領域、24の項目を公表することにいたしました。

2013年の指標からこのホームページに掲載します。

一部集計作業中の指標もございます。今後、掲載いたします。

全国自治体病院協議会「医療の質の評価・公表推進事業」の臨床指標を追加しました。

こども病院 患者さま満足度調査の結果公表

DPC(診断群分類包括評価)データもとづく病院情報の公表

全国にて、下記の7項目について統一的な情報の公表が行われることになりました。

  1. 年齢階級別退院患者数
  2. 診断群分類別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)
  3. 初発の5大癌のUICC病期分類別並びに再発患者数
  4. 成人市中肺炎の重症度別患者数等
  5. 脳梗塞の患者数等
  6. 診療科別主要手術別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)
  7. その他(DIC、敗血症、その他の真菌症および手術・術後の合併症の発生率)

千葉県こども病院のデータは、下記のリンクよりご参照ください。

職員研修および管理

1. 院内研修参加者数

定義・説明

病院の職員教育への積極的な取り組みの指標。

計算方法

年度内にこども病院内で行われた「研修」の参加者数である。

※2022年度までは研修の「実施」件数を記載。

過去5年の比較
区分 2019年度 2020年度 2021年度 2022年度 2023年度
院内研修参加者数 76件 53件 57件 38件 470件

2. 海外研修または学会参加数

定義・説明

医療の質の向上への積極的な取り組みの指標。

計算方法

総数

過去5年の比較
区分 2019年度 2020年度 2021年度 2022年度 2023年度
海外研修または学会参加者数 19人 0人 0人 5人 3人

3. 医師学会等、発表件数(座長も含む)

定義・説明

国内で開催された医師の学会等、発表件数(座長も含む)

計算方法

総数

※2022年度までは国内で開催される研修又は学会への参加者数を記載。

過去5年の比較
区分 2019年度 2020年度 2021年度 2022年度 2023年度
医師学会等、発表件数(座長も含む) 504人 72人 175人 339人 113人

4. 職員の健康診断受診率

定義・説明

予防医療に対する意識の高さを表す指標。

計算方法

「受診者数」÷「全職員数(臨床研修医およびパート職員を除く」×100

過去5年の比較
区分 2019年度 2020年度 2021年度 2022年度 2023年度
職員の健康診断受診率 96.57% 97.01% 94.37% 96.13% 95.34%

5. 院内委員会、主要会議開催数

定義・説明

多方面の業務に対し、多職種による検討・協議による取り組み状況の指標。

計算方法

委員会および院内主要会議開催数

過去5年の比較
区分 2019年度 2020年度 2021年度 2022年度 2023年度
院内委員会および主要会議開催数 365回 300回 362回 440回 438回

地域医療連携

6. 千葉県小児臨床症例研究会開催件数

当院の地域医療支援事業参加医師とのカンファレンスによる交流状況の指標

計算方法

開催回数

過去5年の比較
区分 2019年度 2020年度 2021年度 2022年度 2023年度
千葉県小児臨床症例研究会開催件数 2回 1回 1回 3回 2回

療安全管理

7. 転倒、転落発生件数

定義・説明

医療安全への取り組み結果の指標のひとつ。

計算方法

転倒転落のインシデントアクシデントレポート数

過去5年の比較
区分 2019年度 2020年度 2021年度 2022年度 2023年度
転倒・転落発生件数 76件 96件 66件 33件 59件

8. レベル3以上のアクシデント発生件数

定義・説明

病院の安全管理全体の結果の指標。

計算方法

レベル3以上アクシデントレポート件数

2016年度よりレベル3以上(3aおよび3b)の範囲について院内ルールの変更あり。

過去5年の比較
区分 2019年度 2020年度 2021年度 2022年度 2023年度
レベル3以上のアクシデント件数 147件 108件 145件 153件 199件
レベル3aのインシデント件数 144件 106件 142件 152件 193件
レベル3b以上のアクシデント件数 3件 2件 3件 1件 6件

9-1. 院内褥瘡発生率

定義・説

看護ケアの質を表す指標。

計算方法

「DESIGN-R2020のd2以上新規発生件数」÷「入院延べ患者数」×100

過去5年の比較
d2 2019年度 2020年度 2021年度 2022年度 2023年度
院内褥瘡発生率 0.01% 0.03% 0.02% 0.02% 0.01%

9-2. 褥瘡推定発生率(日本褥瘡学会の指針による算出法)

定義・説

日本褥瘡学会の指針によって算出した褥瘡推定発生率

計算方法

「月々の調査日に褥瘡を保有する患者数-入院時すでに褥瘡保有が記録されていた患者数」÷「月々の調査日の施設入院患者数」×100

上記計算により各月の発生率が算出される。その1年分の平均を求める。

過去5年の比較
区分 2019年度 2020年度 2021年度 2022年度 2023年度
褥瘡推定発生率 1.22% 1.61% 1.93% 1.95% 0.90%

