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更新日:令和7(2025)年11月19日

ページ番号:4643

千葉県感染症情報センター

千葉県感染症情報センターとは、「感染症の予防及び感染症の患者に対する医療に関する法律」による施策として位置づけられた感染症発生動向調査により得られた情報を集計・分析するとともに、情報提供・開示するため、千葉県衛生研究所に設置されています。

週報月報新型コロナウイルス感染症麻しん百日咳梅毒腸管出血性大腸菌感染症インフルエンザ感染性胃腸炎風しん急性呼吸器感染症(ARI)報告様式/リンク

週報

2025年第46週(2025年11月10日から2025年11月16日)(PDF:897.1KB)

2025年11月10日から2025年11月16日までの期間(2025年第46週)の千葉県結核・感染症週報を掲載しています。

※過去の注目疾患:2015年2016年2017年2018年2019年2020年2021年2022年2023年2024年2025年

※過去の週報:

2012年から2016年週報2017年週報2018年週報2019年週報2020年週報2021年週報2022年週報2023年週報2024年週報2025年週報

今週の注目疾患

インフルエンザ

千葉県では、インフルエンザ警報を発令しました1)

2025年第46週(11月10日から16日)における定点当たり報告数は53.47となり、警報開始基準値30を上回った(図1)ため、予防対策を更に徹底いただくことを目的に、「インフルエンザ警報」を発令しました1)

インフルエンザの予防のため、手洗いや咳エチケットの励行に努め、重症化を予防するための予防接種も検討しましょう1,2)

図1:千葉県の流行シーズン別インフルエンザ定点当たり報告数

 

県内16保健所管内の全てにおいて前週から増加しており、特に、長生(91.67)、松戸(83.90)、君津(65.33)保健所管内が多かった(図2)。

図2:直近5週間の県内のインフルエンザ定点当たり報告数(保健所別)

 

第46週の報告数9,838例のうち、年齢群別では、10歳未満が4,686例(47.6%)と最も多く、次いで10代3,014例(内訳は、10歳から14歳が2,025例、15歳から19歳が989例、合わせて30.6%)、30代529例(5.4%)、40代516例(5.2%)と続いた。

より重症な症例数の推移を反映する県内9か所の基幹定点医療機関からの入院患者報告数は、40例(前週14例)であった。

また、定点医療機関の任意の協力により集計している迅速診断の結果では、8,759例中8,630例(98.5%)がA型であった。

参考・引用

1)千葉県健康福祉部疾病対策課:インフルエンザ警報の発令について(令和7年11月19日)

2)千葉県健康福祉部疾病対策課:インフルエンザから身を守ろう

 

急性弛緩性麻痺

2025年第46週に県内医療機関から1例の届出があった(図3)。2018年5月のサーベイランス開始以降、県内ではこれまでに11例の届出があり、今回は2022年以来の届出である。

図3:2018年から2025年の県内の急性弛緩性麻痺の診断年別届出数(2025年第46週時点)

 

世界保健機関(WHO)は、ポリオ対策の観点から、各国で急性弛緩性麻痺(AFP: Acute Flaccid Paralysis)を発症した15歳未満の患者を把握し、当該患者に対して検査を実施し、ポリオが発生していないことを確認するよう求めており、日本においても、届出されたAFP症例について、国立健康危機管理研究機構において検査を実施することとしています。

医療機関の皆様におかれましては、AFPを診断した際には保健所に届出いただくとともに、保健所から検体分与の依頼があった際にはご協力をお願いします1-3)

 

AFPは、ウイルスなどの種々の病原体の感染などにより弛緩性の運動麻痺症状を呈する症候群である。多くの場合、先行感染ののちに、手足や呼吸筋などに急性の弛緩性の運動麻痺症状を呈する。AFPを呈する疾患として、ギラン・バレー症候群、急性灰白髄炎(ポリオ)、急性弛緩性脊髄炎等がある。

感染症としてはエンテロウイルス属などの種々の病原体が原因となる。ポリオウイルスのほか、手足口病で知られるエンテロウイルス A71やエンテロウイルスD68などが原因として知られている。また、感染症以外の原因も存在する4)

参考・引用

1)厚生労働省:ポリオ外部サイトへのリンク

2)令和3年9月30日付け厚生労働省健康局結核感染症課事務連絡:「感染症の予防及び感染症の患者に対する医療に関する法律第12 条第1項及び第14条第2項に基づく届出の基準等について」の一部改正に伴う検査検体の送付について(PDF:248.5KB)

3)急性弛緩性麻痺を認める疾患のサーベイランス・診断・検査・治療に関する手引き(第3版)(PDF:5,394.7KB)

