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更新日:令和7(2025)年10月22日
ページ番号:4643
千葉県感染症情報センターとは、「感染症の予防及び感染症の患者に対する医療に関する法律」による施策として位置づけられた感染症発生動向調査により得られた情報を集計・分析するとともに、情報提供・開示するため、千葉県衛生研究所に設置されています。
週報/月報/新型コロナウイルス感染症/麻しん/百日咳/梅毒/腸管出血性大腸菌感染症/インフルエンザ/感染性胃腸炎/風しん/急性呼吸器感染症(ARI)報告様式/リンク
2025年第42週(2025年10月13日から2025年10月19日)(PDF:919.3KB)
2025年10月13日から2025年10月19日までの期間(2025年第42週)の千葉県結核・感染症週報を掲載しています。
※過去の注目疾患:2015年、2016年、2017年、2018年、2019年、2020年、2021年、2022年、2023年、2024年、2025年
※過去の週報:
2012年から2016年週報、2017年週報、2018年週報、2019年週報、2020年週報、2021年週報、2022年週報、2023年週報、2024年週報、2025年週報
2025年第42週に3例の届出があり、本年の累計は52例となった(図1)。第42週時点において、直近10年間では昨年(76例)に次いで2番目に多く、引き続き発生動向に注意が必要である。

2016年から2025年第42週までに届出のあった385例の概要は以下のとおり。
性別では、男性221例(57%)、女性164例(43%)であった。
年齢中央値では、届出数の多かった2023年以降の189例では67歳(四分位範囲※:51歳から80歳)と、2016年から2022年までの196例の74歳(四分位範囲:61歳から81歳)と比較して低くなった。年齢群別では、2025年は80代が13例(25%)と最も多く、次いで50代及び60代各9例(各17%)、70代8例(15%)が多かった(図2)。
※四分位範囲:年齢順に上から25%から75%にあたるデータの範囲をいう。


血清群別では、A群が177例(46%)と最も多く、次いでG群122例(32%)、B群52例(14%)、C群9例(2%)、その他・不明25例(6%)であった(図3)。A群の占める割合は、2024年は66%と2016年以降で最も高かった(年別では18%から66%)。


