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更新日:平成28(2016)年9月1日

教えてちばの恵み

落花生|旬鮮図鑑

千葉の落花生

落花生イメージ画像

国内での落花生作付面積は、ピークであった昭和40年には66,500ヘクタールありましたが、輸入などの影響で徐々に減少し、平成19年には8,310ヘクタールとなりました。現在、国内の落花生流通量は、全体の9割が外国産で、国内産は約1割程度となっています。
国内産の約7割が千葉県で生産されています。
畑でゆっくりと自然乾燥された千葉県産落花生は、味の良さで消費者の強い支持を得ています。

落花生の原産地

落花生は南米原産のマメ科作物です。

千葉県落花生の歴史(明治)

日本では沖縄県でかなり古くから栽培されており、本州へは宝永3年(1706年)に中国から伝播しましたが、栽培にはいたりませんでした。現在のわが国の栽培は明治7年(1874年)に政府がアメリカより種子を導入して各地に配布し、栽培を推奨したのが初めてとされていますが、明治4年には神奈川県の寺坂慶次郎氏が種子を入手して栽培を始めています。
千葉県の落花生の栽培は明治9年に山武郡南郷町(現山武市)の農家牧野万右エ門氏が神奈川県三浦郡中里村から種子を購入して試作したのが始まりとされています。

写真は牧野万右エ門氏。

 

 

明治10年には、当時の県令(知事)柴原和氏が種子を鹿児島から取り寄せて県民に論告し、その栽培奨励に着手しました。当時の干潟(現在の旭市)付近はやせたひどい砂地のため、畑作として適当な作物がなく、農家はほとんど甘藷、野菜等を作って現在の旭市・銚子市・山武市付近を商うことを生業としていました。

匝瑳郡鎌数村(現在の旭市)の戸長であった金谷総蔵氏が、落花生栽培及び販売に尽力した結果、旭市を中心とした千葉県の落花生産地が育成されました。

写真は金谷総蔵氏。

千葉県落花生の歴史(大正)

大正に入ってから、旭市から印旛郡台地(現在の八街市、富里市など)へ漸次普及されました。
当時の落花生栽培は旭市を中心としていました。しかし、旭市で栽培されていた当時の品種は大粒の立性が中心で、干ばつの被害を受けやすく、年によって収量に大きな差があること、甘藷の売れ行きが良かったこと等から、落花生栽培は減少し、甘藷に転換していきました。
一方、八街市付近の畑地では干ばつや砂地などの悪条件に強く、比較的安定した収穫を得ることができる品種(青島種等)が中国から入ったと思われ、次第に栽培面積が増加していきました。

千葉県落花生の歴史(昭和)

作業写真1昭和2年頃には、県下の栽培面積が3,000ヘクタールを下回り最低となったことから、千葉県は昭和2年から農業試験場での落花生研究に着手し、多収で良質な優良品種の改良を目的として、在来種の改良に当たりました。その結果、昭和5年には優良品種「千葉43号」、「千葉55号」、「千葉74号」の3品種が育成され、青島種に代わって栽培されるようになり、収量が安定したため昭和10年には4,000ヘクタールに、昭和15年には5,000ヘクタールを上回るようになりました。
*写真は「昭和20年代の落花生の手選別風景」です。
特に「千葉43号」は良質、多収で栽培しやすく、干ばつにも強いため、千葉県ばかりでなく、茨城県やその他全国的に普及し、昭和27年に現在の優良品種「千葉半立」が育成されるまで、20数年も栽培の主力品種となりました。昭和16年に戦時体制に入ると、八街市の一部を除き、落花生栽培は禁止されました。
戦後、昭和21年から再び栽培が始まり、特に栄養価の高い落花生は食品としての価値が急に高まり、売れ行きが伸びました。
作業写真2しかし、需要量を供給できなかったため、価格が暴騰し、昭和23~24年頃に60キログラム当たり20,000円以上になったため、八街市を中心とした印旛郡台地での栽培が急激に増加し、昭和27年には10,000ヘクタールを超え、戦前の旭市に代わって、八街市が落花生の集散地として多くの商人が誕生しました。
昭和28年には千葉県農業試験場において、優良品種「千葉半立」が育成されます。この「千葉半立」は栽培が比較的容易なこと、収量が高く安定していることなどから、印旛郡だけでなく、香取・山武・長生・君津等、千葉県の全県下にわたって栽培されるようになりました。
また、県及び生産者の一体的な取り組みにより、昭和36年度の作付面積は26,400ヘクタール、生産量は61,000トンに達し、畑作物の中で重要な位置を占めるようになりました。
その後、昭和40年頃を境に、高度経済成長期に入り、他産業並みの農業所得が求められ、落花生から野菜類への作付転換、農地の改廃等により、作付面積は大幅に減少し、昭和62年には11,500ヘクタールとなりました。

