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更新日:令和6(2024)年4月3日

ページ番号:20607

知事定例記者会見(平成21年9月17日)概要

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[平成21年9月17日知事定例記者会見(動画)]

知事定例記者会見概要

日時

平成21年9月17日(木曜日)10時30分~11時15分

場所

本庁舎1階多目的ホール

項目

  1. 不正経理問題について(詳細情報)
  2. 「東京湾アクアライン活用戦略-基本方針-」の策定について~アクアライン活用戦略本部の取組み(第3弾)~(詳細情報)
  3. 千葉県地震防災戦略の策定について
  4. 「まるごみ‘09~百年たっても地球となかよし~」の開催について
  5. 平成21年秋の全国交通安全運動の実施について

※件名をクリックするとそれぞれの知事発言がご覧になれます。

また、詳細情報をクリックするとそれぞれの発表資料等がご覧になれます。

 知事発言

 不正経理問題について

(知事)

おはようございます。本日は、初めに、このたびの経理不正問題につきまして、現知事として心から県民の皆様におわびを申し上げます。

私は、就任以来、このような問題がちょこちょこと出てきまして、これは非常に根が深いんではないか。そして、全庁にわたってしっかりと調査するように指示いたしました。

また、それと同時に、どうしても身内だけだと甘さが出るんではないか。ですから、第三者委員会、外部の人からしっかり見ていただいて、皆様に公表しようと、そう思ってやりました。

その結果、皆様に大変なお叱りも含めて、何やってるんだと。もう税金払わないぞとか、おまえら、みんな丸坊主にしろとか、いろんな抗議の電話、メール等いただきました。それはご立腹はまことにそのとおりでございまして、私たちはこれを機に、公務員としての原点に戻って、もう一度、一からやり直すんだと、そういう気持ちで頑張れと、私、申しましたし、私たちをもう一回、この県庁の職員とともに、この県を皆さんから信頼され、よく頑張ってるなと言われるような県庁にしたいと、そのように思い、私も頑張ります。このことに関して、私は毅然たる態度で臨みますし、すべての膿を出すつもりでございます。

そして、また、「森田県政におきまして、このようなことは決して許さない、決してやらせない」、そういう気持ちを持って邁進するつもりでございます。

県民の皆様、私たち頑張りますので、どうぞお許しください。

 「東京湾アクアライン活用戦略-基本方針-」の策定について~アクアライン活用戦略本部の取組み(第3弾)~

(知事)

それでは、本日の発表項目に入らさせていただきます。東京湾アクアラインの通行料金引き下げを活用して、地域づくりに取り組んでいくための基本的な考え方を示しました「東京湾アクアライン活用戦略の基本方針」を策定しましたので、ご報告いたします。

まず、この戦略の基本的な考え方についてでございます。8月から行っているアクアラインの通行料金引き下げの社会実験は、大変順調にスタートいたしました。今後は、アクアラインを利用し、ヒト、モノの流れが大きく変わり、交流人口の増加や物流コストの低減による企業立地の優位性などが期待されております。

また、首都圏の動脈である圏央道も平成24年度にアクアラインから東金まで開通する予定でございます。

これらを見据えて、地元の市町村や関係団体の皆様と連携しながら、県内経済の活性化や地域の振興を図っていくため、今後、以下の4つの施策を重点的に進めてまいりたいと思います。

1つ目は、「観光の振興」でございます。観光に来ていただいたお客様に、「千葉は本当にすばらしい、何度でも来たい」と思っていただけるように、トイレや駐車場など、観光インフラを整備するとともに、お客様をもてなしの心で迎えられるように、質の高い観光従事者の育成をいたします。

私、前も何度も申しましたけれども、どんなにすばらしい、おいしい食事をしたり、すばらしい景色を見ても、ちょっとお手洗いといったときに、何かそこが汚かったりるすと、それですばらしい食事、思い出が飛んじゃうような、そんなこともございます。

ですから、何としても、まずそういうお手洗い。特にドライブインなんか行くと、込んでるときは女性がおトイレを待つ行列があります。これを少しでも解消しなきゃいけないということで、1.5倍にしようと、そういうことも、今、やっております。