感染対策

10-1. RSウイルスの院内感染率

定義・説明

感染対策の実施結果についての指標

計算方法

「RSウイルス感染症院内発生件数(入院例)」÷「RSウイルス感染症入院患者数」×100

過去5年の比較
区分 2019年度 2020年度 2021年度 2022年度 2023年度
RSウイルスの院内感染率 18.84% 0.00% 30.19% 15.15% 9.91%

10-2. ノロウイルスの院内感染率

定義・説明

感染対策の実施結果についての指標

計算方法

「ノロウイルス感染症院内発生件数(入院例)」÷「ノロウイルス感染症入院患者数」×100

過去5年の比較
区分 2019年度 2020年度 2021年度 2022年度 2023年度
ノロウイルスの院内感染率 62.50% 0.00% 16.67% 15.00% 37.50%

10-3. ロタウイルスの院内感染率

定義・説明

感染対策の実施結果についての指標

計算方法

「ロタウイルス感染症院内発生件数(入院例)」÷「ロタウイルス感染症入院患者数」×100

過去5年の比較
区分 2019年度 2020年度 2021年度 2022年度 2023年度
ロタウイルスの院内感染率 0.00% 0.00% 0.00% 0.00% 0.00%

11. 手術部位感染頻度

定義・説明

周術期における感染対策の実施結果についての指標

計算方法

「該当手術における手術部位感染発生件数」÷「該当手術件数」×100

過去5年の比較
区分 2019年度 2020年度 2021年度 2022年度 2023年度
手術部位感染頻度(心臓外科・開心術) 4.71% 5.93% 0.66% 0.00%

1.94%

過去5年の比較
区分 2019年度 2020年度 2021年度 2022年度 2023年度
手術部位感染頻度(外科・不潔部位手術術) 0.61% 3.70% 1.14% 0.00% 1.10%
過去5年の比較
区分 2019年度 2020年度 2021年度 2022年度 2023年度
手術部位感染頻度(脳外科・髄液短絡手術) 3.23% 5.66% 0.00% 1.19% 1.25%

12. ICUにおけるMRSA新規発生密度率(入院1000人・日あたり)

定義・説明

ICUにおける感染対策の実施結果についての指標

計算方法

「新規発生件数(入室後48時間以降に検出された)」÷「ICUのべ入院患者数」×1000

過去5年の比較
区分 2019年度 2020年度 2021年度 2022年度 2023年度
ICUにおけるMRSA新規発生密度率(入院1000人・日 あたり) 1.6人 1.8人 2.8人 2.5人 1.9人

13. NICUにおけるMRSA新規発生密度率(入院1000人・日あたり)

定義・説明

NICUにおける感染対策の実施結果についての指標

計算方法

「新規発生件数(入室後48時間以降に検出された)」÷「NICUのべ入院患者数」×1000

過去5年の比較
区分 2019年度 2020年度 2021年度 2022年度 2023年度
NICUにおけるMRSA新規発生密度率(入院1000人・日 あたり) 4.9人 1.6人 2.8人 4.6人 2.4人

患者満足度

14-1. 医師看護師とのコミュニケーション満足度

定義・説明

受診した患者満足度の指標。3段階のうち、よいの回答の割合。

※2020年度までは5段階のうち、やや満足または満足との回答の割合。

計算方法

「よいの総回答数」÷「よい・ふつう・わるいの総回答数」×100

※2020年度までは「満足・やや満足の総回答数」÷「満足・やや満足・ふつう・やや不満・不満の総回答数」×100

過去5年の比較
区分 2019年度 2020年度 2021年度 2022年度 2023年度
医師看護師とのコミュニケーション満足度 91.16% 93.95% 84.77% 76.49% 83.04%

14-2. 医療サービス全体に対する満足度

定義・説明

受診した患者満足度の指標。3段階のうち、よいの回答の割合。

※2020年度までは5段階のうち、やや満足または満足との回答の割合。

計算方法

「よいの総回答数」÷「よい・ふつう・わるいの総回答数」×100

※2020年度までは「満足・やや満足の総回答数」÷「満足・やや満足・ふつう・やや不満・不満の総回答数」×100

過去5年の比較
区分 2019年度 2020年度 2021年度 2022年度 2023年度
医療サービス全体に対する満足度 93.48% 93.97% 78.46% 70.53% 76.40%

15. 外来患者の院内滞在時間(ただし、新患をのぞく)

