本文へスキップします

認定看護師

皮膚・排泄ケア 3名

当院の皮膚・排泄ケア認定看護師は、皮膚や排泄に問題を抱えた患者さん(入院、外来)を対象にしてケアを行っています。具体的には、創傷、尿・便失禁、ストーマ、手術後の創傷、瘻孔(予防的・治療的)、がん薬物療法や放射線治療による皮膚障害、リンパ浮腫など多岐に渡ります。ストーマケアに関しては、週2回(月・金の午後)ストーマ外来を開設して、適切な装具選択、皮膚障害発生時の対応、セルフケア支援、家族指導、退院後・社会復帰への支援、精神的支援などを行っています。褥瘡管理においては、2002年に褥瘡対策委員会を立ち上げ、安全・安楽な療養生活を過ごして頂けるよう日々、褥瘡予防対策に取り組んでいます。 

がん化学療法看護 3名 

私たちは、患者さんとそのご家族に対し、がん薬物療法を受けながらできる限り今まで通りの生活が送れるように、患者さん個々の副作用や生活背景を考慮した看護を提供しています。また、患者さんの価値観や意向を汲み取りながら、患者さんにとっての最善を常に考え、治療選択や中止を患者さん自身が決定できるように支援しています。

また、がん薬物療法に関する研修の開催やマニュアルの作成などを通じて、質の高いがん薬物療法看護が永続的に提供できることを目指すべく教育活動にも励んでいます。がん化学療法看護認定看護師として、患者さんが安全に安心して治療が継続できるように、多職種と連携しながら、より専門性の高い看護が提供できるよう日々研鑽を重ねています。

緩和ケア 2名

私たちは、現在、病棟に在籍し、病棟業務を遂行しながら、日常のケアの中で患者さんとご家族に対し緩和ケアを提供しています。

病気に伴う心と体の痛みを和らげるため、医師や薬剤師、栄養士などの他職種でカンファレンスを行ない、それぞれに必要な薬剤選択と看護ケアを共有し実践しています。また、がん看護に携わる看護師が、緩和ケアについての基本的な知識・技術を習得することが出来るようにサポートを行ない、看護師の相談にも応じています。

私たちは、患者さんとご家族が、何に困り悩んでいるのか、何を支えとしているのか把握し、一人ひとりが心地よいと思いながら生活できるように支援することを心掛けています。

がん性疼痛看護 2名

がん患者さんの多くは、何らかの痛みを抱えながら生活を送っています。身体の痛みだけではなく、精神的・社会的・スピリチュアルな痛みを生じ、この痛みは患者さんの生活の質に影響します。

がん性疼痛看護認定看護師として、患者さんが大事にしたいことを中心に痛みによってできなくなっている生活の質の改善を目的に、薬物療法だけではなく患者さんが痛みと付き合えるための方法を多職種と協働し支援を行っています。また、院内におけるがん性疼痛看護の質向上に向け、学習会の開催やカンファレンスの実施を行っています。

患者さんの抱える痛みを和らげる方法を模索し、それを支える医療スタッフの悩みや葛藤を共有しながら実践を行っています。

感染管理 2名  

当院では、がんを抱え、体の抵抗力が低下し感染症発生リスクが高い患者さんを対象に医療を提供しています。感染管理認定看護師は、当院を利用する方、当院で働く職員を医療関連感染から守るために、感染管理部に2名(専従)在籍し組織横断的に活動しています。 感染管理認定看護師の主な役割としては、病院環境の整備状況の把握と改善、院内感染発生防止対策の要となるスタンダードプリコーション実践のための啓発・教育、医療関連感染症発生時の対応、感染対策マニュアル整備と教育、医療関連感染サーベイランス実践と感染防止技術の改善などがあります。また、地域の医療機関と感染防止活動について定期的に連携を図っています。多職種とチームを組んで施設全体に働きかけ「医療関連感染が発生しにくい環境の中での、より良いがん医療提供」をともに目指し日々活動をしています。

手術看護 2名

2名の手術看護認定看護師が手術室と周術期管理センターに所属しています。

手術を受けることを決定する術前、そして手術中、手術を終えた術後までの周術期を通して患者さんやご家族の疑問や不安にお答えし、安心して入院・手術に臨めるよう努めています。

中でも周術期管理センターでは、入院前に手術に関する詳しい説明を行っています。「どんな些細な事も相談できる存在」となれるよう支援していきたいと思っています。手術室では、患者さんが安全安楽な環境で手術を受けられるよう、周術期管理センターや病棟、医師等と連携して準備を整えています。また、進化し続ける手術医療に対して、広い知識や技術の修得に日々努めています。

乳がん看護 1名     

乳がんは女性が罹患するがんでは1位であり、その年齢も30代から増え始め40~50歳がピークとなっています。乳がんの治療は手術療法・薬物療法・内分泌療法・放射線療法など集学的治療が行われ、治療期間や経過観察も長期に及びます。また患者さんや家族を取り巻く問題は、妊孕性・乳房再建・遺伝性乳がん・就労と幅広くその負担ははかり知れません。

乳がん看護認定看護師は、心理的サポート、意思決定支援、治療に伴うセルフケア支援、ボディイメージの受容へのサポート、リンパ浮腫への対応など適切な情報提供と支援を役割としており、看護外来も開設し相談できる環境を整えています。患者さんとそのご家族の気持ちに寄り添い、その人らしい生活が送れるかを一緒に考え、困ったことがあれば気軽に声をかけていただける存在でありたいと思っています。

摂食・嚥下障害看護 1名

がんに罹患すると、がんそのものによる摂食障害や食欲不振が起こります。また、治療に伴う副作用症状によっても食べることが困難となる場合があります。「心と体にやさしく希望の持てるがん医療」の理念に基づき、がんセンターの全ての患者さんに「口から食べる幸せ」の提供を目標に日々活動しています。

食べるために、「口の中の環境づくり」をはじめ、安全に食べられる食事の選定や調整、摂食・嚥下リハビリテーションを通して「生活の質の維持・向上」を目指しています。とても身近な「食事」に対して、喜びや楽しみ、希望を持っていただくことができるように、患者さんやご家族の方々を支援させていただきたいと思っています。

がん放射線療法看護 1名

近年、放射線治療は情報工学技術の発展とともに、根治治療から緩和治療まで、幅広い役割期待を受けるようになりました。2015年には38万人の放射線治療を受ける新規患者さんが予測されています。このような背景から、がん放射線療法看護認定看護師には、放射線治療における専門的な知識・技術を用いて、水準の高い看護ケアを提供することや臨床実践における看護ケアの質の向上のための役割遂行が期待されています。

がん放射線療法看護認定看護師は、放射線治療を受ける患者さん及びご家族の皆様へ、治療に関する意思決定の支援、治療期間中や治療後のさまざまな副作用への個別的な対応と症状緩和、患者さんが安心して治療が受けられるような治療環境の調整、セルフケアの支援など、質の良い看護を提供することができるように日々活動しています。