患者さんにお伝えしたいこと

転移性肺腫瘍に対する肺切除症例データベース：多施設共同症例登録事業への提供について

1.症例登録の対象となる方

1984年9月以後に、千葉県がんセンターで転移性肺腫瘍に対して肺切除術を受けた患者さん

2.症例登録の目的・方法

肺は腫瘍の転移を起こしやすい臓器の一つです。転移性肺腫瘍に対して手術を行うときに、どういう特徴のある患者さんに治療のメリットが有るか、またどのような手術を行うのが良いか、といった詳細な点までは明らかになっていないのが現状です。これからの標準治療の確立のための基礎データを構築し、よりよい治療方法を検討するために活用することが本症例登録事業の目的です。

症例登録の方法は、既に存在している診療情報（カルテの記載や検査データなど）の調査です。また他の医療機関(別紙リスト)からも匿名化された同様の患者情報の提供を受けて、データを統合してデータベースを作成します。

3.症例登録に用いる試料・情報の種類

転移性肺腫瘍に対して肺切除術を受けられた患者さんの診療記録から診療情報を収集して使用させていただきます。試料は用いません。

収集する診療情報は、画像診断情報、原発臓器に対する治療内容、治療内容、血液所見、転帰等です。収集した情報は、個人を容易に特定可能な情報（氏名、ID、生年月日、住所等）を削除して解析に用います。

4.症例登録事業が行われる機関および事業組織

転移性肺腫瘍研究会という、多数の施設からなる研究グループで共同で行う症例登録事業です。代表者は帝京大学医学部外科学講座教授の川村雅文です。

千葉県がんセンターにおける責任者は岩田剛和（呼吸器外科部長）です。以下に事業組織を示します。

事業組織

• 代表者：帝京大学医学部外科学講座 主任教授： 川村雅文
• 参加施設：千葉県がんセンター呼吸器外科
• 施設責任者：岩田剛和　呼吸器外科部長
• 個人情報管理者：岩田剛和　呼吸器外科部長
• 分担登録者：
  • 松井由紀子　呼吸器外科主任医長
  • 芳野　充　呼吸器外科主任医長
  • 山本高義　呼吸器外科医長
  • 清水大貴　呼吸器外科医師

参加施設および施設責任者(代表者)は下記のとおりです。

5.個人情報の保護について

個人を容易に特定可能な情報（氏名、ID、生年月日、住所等）は、千葉県がんセンター内において情報管理責任者岩田剛和（呼吸器外科部長）が厳重に管理します。本症例登録事業で作成するデータベースを用いた研究の成果は学会や学術雑誌等での発表を予定（作成するデータベースを元に行う研究については、その都度目的や解析項目・解析方法などについて倫理審査が行われ、別途　情報公開文書を本ホームページで告知します）していますが、その際に患者さんを特定できる個人情報が用いられることはありません。提供された診療情報については個人が特定できる情報を削除して個人が特定できない情報として管理されます。

6.症例登録事業の資金源について

本症例登録事業は、千葉県がんセンター呼吸器外科の運営資金および帝京大学医学部外科学講座の研究費を用いて行います。

7.この症例登録事業は個人情報保護委員会の承認が得られています

本症例登録事業は千葉県がんセンター個人情報保護委員会で承認され、病院長から実施の許可が得られています。

8.この症例登録事業にあなたの情報を利用して欲しくない時はご連絡ください

あなたの診療情報を登録されることを、あなたまたは代理人の方にご了承いただけない場合は施設責任者までお申し出ください。データベースを利用した研究が学会や学術雑誌等への発表される前であれば、あなたの診療情報をデータベースから削除いたします。発表後にお申し出頂いた場合は、まことに申し訳ございませんが、あなたの情報を発表内容から削除することはできません。しかし、あなたの個人情報や研究参加の事実が、発表の内容で判明することはありません。

本症例登録事業に関するご質問は、下記へお問い合わせください。

施設責任者：千葉県がんセンター、呼吸器外科、岩田剛和

〒260-8717　千葉市中央区仁戸名町666-2

電話：043-264-5431（代表番号）

版管理番号：ver1.0（2020年4月13日）