千葉県の落花生生産状況

千葉県落花生の作付面積・単収・収穫量の推移

年次 作付面積
(ヘクタール)
10アール当たり収量
(キログラム)
作況指数 収穫量(トン) 産出額(千万円)
昭和21年 2,655 109 - 2,890 -
25 8,390 148 - 12,390 -
30 11,960 231 - 27,630 -
35 23,300 255 108 59,400 -
40 25,500 220 87 56,100 -
45 24,200 220 92 53,200 802
50 18,600 142 64 26,400 746
55 13,600 172 90 23,400 963
60 12,700 178 97 22,600 759
平成2年 10,400 231 116 24,000 1,016
7 8,920 192 83 17,100 749
10 8,140 227 95 18,500 778
11 7,860 251 105 19,700 843
12 7,660 265 108 20,300 838
13 7,400 239 96 17,700 686
14 7,140 249 102 17,800 642
15 6,870 244 98 16,800 758
16 6,590 241 97 15,900 605
17 6,510 248 101 16,100 615
18 6,300 245 99 15,400 630
19 6,110 226 92 13,800 620
20 5,930 244 100 14,500 840

21

5,790 265 108 15,300 840
22 5,690 216 88 12,300 560
23 5,580 281 117 15,700 680
24 5,450 249 101 13,600 560
25 5,360 237 96 12,700 610
26 5,300 242 99 12,800 790

千葉農林水産統計年報及び関東農政局千葉支局資料
注:作況指数欄の平成14年以降は10アール当たり平均収量対比(過去7か年の実績値のうち最高・最低を除いた5か年の平均値との対比)

千葉県の落花生品種別作付面積の推移

品種 千葉半立 ナカテユタカ 郷の香 その他
項目

作付

面積

(ヘクタール)

構成比

(パーセント)

作付面積

(ヘクタール)

構成比

(パーセント)

作付面積

(ヘクタール)

構成比

(パーセント)

作付面積

(ヘクタール)

構成比

(パーセント)

作付

面積

(ヘクタール)

構成比

(パーセント)

昭和

55年

10,661 78.4 9 0.1 - - 2,930 21.5 13,600 100.0
60 6,210 48.9 4,559 35.9 - - 1,931 15.2 12,700 100.0
平成2年 6,895 66.3 2,496 24.0 - - 1,009 9.7 10,400 100.0

8

5,470 63.1 2,220 25.6 - - 1,074 12.4 8,670 100.0
13 4,233 57.2 2,353 31.8 89 1.2 725 9.8 7,400 100.0
18 4,057 64.4 1,726 27.4 227 3.6 290 4.6 6,300 100.0
19 4,026 65.9 1,601 26.2 196 3.2 287 4.7 6,110 100.0
20 3,950 66.6 1,583 26.7 184 3.1 213 3.6 5,930 100.0
23 3,622 64.9 1,618 29.0 145 2.6 195 3.5 5,580 100.0
24 3,586 65.8 1,542 28.3 131 2.4 191 3.5 5,450 100.0
25 3,501 65.3 1,495 27.9 107 2.0 257 4.8 5,360 100.0
26 3,481 65.7 1,435 27.1 105 2.0 279 5.2 5,300 100.0

