本文へスキップします

イベント・活動

令和5年度|ボランティア通信

がんセンターでは、患者さんのお世話の他、楽しいイベントなどのボランティア活動を行い、患者さんとの心の交流を大切にしています。患者さんやご家族に、ボランティアとのふれあいにより、社会とのつながりを感じていただき、患者さんの生きる希望や力になるようにサポートしています。

令和5年度

ボランティア通信 85

 初冬の11月29日(水曜日)、緩和病棟(C棟)にてアニマルセラピーが開催されました。コロナ禍でしばらく中止となっていましたが、ようやく4年ぶりに行うことができたのです。 

今回セラピー犬として来てくれたのは、柴犬のトワくんとラブラドールのリンちゃんです。この2頭は、以前に何度も病棟の患者さんやスタッフを癒してくれているベテランのワンちゃんたちです。当日、スタッフ迎えられながらC棟の待合室に着いた2頭は、さすがにセラピー犬、もちろん暴れることも吠えることもなく、スタッフさんと一緒に静かにおとなしく自分たちの出番を待っているかのようでした。

今回セラピーを受けられた患者さんは3名で、そのうち1人の患者さんは「家で柴犬を飼っていた」「動物が好き」と話し、ご家族とともにとても楽しみにされていました。

ワンちゃんたちは1頭ずつスタッフとともに病室を訪れ、10分~15分程度患者さんと触れ合いました。ラブラドールのリンちゃんは芸を披露して、その後に患者さんがおやつをあげたりしました。また柴犬のトワ君はスタッフに抱えられながら患者さんと触れ合い癒しを与えてくれました。患者さんからは、「ずっといて欲しい」、「かわいい!」「来月もやって欲しい」などの感想。ご家族からは「久しぶりに笑顔が見られた」、「アニマルセラピーを希望していたので、受けられてよかった」との声がありました。最初はそんなに気乗りのしなかった患者さんも含めて全員に笑顔になってもらえたたことは大変嬉しい事でした。

トワ君、リンちゃんありがとう!お疲れ様でした。アニマルセラピーのスタッフの皆さん、C棟のスタッフの方々、ボランティアの皆さんお世話になりました。また次のアニマルセラピーを心待ちにしたいと思います。

ボランティア通信 84

ボランティア講習会が開催されました。

まだまだ酷暑が続く、8月25日に今年度最初のボランティア講座が開催されました。今回は、ボランティア活動に関わりの深い緩和ケアについて、藤里病院長に「緩和ケアと音楽療法」について、ギターと歌の演奏を交えてお話をしていただきました。

現在、活動をしているのは、外来案内(車椅子介助と初診、入院の窓口への案内)図書(病棟ラウンジの書架)、緩和でのアロマセラピー、ティーサービス、サポート、ピアノ演奏の方々。無料で配布しているタオル帽子・布帽子・尿パックカ バー・ストマ―カバーなどのケアグッズを自宅等で製作してくささっている方々にお集まりいただきました。約20名の参加者のみなさんからは「緩和医療の基礎知識が得られて、勉強になりました。」「歌声が心にしみました。」「私たちの活動がボランティアを受ける側もする側もレジリエンスを向上させることに繋がっていければいいと思いました。」「音楽療法は初めて知りました。がんセンターの取り組みはとても素晴らしいと思いました。」とのご意見・感想をいただきました。今後学びたい事として、最新の医療・治療情報が知りたい。具体的な事ではありませんが、定期的に情報交換の場を作ってほしい。ケアグッズを作製している方からは、どんなケアグッズが欲しいかの情報を頂きたいとの意見もいただきました。最後にグループに分かれて、普段感じていることなどを出し合い、とても有意義な時間を持つことができました。

ご参加いただいた皆様ありがとうございました。今後も患者さんやご家族に、静かに寄り添える活動になるように、学びつつ続けられたらと願っています。

ボランティア通信 83

今年もケアグッズを皆さんにお届けします。

5月8日から面会制限も一部解除され、少しずつ日常が戻りつつあることを感じます。コロナの感染拡大と共にボランティア活動は、外来案内を中心に少人数で行ってきました。この活動に対して、病院局より3月22日にボランティアの方に感謝状が授与されました。正面玄関から診療科までの坂道をボランティアが車椅子を押して、多くの患者さんから感謝の言葉をかけていただきました。ボランティアの皆様の活動に心より感謝いたします。

しかしこの状況下でも拡大していった活動があります。それはケアグッズの寄附です。団体や個人の方に、ケアグッズを寄附していただいています。タオル帽子、布帽子、バンダナなどの帽子類は2階のにとな文庫・患者サロン、各階のラウンジには配布スペースを設置し、がん薬物療法センターでもお渡しできるように配布しています。保冷温カバ―、ストマ―カバー、尿パックカバーは病棟や外来で師長さんを通じて、配布しています。製作者の輪がどんどん広がっていくのを実感しています。グッズを利用された方には、フェイスタオル(新品)の寄附の協力もお願いしています。売店隣の患者サロンに箱を設置していますので多くの方にご協力いただけると嬉しいです。

これらの手作りの作品もご自分の経験等を活かして、改良されています。製作者の方々の共通点は、楽しんで、喜んで作ってくださっていることです。まだまだこの活動は広がっていくようです。ボランティア支援室が取次ぎをしていますので、お気軽に声をおかけください。