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更新日:令和7(2025)年9月4日
ページ番号:389802
病原体を保有するダニに咬まれることによって起こる感染症のことで、野外作業や農作業、レジャー等で、露出した肌を病原体を保有するダニが咬むことで、咬まれた人が病気を発症することがあります。
1類感染症ではクリミア・コンゴ出血熱、4類感染症ではオムスク出血熱、回帰熱、キャサヌル森林熱、重症熱性血小板減少症候群(SFTS)、ダニ媒介脳炎、つつが虫病、日本紅斑熱、ライム病、ロッキー山紅斑熱などがあります。
このうち、本県で主に発生が見られているのは日本紅斑熱とつつが虫病です。
日本紅斑熱は主に4月から10月頃にかけて、つつが虫病は主に9月から翌3月頃にかけて発生しています。
ワクチンはないため、ダニからの刺咬を防ぐことがとても重要です。
農作業や山野などに入るときは長袖・長ズボンを着用し肌の露出を少なくしダニの付着を防ぐこと、マダニ忌避剤の適切な使用が重要です。
また、帰宅後はすぐに入浴し新しい着衣に着替えましょう。
マダニ類の多くは、ヒトや動物に取り付くと、皮膚にしっかりと口器を突き刺し、長時間(数日から、長いものは10日間以上)吸血しますが、咬まれたことに気がつかない場合も多いと言われています。
なお、吸血中のマダニを無理に引き抜こうとすると、マダニの一部が皮膚内に残って化膿したり、マダニの体液を逆流させてしまったりするおそれがあるので、医療機関で処置をしてもらいましょう。
また、マダニに咬まれた後、数週間程度は体調の変化に注意してください。 日本紅斑熱、つつが虫病の治療には、本症を早期に疑い、適切な抗菌薬を投与することがとても重要です。発熱等の症状が認められた場合は、速やかに医療機関を受診しましょう。
2025年、マダニが媒介する重症熱性血小板減少症候群(SFTS)の患者数が全国的に増加しています。SFTSは発熱や消化器症状を呈し、重症化すると神経症状や出血症状を引き起こすことがあり、死亡することもあります。
本県では、まだ正式な発生の報告がありませんが、これまで感染が確認されていなかった関東地方や北日本地方でも患者が報告されてきており、また、媒介するマダニも県内に生息しているため、草むらや山林などに入るときには、長袖、長ズボン、帽子を着用して、できるだけ肌の露出を避けましょう。
SFTSについては、以下の厚生労働省のホームページも参考にしてください。
ダニが多く生息する野山や畑、草むら等に出かけたり、ダニの刺咬歴や動物との接触歴などがあって、発熱、消化器症状、血小板減少、白血球減少、血清酵素(AST、ALT、LDH)の上昇などの症状を認めた場合には、日本紅斑熱やSFTSなどのダニ媒介感染症に感染している可能性があります。行政検査を実施できますので、疑い例を診察した際には管轄保健所へご相談ください。
重症熱性血小板減少症候群(SFTS)診療の手引き 2024年版(PDF:4,372.4KB)
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