ここから本文です。

更新日:令和6(2024)年4月3日

ページ番号:20598

知事定例記者会見(平成21年6月4日)概要

[知事発言へ][質疑応答へ]

[平成21年6月4日知事定例記者会見(動画)]

知事定例記者会見概要

日時

平成21年6月4日(木曜日)10時30分~11時20分

場所

本庁舎1階多目的ホール

項目

  1. 新型インフルエンザの県内での発生について
  2. 平成21年度「千葉県総合経済対策」について
  3. 東京湾アクアラインを活用した地域づくりについて
  4. 医師確保のための医学部生への修学資金貸付けについて(詳細情報)
  5. 千産千消・千産全消月間について(詳細情報)
  6. 県内地域資源を活用した新商品について(詳細情報)
  7. 「森田健作経済諮問会議」(仮称)の設立について

※件名をクリックするとそれぞれの知事発言がご覧になれます。

 知事発言

(知事)

おはようございます。

 新型インフルエンザの県内での発生について

(知事)

まずは、新型インフルエンザの県内での発生についてでございます。

去る5月30日、千葉県で初めて新型インフルエンザ患者が確認され、その後、県内の患者数は、先ほど5名と皆様に通知しておいたのでございますが、6名となりました。

患者さんたちは病院で適切な治療を受けているとのことであり、早期の快方を願っております。

県といたしましては、今後とも感染の拡大防止に万全の対策を講じ、県民の健康を守るとともに、正確な情報の提供に努めてまいります。県民の皆様には、引き続き「手洗い」や「うがい」に心がけるとともに、冷静な対応をお願いいたします。

 平成21年度「千葉県総合経済対策」について

(知事)

このたび、県では国の「経済危機対策」を受けて、6月補正予算案の内容を盛り込んだ「平成21年度千葉県総合経済対策」を策定いたしました。副題は「経済危機の克服を目指して」です。

この総合経済対策では、厳しい経済情勢を踏まえ、4つの視点に基づいて対策をまとめました。

まず1つ目は、「緊急雇用対策」です。厳しい雇用情勢に対応するため、国の交付金によって積み立てた基金を活用して約1,700人の新規雇用の創出に取り組みます。

2つ目は、「中小企業者などへの支援」でございます。地域経済の担い手である中小企業者の皆さんの事業活動が円滑に行われ、活発化するよう、支援策の充実を図ります。特に資金繰りの苦しい中小企業のために、制度融資の融資枠を過去最高の4,434億円とするなど「金融対策」に重点的に取り組んでいきます。

3つ目は、「安全・安心な社会を目指すインフラの整備と地域活性化」でございます。学校や橋などの耐震化や、生活関連道路の維持補修など、県民生活に密接に関連する社会資本の整備を進めます。また、東京湾アクアラインの通行料金を全日、普通車800円、大型車1,320円と大幅に引き下げる社会実験を行い、地域の活性化を目指します。

さらに、地球温暖化の防止に向けて、県内の中小規模の事業所を対象に省エネ化の取り組みを促進するなど、低炭素社会の実現にも取り組みます。

そして最後に、「実効ある経済対策推進のための取組み」といたしまして、公共事業などの前倒しや県内事業者の活用を図ります。また、国の経済対策に関連した公募型の助成金等の県内での活用を促進いたします。

今回の総合経済対策は、県の6月補正予算案で約870億円の追加を行い、当初予算と合わせて総額約3,100億円の規模となります。特に公共事業費については、昨年度に比べて1割弱増加し、8年ぶりのプラスとなりました。

経済情勢は非常に厳しいですが、こうした取り組みを通じて、地域の活性化を図り、経済危機を乗り越えていきたいと考えております。

 東京湾アクアラインを活用した地域づくりについて

(知事)

次に、東京湾アクアラインを活用した地域づくりの推進についてお話しいたします。

先ほどのアクアラインの通行料金引き下げの社会実験を、本年8月から行う予定です。今週の日曜日、麻生首相がアクアラインの「海ほたる」を視察された際も、値下げを「よかったね」と言っていただくとともに、「経済を活性化させるため首都圏が頑張ってくれ」と言われました。

私たちは、この社会実験の効果を、千葉県経済の活性化や地域の振興に確実に結びつけていかなければなりません。

そこで、県ではアクアラインを活用した地域づくりを戦略的に推進していくため、本日、私が本部長となり、両副知事や関係部局長をメンバーとする「アクアライン活用戦略本部」を新たに立ち上げました。この戦略本部の会議の中で私は、「アクアラインの値下げは千葉県に光を当て、千葉から首都圏を、そして日本を変えていく絶好のチャンスだ。まさに、千葉県の真価が問われる正念場だから、全庁を挙げて、一丸となって全力で取り組んでいこう!」と話しました。

