ここから本文です。
ホーム > しごと・産業・観光 > 商工業 > 中小企業への技術開発支援 > 産業支援技術研究所 > 研究内容と研究ライブラリー
更新日:令和7(2025)年6月2日
ページ番号:12838
令和7年度に実施する研究テーマをこちらで御紹介します。
食品技術室
本研究は、ナチュラルチーズの熟成工程への千葉県産発酵食品の原料である麹の利用可能性について調査する。麹は醤油、味噌、清酒製造用麹(大豆、小麦及び米麹)を使用する。麹にはタンパク質分解酵素等が含まれることから、チーズの熟成促進効果が期待される一方で、麹菌以外の微生物の存在も考えられる。そこで、タンパク質分解酵素の活性、微生物の菌数及び生乳を模擬したスキムミルク液に麹を作用させた際の乳タンパク質の分解を評価し、熟成を促進させる条件を探る。
化学技術室
県内で排出されるバイオマス資源の利活用を検討し、利活用が進んでいない未利用バイオマスである梨の剪定枝からセルロースナノファイバー(CNF)の作製を目指す。作製した梨剪定枝由来のCNFを樹脂(ポリプロピレン)と混合し、複合材料を作り、作製した複合材料の強度特性を評価し、強度特性の向上を目指す。他のバイオマス原料からのCNFの作製や樹脂との混合以外のCNFの活用方法、他部署との連携の可能性等について調査、検討を行う。
材料技術室
生産技術室
光触媒の機能向上を目指し、光を波長領域ごとに有効的に利用するため、可視光透過性のあるアルミナ基材(担体)を開発し、異なる波長吸収領域を持つ光触媒を配置して立体構造とすることを目的に、ナノアルミナ粉末を出発材料として放電プラズマ焼結を行い、最初に焼結温度及び印加圧力による焼結体への影響を調査し、その特性を評価する。その上で昇温速度及び保持時間等を変化させることにより、アルミナ基材の開発を行った後、光触媒機能を付与して光触媒機能の評価を行う。
生産技術室
企画連携室
材料技術室
ものづくり産業において積極的にDXを推進することが求められることから、一層の技術活用が求められるIoTやAI技術において、収集ニーズの高い指標(環境温湿度、生産数量等)について用途や使用環境に合わせた適切なセンサーを組み込んだ計測モジュールを作成し、検証する。
当該モジュール(キット)を企業の生産現場に適用することにより、企業のデジタル技術活用を後押しし、生産システム向上及び付加価値の高い製品づくり等の支援に役立てる。
生産技術室
当研究所では、IMV社とエミック社の2機種の振動試験機を所有している。その組合せる立方体治具の試料取付板は、2社の振動試験機メーカーの違いにより、ボルト取付穴のサイズや位置など寸法・形状に互換性がない。そのため、振動試験機の利用者はそれぞれの立方体治具に合わせて試料取付板を作成している。また、2機種を使用して振動試験をする場合には複数の試料取付板を用意する必要があり、振動試験の利便性に制約がある。
そこで振動試験利用の利便性を高めるべく、この調査研究では試料取付板に互換性があり2000ヘルツの高周波数域まで対応する150ミリメートル四方サイズの立方体治具を2機種の振動試験機用に製作する。また、動剛性不足の問題を解消した200ミリメートル四方サイズの立方体治具についても製作する。
食品技術室
味噌製造において麹や発酵の程度を評価する科学的で簡便な手法についての知見は意外にも少ない。そのためか、県内中小規模の味噌醸造所では、醸造管理に係るデータの採集やその活用が十分に機能しているとは言い難い状況である。
本研究では味噌の醸造管理に役立つ科学的で簡便な評価手法を確立することを目標とし、麹の酵素活性の簡易測定法の試行や、pH・酸度等の測定が容易なパラメータを基にした味噌の発酵状態の評価を行う。
材料技術室
生産技術室
X線CT装置は、物体の外形及び内部構造データ取得に使用されるが、一部装置を除き形状データが正確に取得できているか不明であることが課題とされており、当研究所のX線CT装置を利用する企業等からは測定精度を明確にすることについて要望がある。
本研究では、当研究所で保有するX線CT装置において試料の素材や撮影条件等が測定結果に及ぼす影響について三次元測定機での測定値と比較することにより明らかにする。
化学技術室
県内で排出されるバイオマス資源の利活用を検討し、利活用が進んでいない未利用バイオマス(主に梨の剪定枝、落花生の殻を使用予定)から薬品賦活法により吸着剤(活性炭)の調製を行う。環境負荷物質である硝酸イオン、リン酸イオンの吸着性能を評価し、賦活条件の検討を行い吸着性能の向上を目指す。また、吸着したリン酸イオンを脱着し、吸着剤の再利用、リンの回収、再資源化を試みる。
材料技術室
生産技術室
本研究は、当研究所で保有する材料押出し(MEX)法による金属3Dプリンターでの造形において、造形材として用いるダイス鋼の機械的特性を向上させることで、多様な企業ニーズに応えることを目的とする。
造形後の熱処理にスポットを当て、熱処理プロセスが機械的特性に与える影響を調査し、用途ニーズに応じた諸特性を得るための熱処理プロセスの検討を行う。
過去の研究テーマ等の一覧を閲覧することができます。
お問い合わせ
より良いウェブサイトにするためにみなさまのご意見をお聞かせください