今回、各市町村からもこれが非常に評判よくて、9月補正予算にもまた上乗せするつもりでございます。

そして、魅力ある観光地づくりを進め、年間を通じた滞在・宿泊型観光を目指していきます。

2つ目は、「拠点地域の整備促進」でございます。今回の社会実験による時間と距離の短縮は、かずさアカデミアパークにおける企業立地の優位性を高めることから、一層の企業集積を目指します。

また、アクアラインの本県側の着眼地である木更津市金田地区は、交通の利便性が極めて高い地区でございます。そこで今後は、都市機能が集積した良好なまちづくりのため、土地区画整理事業を進めてまいります。

3つ目は、「圏央道沿線地域等への企業立地の促進及び地域産業の振興」でございます。アクアラインの通行料金の引下げと圏央道の整備により、圏央道沿線地域等は都心や京浜地域、成田空港、羽田空港との交通アクセスがさらに向上いたします。そのため、私も先頭に立って国内外企業への戦略的な誘致に取り組んでまいります。

ある記事によりますと、ある大手スーパーが、木更津の方でございますが、アウトレットをつくる関係が再復活したと。それはアクアラインが800円になったからだと、そのような記事も読みました。そういう記事を読みまして、大変にうれしいと、そう思うところでございます。

これらの具体的な事業について、今後、現在、策定中の県の総合計画等と整合を図りながら、この戦略の「行動計画」として取りまとめていきます。

県といたしましても、今回のアクアラインの通行料金引き下げを県内経済の活性化の千載一遇のチャンスととらえまして、市町村、関係団体など、「チームスピリット」のもとで取り組んでまいりたいと思います。

埋もれていた千葉の宝をより一層磨き上げ、光輝く千葉県づくりに、これからも戦略的に取り組んでまいりたいと思っております。

 千葉県地震防災戦略の策定について

(知事)

次に、地震防災戦略についてお話しいたします。

先月11日、駿河湾で大きな地震があり、静岡県では東名高速道路の一部崩落などの被害が生じました。県では、大地震への備えを進めるため、昨日、「千葉県地震防災戦略」を策定いたしました。

この戦略の案について、7月にパブリックコメントを行いましたが、今日は県民の皆様からのご意見を反映させた最終版を発表いたします。

前回にお話をさせていただきましたが、県の地震被害想定調査によると、近い将来、千葉県に最も大きな影響を与えると思われる地震は、千葉から東京を震源域とする「東京湾北部地震」でございます。この地震で亡くなられる方は約1,390人、避難者は約145万人、帰宅困難者は約108万人と想定されております。また、経済被害は、直接被害額だけでも約9兆8,000億円と想定されております。

そこで県といたしましては、被害を最小限に抑えること、いわゆる「減災」のために、県が実施する施策を盛り込んだ長期的な行動計画である「地震防災戦略」を策定することにいたしました。

戦略の目標は、「東京湾北部地震」で想定される死者数と経済被害額を10年間で「半分に減らす」ということでございます。

この目標を達成するため、戦略には「予防」、「応急」、「復旧・復興」の3つの区分で151の施策を盛り込んでおります。

具体的には、「住宅の耐震化率を90%にアップさせる」、「災害時に援護を必要とする人の避難を支援するプランづくり」、「復興本部の体制づくり」などを進めてまいります。

また、この内容を千葉県全体の総合的な防災計画である「千葉県地域防災計画」に反映させるとともに、各施策の着実な推進に努めてまいります。

地震の発生を防ぐことはだれにもできませんが、被害をできるだけ最小限に食いとめることはできると思います。県といたしましても、皆様の生命・身体・財産を守るために、この戦略により県民の皆様と地域、公的機関等が連携して、最大限の対策を講じてまいります。

 「まるごみ‘09~百年たっても地球となかよし~」の開催について

(知事)

次に、市民団体による美化活動についてお話を申し上げます。

この美化活動は「まるごみ‘09~百年たっても地球となかよし~」というごみ拾いでございます。「まるごみ」とは、昨年、千葉県各地で一斉開催されました「湾岸まるごとごみ拾い」が発展したもので、略して「まるごみ」と呼んでいます。

bayFMのパーソナリティーであるKOUSAKUさんが代表を務める環境保全活動団体U-PROJECTが中心となり、そのほかの市民団体と一緒になった「まるごみ実行委員会」が企画したものでございます。

