ここから本文です。
ホーム > くらし・福祉・健康 > 健康・医療 > 健康づくり・病気予防 > 感染症対策 > 千葉県感染症情報センター
更新日:令和7(2025)年9月17日
ページ番号:4643
千葉県感染症情報センターとは、「感染症の予防及び感染症の患者に対する医療に関する法律」による施策として位置づけられた感染症発生動向調査により得られた情報を集計・分析するとともに、情報提供・開示するため、千葉県衛生研究所に設置されています。
週報/月報/新型コロナウイルス感染症/麻しん/百日咳/梅毒/腸管出血性大腸菌感染症/インフルエンザ/感染性胃腸炎/風しん/急性呼吸器感染症(ARI)報告様式/リンク
2025年第37週(2025年9月8日から2025年9月14日)(PDF:1,094.6KB)
2025年9月8日から2025年9月14日までの期間(2025年第37週)の千葉県結核・感染症週報を掲載しています。
※過去の注目疾患:2015年、2016年、2017年、2018年、2019年、2020年、2021年、2022年、2023年、2024年、2025年
※過去の週報:
2012年から2016年週報、2017年週報、2018年週報、2019年週報、2020年週報、2021年週報、2022年週報、2023年週報、2024年週報、2025年週報
9月24日から9月30日は、『結核・呼吸器感染症予防週間』です。
今でも国内において、年間10,000人以上の新しい患者が発生し、1,400人以上が命を落としている国内の主要な感染症です。2週間以上咳が続く場合は、結核を疑い、重症化と感染拡大の防止のために、早めに医療機関を受診しましょう1-3)。
令和7年度の標語「長引いた 咳に結核 疑って 早い受診につなげよう」
今年は百日咳の感染者数がとても多く、さらにこれからはインフルエンザや新型コロナウイルス感染症などの流行時期を迎えます。感染防止のため、マスク着用を含む咳エチケット、手洗い、換気等の基本的な感染対策を行いましょう1-3)。
令和7年度の標語「手洗いマスク 習慣づけて 防ごう呼吸器感染症」
結核は、2025年第37週に県内医療機関から12例の届出があり、累計597例となった。県内医療機関からの届出数は、近年減少傾向にあったが、2024年は増加に転じており、本年も引き続き注意が必要である。597例の概要は以下のとおり。
性別では男性368例(62%)、女性229例(38%)と男性が多かった(図1)。年代別では80歳以上148例(25%)、70代99例(17%)、20代93例(16%)、50代79例(13%)の順で多く、60歳以上が半数以上を占めていた(図2)。病型別では肺結核261例(44%)、無症状病原体保有者229例(38%)、その他の結核82例(14%)、肺結核及びその他の結核25例(4%)であった。その他の結核で多かったのは結核性胸膜炎47例、結核性リンパ節炎24例、粟粒結核13例であった(複数症状のあるものはそれぞれに計上している)。
結核は、結核菌によって発生するわが国の主要な感染症の一つである。初期には風邪のような症状を呈することが多い。痰のからむ咳・微熱・身体のだるさが2週間以上続く場合には、速やかな受診が重要である。また、咳や痰、発熱などの症状が出ないこともあるので、体重減少・食欲がない・寝汗などがある場合にも注意が必要である1-3)。
肺結核が代表的であるが、それ以外にも頸部リンパ節、脊椎、腸、腎臓など全身の様々なところに病巣を形成する(肺外結核)。現在でも、結核性髄膜炎は3分の1が死亡し、治っても半数近くは脳に重い後遺症を残すことがある。なお、小児では症状が現れにくく、全身に及ぶ重篤な結核につながりやすいため、注意が必要である4,5)。
患者に対する治療は、一定期間毎日複数の薬を服用する。感染しても発症していない無症状病原体保有者(潜在性結核感染症患者)についても、3か月から9か月間薬を服用することで発病を予防する。確実な治療のため、入院中も退院後も医療従事者が服薬を見守る仕組みをDOTSといい、医療機関と保健所が協力して行う3,5)。
※不適切な服薬の中断は結核菌の薬剤耐性化を招き、治療に失敗することがあるので注意が必要です。
2)厚生労働省:結核
3)公益財団法人結核予防会結核研究所:結核と呼吸器感染症(PDF:1,699.4KB)
夏休みに海外へ渡航される皆様・渡航された皆様へ
海外においては、国内では見られない感染症が流行していることがあり、海外滞在中に感染する可能性があります。海外へ渡航する際には、事前に渡航先における感染症の流行状況、現地滞在中の注意点、海外渡航に際し推奨されている予防接種をご確認ください。
また、感染症には、潜伏期間(感染してから発症するまでの期間)が数日から1週間以上と長いものもあり、渡航中や帰国直後に症状がなくても、しばらくしてから具合が悪くなる場合があります。その場合は、医療機関に事前に電話連絡して海外渡航歴があることを伝えた上で受診し、渡航先、滞在期間、現地での飲食状況、渡航先での活動内容、動物との接触の有無、ワクチン接種歴等についてお伝えください1,2)。
RSウイルス感染症、咽頭結膜熱、A群溶血性レンサ球菌咽頭炎、感染性胃腸炎、水痘、手足口病、伝染性紅斑、突発性発しん、ヘルパンギーナ、流行性耳下腺炎、インフルエンザ、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)、急性呼吸器感染症(ARI)、急性出血性結膜炎、流行性角結膜炎の5週間分の保健所別の定点当たり報告数のグラフを掲載しています。
