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更新日:令和7(2025)年6月25日
ページ番号:4643
千葉県感染症情報センターとは、「感染症の予防及び感染症の患者に対する医療に関する法律」による施策として位置づけられた感染症発生動向調査により得られた情報を集計・分析するとともに、情報提供・開示するため、千葉県衛生研究所に設置されています。
週報/月報/新型コロナウイルス感染症/麻しん/百日咳/梅毒/腸管出血性大腸菌感染症/インフルエンザ/感染性胃腸炎/風しん/急性呼吸器感染症(ARI)報告様式/リンク
2025年第25週(2025年6月16日から2025年6月22日)(PDF:803.7KB)
2025年6月16日から2025年6月22日までの期間(2025年第25週)の千葉県結核・感染症週報を掲載しています。
※過去の注目疾患:2015年、2016年、2017年、2018年、2019年、2020年、2021年、2022年、2023年、2024年、2025年
※過去の週報:2012年から2016年週報、2017年週報、2018年週報、2019年週報、2020年週報、2021年週報、2022年週報、
2025年第25週に県内の眼科定点医療機関から報告された流行性角結膜炎の定点当たり報告数は、1.51(人)であった。2025年は直近5年間では最も高い水準で推移しており、今後の発生動向に注意が必要である(図1)。
流行性角結膜炎はアデノウイルスによる疾患である1)。約1から2週間の潜伏期間の後2)、急に発症し、眼瞼の浮腫、流涙、耳前リンパ節の腫脹を伴う1)。感染力が強いので両方の眼が感染しやすいが、初発眼の症状がより強い。角膜に炎症が及ぶと透明度が低下し、混濁は数年に及ぶことがある。新生児や乳幼児では偽膜性結膜炎を起こし、細菌の混合感染で角膜穿孔を起こすことがあるので注意を要する1)。
感染経路は接触感染であり、ウイルスに汚染されたタオルやティッシュペーパー、洗面器に触れるなどして感染する。感染を防ぐためには接触感染予防の徹底が重要であり、こまめに手洗いを実施し、タオルや点眼液など目に接触するものは個人用とする1)。
■参考・引用
2025年第25週に県内の小児科定点医療機関から報告された水痘の定点当たり報告数は、0.47(人)であった。2025年は直近5年間では高い水準で推移しており、今後の発生動向に注意が必要である(図2)。
水痘とは、いわゆる「みずぼうそう」のことで、水痘帯状疱疹ウイルスによって引き起こされる発疹性の病気である。空気感染、飛沫感染、接触感染により広がり、潜伏期間は感染から2週間程度と言われている。発疹出現前から発熱が認められ、典型的な症例では、発疹は皮膚の表面が赤くなることから始まり、水疱、膿疱(粘度のある液体が含まれる水疱)を経て痂皮化して治癒するとされる。
水痘は主に小児の病気で、9歳以下での発症が90%以上を占めると言われる。成人の水痘も稀にみられるが、成人が水痘を発症した場合、重症化するリスクが高いと言われている。
水痘の予防接種は1回の接種により重症の水痘をほぼ100%予防でき、2回の接種により軽症の水痘も含めてその発症を予防できると考えられている。水痘ワクチンの定期接種は、生後12月から生後36月(1歳の誕生日の前日から3歳の誕生日の前日まで)の間に2回の接種を行うこととなっている。
定期接種の対象の方は、接種時期を確認の上、接種をお願いします。
■参考・引用
RSウイルス感染症、咽頭結膜熱、A群溶血性レンサ球菌咽頭炎、感染性胃腸炎、水痘、手足口病、伝染性紅斑、突発性発しん、ヘルパンギーナ、流行性耳下腺炎、インフルエンザ、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)、急性呼吸器感染症(ARI)、急性出血性結膜炎、流行性角結膜炎の5週間分の保健所別の定点当たり報告数のグラフを掲載しています。
2025年5月の千葉県結核・感染症月報(2025年第22週週報)を掲載しています。
2025年25週の県全体の定点当たり報告数は、前週(1.22)から増加して、1.29となった。
2025年25週までの県内の新型コロナウイルス感染症の発生状況について掲載しています。過去の発生状況については以下に掲載しています。
県衛生研究所は、国立感染症研究所と協働で、県健康福祉センター(保健所)(千葉市・船橋市・柏市除く)等から収集した検体について新型コロナウイルスのゲノム解析を行い、ウイルスの変異状況を調べています。
その状況についてお知らせします。
千葉県では、2025年25週に2例の届出があり、累計は10例となった。