今年は「千葉国体までに、千葉県中をきれいにしよう!」をコンセプトに、同じ日、同じ時間に、同じ思いでみんなで楽しくごみを拾いましょう。「拾ったごみがチケットになり、楽しいイベントに参加できる」というエンターテイメント性を取り入れております。大人から子供まで楽しく学べる環境イベントでございます。

私も以前からこの活動に賛同し、エールを送ってまいりました。平成18年の発足当時は20名程度から始まったこのごみ拾いも、毎年、多くの皆さんから賛同を得られ、昨年には県内外から何と約1万人が参加して、49トンものごみを拾い集めたと聞いております。

KOUSAKUさんは、これを何としても10年間続けたい、拾い集めたいと、そのように申しました。でも、本当にこれは10年も続かない、言うなれば、2~3年で、「KOUSAKUさんよ、拾うごみはないよ」と、こう言われるように、私たちしていかなきゃならないんじゃないかな。だって、一人ひとり、私たちできますよね。ポイ捨てやめればいいんですよ。ちょっとごみと思ったら、これをうちへ持っていって、ちゃんとしかるべきところへ捨てる、こんな簡単なことですから。来年は国体もあります。多くの人が来て、千葉ってきれいだな、清潔だなと、そう思われるように、私たち頑張りましょうよ。

今年は9月19日を中心に、浦安市、船橋市、九十九里エリアなど県内30市町村で行われます。千葉県といたしましても賛同し、ぜひ協力をしたいと思っております。19日の当日は、私も千葉県の環境大使である野口健さんや女優の黒谷友香さんと一緒に浦安でごみ拾いに参加いたします。

私は、まちの中や川、海などに捨てられているごみを自分の手で拾うことで、現在の日本国内の環境の現実を自ら体感し、認識することが大切なことだと思っております。

そして、「ごみ拾い」という具体的な行動に参加することによって、環境問題に対して自分が何をするべきかということに気づく「きっかけ」をつくることを、この千葉県から発信することができれば、すばらしいと思います。

また、来年9月には千葉国体が開催されます。この千葉県をきれいにし、そして心からのおもてなしができるよう、県民一丸となって頑張っていきたいと思います。

ぜひ、県民の皆様、私と一緒になって「まるごみ09」に参加し、楽しみましょう。ご協力、お願いいたします。

 平成21年秋の全国交通安全運動の実施について

(知事)

最後に、今月21日から30日までの10日間、県下全域で平成21年秋の全国交通安全運動が行われます。

千葉県では、今年に入って、昨日現在124人もの尊い命が交通事故で奪われております。全国ワースト7位という残念な状況になっております。特に今年はご高齢の歩行者や自転車利用者が被害に遭われる事故が多発しております。

また、「秋の日はつるべ落とし」ということわざもあるように、秋口はあっという間に日が沈み、夕暮れ時に死亡事故が多いとも聞いております。

そこで期間中は、「知らせようここにいるよと反射材」を運動のスローガンに、交通安全運動を行います。

特に高齢者の交通事故防止、夕暮れ時と夜間の歩行中・自転車乗車中の交通事故防止などを重点目標に取り組んでまいります。

また、明日18日には議会棟前で出動式を行います。この出動式には、市内のひまわり幼稚園の園児や、老人クラブの皆様も参加することになっております。そして、出動式終了後には、交通安全適性診断車やシートベルトの安全性を実感できるシートベルトコンビンサーの体験乗車を実施いたします。

なお、運動期間中は、県内各地で高齢者の交通安全教室の開催や街頭啓発キャンペーンなど、関係機関・団体と協力して交通事故防止活動を実施しております。

交通事故は突然襲ってくる悲劇でございます。できる限りゼロに近づけるよう、県民の皆様にはこれを機会に、交通安全意識を高く持っていただきたい。また、車を運転する方は、ぜひとも思いやりのある運転を心がけていただきたいと思います。