2025年8月の千葉県結核・感染症月報(2025年第36週週報)を掲載しています。
2025年37週の県全体の定点当たり報告数は、前週(7.04)から増加して、7.85となった。
2025年37週までの県内の新型コロナウイルス感染症の発生状況について掲載しています。過去の発生状況については以下に掲載しています。
県衛生研究所は、国立感染症研究所と協働で、県健康福祉センター(保健所)(千葉市・船橋市・柏市除く)等から収集した検体について新型コロナウイルスのゲノム解析を行い、ウイルスの変異状況を調べています。
その状況についてお知らせします。
千葉県では、2025年37週に届出はなく、累計は22例であった。
2025年37週までの県内の麻しんの発生状況について掲載しています。
【国内の状況】
国立健康危機管理研究機構のまとめによると、2025年は第36週に3例の届出があり、累計225例となりました。近隣都県では、これまでに神奈川県で40例、東京都で30例、茨城県で22例、埼玉県で9例の届出がありました1)。
国内外での報告増加を受け、厚生労働省は令和7年3月19日付けで注意喚起をしています2)。
2)厚生労働省:麻しんの国内外での報告増加に伴う注意喚起について(協力依頼) (PDF:190.4KB)
【千葉県の過去の状況】
国内で麻しん(はしか)の感染事例が報告されています。麻しんは感染力が強く、空気感染もするので、手洗い、マスクのみで予防はできません。麻しんの罹患歴がなく、2回の予防接種歴が明らかでない場合は予防接種をご検討ください。
また、発疹、発熱などの麻しんのような症状がある場合は、麻しんの疑いがあることを事前にかかりつけ医または医療機関に電話等で伝え、受診の要否や注意点を確認してください。医療機関へ移動される際は周囲の方への感染を防ぐためにもマスクを着用し、公共交通機関の利用は可能な限り避けてください。詳細については、下記ホームページをご参照ください。
千葉県では2025年37週に49例届出があり、累計は3,101例となった。
県内の百日咳発生状況について掲載しています。
千葉県では2025年37週に5例の届出があり、累計は319例となった。
県内の梅毒発生状況について掲載しています。2021年から2024年の過去の発生状況については以下に掲載しています。
千葉県では2025年37週に4例の届出があり、累計は145例となった。
2025年37週までの県内の腸管出血性大腸菌感染症発生状況について掲載しています。2010年から2024年の過去の発生状況については以下に掲載しています。
- 千葉県の腸管出血性大腸菌感染症発生状況(2024年1週から52週)(PDF:207.2KB)
- 千葉県の腸管出血性大腸菌感染症発生状況(2023年1週から52週)(PDF:381.4KB)
- 千葉県の腸管出血性大腸菌感染症発生状況(2022年1週から52週)(PDF:249.1KB)
- 千葉県の腸管出血性大腸菌感染症発生状況(2021年1週から52週)(PDF:270.2KB)
- 千葉県の腸管出血性大腸菌感染症発生状況(2020年1週から53週)(PDF:250.6KB)
- 千葉県の腸管出血性大腸菌感染症発生状況(2019年1週から52週)(PDF:240KB)
- 千葉県の腸管出血性大腸菌感染症発生状況(2018年1週から52週)(PDF:242KB)
- 千葉県の腸管出血性大腸菌感染症発生状況(2017年1週から52週)(PDF:254KB)
- 千葉県の腸管出血性大腸菌感染症発生状況(2016年1週から52週)(PDF:145KB)
- 千葉県の腸管出血性大腸菌感染症発生状況(2015年1週から53週)(PDF:233KB)
- 千葉県の腸管出血性大腸菌感染症発生状況(2010年から2014年)(PDF:224KB)
2025年37週の県全体の定点当たり報告数は、前週(0.67)から増加して、0.99となった。
2025/26シーズンの県内のインフルエンザ発生状況について掲載しています。2015/16シーズンから2024/25シーズンの過去の発生状況については以下に掲載しています。
※県内の迅速診断の結果がとりまとめられています。
2025年37週の県全体の定点当たり報告数は、前週(4.19)から減少して、4.08となった。
2025/26シーズンの県内の感染性胃腸炎の発生状況について掲載しています。2016/17シーズンから2024/25シーズンの過去の発生状況については以下に掲載しています。
千葉県では、2025年37週に届出はなく、累計は0例であった。
県内の風しんの発生状況について掲載しています。2008年から2024年の過去の発生状況については以下に掲載しています。
保健所へは、小児科・ARI定点の医療機関は報告様式1と2の両方を、ARI定点は報告様式2をご報告ください。
なお、集計様式は、保健所への送付は不要です。
参考:急性呼吸器感染症(ARI)に関する説明会の開催について(千葉県疾病対策課)
急性呼吸器感染症定点にかかるシステム上の入力方法について 医療機関向け(PDF:1,419.1KB)
オンライン報告を希望される場合、ちば電子申請サービスから手続きをお願いします(県庁疾病対策課ホームページへ)
お問い合わせ
より良いウェブサイトにするためにみなさまのご意見をお聞かせください