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更新日:令和5(2023)年11月29日

ページ番号:4643

千葉県感染症情報センター

千葉県感染症情報センターとは、「感染症の予防及び感染症の患者に対する医療に関する法律」による施策として位置づけられた感染症発生動向調査により得られた情報を集計・分析するとともに、情報提供・開示するため、千葉県衛生研究所に設置されています。

週報月報新型コロナウイルス感染症梅毒腸管出血性大腸菌感染症インフルエンザ感染性胃腸炎麻しん風しんリンク

週報

2023年第47週(2023年11月20日~2023年11月26日)(PDF:1,003KB)

2023年11月20日から2023年11月26日までの期間(2023年第47週)の千葉県結核・感染症週報を掲載しています。

※過去の注目疾患:2015年2016年2017年2018年2019年2020年2021年2022年2023年

※過去の週報:2012年~2016年週報2017年週報2018年週報2019年週報2020年週報2021年週報2022年週報

       2023年週報

今週の注目疾患

腸管出血性大腸菌感染症

2023年第47週に県内医療機関から8例の腸管出血性大腸菌感染症の届出があり、本年の累計は135例となった(図1)。例年、小児から高齢者まで幅広い年齢層の報告がある(図2)。また、2023年は第47週までに、3例の溶血性尿毒症症候群(HUS)が報告された。

 

千葉県の腸管出血性大腸菌感染症年別累積届出数千葉県の腸管出血性大腸菌感染症 年別・年齢群別届出割合

 

腸管出血性大腸菌感染症の原因菌はベロ毒素(VT)を産生する大腸菌である。腸管出血性大腸菌は家畜等の腸管内に生息しており、感染経路は糞便に汚染された食品や手指などを介した経口感染である。少ない菌数(50個程度)で感染が成立するため感染が拡大しやすい。

症状は無症候性から軽度の下痢、激しい腹痛、頻回の水様便、さらに著しい血便とともに重篤な合併症を起こし死に至るものまで様々である。多くの場合、3~5日間の潜伏期を経て、激しい腹痛を伴う頻回の水様便の後に血便となる。発熱は軽度で37℃台である。血便の初期には血液の混入は少量であるが、次第に増加し、典型例では便成分の少ない血液そのものという状態になる。有症者の6~7%において、下痢などの初発症状発現の数日から2週間以内にHUSまたは脳症などの重篤な合併症が発生する。HUSを発症した患者の致死率は1~5%とされている1)

予防の方法として、食品を介した経口感染(食べ物から人への感染)に対しては、食肉類は中心部までよく加熱する(中心部が75℃1分間以上の加熱)、生肉を触った後の手指、調理器具はよく洗浄して消毒する、まな板等の調理器具は用途別に使い分ける、生肉を取り分ける箸(トング)と焼きあがった肉を取り分けたり食べたりする箸(トング)を使い分ける、加熱せずに食べる野菜や果物は十分に洗浄し、必要に応じて次亜塩素酸ナトリウム等で殺菌することが重要である2)。 

手指を介した経口感染(人から人への感染)に対しては、手洗いが最も重要である。排便後や食事前はもちろんのこと、特に下痢をしている乳幼児や高齢者の世話をする際には、使い捨て手袋を用い、作業後には石けんと流水でよく手を洗う。少量の菌数で感染が成立するので、乳幼児や高齢者が集団生活を行う場合や家庭内などでは二次感染の防止が重要である3)

■引用・参考

1)国立感染症研究所:腸管出血性大腸菌感染症とは外部サイトへのリンク

2)千葉県:腸管出血性大腸菌について

3)厚生労働省:一次、二次医療機関のための腸管出血性大腸菌(O157等)感染症治療の手引き(改訂版)外部サイトへのリンク

 

インフルエンザ

2023年第47週の県全体のインフルエンザの定点当たり報告数は、前週の21.84(人)から増加して26.81(人)となった。例年より早期に患者報告数の増加が見られているため、今後の発生動向に注意が必要である。年齢群別では、2023年第47週に報告のあった計5,415例のうち、10歳未満が2,375例(43.86%)と最も多く、次いで10代1,633例(30.16%)、40代402例(7.42%)であり、20歳未満で患者報告数全体の74.02%を占めた。

地域別では、君津(38.23)、習志野(35.67)、市原(35.27)、印旛(34.92)、海匝(32.50)、松戸(32.32)、船橋市(30.18)保健所管内で国の警報レベル(開始基準値:定点当たり30.0人)を超える水準となっている(図3)。

保健所別インフルエンザの定点当たり報告数

 

インフルエンザ予防のため、こまめな手洗い、十分な休養とバランスのとれた栄養摂取、室内でのこまめな換気、適度な湿度の保持、予防接種などを心がけていただきたい1,2)