県といたしましても、日本一安全で安心して暮らせる千葉県の実現を目指してまいります。

ありがとうございました。私からは以上でございます。

 

 質疑応答

(記者)

おはようございます。まず、八ッ場ダムの建設の件についてお伺いします。昨日、新しい国交大臣の前原さんが八ッ場ダムの建設について、マニフェストに書いてあることですので、中止しますというふうにおっしゃいました。この発言について、知事の率直なご意見と、今後、千葉県として関連都県との連携など、どういうふうな対応をされていくのか、お聞かせください。

(知事)

前原大臣がそのようなことを言ったことは承知しております。それと同時に、早目に現地を視察するとか、地元の意見も大事にするとおっしゃっております。私は、もう少し注視してまいりたいと思います。

マスコミ等によりますと、地元の人たちもどうしてくれるんだと。これは絶対やらなきゃいけないと、そういう意見が多いと聞いております。その辺を前原大臣がどのようにお考えになっているのか。また、実際に現地を見て、地元の人たちのお話を聞いていただいた後の考え方というのを、私は重要視したいと。それが出てきた段階において、関連する都県の知事さんともお話をさせていただきたいなと、そのように思っています。

(記者)

ありがとうございます。

(記者)

引き続きまして、お願いします。今、前原さんのお話が出ましたが、夕べ組閣されました鳩山内閣についてのご感想を改めてお願いします。

(知事)

私、これは本当に率直なんですけども、新しい空気が入るなと。そういう意味で、鳩山総理の演説を見ていても、また、今までの自民党政権と違ったものが生まれてくるんじゃないか。でも、鳩山総理が言っていたように、未知との遭遇だという言葉を使ってますよね。ですから、私なんかも不安も半分あるんですね。だから、期待と不安がちょうど半分ずつといったようなのが私の率直な鳩山総理に対する印象、演説を聞いてもそうでございました。

子ども、教育、福祉、医療、いろんな手当等が言われておりますが、不安というのはなぜかなと、私、考えたんです。例えば子ども手当にしても、ここのお金とここのお金と、ここでありますから、これは大丈夫ですよとかね。もちろん、総理はおわかりになって言ってるんでしょうが、その辺を私たちにわかりやすく、もう少し財源確保の道筋を示していただきたいなと、そのように思います。そうすると、不安の一つや二つはまた片づいていくのかなと、そのように思ってます。

あとは国と地方の協議の場の法制化、これはぜひやっていただきたいし、住民、言うなれば、地元ですよね。地元の住民の考え方、そして影響ということもしっかりお考えになっていただき、もちろんやっていただけるとは思いますが、それで政策を進めていただきたいと、そのように思ってます。

(記者)

北総線の値下げについて、国交省に要望をされに行くご予定があるかと思うのですが、今のところ、目処が立っていらっしゃれば、教えていただきたいということと、前原さんとご面識がおありかどうかというのも、お願いします。

(知事)

北総線は、記者は十二分におわかりだと思いますけども、私はアクアラインの引き下げはできると思った段階から、何としても北総線、これはご案内のとおり、余りにも高過ぎるし、ただ高いというだけではなくて、千葉ニュータウンも含め、その沿線の活性化にもつながると、そういうことから、ご案内のとおり、鉄道料金というのは上がりはするけど、下がるということは非常に難しい。今までも余り聞いたことございません。でも、今回、千載一遇のチャンスであると。ここを6市2村がまとまって、たとえ1%でも下げるように、まず気持ちを持たないといけない。言うなれば、地元が一致団結しなければ、これはまとまらないと、そう思いまして、先日、6市2村が集まりまして、いろいろ注文等もございましたが、とりあえず、分担金等も含めて要請に対してご同意をいただいたというところが、今までの運びでございます。

京成さんは、2.5%以上は絶対に譲らんと大変に堅とうございます。でも、私どもは最低でも5%以上というのを望んでいるところでございます。これから大変に難しゅうございます。でも、私も何とか京成の社長に直談判し、地元の気持ちも理解していただけるように、また、京成さんでございますから、最後は必ずこの地元、そして千葉県のことを考えていただけると、そのように信じております。これが今の実情でございます。

