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診療科・部門紹介

画像診断部

画像診療部の紹介

画像診断とは、外からでは見ることのできない身体の中の様子をCT やMRI などの検査機器を使い画像情報とすることで、腫瘍の早期診断やその広がりの評価、また治療後の再発や転移の確認など適切な治療を行うために重要な役割を果たしています。

画像診断部では、各診療科の依頼により画像検査(一般撮影(レントゲン)・消化管造影・CT・MRI・血管造影)やIVR(画像検査機器を利用した治療)を最新の装置を使用して、診断価値の高い情報を提供しています。

スタッフは医師8名、診療放射線技師20 名、受付クラーク6 名にて構成され、患者さんに安心して検査や治療を受けられるよう環境作りに努力しています。

検査 平成30年度 令和元年度 令和2年度
CT検査 20,181 件 21,350 件 21,975 件
MRI検査 6,994 件 7,331 件 7,216 件

検査について

令和 2 年 10 月に新病院がオープンし、増床になりました。画像診断部では各種の装置を増やして検査に対応しています。

X線検査

X線を使って身体の中の様子を観察する検査です。

一般撮影(2台)、X線透視撮影(2台)、マンモグラフィ、パノラマ撮影、骨塩定量、骨密度測定などの装置があります。

胸腹部レントゲン装置

歯科パノラマ3D 装置

X 線透視装置

ポータブルレントゲン装置1

ポータブルレントゲン装置2

乳腺撮影(マンモグラフィ)

乳房は柔らかい組織のために、専用の装置で乳房を圧迫して撮影します。

乳房の厚みを薄く均一に圧迫することで、乳腺構造の重なりが分離され小さな病変も観察しやすくなります。

また、被ばく線量も少なくすることができます。

撮影時には痛みを伴うことがありますが、ご理解ご協力をお願いします。

次に該当する場合は検査ができない場合がありますので、事前に主治医にご相談ください。

また、撮影時の圧迫によって損傷等の危険防止のため、あらかじめ担当技師にお申し出ください。

  • ペースメーカーや除細動器を装着されている方
  • 埋め込み型ポートを留置されている方
  • 豊胸手術をなされている方・脳室腹腔内シャントを留置されている方

当センターは「マンモグラフィ検診施設画像認定」を取得しており、撮影は主に女性技師が担当しています。

骨密度測定装置

骨を構成しているカルシウムなどの量を測り、骨の強さを調べる検査です。

新病院では、測定精度と再現性が良いDEXA法(二重エネルギーX線吸収法)を用いて測定する装置を導入しました。

DEXA法とは二種類の異なるエネルギ―のX線を用いることによって、筋肉や脂肪に関係なく、骨成分だけを測定する方法です。これにより骨粗しょう症やホルモンのバランス異常がわかります。

腰椎や股関節に人工骨頭などの体内金属がある場合や造影剤(バリウムなど)使用後、核医学検査後は事前に相談ください。

CT(コンピューター断層撮影)検査

CT 装置

DualSource CT(128×2)

128 スライスCT

SpectralDetectorCT

CTは、X線を使用してコンピュータ処理することで身体の輪切り画像を作成する検査です。

3D 画像や見たい身体の断面(MPR)を作ることができ、X 線写真ではわかりにくい病変の状態や広がりなどを診断することができます。

新病院での導入CT は、異なるエネルギー情報を得ることができる装置を増設しました。これにより病気を正確に早く見つけることができ、アーチファクトの少ない画像を提供することができます。

また、腸で吸収されやすい炭酸ガスを使用して、安定した大腸の拡張と患者さんの苦痛を軽減する大腸CT なども行っています。

病変を詳しく調べるために造影剤を使用することがあります。造影剤を使用することによって、血管の走行や腫瘍の状態をより正確に診断できるようになります。

また、造影剤を急速注入して時間をおいて撮影することで血行動態を調べ、病変の質的診断をすることができます。

CT では、造影剤を注入されると身体が熱くなりますが、次第に落ち着きますのでご安心ください。

次に該当する場合は検査ができない場合がありますので、事前に主治医にご相談ください。

  • ペースメーカーや除細動器を装着されている方
  • 妊娠またはその可能性のある方

CT検査は主治医が被ばくを考慮して、患者さんに必要と判断した場合にのみ行われますので、安心して検査を受けてください。

MPR画像

3D画像

VGP画像

Dual energy画像

MRI(磁気共鳴画像)検査

MRI 装置(3T×2台 1.5T×2 台)

3TMRI

1.5TMRI

MRIは強力な磁場のなかで、身体に電波をあてた時に起こる信号で画像を作成する検査です。

大きな音がしますが、放射線による被ばくはありません。

3T は高磁場で高分解能画像を撮像することが可能です、その一方で動きによる影響を受けやすく撮像部位によっては1.5T で検査した方が良い場合があります。当院では検査部位によって装置を使い分けています。

