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更新日:令和5(2023)年12月22日

ページ番号:20765

知事定例記者会見(平成27年4月2日)概要

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日時

平成27年4月2日(木曜日)10時30分~10時52分

場所

本庁舎1階多目的ホール

動画 平成27年4月2日知事定例記者会見(動画)

項目

  1. ヤード適正化条例の施行について
  2. 千葉県子ども・子育て支援事業支援計画について
  3. 第五次千葉県障害者計画について
  4. いじめ防止啓発強化月間について
  5. 成田空港第三旅客ターミナルのオープンについて

知事発言

 ヤード適正化条例の施行について

知事

おはようございます。初めに、ヤード適正化条例について、お話をいたします。
本県には、周囲を鉄板などで囲み、自動車の解体や自動車部品の保管などを行っている「ヤード」と呼ばれる施設が数多くあります。
ヤードは、印旛地域を中心に、昨年末時点で510カ所確認されており、これは全国の約2割に当たります。
この中には、周辺に油を流出させているものや、盗難自動車の保管場所となっている「不法ヤード」も存在しているところでございます。
そこで、県内のヤードの適正化を図るため、昨年12月に、全国初となる「千葉県特定自動車部品のヤード内保管等の適正化に関する条例」を制定し、本年4月1日に施行いたしました。

この条例では、ヤードの運営者に対し、主に3つの義務を課しております。
1つ目は、ヤードの可視化を図るための届出義務でございます。
2つ目は、生活環境を守るための、油の流出等の防止措置義務でございます。
3つ目は、盗難自動車をヤードに持ち込ませづらくするための、エンジン取引の相手方確認義務等でございます。

また、条例に基づく立入りも可能となりました。
県では、県内の全てのヤードを対象に、順次、立入りを実施し、ヤードの実態を把握するとともに、県警とも連携して、不法ヤードの一掃を目指してまいります。

最後に、土地の所有者の皆様にもお願いがございます。
土地を貸したり、売ったりしようとする際には、不法ヤードとして使用される恐れがないか、十分な確認をお願いするところでございます。
貸している土地が不法ヤードとして使用されていると思われたときは、県や県警などに速やかに通報してください。

県では、今後とも、県民の皆様が安心して暮らせるよう、不法ヤードの一掃に向けて全力で取り組んでまいります。

 千葉県子ども・子育て支援事業支援計画について

知事

次に、子育て支援の取組について、お話をいたします。

急速な少子化の進行や家庭と地域を取り巻く環境の変化に適切に対応していくため、今年度、新たに「子ども・子育て支援新制度」が始まりました。
「新制度」では、「みんなが子育てしやすい社会」を目指し、保育所の整備をはじめとする、子育て支援の「量」を増やすとともに、「質」を向上させ、子育てを社会全体で支えていきます。

この「新制度」の取組は、住民に最も身近な自治体である市町村が中心となって進めます。
市町村では、地域の子育て家庭の支援ニーズなどをもとに策定した「市町村子ども・子育て支援事業計画」に基づき、子育て家庭に対する様々な支援を行ってまいります。

県では、この市町村の取組を支援するため、「千葉県子ども・子育て支援事業支援計画」を策定いたしました。
県の計画では、市町村の計画と整合を図りながら、幼稚園教育や保育についての保護者のニーズと、その充足状況を明らかにした上で、保育所などの整備を進めることといたします。

また、保育士をはじめ、必要な人材の確保に努めるとともに、職員研修を行うなど、幼稚園教育や保育の質の向上を図ってまいります。

さらに、仕事と生活の調和、いわゆるワークライフバランスの推進を図るとともに、障害のある子どもの支援など、特に専門性の高い施策を進めてまいります。

県では、今後とも、市町村と連携し、子育て支援の充実に努め、一人ひとりの子どもが健やかに成長することができる社会の実現に向けて取り組んでまいります。

 第五次千葉県障害者計画について

知事

次に、今年度から新たにスタートした、「第五次千葉県障害者計画」について、お話をいたします。

この計画は、平成29年度までの3年間を計画期間とし、障害福祉サービスの必要見込量や、施設から地域生活へ移行させる数値目標を定めたところでございます。
計画策定に当たっては、障害のある方や御家族、関係者から構成される協議会で、40回に及ぶ検討を行うとともに、県内各地域で障害者フォーラムなどを開催したところでございます。