2025年25週までの県内の麻しんの発生状況について掲載しています。
【国内の状況】
国立健康危機管理研究機構のまとめによると、2025年は第24週に計6例の届出があり、累計142例となりました。近隣都県では、これまでに茨城県で21例、東京都及び神奈川県で各16例、埼玉県で5例の届出がありました1)。
国内外での報告増加を受け、厚生労働省は令和7年3月19日付けで注意喚起をしています2)。
2)厚生労働省:麻しんの国内外での報告増加に伴う注意喚起について(協力依頼) (PDF:190.4KB)
【千葉県の過去の状況】
国内で麻しん(はしか)の感染事例が報告されています。麻しんは感染力が強く、空気感染もするので、手洗い、マスクのみで予防はできません。麻しんの罹患歴がなく、2回の予防接種歴が明らかでない場合は予防接種をご検討ください。
また、発疹、発熱などの麻しんのような症状がある場合は、麻しんの疑いがあることを事前にかかりつけ医または医療機関に電話等で伝え、受診の要否や注意点を確認してください。医療機関へ移動される際は周囲の方への感染を防ぐためにもマスクを着用し、公共交通機関の利用は可能な限り避けてください。詳細については、下記ホームページをご参照ください。
千葉県では2025年25週に129例届出があり、累計は1,389例となった。
県内の百日咳発生状況について掲載しています。
千葉県では2025年25週に7例届出があり、累計は201例となった。
県内の梅毒発生状況について掲載しています。2021年から2024年の過去の発生状況については以下に掲載しています。
千葉県では2025年25週に6例の届出があり、累計は50例となった。
2025年25週までの県内の腸管出血性大腸菌感染症発生状況について掲載しています。2010年から2024年の過去の発生状況については以下に掲載しています。
- 千葉県の腸管出血性大腸菌感染症発生状況(2024年1週から52週)(PDF:207.2KB)
- 千葉県の腸管出血性大腸菌感染症発生状況(2023年1週から52週)(PDF:381.4KB)
- 千葉県の腸管出血性大腸菌感染症発生状況(2022年1週から52週)(PDF:249.1KB)
- 千葉県の腸管出血性大腸菌感染症発生状況(2021年1週から52週)(PDF:270.2KB)
- 千葉県の腸管出血性大腸菌感染症発生状況(2020年1週から53週)(PDF:250.6KB)
- 千葉県の腸管出血性大腸菌感染症発生状況(2019年1週から52週)(PDF:240KB)
- 千葉県の腸管出血性大腸菌感染症発生状況(2018年1週から52週)(PDF:242KB)
- 千葉県の腸管出血性大腸菌感染症発生状況(2017年1週から52週)(PDF:254KB)
- 千葉県の腸管出血性大腸菌感染症発生状況(2016年1週から52週)(PDF:145KB)
- 千葉県の腸管出血性大腸菌感染症発生状況(2015年1週から53週)(PDF:233KB)
- 千葉県の腸管出血性大腸菌感染症発生状況(2010年から2014年)(PDF:224KB)
2025年25週の県全体の定点当たり報告数は、前週(0.35)から減少して、0.23となった。
2024/25シーズンの県内のインフルエンザ発生状況について掲載しています。2015/16シーズンから2023/24シーズンの過去の発生状況については以下に掲載しています。
※県内の迅速診断の結果がとりまとめられています。
2025年25週の県全体の定点当たり報告数は、前週(4.58)から増加して、5.21となった。
2024/25シーズンの県内の感染性胃腸炎の発生状況について掲載しています。2016/17シーズンから2023/24シーズンの過去の発生状況については以下に掲載しています。
千葉県では、2025年25週に届出はなく、累計は0例であった。
県内の風しんの発生状況について掲載しています。2008年から2024年の過去の発生状況については以下に掲載しています。
保健所へは、小児科・ARI定点の医療機関は報告様式1と2の両方を、ARI定点は報告様式2をご報告ください。
なお、集計様式は、保健所への送付は不要です。
参考:急性呼吸器感染症(ARI)に関する説明会の開催について(千葉県疾病対策課)
急性呼吸器感染症定点にかかるシステム上の入力方法について 医療機関向け(PDF:1,419.1KB)
オンライン報告を希望される場合、ちば電子申請サービスから手続きをお願いします(県庁疾病対策課ホームページへ)
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