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千葉県議会 > 本会議・委員会 > 常任委員会 > 県内調査報告/県外調査報告 > 令和3年12月定例会文教常任委員会県内調査報告書

更新日:令和4(2022)年10月7日

ページ番号:485113

令和3年12月定例会文教常任委員会県内調査報告書

令和3年12月16日

千葉県議会議長信田光保

文教常任委員長三沢

本委員会が所管事務調査のため、県内調査を実施したところ、その概要は下記のとおりでした。

  1. 用務:文教常任委員会県内調査
  2. 調査先:千葉県立美術館(千葉市中央区)
  3. 期間:令和3年12月16日(木曜日)
  4. 概要:以下のとおり

参加者名簿

日程表

調査の概要について

千葉県立美術館(千葉市中央区)

(1)日時:令和3年12月16日(木曜日)14時40分~16時10分

(2)調査項目:県立美術館の企画展及び施設の活性化について

(3)経過
初めに、移動中の車内で、県立美術館の企画展及び施設の活性化について文化財課長から説明を受けた。
到着後、美術館学芸員から展示の説明を受けながら、企画展を視察した。
その後、第1アトリエで県立美術館長からの美術館の概要について詳細な説明を受けた後、意見交換及び質疑応答を行った。

(4)概要説明
ア 千葉県立美術館の概要
当館は、昭和49年に開館し、千葉県ゆかりの美術資料を中心として体系的に収集、保管して後世に継承するとともに、「みる・かたる・つくる」活動により新たな知見を創造し、美術情報を発信している。
収蔵資料については、千葉県中心の美術家の作品を中心に約2千8百点ある。
入場者数は、今年度、11月30日現在、49,909人、内、美術館主催展覧会入場者数は、18,722人となっている。有料入場者数は、9,052人である。夏季に行った展覧会「100%ORANGE オレンジ・ジュース」展では約1万人の入場者があり、夏休み期間中でもあり、若い方が多く来場した。
博学連携事業については当館学芸員による出張授業を行うなど、学校からの団体を受け入れ、特に幕張総合高校とは協定を結び、夏季期間に生徒を受け入れている。また、地域連携事業としては、成田アート博覧会を行っており、成田山参道の仲町商店街を中心に成田市の小中学生の参道を描いた作品など、当館職員指導のもと展示などを行っている。
イ  企画展について
現在は、市川市ゆかりの漆工芸家を取り上げた企画展-「漆黒のモダン 佐治賢使」展-を開催している。伝統工芸に興味がある方など、様々な方が来場している。
この佐治賢使は、1954年より、市川に在住し、漆工芸の創作活動を行った戦後の日本工芸界を代表する芸術家の1人である。漆工芸の高度の技法を駆使しながら、卓越したデザイン感覚で、化粧箱などの工芸品などを展示している。
同時開催している第4期コレクション展では、ルノワールの絵画が3作品あり、また、千葉県ゆかりの作家の作品も多数ある。
ウ 県立美術館の活性化について
県教育委員会においては、生涯学習審議会における審議・答申を踏まえ、令和2年9月に策定した「千葉県立博物館の今後の在り方」により、県立博物館・美術館の集約、機能強化の検討を進めているところである。特に県立美術館については、今後一層の活性化を図り、千葉県の文化芸術の拠点としての役割を果たしていけるよう、今般、美術館分野の有識者による「アドバイザリー会議」を立ち上げ取り組んでいく予定となっている。
第1回のアドバイザリー会議は12月22日開催する予定である。委員は県にゆかりのある方に限らず、国内の公立や私立の美術館、また、国における美術館のあり方検討で活躍されている方を主な候補者とし、今後の県立美術館が取り組むべき内容を考慮して声をかけさせていただいた。その中から引き受けていただいた方でアドバイザリー会議を構成している。
第1回の会議の内容は、県立美術館の現状、現在抱えている課題を説明し、委員からの意見をいただく予定となっている。アドバイザリー会議の今後の進め方は、今年度中にもう1回、来年度に数回開催し、様々な議論を進めていこうと考えている。
この会議でいただいた意見を教育庁でまとめ、活性化に向けた取組を進めていきたいと考えている。

(5)主な質疑応答

問:収蔵している作品の調査研究に関する予算はどのくらいあるのか。
答:調査研究の旅費、約25万円の他、展覧会の際に展覧会予算の中で調査研究を行っている。

問:今後、千葉県ゆかりの作品を買い上げるという計画はあるか。
答:多年に渡り、作品の収集は寄附に頼っているので、先方からの申し出がない限りはコレクションに加えることができない状況が続いている。展覧会で紹介した若手作家などから、寄附申込みがあれば、是非受け入れを検討したい。

問:美術館の活性化についてアドバイザリー会議で検討していくとのことだが、現場の方は今後の活性化の中でどういう点が重要なテーマだと考えているのか。
答:次回の展覧会は30代の若手作家の展覧会を予定している。多様化する県民の興味関心に応えられるような事業展開をしていければと考えている。
また、文化の発展には他の文化との交流が不可欠と考えられる。明治期に西洋の文化が入り、日本の近代化が実現した。千葉県の美術家だけに限った紹介ではなく、今後は他の地域で活動する美術家を紹介することで、千葉県の文化芸術発展につながるのではないかと考えている。

参加者名簿

委員

職名

氏名

会派

委員長

三沢 智

自民党

副委員長

茂呂 剛

自民党
委員

吉本 充

自民党
委員 伊藤昌弘 自民党
委員

鈴木ひろ子

自民党
委員 宮坂奈緒 自民党
委員 安藤じゅん子 立憲民主・千葉民主の会
委員 平田悦子 立憲民主・千葉民主の会
委員 岩波初美 千翔会

随行

所属・職名

氏名

備考

教育長

冨塚昌子

 

教育振興部文化財課長 田中文昭  
教育振興部文化財課副課長 羽生田久美子  
企画管理部財務課副課長 齊藤 真 議事課主幹(併任)
議会事務局議事課主査

高山千夏

 
議会事務局政務調査課主事 一見智也  

日程表

月日

場所

備考

12月16日 県議会   14時30分  
千葉県立美術館 14時40分 16時10分 調査
県議会

16時25分

   

 

お問い合わせ

所属課室:議会事務局議事課委員会班

電話番号:043-223-2518

ファックス番号:043-222-4073

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