計画の主な内容を紹介します。
1つ目は、「入所施設から地域生活への移行」でございます。
障害程度が重い人についても、できる限り地域で生活できるよう、グループホームの充実などに取り組むとともに、地域移行が可能な人への支援のあり方などを検討するところでございます。

2つ目は、「権利擁護の取組」でございます。
一昨年に発生した、袖ヶ浦福祉センターでの虐待事件を教訓とし、虐待等が発生した際の対応について、研修を実施するとともに、被虐待者の安全を確保する体制整備に努めます。

このほか、障害のある人の社会参加に向けた「スポーツと文化活動に対する支援」にも取り組みます。

とりわけ、2020年東京パラリンピックでの本県選手の活躍を目指し、障害者スポーツに関わる団体間の連携強化、選手への支援強化に取り組んでまいります。

障害のある人がその人らしく暮らせる「暮らし満足度日本一」を目指し、市町村や福祉関係者、県民の皆様とともに、計画の推進に取り組んでまいります。

 いじめ防止啓発強化月間について

知事

次に、いじめ防止対策について、お話をいたします。

本県では、全国に先駆け、昨年4月に、「いじめ防止対策推進条例」を施行し、「いじめは絶対に許されない」という姿勢を打ち出したところでございます。

条例では、毎年4月を「いじめ防止啓発強化月間」と定めており、今回、重点的に取り組む事項を紹介いたします。
まず、「いのちを大切にするキャンペーン」では、児童生徒の主体的な活動を通して、生きる力や命を大切にする心を育みます。
加えて、「いじめや暴力は絶対に許されない」という意識啓発も図ってまいります。
また、いじめ防止のための指導資料集を活用した教職員の資質向上や、啓発リーフレットによる保護者・児童生徒への啓発活動にも積極的に取り組みます。
さらに、年度初めは特にストレスが高まり、情緒が不安定になることで児童生徒間のトラブルや事故が増加する傾向があります。
こうした事態に対処するため、教育相談体制の充実に努めるとともに、学校と警察署等の関係機関、地域との連携強化を図ります。

すべての子どもたちが安全・安心に、のびのびと学校生活を送ることは、県民全体の願いでございます。

いじめによって、子どもたちに悲しい思いをさせないためには、いじめに適切に対処する力を養うとともに、いじめを放置しない環境をつくっていくことが大切でございます。

いじめ撲滅に向けては、学校のみならず、保護者、地域が一丸となって取り組む必要がありますので、県民の皆様のご協力をお願いいたします。

 成田空港第三旅客ターミナルのオープンについて

知事

次は、成田空港について、お話しします。

日本の空の表玄関である成田国際空港に、今月8日、新たに第3旅客ターミナルがオープンいたします。

これに先立ち、先月30日には、空港周辺の市長、町長など多数の関係者が参加し、供用記念式典が開催され、私も出席してまいりました。

第3ターミナルの完成により、地域の皆様に合意をいただいた年間発着枠30万回が現実のものとなる道筋が見え、私も非常に心強く感じております。
第3ターミナルには、日本のLCC3社に加え、海外LCC2社の合計5社が入居し、国内12都市、海外7都市への就航が予定されております。
また、今後、より多くの都市に就航することを期待しております。

オープン当日には、供用開始記念イベントが開催され、チーバくんをはじめ空港周辺市町などのご当地キャラクターが大集合し、お出迎えや、お見送りを行います。

第3旅客ターミナルのオープンにより、ますます快適な空の旅を楽しめるようになった成田空港へ、是非、皆様もお越しください。

私からは以上でございます。

質疑応答

記者

よろしくお願いします。私のほうからは1点、県がんセンターの問題に関することで伺います。先日、がんセンターの腹腔鏡手術をめぐる問題に関して、第三者検証委員会のほうで報告書(案)というものが取りまとめられて公表されました。この内容に関する知事の受けとめ方について、教えていただけますか。