定義・説明

外来診療における待ち時間短縮の取り組み結果の指標のひとつ。

計算方法

[再来患者の受け付けから会計終了までの総時間数]÷「予約再来患者数+単科受診患者数+入院しない患者数」

過去5年の比較
区分 2019年度 2020年度 2021年度 2022年度 2023年度
外来患者の院内滞在時間(新患を除く) 106.9分 91.8分 89.5分 71.9分 104.9分

診療の質

16. 院内蘇生症例自己心拍再開率(ICU入室症例)

定義・説明

救命救急医療の質を表す指標

計算方法

「ROSC(自己心拍再開)が得られた件数」÷「JNRCPRに登録した蘇生症例数」×100

過去5年の比較
区分 2019年度 2020年度 2021年度 2022年度 2023年度
院内蘇生症例自己心拍再開率(ICU入室症例) 60.00% 100.00% 80.00% 76.92% 83.33%

17. 救急車受け入れ数

定義・説明

救急医療が確保されていることを示す指標。

計算方法

救急車受け入れ実数

過去5年の比較
区分 2019年度 2020年度 2021年度 2022年度 2023年度
救急車受け入れ数 1101件 892件 1087件 1522件 1880件

18. 予定外入院率

定義・説明

小児救急を担う施設の役割の大きさを表す指標

計算方法

「予定外入院」÷「総退院患者数」×100

過去5年の比較
区分 2019年度 2020年度 2021年度 2022年度 2023年度
予定外入院率 33.41% 30.86% 33.61% 38.47% 38.20%

19. 緊急再入院率(退院4週間以内の予期せぬ入院)

定義・説明

初回入院時の治療が不十分あるいは、早期退院を強いていないかなどを表す指標

計算方法

「退院後4週間以内の予期せぬ再入院患者数」÷「総退院患者数」×100

2016年度より退院6週間以内→退院4週間以内に変更。

過去5年の比較
区分 2019年度 2020年度 2021年度 2022年度 2023年度
緊急再入院率(退院6週間以内の予期せぬ再入院) 5.35% 5.72% 5.89% 5.83% 5.79%

20. 死亡症例検討会検討症例率

定義・説明

死亡例に対する院内公開カンファレンス実施への取り組みについての指標。

計算方法

「死亡症例検討会検討症例数」÷「死亡症例数」×100

過去5年の比較
区分 2019年度 2020年度 2021年度 2022年度 2023年度
死亡症例検討会検討症例率 55.00% 42.86% 76.92% 64.71% 68.75%

21-1. 病理解剖実施件数

定義・説明

死亡原因解明への取り組み結果についての指標のひとつ。

計算方法

病理解剖件数

過去5年の比較
区分 2019年度 2020年度 2021年度 2022年度 2023年度
病理解剖実施件数 2件 0件 3件 4件 4件

21-2. 病理解剖実施率

定義・説明

計算方法

「病理解剖実施数」÷「死亡症例数」×100

過去5年の比較
区分 2019年度 2020年度 2021年度 2022年度 2023年度
病理解剖実施率 10.00% 0.00% 23.08% 23.53% 25.00%

22-1. オートプシーイメージング(Ai)件数

定義・説明

Ai(オートプシー・イメージング=死亡時画像診断)とは、CTやMRI等の画像診断装置を用いてご遺体を検査し、死因究明等に役立てる検査手法です。

日本Ai学会のサイトより引用改変(別ウィンドウで開く))

計算方法

オートプシーイメージングの実施件数

過去5年の比較
区分 2019年度 2020年度 2021年度 2022年度 2023年度
オートプシーイメージング件数 6件 4件 8件 5件 5件

22-2. オートプシーイメージング実施率

定義・説明

計算方法

「オートプシーイメージングの実施件数」÷「死亡症例数」×100

過去5年の比較
区分 2019年度 2020年度 2021年度 2022年度 2023年度
オートプシーイメージング実施率 30.00% 57.14% 61.54% 29.41% 31.25%

経営指標

23. 常勤看護職員離職率(日本看護協会算出法による)

定義・説明

働きやすい魅力ある職場環境を提供できているかを表す指標。

計算方法

看護師総数=(年度当初の在籍職員数+年度末の在籍職員数)/2

過去5年の比較
区分 2019年度 2020年度 2021年度 2022年度 2023年度
常勤看護職員離職率(日本看護協会算出法による) 7.07% 3.72% 9.08% 8.88% 8.28%

24. 血液製剤廃棄率(合計)

定義・説明

血液製剤の適正使用の状況を表す指標

計算方法

「廃棄単位数」÷「入庫単位数」×100

過去5年の比較
区分 2019年度 2020年度 2021年度 2022年度 2023年度
血液製剤廃棄率(合計) 2.33% 2.90% 3.04% 3.33% 2.09%