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更新日:令和7(2025)年9月10日
ページ番号:775637
私たちは、日々のくらしの中で、水道の蛇口をひねればいつでも安全な水を安心して使うことができます。
こうした状態を維持していくためには、十分な水を確保できるダム等の水源、多くの浄水場や給水場、網の目のように張り巡らされた水道管、水をきれいにする薬品、水を送るための動力となる電気などが必要になるとともに、様々な機器の運転や点検、水質の管理などに、職員をはじめとした人手も必要になります。
特に浄水場・給水場などの施設の建設や水道管の布設には多くの時間や資金が必要になるだけでなく、いずれ老朽化するため、新しいものに作り替える時期がきます。その際には、性能の向上や物価の上昇などから、最初に作ったときよりも多くの事業費がかかることがほとんどです。
こうした費用は、水を利用している皆さまからいただく料金でまかなっています。
県営水道では、平成8年度に料金を改定して以来、約30年間、現在の料金水準を維持しながら運営することができました。
その背景には、平成5年度に福増浄水場(市原市)が完成してからは、能力の拡大を伴う新たな浄水場の建設が無かったことや、水道管をはじめとする水道施設も整備からの年数が浅く、更新が必要なものが少なかったため、施設整備費用を低く抑えることができたということがありました。さらに、長く続いたデフレ経済により、資材や運営に係るさまざまな費用も低く抑えられてきました。
一方で、高度経済成長期以降に集中的に水道施設を整備したため、いずれこうした施設が次々と更新時期を迎え、将来的には水道施設の更新や耐震化に多くの費用が必要になると想定していました。
なお、東日本大震災以降は、大規模な自然災害に備え、管路の耐震化を前倒して行ってきましたが、それまで蓄積していた資金を活用しながら、計画的に実施することで、現行の料金水準を維持することができました。
しかしながら、近年の物価高騰に伴う様々な費用が上昇しており、水道施設の更新・耐震化費用の増加とあいまって、想定以上の速さで、県営水道を取り巻く経営環境は変わりつつあります。
県営水道では、今後、厳しい財務運営が見込まれるため、令和8年度から5年間の収支見通しを算定したところ、初年度から収支が赤字となり、資金の残高も不足する試算結果となりました。
水道事業は、税金を財源とする一般の行政サービスと異なり、水道を利用される方々に、水道管の太さ(口径)や水の使用量に応じてご負担いただく料金によってまかなわれています。将来にわたって安全な水を安定供給するためには、水道料金収入は欠かすことができません。
このため、県営水道では、老朽化した水道施設の更新や耐震化を着実に進め、将来にわたって安全な水を安定してお届けするためには、水道料金の見直しが避けられないと判断し、外部有識者等の委員で構成される「千葉県水道事業運営審議会」において、水道料金の見直しについて議論していただくことにしました。
※今後も本ページで、水道料金の見直しに関する情報について、随時更新をしていきます。
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