MRI の検査では、造影剤を使わずに膵管や胆管を描出するMRCP といった撮影や体内の細胞の代謝物質の状態を測定できるMRS を行うこともできます。検査時間は内容にもよりますが20 分から1 時間かかります。

病変を詳しく調べるために造影剤を使用することがあります。造影剤を使用することによって、血管の走行や腫瘍の状態をより正確に診断できるようになります。また、造影剤を急速注入して時間をおいて撮影することで血行動態を調べ、病変の質的診断をすることができます。

次に該当する方は検査ができない場合があります。必ず事前に主治医に申し出てください。

  • ペースメーカーや人工内耳を埋め込んでいる方
  • 体内に金属類がある方(人工関節やプレートなど)
  • 磁石式のバルーンカテーテル用キャップをつけている方
  • 妊娠またはその可能性のある方
  • 狭いところが苦手な方

また、検査室に持ち込めないものに

  • 金属類(メガネ、時計、鍵、カイロ、アクセサリー、カラーコンタクトなど)
  • 磁気記憶媒体(キャッシュカード、銀行のカード、診察券など)

検査当日の化粧は、控えめにお願いします。(化粧品の中には、金属を含んでいる場合があり皮膚がやけどする可能性や画像に影響がでることがあります)

MR画像

MR画像

MRCP画像

MRS

血管造影検査

血管造影とは、血管の中にカテーテルという細い管を挿入して、目的部位の血管で造影剤を流すことにより血管の走行や形態、腫瘍との関係などを調べる検査です。

当センターでは、この方法から腫瘍に抗がん剤を直接注入する動注化学療法や、腫瘍に栄養を運んでいる血管を塞いで腫瘍を死滅させる動脈塞栓術を、途中CT 撮影をして確認しながらより精度の高い治療を画像診断部の医師が行っています。

また、抗がん剤治療に使われる静脈用の埋め込み型ポートの留置や肺塞栓症予防目的の下大静脈フィルター、画像ガイド下生検・ドレナージ、出血時の緊急止血なども行われています。

Angio-CT 検査室(2+1ルームシステム)

血管造影装置

自走型128スライスCT

新病院では、2+1ルームシステム仕様の検査室とそれに対応する装置が導入されました。

従来はCT 室と血管造影室を一枚のドアで仕切っていたものを、今回はCT 装置を真ん中の部屋に格納して必要な時にどちらの検査室でも使用できるようにしました。

日本初の導入となった2+1ルームシステムで運用の効率化、患者さんのプライバシー保護、医療安全の推進などの理想的なシステムを構築しました。

検査を受ける患者さんへ

一般撮影以外の検査はすべて予約検査となりますので、時間に余裕を持ってお越しください。ご都合により予約時間に来院できない、またはキャンセルの場合は早めのご連絡を地域医療連携室にお願いします。予約変更に関しては主治医にご相談ください。

画像診断部では円滑な検査の遂行に努めておりますが、緊急検査や検査の状況により多少時間が前後することがありますのでご了承ください。

検査の注意事項およびチェックリストついては予約時に診療科でご説明しますが、必ず目を通して確認ください。

チェックリストは、その都度必要となりますのでお変りがなくともご記入の上お持ちください。

ペースメーカーについて

CT、MRI、X線透視、血管撮影、マンモグラフィを検査される方でペースメーカーや除細動機を装着されている方は事前に主治医にご相談ください。

造影剤について

CT・MRI の造影検査は予約時間の4時間前から飲食禁止です。但し糖尿病治療中の方や高血圧などの薬を服用している方は主治医にご相談ください。

検査に必要な採血結果が確認できていない場合、結果が出るまでお待ちいただくことになります、ご了承ください。

当センターでは、CT とMRI の造影検査を原則的に同一日に行うことはできません。両方の造影剤を同じ日に使用した際の安全性が確立していないことや、双方の検査画像に影響を与えることからです。

造影剤を使うことにより、まれに副作用がでることがあります。副作用は予測することはできません。

喘息やアレルギー体質の方は、かゆみや発疹などが起こる可能性が高くなります。特に以前に造影剤で副作用が出たことのある方は事前に主治医にご相談ください。

副作用としては、嘔気・発疹・かゆみ・冷や汗などの軽い症状から意識消失・呼吸困難・血圧低下など重篤な症状が出る場合がありますが、画像診断部では常駐する医師が、適切な処置を行えるように体制を整えておりますので安心して検査を受けてください。

検査が終わってから症状がでた場合には、なるべく早くセンターに連絡してください。