知事

第三者検証委員会で公表された報告書(案)については、大変重く受けとめているところでございます。最終報告の取りまとめは今後となるようでございますが、病院局には、現時点での報告内容を踏まえ、再発防止策をしっかり講じ、今後の病院運営をきちっとやるよう指示いたしました。
また、県民に安全・安心のできる医療を提供できるよう、県としてもしっかりと対応してまいりたいと思っているところでございます。

記者

特に、今回の報告書(案)の中で検証対象になっていた11例なんですが、ほとんどに、どこかしらちょっと適切でないとか不十分であるというふうな指摘がなされたという点に関してはいかがですか。

知事

最終的な検証委員会の報告書によるとは思いますが、現時点でいろいろ聞いているところでは、非常に残念な点もあることは事実でございます。何か担当部局、つけ加えることがございましたら。

職員

病院局の技監でございます。本当に今回は医学的な問題とか、体制的な問題とか、さまざまな厳しいご指摘をいただいておりますので、病院局といたしましても、がんセンターとともにそれらの改善に、これから早急に努めてまいりたいと考えているところです。

記者

私からは以上です。ありがとうございます。

記者

よろしくお願いいたします。明日、告示される統一地方選挙の関連で幾つかお聞きしたいのですけれども、人口減少とか地方創生とか言われる中での統一地方選、県政に関しては県議選が行われるわけですが、候補者の方にどういった政策論争を望むか、知事のお考えをお願いします。

知事

千葉県、これからオリンピックに向けて経済成長、また県民が一丸となって頑張るという気持ちとともに、そういう環境もしっかりとつくれるような政策を訴えていただきたいと思っております。

記者

投票率に関してなんですけれども、千葉の県議選については、全国平均よりはずっと低い傾向が続いていまして、とりわけ若者の投票率の低下が言われていますけれども、有権者に何か呼びかけたいことってありますか。

知事

有権者の皆さん、いろいろご意見があると思うんです。こういうときですよ、皆様の考え方、こうしてほしいと、候補者に1票投票できるのは。やっぱり言う以上はやることもやるという気持ちを持っていただきたいなと思うところでございます。

記者

もう一問ですけれども、4年の県議の任期が終わって改選されるわけですが、知事は、衆・参の国会議員の経験もおありで、また、議員内閣制の国会と県議会とは違う部分もあると思うのですけれども、県議会とのつき合い方というか、関係性という意味では、知事がこの6年間を通して心がけてきたことがあるかということと、どう議会と執行部との関係があるべきかという知事のお考えをお聞かせいただけますか。

知事

やっぱり知事というのは千葉県全部を見なきゃいけない、まずそういう大前提がございますし、地域の代表者、県議会の諸先生方の意見だとかお考えをしっかり聞くことも大事で、それと同時に、私も現場主義といいますか、なるべく現場をいろんな形で見て回る、これは知事としては非常に大事なことではないかなとそのように思います。県議会の諸先生方とは、みんなお互いに千葉県の代表になって、そして千葉県を愛しているわけですから、一生懸命、千葉県のために頑張ろうよという、そういう気持ちを持って私は接しているつもりでございますし、多くの方から賛同してもらえるのではないかなと思っております。

記者

1点、千葉県子ども・子育て支援事業支援計画に関連するところで伺いたいのですが、子ども・子育ての一歩手前というか、不妊治療に関して、例えば浦安市であるとか、東京都であるとか、いろんなところが男性の治療も含めていろんな支援策を出している。卵子凍結保存の補助であるとか、そういったものを出しているというのがあると思うんですが、例えば千葉県として、そういった不妊治療に対する支援というか、少しセンシティブな部分があると思うんですが、それについて、知事ご自身、どのように考えていらっしゃるかということを。

知事

これは地域地域でいろいろお考えがあるところでございます。そういうことに関しても、私どももいろいろ検討しているところでもあると思います。私は、全てにおいてそうですが、施策というのは特効薬というのはなかなか難しいところでございます。しかし、一つ一つできることをやっていかなければならないなと、それが私の基本的な考えでございます。

