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更新日:令和5(2023)年12月14日
ページ番号:314579
(みやこたなご)
国指定天然記念物
昭和49年6月25日
千葉県内(地域を定めず)
ミヤコタナゴは、世界でも関東地方だけにした分布していない、コイ科の体長5cm程度の魚である。かつては、関東平野一帯の用水路などに生息していたが、現在は栃木県と千葉県の一部にしか生息しないとされる。
繁殖期になるとオスは、きれいな婚姻色をまとう。メスは長い産卵管を伸ばし、マツカサガイなどの2枚貝に産卵する。したがって、水路整備などによって、2枚貝が生息する川底の砂や礫が失われたりすると、ミヤコタナゴもいなくなってしまう。また、水田耕作により適度な養分が生息地に供給されないと、2枚貝もミヤコタナゴも消失する。
かつては普通にみられたミヤコタナゴも、環境の変化によって減少し、平成6年には国内希少野生動植物種に指定された。天然記念物であり、国内希少野生動植物種でもある本種は、野生個体の捕獲をはじめ様々な規制によって守られている。現在、県内の生息地では、草刈りや水路の管理が行われ、生息地環境の保全が図られている。
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