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ホーム > くらし・福祉・健康 > くらし > 水道・下水道 > 千葉県営水道 > おいしい水づくりオフィシャルサイト|企業局 > 水のQ&Aトップページ > その16水道水で気になる「かび臭」って?
更新日:令和4(2022)年12月5日
ページ番号:333731
現在の水道水は、浄水処理技術の進歩により、かび臭はほとんどありません。しかし、過去に発生していたかび臭の経験から、マイナスイメージが根強く残っているようです。今回はその「かび臭」の原因や、千葉県営水道の取り組みについてお答えします!
湖沼、貯水池等では、水温が上昇してくると、植物プランクトンの藍藻(ランソウ)類や、放線菌等の微生物が盛んに繁殖し、水にかびや墨汁のようなにおいをつけることがあります。このにおいの原因となる物質には、2-MIB(2-メチルイソボルネオール)、ジェオスミンがあります。
木下取水場、矢切取水場では原水中のかび臭物質を連続して測定する機器を設置し、かび臭が高いときには粉末活性炭を注入して取り除きます。また、高度浄水処理施設を有する浄水場(*)では、オゾンと粒状活性炭でにおいを取り除きます。この粉末活性炭処理と高度浄水処理により、すべての浄水場において、かび臭のほとんどない安心して飲める水道水を作っています。
(*現在、高度浄水処理を導入しているのは、ちば野菊の里、柏井(東側施設)、福増の各浄水場です)
水質基準項目のにおいに関する項目で、2-MIBとジェオスミンの水質基準は、ともに水1リットルあたり10ナノグラム以下と定められています。
一般的には、2-MIBは1リットルあたり10ナノグラム、ジェオスミンは1リットルあたり5ナノグラムがにおいを感じる限界濃度となっています。
「おいしい水づくり計画」では、蛇口で2-MIB、ジェオスミンともに1リットルあたり1ナノグラム以下と独自の水質目標を設定していており、適切な管理の結果、平成23年度は95%の達成率でした。
※1ナノグラムとは10億分の1グラムのこと。1リットルあたり1ナノグラムとは、塩1gをQVCマリンフィールド1杯分の水に溶かしたのとほぼ同じ濃度です。
(QVCマリンフィールド1杯は約106万立方メートル(10億6千万リットルと同じ)です。)
かび臭の原因となる植物プランクトンは、富栄養化といって湖沼に汚れが蓄積してくると多く発生します。その原因の一つとして、家庭からの雑排水や田畑から流れ出る肥料などに含まれる窒素やリンがあげられます。おいしい水づくりのためには水源の水質を守ることが必要です。米のとぎ汁やみそ汁を流さないなど一人ひとりの心がけが大切です。
くわしくは「水源(川や沼)を汚さないためにできること」へ
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