また、この戦略本部の下に関係課の職員で構成する「アクアライン活用戦略チーム」を設置して、戦略的な取組みを具体化していきます。

主な取組みの柱は5つあります。

1つ目は、南房総地域や九十九里地域などの「観光産業の振興」でございます。

2つ目は、かずさアカデミアパークや、アクアラインの接岸地である木更津市金田地区などの「拠点地域の整備」です。

3つ目は、アクアラインを通って首都圏を結ぶ「首都圏中央連絡自動車道」の沿線地域などへの「企業立地の促進」でございます。

4つ目は、アクアラインとつながる「関連道路網」の整備です。

そして、5つ目は、「関係市町村との連携」でございます。

これから国や市町村、観光事業者などとも連携し、県民の皆様にもご協力をいただきながら、チームスピリットで、「みんなが力を合わせて」、このアクアライン値下げの効果を徹底的に経済の活性化に生かしていきたいと思います。
 

 医師確保のための医学部生への修学資金貸付けについて

(知事)

次は、深刻な医師不足に対応した千葉県の新たな医師確保対策についてでございます。

今年度から、将来、千葉県で医師として働いていただくことを目的とした医学生への修学資金貸付を始めますが、このたび県内で唯一医学部のある千葉大学の学生10名がその対象に決まりました。千葉県は、医師の数が全国で9番目に多い県でございますが、人口10万人当たりの医師数で見ると、全国平均を大きく下回り、全国ワースト3位という状況にあります。

さらに、地域によって偏りがあり、医師数が全国平均を上回る地域がある一方で、山武・長生・夷隅地域などでは、全国平均を大幅に下回っております。

また、高齢化が急速に進む中で、将来にわたり、県民の皆様が適切な医療を受けられる体制を整えていくことは、大変重要な課題となっております。そこで新たな医師確保対策として、この貸付制度を創設することにいたしました。

今回の貸付制度は、学生にとって利用しやすいように2つのコースを用意いたしました。

1つ目は、「長期支援コース」でございます。月額20万円を6年間お貸しした場合、その1.5倍の9年間、千葉県内の医療機関で医師として働いていただくと、貸付金の全額を免除するというものでございます。

もう一つは、「集中支援コース」でございます。こちらは特に医師不足が著しい外科など特定の診療科目の医師を集中的に確保するためのコースで、貸付額は月5万円ですが、4年間の県内勤務で全額免除となります。

この制度を活用した医学生たちには、将来の千葉県の医療を担う立派な医師となって、県内各地で活躍されることを大いに期待するところでございます。

県では、今後もこのような新たな事業にも積極的に取り組み、医師や看護師不足の解消など、医療体制の整備に最大限努力したいと考えております。

 千産千消・千産全消月間について

(知事)

次に、千葉県産の農林水産品の魅力を、県内外に紹介する「千産千消・千産全消推進月間」の取組みについてお話をいたします。

農林水産物が「なんでもある千葉県」では、これからスイカやメロン、トウモロコシ、枝豆などの夏野菜や果物、そしてカツオ、アナゴなどの魚介類の出荷が最盛期を迎えます。

そこで県では、6月を「千産千消・千産全消推進月間」といたしまして、愛情・情熱「今が旬ちばの味」をテーマに、販売促進キャンペーンを集中的に展開いたします。

まず、6月12日の早朝には、私自身が首都圏の台所を支える東京の大田市場に乗り込みまして、生産者団体の方々と一緒に、夏の県産食材をトップセールスしてまいります。

また、6月15日の「県民の日」を中心に、県内にある100店舗以上の百貨店や量販店において、県産品を一斉に品揃えをするフェアや、収穫体験・味体験などを楽しめるキャンペーンが開催されます。

今日から「そごう千葉店」で始まった「ちばのおいしいものフェスティバル」では、明日5日に私もPRイベントに行きます。県産品を活用したお中元ギフトや、千葉のフルーツを使ったオリジナルスイーツの発表会などもあり、試食もできます。

また、6月12日には、高島屋柏店の「大好き千葉県フェア」にも、私、行く予定でございます。

このほか、県内各地で地域色豊かなイベントが開催されます。明後日6日、「勝浦港カツオまつり」や、21日の「富里スイカまつり」には、私も参加して、地元産品をPRしたいと考えております。

これからも生産者団体や販売店、市町村等と連携をし、私自身も先頭に立って、「食の宝庫」千葉の魅力を広く県内外にアピールし、千葉のブランド力を一層高めてまいります。

消費者の皆様には、この機会に、ぜひ「今が旬」の「ちばの味」を楽しんでいただきたいと思います。

 県内地域資源を活用した新商品について

(知事)