それから前原大臣でございますが、参議院のころ、ゴラン高原に当時、視察に行ったんです。私は自民党の若手代表で、当時、自民党の参議院は私で、衆議院では武部先生とか大野先生、そのときに、たしか、さきがけの代表として前原さんが来まして、一緒にゴラン高原を視察したことがございます。

そのような付き合いでございまして、それ以上のまた付き合いはございませんが、お考えも私なんかと共通するところもあるので、いろいろお話はできるかなと、そのようには思っています。

(記者)

おはようございます。今の新内閣の関連ですが、厚労大臣の長妻さんは、今度は後期高齢者医療制度の廃止の話を昨日されていましたが、この辺も地元自治体にとってはかなり影響が出てくる点だと思うのですが、この点について、どのようにお考えかというのが1点と、もう一つ、不正経理問題、先週、記者会見されたのですが、その後の調査で現段階で何か進んだ点とか、もしありましたら、教えてください。

(知事)

後期高齢者、これははっきり言って、現場の方が大変なことは、それは十分おわかりになっていると思います。これは、今、職員等はいろいろな想定してやっております。これは、もう少しどうなっていくか推移を確かめなければなりませんが、どのような形になっても、私たち慌てないようにと、そのようには指示しております。

不正経理のことでございますが、今、どんどんやっております。最終的な処分等も含めて、12月、今年いっぱいにはきちっと、皆様にお見せすることができると思います。ただ、途中において、今、こうだのああだのというのは、客観的な事実等も含めて、まだまだ難しいところもありますので、もう少しお時間をいただけたらと、そのように思います。

(記者)

組閣についてですが、昨日発表された新しい大臣17人の中で、千葉県内の関係者の方が何人かお名前を取りざたされていたのですが、結局、1人もお入りにならなくて、そのことについて何かご感想があればお伺いしたいのと、今後、近いうちに新しい閣僚の皆様、鳩山首相を含めて、どなたかにお会いする予定等考えていらっしゃいますか。

(知事)

昨日、習志野部隊に行きました。視察したところ、野田さんのお父様が自衛隊関係だったのね。だから、野田さんが防衛大臣になってもらったらとか、そんなような話も出ました。

地元選出の代議士であれ、別に他府県であれ、日本国の代議士でございますから、私は特にこうだああだという気持ちは持っておりません。

閣僚の方にだれか会う予定があるかと。今のところはまだありませんが、できたら、まず、北総線のことも含めて、前原大臣と機会があったらお会いさせていただきたいなと、そのように思ってます。

(記者)

以前、民主党の方に余りお知り合いがいなくて困っているというようなことをおっしゃったかと思うのですが、それはどんなふうにして、どんなルートを使ってお願いするのか。

(知事)

それは一番初めにいろんなざっくばらんに言ったような形で、実際、こうなってみれば、自分が衆参やってきた中で、何らかの形で知っている方も多いですし、それは自民党だろうが、民主党だろうが、まず私は千葉県知事ですから、千葉県の考え方、行動をぴしっと示していきたいと、そのように思ってます。

(記者)

北総線について2点、アクアラインについて1点、伺いたいのですが、北総線、とりあえず現段階の案では5%以上の値下げということになっておりますが、知事の任期中に10%ですとか、それ以上のさらなる値下げに向けて何か動く予定があるのかというのが1点目、もう一点は、先ほど京成さんの方が2.5%以上は絶対に譲らないというお話がありましたが、これは京成の方が2.5%の値下げまでしかできないと言っているのかどうかということ。

アクアラインについてですが、民主党が高速道路無料化を掲げていて、一部地域から始めるようなことになっていると思うのですが、アクアライン、現在800円で、利用者も大変増えていると思うのですが、今後、国に早く無料にしてくれという形で要望することがあるのかどうか、その3点、お願いします。

(知事)

何とか5%に向けて頑張って、これをみんなの力で乗り越えることができましたら、できる限り、少しでも多く割引をできるように、もちろん努力したいと思います。

それから、京成が2.5%というのは、これは向こうが言っているのかということですか。

これは向こうさんがそのように言っていると聞いております。

(記者)