4)国立健康危機管理研究機構:急性弛緩性麻痺外部サイトへのリンク

疾患別・保健所別5週グラフ

直近5週間分の保健所別の定点当たり報告数のグラフを掲載しています。

掲載している定点把握対象の感染症:RSウイルス感染症、咽頭結膜熱、A群溶血性レンサ球菌咽頭炎、感染性胃腸炎、水痘、手足口病、伝染性紅斑、突発性発しん、ヘルパンギーナ、流行性耳下腺炎、インフルエンザ、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)、急性呼吸器感染症(ARI)、急性出血性結膜炎、流行性角結膜炎

月報

2025年10月の千葉県結核・感染症月報(2025年第44週週報)を掲載しています。

新型コロナウイルス感染症

《発生状況について》

2025年46週の県全体の定点当たり報告数は、前週(1.61)から減少して、1.43となった。

2025年46週までの県内の新型コロナウイルス感染症の発生状況について掲載しています。過去の発生状況については以下に掲載しています。

《新型コロナウイルス変異状況について》

県衛生研究所は、国立感染症研究所と協働で、県健康福祉センター(保健所)(千葉市・船橋市・柏市除く)等から収集した検体について新型コロナウイルスのゲノム解析を行い、ウイルスの変異状況を調べています。

その状況についてお知らせします。

麻しん情報

千葉県では、2025年46週に届出はなく、累計は22例であった。

2025年46週までの県内の麻しんの発生状況について掲載しています。

【国内の状況】

国立健康危機管理研究機構のまとめによると、2025年第45週に1例の届出があり、累計は233例となりました。近隣都県では、これまでに神奈川県で41例、東京都で30例、茨城県で22例、埼玉県で10例の届出がありました1)

国内外での報告増加を受け、厚生労働省は令和7年3月19日付けで注意喚起をしています2)

1)国立健康危機管理研究機構:麻疹 発生動向調査外部サイトへのリンク

2)厚生労働省:麻しんの国内外での報告増加に伴う注意喚起について(協力依頼) (PDF:190.4KB)

 

【千葉県の過去の状況】

国内で麻しん(はしか)の感染事例が報告されています。麻しんは感染力が強く、空気感染もするので、手洗い、マスクのみで予防はできません。麻しんの罹患歴がなく、2回の予防接種歴が明らかでない場合は予防接種をご検討ください。

また、発疹、発熱などの麻しんのような症状がある場合は、麻しんの疑いがあることを事前にかかりつけ医または医療機関に電話等で伝え、受診の要否や注意点を確認してください。医療機関へ移動される際は周囲の方への感染を防ぐためにもマスクを着用し、公共交通機関の利用は可能な限り避けてください。詳細については、下記ホームページをご参照ください。

百日咳が増加しています!

千葉県では2025年46週に29例届出があり、累計は3,449例となった。

 県内の百日咳発生状況について掲載しています。

梅毒情報

千葉県では2025年46週に5例の届出があり、累計は400例となった。

県内の梅毒発生状況について掲載しています。2021年から2024年の過去の発生状況については以下に掲載しています。

腸管出血性大腸菌感染症情報

千葉県では2025年46週に2例の届出があり、累計は187例となった。

2025年46週までの県内の腸管出血性大腸菌感染症発生状況について掲載しています。2010年から2024年の過去の発生状況については以下に掲載しています。

インフルエンザ情報

2025年46週の県全体の定点当たり報告数は、前週(29.95)から増加して、53.47となった。

2025/26シーズンの県内のインフルエンザ発生状況について掲載しています。2015/16シーズンから2024/25シーズンの過去の発生状況については以下に掲載しています。

※県内の迅速診断の結果がとりまとめられています。

感染性胃腸炎情報

2025年46週の県全体の定点当たり報告数は、前週(2.98)から増加して、3.79となった。

2025/26シーズンの県内の感染性胃腸炎の発生状況について掲載しています。2016/17シーズンから2024/25シーズンの過去の発生状況については以下に掲載しています。

風しん情報

千葉県では、2025年46週に届出はなく、累計は0例であった。

県内の風しんの発生状況について掲載しています。2008年から2024年の過去の発生状況については以下に掲載しています。

急性呼吸器感染症(ARI)定点から保健所への報告様式

報告様式・集計様式(エクセル形式)(エクセル:62KB)

報告様式・集計様式(PDF形式)(PDF:235.2KB)

保健所へは、小児科・ARI定点の医療機関は報告様式1と2の両方を、ARI定点は報告様式2をご報告ください。

 なお、集計様式は、保健所への送付は不要です。

 参考:急性呼吸器感染症(ARI)に関する説明会の開催について(千葉県疾病対策課)

急性呼吸器感染症定点にかかるシステム上の入力方法について 医療機関向け(PDF:1,419.1KB)

オンライン報告を希望される場合、ちば電子申請サービスから手続きをお願いします(県庁疾病対策課ホームページへ)

リンク

お問い合わせ

所属課室:健康福祉部千葉県衛生研究所感染疫学研究室

電話番号:043-266-6723

ファックス番号:043-265-5544

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