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更新日:令和6(2024)年4月1日

ページ番号:12854

研究ライブラリー(平成30(2018)年度)

  • 本研究報告に掲載されている内容は、平成29(2017)年度の研究実績です。
  • 各報告の研究者所属は、平成29(2017)年度のものです。
  • 研究報告の内容を転載・複製等される場合には、前もって企画連携室へ御連絡の上、利用許諾を得るようお願いします。
    千葉県産業支援技術研究所・企画連携室:電話番号043(231)4326

食品加工処理を施した発芽落花生における機能性成分調査

食品・化学技術室 藤枝 正之、大垣 佳寛、宮城 淳

千葉県の特産品である落花生に新たな付加価値(機能性)を持たせた製品(発芽落花生の加工品)の試作を行い、機能性成分等(総遊離アミノ酸、スクロース、総ポリフェノール等)の加熱加工処理による消長を調査した。

落花生の発芽前後で総遊離アミノ酸等の成分が増加し、加工処理(焙煎、蒸煮、レトルト)の方法の違いにより、成分減少の程度に違いがあることが分かった。

千葉県内産在来種ショウガに含まれる機能性成分等の調査と加工品の開発

食品・化学技術室 朝稲 香太朗、庄野 巧
プロジェクト推進室 反町 公子

千葉県の在来種ショウガである房州中太の採集時期及び処理方法による機能性成分(6-ジンゲロール及び6-ショウガオール)の変化を調査するとともに加工品を試作した。加熱なしの乾燥ショウガには8から14mg/g-dry weightの6-ジンゲロールと、0.1から0.4mg/g-dry weightの6-ショウガオールが含まれていた。採集時期は11月よりも9月、乾燥は凍結乾燥よりも自然乾燥が、機能性成分が多かった。生ショウガはレモンとバラ様の香りが特徴的であった。6-ショウガオールの含有量は加熱温度や時間により増減した。加工品を試作した結果、機能性成分の保持と食味を考慮するとパンには生ショウガとパウダーの併用が、ジャムには蒸しショウガの使用が好ましいと判断した。

千葉県産生乳に適した製造工程に関する研究(第2報)
~ラクトースを低減したヨーグルトの調製について~

食品・化学技術室  大垣 佳寛、大久保 紘子、海老原 昇
技術支援室  宮崎 浩子
古谷乳業株式会社  高野 和也、白井 寛、三浦 みゆき

乳糖不耐症を起こしにくい乳製品の開発を目的として、発酵時に、ラクトース分解酵素を加えてヨーグルトを調製した。その結果、ラクトースを0.5%まで低減したヨーグルトを調製できた。発酵終了時には、グルコースは1.8%、ガラクトースは2.4%含まれていた。ガラクトオリゴ糖については、3糖は0.4%、4糖は0.1%含まれていた。本品は乳糖不耐症を起こしにくい食品として有望であると考えられる。

3Dプリンタを用いた高周波用ジグ作成の検討

生産技術室 足達 幹雄、城之内 一茂、名和 礼成、大谷 大輔

本研究は、高周波分野におけるニーズ多様化へ対応すべく技術支援体制拡充のため、試作ツールとして3Dプリンタを用いて伝送路ジグの作成・評価を行い、開放機器設備へ適応させることを目的とする。

3Dプリンタ造形物(樹脂)に導電性塗料を組み合わせる手法にて、銀銅コーティングによる同軸管ジグを試作・実測し、従来の金属製ジグとの相関調査や耐久性評価等を繰返した結果、高周波計測における代替性及び実用性を把握することができた。

県内中小企業のIoT導入支援に向けたスマート化実証試験

生産技術室 城之内 一茂、大谷 大輔、中嶋 貴生
材料技術室 石川 隆朗
プロジェクト推進室 阿久津 和司、田中 弥

「身の丈IoT」をキーワードとして、IoT技術に関心のある県内中小企業へのIoT技術導入を推進するべく、安価なセンサ類を用いたシステムを構築した。本報では使用したセンサ等の紹介と当所での測定事例を通して見えた注意点を示し、製造現場への導入の一助となるようまとめたものである。

高精細X線CT装置を利用した高炉水砕スラグと砂利の混合比管理の調査研究

材料技術室 松岡 弘己、細谷 昌裕

高炉水砕スラグ入り砂利の3次元CT像を撮影し、画像のコントラスト比から高炉水砕スラグと砂利の混合比を管理する手法を確立する調査研究を行った。1.2ミリメートルふるいを通過し、0.6ミリメートルふるいにとどまる高炉水砕スラグ2種類と砂利3種類を用意し、砂利に高炉水砕スラグを10,25,40,55,70%の重量割合で混合した試料を作製してマイクロフォーカスX線CT装置で測定を行った。測定した画像のコントラスト比から高炉水砕スラグと砂利の体積を求めたところ、試料の重量割合と測定した体積割合に相関があるデータが得られた。混合前の高炉水砕スラグと砂利の粗粒率がわかれば、混合後の混合割合を知ることができるため、混合比管理に利用できる可能性があることがわかった。

お問い合わせ

所属課室:商工労働部産業支援技術研究所企画連携室

電話番号:043-231-4326

ファックス番号:043-233-4861

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