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更新日:令和元(2019)年5月28日

輸血療法部

輸血療法部は、安全で適正な輸血医療を推進する目的で2017年4月に中央部門として独立・設置されました。

当部の構成は、輸血療法部長、医師2名(日本輸血・細胞治療学会所属、輸血責任医師1名・輸血認定医/細胞治療管理師1名)、日本輸血・細胞治療学会認定輸血検査技師/細胞治療管理師3名、事務クラーク1名です。

当部の主な業務は、通常の輸血検査(血液型検査、不規則抗体検査、交差適合試験等)と血液製剤及び血漿分画製剤の保管・管理、自己血採血の介助と自己血全血・自己MAP血・自己FFFP・自己フィブリン糊の作製及び保管・管理、造血幹細胞採取の介助と保管・管理、腹水ろ過濃縮再静注、輸血後副作用調査と日赤への副作用調査依頼、副作用防止のための洗浄血小板・洗浄赤血球作成等です。

赤血球、血小板、血漿の輸血に際しては、異型輸血事故を起こさないように細心の注意を払っています。当科では2006年度より全自動輸血検査装置とコンピュータクロスマッチシステムを採用しており、人為的ミスを極力排除しています。あらかじめ患者さんの血液型検査と不規則抗体スクリーニングにより臨床的に問題となる抗体が検出されていない場合は、交差適合試験を省略し、コンピュータでABO血液型の適合性を確認することで、院内に製剤の在庫がある場合は5分未満で手術室に製剤を出庫することが可能であり、手術中の予期せぬ出血などにも対応できています。

稀なケースですが、血液型未検査の患者が大出血し、一刻も早く赤血球を輸血しなければならない場合には、積極的にO型赤血球(異型適合血)を使用しています。O型赤血球による異型適合血輸血は厚生労働省のガイドラインや日本輸血・細胞治療学会からも推奨されています。血液型未確定等によりO型赤血球を使用した緊急異型適合輸血は、2018年度は5例でした。

悪性リンパ腫や多発性骨髄腫、一部の固形腫瘍に対する自己末梢血幹細胞移植に際しては、輸血療法部で幹細胞採取を行い、移植まで凍結保存しています。2013年度より新しい末梢血幹細胞採取装置を導入したことにより、採取効率が向上し、患者さんの負担も軽減できています。

当院は日本輸血・細胞治療学会の輸血認定医制度認定施設、認定臨床輸血看護師制度指定施設、認定輸血検査技師制度指定施設です。2016年には日本輸血・細胞治療学会のI&A(輸血機能評価)認定を受けています。また、輸血製剤の適正使用を推進し、輸血管理料Ⅰ・適正使用加算を取得しています。

輸血統計

製剤別使用量

製剤種別毎の使用量の推移

製剤種別 2018年度

2017年度

2016年度

2015年度

赤血球製剤

2390単位

3452単位

3450単位

3016単位

血小板製剤

3865単位

6510単位

6840単位

6400単位

新鮮凍結血漿

222単位

380単位

282単位

152単位

献血アルブミン20%20ml

34本

34本

50本

152本

献血アルブミン20%50ml

251本

240本

222本

347本

献血アルブミネート4.4%250ml

313本

322本

474本

346本

FFP/RBC比 * 0.11 0.12 0.06 0.07
アルブミン/RBC比 * 0.59 0.42 0.41 0.95

*1月~12月の統計値

細胞処理件数

処理項目毎の件数の推移
処理項目 2018年度

2017年度

2016年度

2015年度

末梢血幹細胞採取

14

12

20

51

自己血採取

32

20

22

33

血小板洗浄

0

0

0

4

血小板濃縮

0

0

0

0

RBC洗浄

0

1

0

9

MAP作成

28

19

16

6

フィブリン糊作成

28

19

19

8

腹水濃縮濾過再静注

6

6

23

30

合計

108

77

100

141