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地域医療連携室について

1)地域医療連携室の活動紹介

地域チーム医療の推進

千葉県がんセンターはがん患者さんを地域で支える診療体制の構築を推進しています。地域内の医療機関と協力しながら診療機能の分担と有機的連携を行う「地域チーム医療」を展開することによって、がん患者さんに診療の質を保証できる地域連携のシステム作りを目指しています。地域医療連携室は地域チーム医療を実践すべく、医療機関ネットワークの構築と連携の質向上へ向けたマネジメント活動を行っています。

地域連携クリティカルパス

地域チーム医療において患者さんに連携診療の質と安心を保証するためのツールとして、地域連携クリティカルパスの開発・普及を推進しています。地域内の医療機関と協議し、共同作成した診療計画にのっとったがん患者さんの地域連携を実現しています。地域連携クリティカルパスの開発・運用に当たっては、地域医療連携室スタッフが支援や調整などを行う「地域連携マネジャー」として活動しています。

その他の主な業務

診察予約

千葉県がんセンターの外来診療は診察時間を十分に確保するために予約制としています。患者さんのご紹介は地域医療連携室が電話でお受けしており、初診患者さんは1週間以内に受診できるように配慮しています。また、当センターの治療についてのお問い合わせにも、看護師が対応いたします。

診療予約のご案内

予約受付:月曜日~金曜日(土曜・日曜・祝祭日、12月29日~1月3日を除く)

医療機関等からの

予約・問い合わせ

時間:午前9時~午後5時

電話:043-264-5633

ファックス:043-263-4075

初診・再診予約

(患者専用)

時間:午前9時~午後5時

電話:043-263-4071

予約変更

(患者専用)

時間:午後1時~午後4時

電話:043-263-4071

診療情報提供書の管理

地域医療連携室では全ての紹介・返信履歴を管理しています。診療の連携が円滑に行われるように、当センターでの診断・治療内容について必要十分な診療情報を迅速に提供することを心掛けております。

医療機関向け広報

当センターの診療機能を地域の医療機関に有効にご活用いただくために広報活動を行っています。地域医療連携懇談会、広報誌「千葉県がんセンター地域医療連携室だより」、ホームページ、看護師の訪問等を通じて、最新の情報をご提供しています。

2)地域連携クリティカルパスの運用実績

前立腺がん・膀胱がん(連携医療機関数:90)

パス名称

適用件数

(令和4年度)

PSA経過観察

129

前立腺全摘後経過観察

117

放射線治療後経過観察

56

内分泌療法単独

87

前立腺全摘後内分泌療法

37

TUR-Bt後経過観察

30

BCG膀胱内注入療法

0

 

乳がん(連携医療機関数:33)

パス名称

適用件数

(令和4年度)

Highrisk/術後内分泌療法あり

40

Highrisk/術後内分泌療法なし

13

Intermediaterisk/術後内分泌療法あり

133

Intermediaterisk/術後内分泌療法なし

39

Lowrisk/術後内分泌療法あり

161

Lowrisk/術後内分泌療法なし

18

DCIS/術後/内分泌療法あり

6

DCIS/術後/内分泌療法なし

46

 

胃がん(連携医療機関数:185)

パス名称

適用件数

(令和4年度)

ESD治療後経過観察<ガイドライン:治癒切除>

63

 

大腸がん(連携医療機関数:102)

パス名称

適用件数

(令和4年度)

結腸がんStageI・StageII術後経過観察

14

結腸がんStageIIIa術後経過観察(補助化学療法あり)

0

直腸がんStageI・StageII術後経過観察

5

 

子宮がん(連携医療機関数:62)

パス名称

適用件数

(令和4年度)

子宮頸部円錐切除術経過観察

0

再検査後経過観察

0

生検陰性

0

HPV陰性

0

子宮頸部上皮内腫瘍/単純子宮全摘除術後/経過観察

0

子宮頸がんIA1期/子宮全摘術後/経過観察

0

子宮体がんステージIA

0

 

在宅緩和ケア(連携医療機関数:236)

パス名称

適用件数

(令和4年度)

在宅緩和

1188


地域連携コーディネーターの役割

「地域連携コーディネーター」は外来看護師が担っています。パス適用開始時に、患者がパスについて理解・納得した上で連携に同意が得られるよう直接的な支援を行っています。具体的には、パスに基づいた共同診療計画の説明や連携先医療機関選定の助言、不安や疑問への対応などです。その際、他院へ連携後も計画に基づいた診療が行われること、再発時は迅速に当センターへ逆紹介されることについて、患者用パスを用いて可視化しながら説明しています。患者は連携診療の全体像を理解しやすくなり、安心感につながると考えます。