直接お会いして・・・。

(知事)

いや、まだまだです。そのように聞いております。これは、たしか新聞かな。何回か見たから、多分そうだろうと、そのように思います。

アクアでございますが、早く無料にするように言うべきかと、そういうような話でございますが、この間の新聞見ても、まず北海道だとか九州だとか、そういう余り問題ないと言ったら大変語弊がありますけども、そういうとこから瀬踏みをしていくというような記事も出ております。

その中において、いろんな回答が出てくるのかなと、そのように思います。ましてや、このアクアの場合ですと、これは記者ご案内のとおり、本当に無料にした場合は大変なことだと思うんですね。ですから、これが無料になるということは、自分の射程距離の中では特に考えてないです。この800円というのは、今まで私、いろんな考えの中で限界だなと思ってきたし、アクアラインにおいては800円で勝負していきたいと。800円で必ず千葉県が、そして首都圏が活性化できる、させるという強い思いでやっております。

(記者)

関連してですが、ということは、800円で再来年の3月まではとりあえずやるということですね。

(知事)

もちろん、この実験というのは大変意義あることですから、これは将来、どうなるかわかりませんよ。でも、この実験というのは、必ずなんかの参考には非常になるんではないかなと。ただ政治でございますから、急に明日、無料にするよと言われるかもしれないけど、そうなったときは、また別の話でございます。

(記者)

北総線ですが、今、沿線市村と県でまとめている案は5%以上ということですが、今後、その5%以上が通った後に、さらなる値下げについて、また沿線市村とお話し合いをしたりですとか、もしくは、国に原資を出してもらうように、さらなるお願いをすると、そういう予定というのはありますでしょうか。

(知事)

その前に、もちろん下げることも大事ですが、もっと大事なことは、沿線市村、千葉ニュータウンも含めて、あの辺をより一層活性化させて、一人でも多くお客様に乗っていただくということ、これは大事でございますから、まず、そういう努力をしなければいけない。京成さんだって、お客がどんどん増えてくれば、あのとき下げてよかったなと。だったら、もうちょっと下げたら、もっとお客さん増えるんじゃないかと、そういうような思いをさせることも大事でございます。

ですから、ただ下げろ下げろという前に、私たちも努力しなきゃいけないと、それは肝に銘じております。

(記者)

八ッ場ダムについて繰り返しですが、埼玉の上田知事は、様子を見守るとは言いつつも中止はあり得ないとおっしゃっていますが、ほかの知事との連携も含めて、森田知事は就任当初、中央に物申すとおっしゃってましたので、具体的にこれからどういうふうにやっていくのか、伺いたいのですが。

(知事)

前原大臣も中止はすると、初めにどーんと言いましたけども、その後、地元の、また関係都県との話も聞くと言ってるわけですから、まず、私はそこを見てみたいと思うんです。そういうときに、私は千葉県としての考え方をぴしっと申すつもりでございます。

それでもなおかつ絶対中止するといった場合においては、これは私たちも最大限、自分たちがアピールできることはします。それと同時に、それでもだめだったら、少なくとも県が使ったお金というのは、出したお金というのは、もちろんぴしっと返してもらうのが筋だと私は思っています。

(記者)

ほかの1都5県の知事と具体的に何か今、話し合いとかはされていらっしゃいますか。

(知事)

この間申しましたように、2~3日前に上田知事と話した。上田知事も同じ考えなんですが、あんまりこっちがかっかなるより、もうちょっと見てみようよと。向こうの考え方、行動を見てみようと。それから言っても遅くないんじゃないかいというような話をしました。

上田知事も、そうだよねと言ってくれました。

(記者)

民主党政権への関連ですが、事務次官会見を廃止すると、報道の規制について民主党が計画しているようですが、その点について知事はどのようにお考えですか。

(知事)

事務次官の取材でしょう。僕はやっていいと思いますよ。あんまり、あれはだめ、これはだめというよりも、また大臣、副大臣と違った事務次官の考え方等もあるだろうし、それはおやりになった方がいいんじゃないかなとは思いますよ。

(記者)