生産振興課調べ

平成18年産落花生市町村別収穫量<参考>

地区 市町村名 作付面積
(ヘクタール)
10a当たり収量
(キログラム)
収穫量
(トン)
県計 6,300 245 15,400
千葉 千葉市 779 241 1,880
習志野市 5 220 11
八千代市 40 228 91
市原市 367 236 866
小計 1,191 239 2,848
東葛飾 市川市 1 210 2
船橋市 4 225 9
松戸市 1 210 2
野田市 3 220 7
柏市 4 225 9
流山市 1 210 2
我孫子市 3 220 7
鎌ケ谷市 1 210 2
浦安市 - - -
小計 18 222 40
印旛 成田市 235 252 593
佐倉市 468 262 1,210
四街道市 198 251 497
八街市 802 264 2,120
印西市 45 247 111
白井市 38 241 92
富里市 372 261 972
酒々井町 77 249 192
印旛村 97 252 244
本埜村 26 246 64
栄町 16 245 39
小計 2,374 258 6,134
香取 香取市 216 256 553
神崎町 5 240 12
多古町 67 258 173
東庄町 81 259 210
小計 369 257 948
海匝 銚子市 25 216 54
匝瑳市 124 223 277
旭市 177 229 406
小計 326 226 737
山武 東金市 188 207 389
大網白里町 135 204 275
九十九里町 105 207 214
山武市 368 204 752
横芝光町 119 204 243
芝山町 92 207 190
小計 1,007 205 2,063
長生 茂原市 95 200 190
一宮町 17 194 33
睦沢町 9 189 17
長生村 56 200 112
白子町 73 204 149
長柄町 36 192 69
長南町 10 190 19
小計 296 199 589
夷隅 勝浦市 3 195 6
いすみ市 8 200 16
御宿町 1 185 2
大多喜町 4 185 7
小計 16 194 31
安房 館山市 40 220 88
鴨川市 4 200 8
南房総市 42 205 86
鋸南町 2 200 4
小計 88 211 186
君津 木更津市 118 294 347
君津市 105 292 307
富津市 37 289 107
袖ケ浦市 363 307 1,110
小計 623 300 1,871

資料:作物統計,平成19年産から統計資料なし

千葉県で栽培されている主な落花生の品種

現在、千葉県で栽培されている主な品種は次の4品種があります。

千葉半立(ちばはんだち)

昭和28年千葉県農業試験場で在来品種から選抜育成した品種。
同年本県奨励品種に採用。
主な4品種の中では伏性に近く、収量性も高くないが、煎豆の食味は独特な風味があり良好で人気が高い。
千葉県作付面積の65パーセントを占めています。(平成26年)

ナカテユタカ

昭和54年千葉県農業試験場で「関東8号」と「334A」とを交配し、育成した品種。同年に本県奨励品種に採用。
立性の草型で、開花期から収穫適期まで80日前後の中生、多収、良食味品種。ただし収穫適期を過ぎると子実の品質、食味ともに低下しやすい。子実は大きく、充実、色沢や粒揃いが良く、煎豆の食味も甘味が強く良好。
千葉県作付面積の27パーセントを占めています。(平成26年)

郷の香(さとのか)

平成7年に千葉県農業試験場で「ナカテユタカ」と「八系192」とを交配し、育成した品種。平成8年に本県奨励品種に採用。
早生の大粒・多収品種。草型は立性で、株元に莢が集中する。莢は白くて大きく、莢数は多く、熟度が揃う。ゆで落花生に適し、甘みがあり、食味は良好。
千葉県作付面積の2パーセントを占めています。(平成26年)

おおまさり

おおまさりイメージ画像千葉県農林総合研究センターが「ナカテユタカ」と極大粒品種「ジェンキンスジャンボ」とを交配し、育成した晩生品種。平成19年12月に品種登録の出願公表がされた。
莢が一般品種の約2倍と極めて大きい落花生。子実(しじつ)が大粒で、ゆで落花生に適し、「郷の香」に比べ柔らかくて甘みが強く、食味が優れている。
平成21年から一般栽培されています。⇒千葉育成品種「落花生おおまさり」