推定された感染原因・感染経路(重複あり)のうち、最も多く記載があったのは創傷感染で154例であった。
劇症型溶血性レンサ球菌感染症の初期症状としては、四肢の疼痛、腫脹、発熱、血圧低下などで、突然発病する例がある。
発病から病状の進行が非常に急激かつ劇的で、発病後数十時間以内には軟部組織壊死、急性腎不全、急性呼吸窮迫症候群(ARDS)、播種性血管内凝固症候群(DIC)、多臓器不全(MOF)を引き起こし、ショック状態から死に至ることも多い1)。致命率は30%から40%とされる2)。
原因菌には、A群、B群、C群、G群レンサ球菌が主なものとして知られている3)。
近年、全国的に劇症型溶血性レンサ球菌感染症の届出数が増加している理由は必ずしも明らかではないが、2023年の夏以降、主な原因菌とされるA群溶血性レンサ球菌による急性咽頭炎の患者数が増加していることが要因の一つである可能性があると考えられている3)。A群溶血性レンサ球菌は、咽頭炎や膿痂疹、猩紅熱、劇症型溶血性レンサ球菌感染症など多様な疾患を引き起こす4)。なお、咽頭炎は冬から春にかけて報告数が増加するとされている1)。
以下、厚生労働省ホームページのQ&Aから引用3)
Q 日常生活ではどのようなことに気をつけたら良いのですか?
A 劇症型溶血性レンサ球菌感染症に限らず、多くの感染症の予防には、手指衛生や咳エチケット、傷口の清潔な処置といった、基本的な感染防止対策が有効です。
また、発熱や咳や全身倦怠感などで食事が取れないなどの体調が悪いときは、かかりつけの医療機関などを受診しましょう。
「すぐに病院に行った方がよいか」や「救急車を呼ぶべきか」悩んだりためらうときに、医師・看護師等の専門家からアドバイスを受けることができる救急安心センター事業【#7119】に電話相談しましょう3)。
1)国立健康危機管理研究機構:劇症型溶血性レンサ球菌感染症 2015年から2025年6月![]()
2)国立健康危機管理研究機構:劇症型溶血性レンサ球菌感染症(STSS)![]()
直近5週間分の保健所別の定点当たり報告数のグラフを掲載しています。
掲載している定点把握対象の感染症:RSウイルス感染症、咽頭結膜熱、A群溶血性レンサ球菌咽頭炎、感染性胃腸炎、水痘、手足口病、伝染性紅斑、突発性発しん、ヘルパンギーナ、流行性耳下腺炎、インフルエンザ、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)、急性呼吸器感染症(ARI)、急性出血性結膜炎、流行性角結膜炎
2025年9月の千葉県結核・感染症月報(2025年第40週週報)を掲載しています。
2025年42週の県全体の定点当たり報告数は、前週(4.04*)から減少して、2.55となった。*前週集計時点では4.09
2025年42週までの県内の新型コロナウイルス感染症の発生状況について掲載しています。過去の発生状況については以下に掲載しています。
県衛生研究所は、国立感染症研究所と協働で、県健康福祉センター(保健所)(千葉市・船橋市・柏市除く)等から収集した検体について新型コロナウイルスのゲノム解析を行い、ウイルスの変異状況を調べています。
その状況についてお知らせします。
千葉県では、2025年42週に届出はなく、累計は22例であった。
2025年42週までの県内の麻しんの発生状況について掲載しています。
【国内の状況】
国立健康危機管理研究機構のまとめによると、2025年は第41週に2例の届出があり、累計231例となりました。近隣都県では、これまでに神奈川県で40例、東京都で30例、茨城県で22例、埼玉県で10例の届出がありました1)。
国内外での報告増加を受け、厚生労働省は令和7年3月19日付けで注意喚起をしています2)。
2)厚生労働省:麻しんの国内外での報告増加に伴う注意喚起について(協力依頼) (PDF:190.4KB)
【千葉県の過去の状況】
国内で麻しん(はしか)の感染事例が報告されています。麻しんは感染力が強く、空気感染もするので、手洗い、マスクのみで予防はできません。麻しんの罹患歴がなく、2回の予防接種歴が明らかでない場合は予防接種をご検討ください。
また、発疹、発熱などの麻しんのような症状がある場合は、麻しんの疑いがあることを事前にかかりつけ医または医療機関に電話等で伝え、受診の要否や注意点を確認してください。医療機関へ移動される際は周囲の方への感染を防ぐためにもマスクを着用し、公共交通機関の利用は可能な限り避けてください。詳細については、下記ホームページをご参照ください。
千葉県では2025年42週に23例届出があり、累計は3,321例となった。
県内の百日咳発生状況について掲載しています。
千葉県では2025年42週に5例の届出があり、累計は368例となった。
県内の梅毒発生状況について掲載しています。2021年から2024年の過去の発生状況については以下に掲載しています。
千葉県では2025年42週に1例の届出があり、累計は168例となった。
2025年42週までの県内の腸管出血性大腸菌感染症発生状況について掲載しています。2010年から2024年の過去の発生状況については以下に掲載しています。
- 千葉県の腸管出血性大腸菌感染症発生状況(2024年1週から52週)(PDF:207.2KB)
- 千葉県の腸管出血性大腸菌感染症発生状況(2023年1週から52週)(PDF:381.4KB)
- 千葉県の腸管出血性大腸菌感染症発生状況(2022年1週から52週)(PDF:249.1KB)
- 千葉県の腸管出血性大腸菌感染症発生状況(2021年1週から52週)(PDF:270.2KB)
- 千葉県の腸管出血性大腸菌感染症発生状況(2020年1週から53週)(PDF:250.6KB)
- 千葉県の腸管出血性大腸菌感染症発生状況(2019年1週から52週)(PDF:240KB)
- 千葉県の腸管出血性大腸菌感染症発生状況(2018年1週から52週)(PDF:242KB)
- 千葉県の腸管出血性大腸菌感染症発生状況(2017年1週から52週)(PDF:254KB)
- 千葉県の腸管出血性大腸菌感染症発生状況(2016年1週から52週)(PDF:145KB)
- 千葉県の腸管出血性大腸菌感染症発生状況(2015年1週から53週)(PDF:233KB)
- 千葉県の腸管出血性大腸菌感染症発生状況(2010年から2014年)(PDF:224KB)
2025年42週の県全体の定点当たり報告数は、前週(4.15*)から増加して、6.99となった。*前週集計時点では4.20
2025/26シーズンの県内のインフルエンザ発生状況について掲載しています。2015/16シーズンから2024/25シーズンの過去の発生状況については以下に掲載しています。
※県内の迅速診断の結果がとりまとめられています。
2025年42週の県全体の定点当たり報告数は、前週(3.57)から減少して、2.94となった。
2025/26シーズンの県内の感染性胃腸炎の発生状況について掲載しています。2016/17シーズンから2024/25シーズンの過去の発生状況については以下に掲載しています。
千葉県では、2025年42週に届出はなく、累計は0例であった。
県内の風しんの発生状況について掲載しています。2008年から2024年の過去の発生状況については以下に掲載しています。
保健所へは、小児科・ARI定点の医療機関は報告様式1と2の両方を、ARI定点は報告様式2をご報告ください。
なお、集計様式は、保健所への送付は不要です。
参考:急性呼吸器感染症(ARI)に関する説明会の開催について(千葉県疾病対策課)
急性呼吸器感染症定点にかかるシステム上の入力方法について 医療機関向け(PDF:1,419.1KB)
オンライン報告を希望される場合、ちば電子申請サービスから手続きをお願いします(県庁疾病対策課ホームページへ)
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