話が変わりますが、白井市の第三セクターの白井梨ブランデーという会社について、白井市が破産の申立てを行いました。梨ブランデーを使った菓子であるとか、前の社長さんが大分いろんなアイデアを出して経営改善に取り組んできたという経緯がありますが、この会社の破産申立てについて、何かご感想は。

(知事)

これは、ごめんなさいね。経理も含めていろんな内容を熟知しているというわけではないので。ただ、破産するということは、ああいう地元の名産ですよね。そういうものがこのような状態になるということは、大変辛うございます。

ですから、これはもうちょっと見てみないとわかりませんけども、何かいい方法がないのかなとか、もしどうしてもだめな場合は、私たちは名産だとか特産だとか、ただわーわー乗ってやるのではなくて、今回の例をもしっかりと肥やしにして、こういうことが起きないように努力すべきでないかなと、そのように思ってます。

(記者)

もう1点ですが、また話題が変わりますが、幕張メッセがちょうどオープンして今年で20年ということで、幕張新都心、一つの節目を今年迎えるわけですが、幕張メッセの20年について、何かご感想があれば。

(知事)

幕張メッセは20年。幕張メッセは最近、需要が非常に活発化してきているなという感はあります。例えば、これは芸能の方になりますけども、吉本興業さんがお笑いの芸人さんたちを連れてきて、それこそ約5万人も集客があったということも聞いています。そんないろんな形において、メッセというのはより一層注目をされつつあるのかなと。それと同時に、あの周辺をこれからしっかりと考えていかなきゃいけないんではないかなと、そう思っております。

(記者)

知事の解散されました自民党の支部についてですが、収支報告書が2008年分が公開されまして、企業・団体献金が1,700万円余りとあって、そのうちというか1,200万円が森田健作政経懇話会に寄附されていたと。この森田健作政経懇話会に行った1,200万円の使途をお教えいただければと思います。これは確認ですが、前にも明言されていましたが、企業・団体献金から選挙資金にしたことはないとおっしゃっていましたが、そこの確認をまたお願いします。

(知事)

急に言われたもので、ちょっとあれです。もう一度、そういうことに関しては担当の者に確認いたしまして、あなたの方にお知らせするようにします。

(記者)

それでは、企業・団体からいただいたお金というのは、政治資金には使っていないというところは、これは間違いないと思っていいのでしょうか。

(知事)

ですから、ちゃんと調べて。

(記者)

そうですか。わかりました。

(記者)

不正経理の問題ですが、この問題の本質、何が一番悪くて、どういうところを変えたいのか。長年続けられてきたこの問題で、何が一番問題だと知事は認識されているのか、お聞かせいただけますか。

(知事)

まず一つは、お金が県民の税金であるということを、言うなれば、基本ですよね。当たり前のことですよ。それと同時に公務員というのは奉仕するのです。県民の皆さんに奉仕するんだという基本中の基本を怠っていたんではないかなと、そのように思います。

(記者)

長年にわたって続けられていたと見られますが、そういう前例踏襲というか、悪い慣習が自分で直せない、そういう体質についてはどうお考えですか。

(知事)

僕は正直言ってわかりませんけどね。今まで、どうしてどうなったんだということはわかりませんけども、でも、どうであれ、私は今回、ぴしっと膿を出して、再出発と、そのように思っております。

どうもありがとうございました。

内容についてのお問い合わせ先

  • 不正経理問題について
    →総務部総務課【電話】043-223-4455
  • 「東京湾アクアライン活用戦略-基本方針-」の策定について~アクアライン活用戦略本部の取組み(第3弾)~について
    →商工労働部経済政策課【電話】043-223-2709
  • 千葉県地震防災戦略の策定について
    →総務部消防地震防災課【電話】043-223-2297
  • 「まるごみ‘09~百年たっても地球となかよし~」の開催について
    →環境生活部資源循環推進課【電話】043-223-2634
  • 平成21年秋の全国交通安全運動の実施について
    →環境生活部資源循環推進課【電話】043-223-2259

お問い合わせ

所属課室:総合企画部報道広報課報道室

電話番号:043-223-2068

ファックス番号:043-225-1265

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