落花生の栽培

播種

落花生の種まきは5月中旬から6月上旬に行われます。
莢を割って中の子実を取り出し、畝間60~70センチメートル、株間27~30センチメートル(郷の香の場合20cm程度)で、3cm程度の深さに1~2粒ずつ播きます。

成長

畑イメージ画像太陽の光をたっぷり浴びて、どんどん成長します。

落花生の花

花イメージ画像種まきから40~50日ぐらい経過すると落花生の花が咲きます。花径1cmほどの蝶が羽を広げたようなかわいい黄色い花です。花は明け方に開いて夕方にはしぼんでしまいますが、8月中旬頃まで次々に咲き続けます。

地中にもぐる

花が咲いて数日すると茎の基から子房柄が伸び始め、地中にもぐって莢をつけます。
収穫の時期は花が咲き始めてから75~95日前後で、品種によって差があります。

地干し(じぼし)

地干しメージ画像掘り取った落花生は、3~5株をひとまとめにして根を上にして立てて、畑で1週間ほど乾かします。これを地干し(じぼし)と言います。

ぼっち積み

ぼっちイメージ画像地干しが終わったら、円筒状に積み上げ、1~2ヶ月間、風に当ててゆっくりと自然乾燥させます。この円筒状に積み上げたものを「ぼっち」といいます。千葉県ではおなじみの晩秋の風景です。
乾燥が終わったら、莢だけとって出荷します。

おいしい落花生の選び方

必ずしもさやがきれいな落花生が美味しいとは限らない

落花生イメージ画像さやがきれいなものは、収穫時期が早すぎる場合があります。落花生の品質は、さやの色の濃淡等の外見では一概に判断できません。良くできた落花生は、カルシウムを充分吸収し、さやも固くなっています。落花生は品種により味が異なり、「千葉半立」は味が良く、特に美味しい品種と言われています。

実は、しわが無く、渋皮の色が、濃くはっきりしているもの

赤い渋皮にたっぷりと栄養分(ビタミンC、E)があります。実の大きさは「ナカテユタカ」の方が「千葉半立」より一回り大きくなっています。両品種とも実が丸く大きくなりすぎたものは、収穫遅れの場合が多く、適期収穫したものより風味が落ちます。特に「ナカテユタカ」は収穫が遅れると品質低下の大きい品種です。

落花生の上手な保存方法

落花生は多くの脂肪を含んでいます。
保存方法が悪いと、この脂肪が酸化してしまい風味が落ちます。
莢付きを購入した場合はすぐにむき実にして、容器に密閉して冷蔵庫に入れて保存します。

ピーナッツの日

ピーナッツイメージ画像11月11日はピーナッツの日です。11月は美味しい新豆が出回る時期。
ピーナッツは一つの莢に二つの豆が入っていて、かわいい双子のようです。
そこで、11が二つ重なるこの日をピーナッツの日として昭和60年に(財)全国落花生協会が制定しました。

どうして「落花生」と呼ぶの?

落花生は、地上にある枝に咲いた花の基部から子房柄が伸び出して地中にもぐり、土の中で実が育ちます。
花が落ちて豆が誕生することから「落花生」と呼ばれています。

参考文献

千葉県らっかせい百年誌(昭和51年10月1日、千葉県農林部農産課編集・発行)

おすすめレシピ

落花生レシピ:落花生豆腐

生の落花生は9月頃から千葉県内の農産物直売所などで手に入ります。タレは、わさびじょうゆやしょうゆとみりんを合わせたものなどお好みで。

落花生レシピ:ゆで落花生

掘りたての落花生を水洗いし、塩ゆでにして食べます。日持ちがしませんので、できればその日のうちに食べるか、残ったゆで落花生は冷蔵庫に入れましょう。また、冷凍しても保存できます。

落花生レシピ:八街丼

くず粉を入れた落花生の汁は、まとまり始めると意外に早く固まります。いったん火にかけたらしゃもじで混ぜ続けるのが、滑らかに仕上げるこつ。

落花生を使ったレシピ一覧

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お問い合わせ

所属課室:農林水産部流通販売課販売・輸出促進室  

電話番号:043-223-3085

ファックス番号:043-227-8307

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