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更新日:令和2(2020)年9月30日

ハイパーサーミア(温熱療法)外来

 

2020年10月28日より、千葉県がんセンター新病院にて治療を開始します。

千葉県では、当センターが唯一の導入施設です。

ハイパーサーミア

ハイパーサーミアとは

腫瘍を電磁波で体外から加温する治療です。

体の表面から二極の電極盤ではさみ、その間に高周波(ラジオ波)を通すことで、がんの局所の温度を上昇させます。

体に接する電極盤には冷却水を流し、体の中心部分の温度をより高める工夫がされています。

ハイパーサーミアの特徴

人間の細胞は42.5度以上に温度が上がると死滅します。表在性腫瘍に対しては、この熱の効果で腫瘍を死滅させることができます。

深在性腫瘍に対しては、38-41℃程度の温度上昇により、化学療法(抗がん剤治療)・放射線治療の増感効果を得ることができます。

1990年より保険適用されており、当センター導入の機器は第5世代目であり日本ハイパーサーミア学会から推奨されています。

ハイパーサーミアにより、アブスコパル効果や免疫力が高まる効果が報告されています。

対象疾患

浅在性悪性腫瘍;頭頚部癌・乳癌・悪性黒色腫・肛門管癌・骨転移・軟部肉腫など

深在性悪性腫瘍;食道癌、胃癌、結腸癌、直腸癌、膵癌、胆管癌、肝癌、腎癌、前立腺癌、膀胱癌、肺癌、子宮癌、卵巣癌など

脳・眼球・血液疾患は対象外になります。

当センターでのハイパーサーミア

新病院開院後、3件/日で治療を開始します。当初は、照射野を腹部か、体表に限って治療を開始まします。具体的には消化器悪性腫瘍、整形外科悪性腫瘍に疾患を限定します。

ハイパーサーミア治療前には、必ずハイパーサーミア外来を受診していただきます。最終的な治療の可否は、ハイパーサーミア外来にて決定します。

院外紹介は11月から受け付けます。地域連携室にてハイパーサーミア外来を予約してください。

2021年1月より治療件数を増やし、乳がん、婦人科がん等にも適応を拡大します。

化学療法(抗がん剤治療)または放射線治療と併用して行います。ハイパーサーミア単独の治療は行いません。

禁忌・禁止

ペースメーカー、埋め込み型除細動器、人工内耳等を装着または埋め込んでいる方

加温域内に金属片(胆管ステントや消化管ステントや血管ステント等)を留置している方又は金属粉を含む刺青等をしている方

導電性のある金属を含む貼付材(痛み止めの麻薬貼付剤;フェントスタープ・モルヒネテープ等)を使用したままの方

豊胸材(シリコン)等が埋め込まれている部分への加温は出来ません。

意思疎通が困難な方や施行により危険を生じる様な合併症を有する方

妊娠中の方や出産直後の方

小児(乳幼児)

外来診察日

月~金、9時~11時

外来担当医師

千葉 聡(肝胆膵外科・主任医長)

受診方法

当センターを受診中の方

主治医からの院内予約になります。当センターにて治療されている患者さんは、各診療科の主治医とご相談ください。初めに、ハイパーサーミア外来を受診して頂き、十分に説明の上、治療の予定を組みます。

当センター以外の病院に通院中の方

当センター以外の施設にてがん治療中の患者さんは、 2020年11月以降ハイパーサーミア外来を予約してください。乳がん、婦人科がん、頭頸部がんの患者さんは、治療開始が2021年1月以降になる事をご了承ください。

実際の治療について

1回の治療時間はおよそ40-60分間です。他に、治療前後の準備や着替えなどの時間も掛かります。

治療の頻度は、週1~2回です。治療期間は、併用する化学療法・放射線治療によって異なります。

副作用は低頻度ですが、熱傷・脂肪硬結・脱水症などがあります。肥満などの体格や年齢により個人差もありますが、副作用は軽微です。治療に伴う熱さ・痛みがある場合にはスタッフにお伝えいただき、その都度微調節させて頂きます。

医師のご紹介

肝胆膵外科・主任医長

 

 

 

 

千葉 聡(ちば さとし) 平成4年福島県立医科大学卒業

 指導医・専門医・認定医など:

  • 日本外科学会 専門医
  • 日本内視鏡外科学会 技術認定医(大腸)
  • 日本ハイパーサーミア学会 認定医(申請中)

専門分野/得意分野:

  • 専門は消化器がん、特に肝胆膵外科
  • 腹腔鏡下手術
  • ハイパーサーミア(温熱療法)