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更新日:平成31(2019)年1月22日

薬剤部

薬剤部のご案内

がん専門病院の薬剤部として、化学療法レジメン管理、抗がん剤調製(ミキシング)などのがん化学療法に関わる業務の多さを特徴としますが、業務内容は多岐にわたります。主な業務は、調剤業務、注射剤業務、病棟薬剤業務、薬剤管理指導業務、院内チーム医療活動、医薬品情報管理業務、治験薬・麻薬の医薬品管理業務、院内製剤業務などであります。

薬剤部では常に患者さんのQOL向上を念頭におき、医師・看護師や他の医療スタッフと協力して仕事を行っています。

 

図1薬剤部の構成

薬剤部の主な業務

調剤室業務

注射薬も同様ですが、医師が処方を入力後、薬剤師が処方内容を確認しています。その際、疑わしい点があれば医師に問い合わせをしてから調剤を始めます

<入院調剤>

入院患者さんの内服薬・外用薬は、薬剤部にて電子カルテシステムに連結した調剤支援システムを用いて調剤が行われています。処方せんに指示された飲み方や量が適切か確認した上で出力し、調剤しています。

<外来調剤>

外来患者さんへの処方は原則として院外処方箋を発行しており、院外処方率は平成29年度で96%です。当院では、お薬手帳による薬薬連携を推進しています。また、平成27年7月より患者さんの同意の上、院外処方箋への臨床検査値の印刷を開始しました。地域保険薬局との連携により、患者さんの薬物療法の安全性、有効性向上に努めています。

病状によりすぐに使用するお薬(鎮痛薬や制吐薬など)、院内製剤、治験関連薬、保険薬局ではすぐには用意できないお薬等は、例外的に院内で調剤しています。お受け取りの際は引換券をカウンターにお持ちください。

内服薬調剤

 

散剤調剤

 

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 注射室業務

<抗がん剤調製(ミキシング)

<1>安全で適正な抗がん剤を患者さんに提供すること、<2>抗がん剤を日常的に取り扱う医療スタッフの安全性を確保することを目的として、薬剤師が外来および入院のすべての抗がん剤調製に対応しています。

完全排気型の安全キャビネットの使用に加え、平成28年4月からは閉鎖式接続器具の使用範囲を拡大し、原則として殺細胞性抗がん剤の調製時に使用することとしました。調製後のボトルやシリンジを介した抗がん剤曝露を防止する取り組みとして、ケモカバー(チャック式のビニール袋)に入れた払い出しも行っています。

抗がん剤による標準的な投与計画(レジメン)の作成にも薬剤師が関与し、実施にあたっては医師・看護師・薬剤師が何重にもチェックすることで、安全かつ効果的ながん化学療法を提供しています。

抗がん剤ミキシング

<注射薬個人セット>

患者さんに処方された注射薬は、注射室にてオートアンプルディスペンサー(注射薬自動払出機)を用いて1日分ずつ患者さんごとにトレイに個人セットします。全病棟と外来について個人セットを行っています。その際、投与方法、投与量、投与速度、配合変化、相互作用などを薬剤師が確認しています。

オートアンプルディスペンサー

 

注射薬の個人セット

 病棟薬剤業務・薬剤管理指導業務

当院では、薬物治療の有効性・安全性向上、患者さんのQOL向上のため一般病棟に1名ずつ専任の病棟薬剤師を配置し、病棟薬剤業務を実施しています。

各病棟の担当薬剤師は医師や看護師などの他職種と連携し、持参薬の確認から始まり、病棟申し送り・回診への参加、持参薬の切り替え時の処方支援、相互作用や副作用発現状況の確認、検査値を考慮した薬物投与量の確認、医療スタッフからの問い合わせ対応や、医薬品情報提供、病棟配置薬の使用期限の確認などもおこなっています。

病棟申し送り・回診への参加

また、患者さんが正しく薬物治療を理解し、安心して治療を受けられるよう、がん化学療法「副作用カレンダー」や各薬剤の説明書などを用いて、出来るだけ分かりやすい服薬指導を行っています。

がん化学療法についての説明

 

説明用副作用カレンダー

 院内チーム医療活動

チーム医療とは、病院で働く医師、看護師、薬剤師、栄養士などの専門職がそれぞれの専門知識を生かし、協力して患者さんの治療にあたることです。専門職がそれぞれの立場で意見を出し合うことにより、医療の質が向上すると考えられています。当院の薬剤部では、感染対策(ICT)、栄養管理(NST)、褥瘡対策、レジメン管理、化学療法副作用対策(SAE対策チーム、CAT)、緩和医療(がんサポートチーム)などのチーム医療活動に参加しています。

 医薬品情報管理業務

患者さんをはじめ、医療スタッフが適正に医薬品を使用出来るよう医薬品情報を発信する業務です。病院のネットワークを通じて、全医師、全病棟に新薬や添付文書改訂情報などの医薬品情報を速やかに知らせ、又、関連サイトへのリンクを付けています。医療スタッフ向けの医薬品情報に関する資料作成、新規採用薬の勉強会開催および医師・看護師・薬剤師等からの薬剤に関する質問にお答えしています。