記者

がんセンターのことで、あの報告書では、患者への説明のあり方であったり、病院内での手続論、手術をやる前に手続を踏んでいないとか、そういう形であったり、医者のテクニックの問題、いろいろ指摘があったかと思うんですが、私が勝手に解釈してしまうわけにはいかないので、さっきの知事のご発言で、再発防止策を講じるように指示したというのは、あの報告書を見て、知事は、どこに問題を感じて、それに対してどういった再発防止策を講じるよう指示したのかというのを具体的におっしゃっていただけると助かります。

知事

私自身は医者でもないわけですから、医者の世界というのは大変難しいところがあります。例えば一つの手続論も含めて、そして、患者さんに手術をやるというときにインフォームド・コンセント、その辺を十分になされたかどうかとか、あと、失敗というかそういうことが起きたときにおいて、どのように病院は対処しているかどうかとか、そういうところを、報告書を見ながら、県としてもしっかり精査しながら対応してまいりたいということでございます。

記者

あと、指定廃棄物の問題ですけれども、3月31日までに施設を完成させるというのが今までの政府の見解で、それは特に発言撤回とかもはっきりとはなかったかと思うんですけれども、改めて県として、これから国に対してどう働きかけていくのかというのと、あと、もう4月になったので、3月末というのは間に合っていない現状なんですけれども、それに対して国からは何か、陳謝というのもあれですけれども、国のスタンスというか、申しわけないというような気持ちとか、向こうには何かあるのかとか、そういったことについて、県はどう説明を受けたのかについて、改めて教えてください。

知事

この一時保管については、施設周辺の皆様に、共助という観点から本当にご協力をいただいた。これは改めて私、感謝するところでございます。このようにとりあえずは持ち帰りということができた段階において、それ以上に国がしっかりやっていただかなければならない。ただ、千葉県の場合、鋭意、作業はしていただいているのでございますが、数が多いということも遅れにもちょっと影響しているのかなという気持ちはございます。現段階において、陳謝だとか、そういうことは私自身には、直接は来ておりませんけれども、マスコミ等を通して一生懸命やるとおっしゃっていて、今、非常に佳境に達しているのではないかなと。そういうときに、こっちで何だかんだと突っつくよりは、言葉じゃなくて早くやっていただきたいですから、国の推移を見守ってまいりたいと思っています。

記者

障害者計画のところで、重度心身障害者の現物給付化というのがあると思うんですけれども、これに対して窓口の負担が300円ということで、障害者の方とかから反発が出ているとは思うのですけれども、そういう回数の限度がないというところにも反発が出ていると思うのですが、知事としてはどのように理解を求めていくとか説明していくという感じでしょうか。

知事

やっぱりこれは障害者の人にとって、できる限り私ども県としてもやっていかなければならないと、それが基本的な考えでございます。また、いろんな環境面において、絶対できることとできないこと、多少いろいろ出てくるところでございますが、基本的にはそういう皆さんのお考えをしっかり受けとめながら前へ進めてまいりたいというのが私の考えでございます。担当部局、その辺を。

職員

障害福祉課長でございます。重度心身障害者の医療費助成制度につきましては、現物給付化を今年の8月から実施することとしております。ご案内いただいたように、今回、自己負担を求めることとなりますが、障害のある方の利用の実態などを踏まえて適切に運用していきたいと考えておるところでございます。以上でございます。

 内容についてのお問い合わせ先

  • ヤード適正化条例の施行について
    →環境生活部廃棄物指導課【電話】043-223-2694
  • 千葉県子ども・子育て支援事業支援計画について
    →健康福祉部児童家庭課【電話】043-223-2325
  • 第五次千葉県障害者計画について
    →健康福祉部障害福祉課【電話】043-223-2352
  • いじめ防止啓発強化月間について
    →教育庁教育振興部指導課【電話】043-223-4053
  • 成田空港第三旅客ターミナルのオープンについて
    →総合企画部空港地域振興課【電話】043-223-2268

お問い合わせ

所属課室:総合企画部報道広報課報道室

電話番号:043-223-2068

ファックス番号:043-225-1265

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