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更新日:令和5(2023)年8月28日

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その21天候や季節による水源水質の変化ってどんなことがあるの?(パート1)

水道水は川や湖沼などの水からつくられます。安全でおいしい水道水を安定してつくり続けるためには、川や湖沼といった水源の水質がきれいなことが大切であるとともに、変化が少ないことが望まれます。しかし、天候や季節などにより、大きく変化するので、浄水場ではこれらに対応した処理が必要となります。今回は、天候や季節などによる水源水質の変化の例をいくつか示し、その対応について説明します。

大雨が降ると川の水が著しく濁る

どうして起きるの?

台風などで大雨が降ると、雨水が川へ流れ込みます。そして川の流量が急に増え、川底の泥が巻き上げられたりして川の水が濁ります。

どんな影響があるの?

著しく濁った川の水が浄水場に入ってきたときは、注入している凝集剤の量を増やしてフロック(泥のかたまり)をつくります。それを沈でんさせて十分取り除かないと、そのあとにあるろ過池の砂が目詰まりを起こしてしまい、水道水をつくり続けられなくなります。

どんな対応をしているの?

水質をきめ細かくチェックして、必要とする量の凝集剤を注入することにより、濁りを効率よく取り除くことができます。沈でん池で取り除くことができなかった細かな濁りは、ろ過池の砂の層を通すことでさらにきれいな水にすることができます。
また、沈でん池の底には重くなって沈んだフロックがいつもより多くたまるので、取り除く回数を増やすなどして水道水を安定して作り続けています。

浄水場では、川の水の濁りに応じて凝集剤の量を変えることで、濁りのない水道水を作っているよ。

湖沼で植物プランクトンが増える

どうして起きるの?

湖沼は、流れのある川と比べて水の動きがとても緩やかなので、植物プランクトンが増えやすくなります。また、水温が上昇したり、降った雨と一緒に田畑から肥料成分や生活排水などが湖沼に流入することによっても植物プランクトンが増殖します。

どんな影響があるの?

印旛沼などの湖沼では、現れる植物プランクトンが季節ごとに変わります。夏をピークに春から秋にかけて多くなる植物プランクトンによる「におい」を浄水場で十分取り除くことができないと、水道水にかび臭がする原因となってしまいます。
また、主に日差しの強い夏に増殖する植物プランクトンは、そのほとんどが水面付近に浮いているので、沈でん池でフロックにして沈めることが難しくなります。

どんな対応をしているの?

かびのにおいは、粉末活性炭処理や高度浄水処理により取り除くことができます。
(詳しくは水のQ&Aその16水道水で気になる「かび臭」って?もあわせてご覧ください)
フロックは、沈でん池の長さが長いほど沈む割合が多くなるので、沈でん池の長さを長くしたのと同じ効果がある傾斜板を設置することもあります。
また、沈でん池の出口でわずかに残っている濁りはろ過池で取り除くことができます。このろ過池でもフロックがたまると砂の層が目詰まりを起こすので、洗浄回数を増やすなどして対応し、水道水を安定して作り続けています。濁りをとるために入れた凝集剤は、沈でん池やろ過池で取り除かれ、水道水には残らないよ。

 

千葉県営水道では、お客様へお届けする水道水は、安全であることはもちろん、より良質なおいしい水道水を蛇口までお届けすることが、水道事業者としての責務と考えています。
そのため、同じ川の水を使っている他の水道事業体と水質情報を共有するとともに、水の取り入れ口から上流にかけて多くの地点で独自に調査し、天候や季節による水源水質の変化を把握することで、安全で良質なおいしい水づくりを行っています。

お問い合わせ

所属課室:水道部計画課おいしい水づくり推進班

電話番号:043-211-8632

ファックス番号:043-274-9804

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