お薬手帳に貼る化学療法説明シールや副作用カレンダーなど、患者さんにわかりやすい資料を作成し薬薬連携にも取り組んでいます。

お薬手帳用シール

 

 治験薬等管理業務

国の承認を得るために、「薬の候補」を人に投与し薬の効果や安全性を調べる臨床試験のことを治験といいます。

画期的新薬の開発を促進し、患者さんに対し迅速に新薬を提供していくため、厚生労働省では、平成15年から治験活性化事業を行っており、治験届出数は増加傾向に転じています。

当院においても治験の登録数は増加傾向にあり、平成29年度は94件の治験計画が登録されています。薬剤部では、それぞれの治験薬を、治験取り扱い規則等に従って管理し、治験の適正な実施に努めています。

登録件数

 院内製剤業務

市販されていない製剤、及び、医師より依頼のあった特殊製剤を院内で調製し払い出しています。

例:イーケプラ坐剤、リドカインクリーム、モーズ軟膏

 保険薬局の皆様へ

服薬情報提供書(トレーシングレポート)の導入と運用について

平素より当院発行の院外処方箋に応需いただき、ありがとうございます。

この度当院では、医薬品適正使用推進や医療安全の観点から、トレーシングレポートを導入することになりました。

保険薬局薬剤師の皆様のご理解、ご協力を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。

トレーシングレポートとは

患者さんからの聞き取り情報(アドヒアランス、残薬調整、複数病院受診、OTCや健康食品の服用)などを医師にフィードバックするレポートです。

保険薬局で即時性は低いものの処方医への情報提供が望ましいと判断された内容について、服薬情報提供書(トレーシングレポート)をご活用ください。

トレーシングレポートの流れ

トレーシングレポートの流れ図

トレーシングレポートのご利用方法

トレーシングレポート様式をダウンロードし、必要事項をご記入いただいた後、ファクスにて薬剤部まで送信ください。(他の様式でもかまいません。)

トレーシングレポート様式:【PDF版】(PDF:102KB)

FAX送付先

千葉県がんセンター薬剤部043-265-4545

注意事項

トレーシングレポートによる情報提供は疑義照会ではありません。

疑義照会は通常通り処方医へ電話してください。

平成29年度業務実績

処方箋枚数

種別 枚数
入院調剤

62648

(入院麻薬)

5995

外来調剤

2228

院外処方箋枚数

47804

抗がん剤調製件数

種別 枚数 件数
外来

13771

19148

入院

4174

6030

指導算定件数

種別 件数
薬剤管理指導

3766

退院指導

1479

麻薬指導

195

外来がん患者指導

244

 

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学会発表実績2016年4月~

  • 1. 関根佳代、吉田善紀、大谷美子、辻村秀樹がん化学療法による眼障害の状況および眼科診療連携体制の構築第27回日本医療薬学会(2017年11月,幕張)
  • 2. 木内直美、辻村秀樹、関根佳代、熊谷匡也、大谷美子当院のFEC療法患者におけるペグフィルグラスチムの使用状況について第27回日本医療薬学会(2017年11月,幕張)
  • 3. 松岡秀和、高橋佳代、桑原清人、石原唯、木内直美、関根佳代、吉田善紀、大谷美子、辻村秀樹外来化学療法における疑義照会システムの確立第27回日本医療薬学会(2017年11月,幕張)
  • 4. 内山由貴、松岡秀和、菅野ゆみか、木内直美、関根佳代、吉田善紀、大谷美子終末期膵頭部患者の睡眠障害に対しトラゾドンとロチゴチンを併用し血圧低下をきたした1例第27回日本医療薬学会(2017年11月,幕張)
  • 5. 木内直美、辻村秀樹、関根佳代、大谷美子、熊谷匡也がん専門病院におけるペグフィルグラスチムの使用状況第55回日本癌治療学会学術集会(2017年10月,横浜)
  • 6. 松岡秀和、高橋佳代、桑原清人、石原唯、木内直美、関根佳代、吉田善紀、大谷美子、辻村秀樹外来化学療法における疑義照会システムの確立第55回日本癌治療学会学術集会(2017年10月,横浜)
  • 7.木内直美、関根佳代、新行内雅斗、大谷美子セリチニブとワルファリンの相互作用の可能性が示唆された1例日本臨床腫瘍薬学会学術集会2017(2017年3月,新潟)
  • 8.西脇瑞紀、内山由貴、河津絢子、實方由美、前田恵理、掛巣孝則、金塚浩子、上野浩明、白戸由香子、高橋直樹、大谷美子、鍋谷圭宏半固形医薬品経腸栄養剤の導入から使用への取り組みと課題第32回日本静脈経腸栄養学会学術集会(2017年2月,岡山)
  • 9.桑原清人、岩田慎太郎、秋葉昌克、吉田善紀、米本司、鴨田博人、大谷美子、石井猛パゾパニブによる治療を行った悪性軟部腫瘍患者における気胸の実態調査第54回日本癌治療学会学術集会(2016年10月,横浜)
  • 10.内山由貴、西脇瑞紀、實方由美、掛巣孝則、金塚浩子、河津絢子、前田恵理、福原麻、高橋直樹、鍋谷圭宏当院における脂肪乳剤の適正速度投与への取り組み第24回千葉県NSTネットワーク(2016年5月,千葉)

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