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更新日:平成30(2018)年4月24日

歯科(口腔ケア)

診療科の紹介

標榜上は歯科ですが、院外からの患者さんを受け付けておらず、いわゆる歯科治療目的での診療は基本的には行っておりません。がん治療時の口腔合併症である口腔粘膜炎、カンジダ症、摂食嚥下障害、口腔乾燥症、顎骨骨髄炎などの疾患、またがん手術時の誤嚥性肺炎・創部感染対策としての周術期口腔管理が当科の診療対象で、がん治療時の口腔支持療法を行う診療科です。がん治療時の副作用や合併症によりがん治療そのものを中断してしまうと結果的にがん治療成績も低下する可能性がありますので、予定通りがん治療を行えるようサポートします。

実際に現場では、病棟と外来で診療を行っております。病棟では化学療法(特に腫瘍血液内科患者さん)や口腔内科疾患の診察・治療、摂食嚥下評価及びリハビリテーションなどの診療が中心です。外来では歯科・口腔ケア外来として、がん治療中で地域では困難な歯科的対応も一部では実施していますが(基本的にはがん治療前に観血的治療である一般的な歯科治療を終えておく必要があります)、主には外来受診可能な患者さんを対象とした周術期口腔機能管理として口腔粘膜炎などの口腔合併症や誤嚥性肺炎・創部感染等の口腔由来の全身的な感染症の予防および減少を目指した専門的口腔ケアを行っております。非常勤ではありますが、歯科衛生士も在籍し、患者への周術期における衛生指導をおこなっております。その他、薬剤性・放射線性顎骨髄炎の予防のためのスクリーニング及び骨髄炎発症後の治療も当センターの特徴といえるかもしれません。

また、歯科・口腔に関する治療時は侵襲を伴う一種の外科的治療ですので生体には様々な反応や変化が起こり得ますが、この反応や変化に気付かず適切な処置を施さないと重篤な合併症を引き起こす可能性があります。そこで当科では全身管理モニターを適宜利用し、患者の状態を把握しながら口腔内の治療や処置を実施しています。

上記のとおり当科ではがん治療時の支持療法を実施していますが、現状の当科の設備や人的資源上、残念ながら多くの患者さんに対応できる状態ではありません。そこで、がん治療時の口腔管理や歯科治療に関して千葉県歯科医師会や診療所の協力をいただきながら、連携事業を実施しています。少なくとも一般的な歯科治療はできるかぎり地域のかかりつけ医で安心して行えるよう地域連携を行い、厚生労働省が推進している病院と診療所の機能分化を効果的に行えるよう努めています。医科と歯科には治療内容の認識などのギャップがあることが多いので、当科が必要に応じ橋渡しとなり双方の情報をまとめてスムーズな治療ができる体制を整え、がん治療の質の向上と生活の質の向上を支援します。

平成29年度実績

診療内訳(のべ)
がん周術期口腔管理 4698
手術時管理 3073

化学療法and/or放射線治療時管理

1591
緩和 34
口腔内科(粘膜疾患・味覚障害・摂食嚥下等) 687
口腔外科 137
一般歯科(保存科・補綴科) 474
顎骨骨髄炎スクリーニング・治療 812
その他 26
6834
周術期口腔機能管理連携事業
周術期口腔機能管理計画書作成数 756
内 地域連携数 46
内  講習医 11
非講習医 35