■参考・引用

1)千葉県健康福祉部疾病対策課:インフルエンザ注意報の発令について(令和5年9月20日)

2)千葉県健康福祉部疾病対策課:インフルエンザから身を守ろう

 

 

新型コロナウイルス感染症の発生状況

2023年第47週の県全体の定点当たり報告数は、前週の1.76人から増加し、2.04人であった。

地域別では、印旛(3.50)、香取(3.33)、市原(2.73)保健所管内で患者報告数が多かった(図)。

 

図:直近5週間の新型コロナウイルス感染症(COVID-19)定点当たり報告数の推移(保健所別)

新型コロナウイルス感染症グラフ

疾患別・保健所別5週グラフ

RSウイルス感染症、咽頭結膜熱、A群溶血性レンサ球菌咽頭炎、感染性胃腸炎、水痘、手足口病、伝染性紅斑、突発性発しん、ヘルパンギーナ、流行性耳下腺炎、インフルエンザ、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)、急性出血性結膜炎、流行性角結膜炎の5週間分の保健所別の定点当たり報告数のグラフを掲載しています。

月報

2023年10月の千葉県結核・感染症月報(2023年44週週報)を掲載しています。

新型コロナウイルス感染症

《発生状況について》

2023年47週の県全体の定点当たり報告数は、前週の1.76人から増加し、2.04人であった。

《新型コロナウイルス変異状況について》

県衛生研究所は、国立感染症研究所と協働で、県健康福祉センター(保健所)(千葉市・船橋市・柏市除く)等から収集した検体について新型コロナウイルスのゲノム解析を行い、ウイルスの変異状況を調べています。

その状況についてお知らせします。

2023年5月8日までの感染者の発生状況について(県庁ホームページ)

インフルエンザ/COVID-19定点医療機関から保健所への報告様式

保健所への報告は、報告様式1(小児科定点・インフルエンザ/COVID-19定点用)又は報告様式2(インフルエンザ/COVID-19定点用)をお使いください。なお、集計様式2は、保健所への送付は不要です。

オンライン報告を希望される場合、ちば電子申請サービスから手続きをお願いします(県庁疾病対策課ホームページへ)

梅毒が増加しています!

千葉県では2023年47週に7例届出があり、累計は417例となった。

2022年は1999年の現行感染症サーベイランス開始以降最多となる336例の届出がありましたが、本年は第39週時点で2022年の年間届出数を上回っており、注意が必要です。

詳細は以下の発生状況を参照いただきたい。

2023年47週までの県内の梅毒発生状況について掲載しています。2021年、2022年については以下に掲載しています。

腸管出血性大腸菌感染症情報

千葉県では、2023年47週に8例届出があり、2023年の累計は135例となった。

2023年47週までの県内の腸管出血性大腸菌感染症発生状況について掲載しています。2010年から2022年の過去の発生状況については以下に掲載しています。

インフルエンザ情報

2023年47週の県全体の定点当たり報告数は、前週(21.84)から増加し、26.81であった。

2023/24シーズンの県内のインフルエンザ発生状況について掲載しています。2015/16シーズンから2022/23シーズンの過去の発生状況については以下に掲載しています。

感染性胃腸炎情報

2023年47週の県全体の定点当たり報告数は、前週(4.98)から減少し、4.56となった。

2023/24シーズンの県内の感染性胃腸炎の発生状況について掲載しています。2016/17シーズンから2022/23シーズンの過去の発生状況については以下に掲載しています。

麻しん情報

千葉県では、2023年47週に届出はなかった(2023年11月29日現在)。2023年の累計は1例である。

2023年47週までの県内の麻しんの発生状況について掲載しています。2008年から2022年の過去の発生状況については以下に掲載しています。

国内で麻しん(はしか)の感染事例が報告されています。麻しんは感染力が強く、空気感染もするので、手洗い、マスクのみで予防はできません。麻しんの罹患歴がなく、2回の予防接種歴が明らかでない場合は予防接種をご検討ください。また、発疹、発熱などの麻しんのような症状がある場合は、麻しんの疑いがあることをかかりつけ医または医療機関に電話等で伝え、受診の要否や注意点を確認してください。詳細については、下記ホームページをご参照ください。

風しん情報

千葉県では、2023年47週に届出はなかった(2023年11月29日現在)。2023年の累計は0例である。

2023年47週までの県内の風しんの発生状況について掲載しています。2008年から2022年の過去の発生状況については以下に掲載しています。

リンク

お問い合わせ

所属課室:健康福祉部千葉県衛生研究所感染疫学研究室

電話番号:043-266-6723

ファックス番号:043-265-5544

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