最後に、千産千消・千産全消推進月間に関連して、県産品を使った魅力いっぱいの新商品をご紹介いたします。

県では、国と連携して、ちばの食材などの「地域資源」を活かした新商品や新サービスの開発を推進しております。

今日、ご紹介するのは、この「地域資源ブランド化推進事業」や、国の支援事業などを活用して、新たに商品化された4点でございます。

1つ目は、イチゴ、びわ、ブルーベリーなど季節感をあふれる千葉県産の果物をふんだんに使った「富洋観光開発株式会社」の「南総ロール」でございます。地元のたまごとこだわり牛乳でつくったバームクーヘンの生地で、旬の果物をバタークリームと一緒に包み込んでおります。

2つ目は、県産の落花生と豚肉のコラボレーションによって生まれた「株式会社シェフミートチグサ」の「ウイッピー」です。この名前、「ウインナー」と「ピーナツ」を合成したものでございます。「氷温熟成」という新技術でうまみを増幅させた県産豚肉のウインナーに、落花生の香ばしさと歯ごたえを調和させた新しい食感でございます。

3つ目は、千葉県水産加工業協同組合連合会の「いわしファクトリー」でございます。県内の漁業者や加工販売業者、流通業者が連携して、千葉県が水揚げ量日本一を誇る「カタクチイワシ」を活用した数多くのお菓子や惣菜などを「いわしファクトリー」ブランドの新商品として開発いたしました。

最後は、千葉県酒造組合が開発した統一ブランド清酒「ゆめ半島夢かなえ」でございます。千葉県が開発した米の新品種「ゆめかなえ」は、グルテリンというタンパク質が少なく、精米を余りしなくても味のすっきりお酒がつくれます。この特徴を活かして、県内の7つの酒蔵がそれぞれ独自色を出した統一ブランドの純米酒ができました。

これらの4商品は、先ほど紹介した今日から「そごう千葉店」でスタートする「ちばのおいしいものフェスティバル」で販売を開始しますので、県民の皆様にもぜひご賞味いただきたいと思います。

なお、これは記者の皆さんへのご案内でございますが、この後、5階の記者会見室で商品説明会を開催いたします。試食もできますので、ぜひ会場にお越しいただきたい、そのように思います。
 

 「森田健作経済諮問会議」(仮称)の設立について

(知事)

以上で発表項目を終わりますが、質問に入る前に、1点、ご報告があります。

このたび、千葉を日本一の光り輝く県とするため、千葉県を代表する経済人の方々にご賛同をいただき、これは仮称ではございますが、私的な諮問機関である「森田健作経済諮問会議」を設立することになりました。

私は、選挙戦においても「千葉県の財政状態は危機的状況にある」と県民の皆様に訴えてまいりましたが、やはり県財政の建て直しや、県民のくらし満足度の向上のためには、地元経済の活性化が急務であると考えます。

そこで、この千葉に「人・モノ・カネ」をどんどん呼び込むような政策を実現するため、ぜひ本会を通じてさまざまなアイデアやお知恵を拝借したいと考えております。

本会の発起人の方々をご紹介いたします。順不同でありますが、「千葉県商工会議所連合会会長千葉滋胤様」、「千葉県経営者協会会長大塚弘様」、「千葉県法人会連合会会長石井俊昭様」、「千葉県経済同友会代表幹事勝又基夫様」、「株式会社オリエンタルランド代表取締役会長加賀見俊夫様」、以上5名の方々に本会の発起人となっていただきます。

このような地元千葉で長年活躍されている経済人の方々とざっくばらんな懇談を通じて、経済活性化はもとより、行政改革や教育問題、医療・福祉問題など、多岐にわたる意見交換・情報交換ができることと期待しております。

なお、当然のことながら、本会の議論の決定が行政に直接反映されるといったものではありませんが、よいアイデアがあれば、ぜひ今後の政策として検討してまいりたいと考えております。

私からは以上でございます。

 

 質疑応答

(記者)

それでは、幹事社の方から質問させていただきます。

今、ご説明にあった諮問会議の件で1つお伺いしたいのですが、いつぐらいから、どのぐらいの頻度で開く予定なのか、お聞かせください。

(知事)

6月5日に第1回目をやりたいと思っております。どのくらいの頻度で行われるのかと質問いただきました。第1回目に運営の仕方等も、ここで少しもみたいなと、そう考えております。私自身は、少なくとも二月に一回は、できたら一月に一回、正式な懇談ではなかったとしても、ちょっとお昼を食べながらとか、そういうような気持ちで、なるべく頻度は多くしたいなという気持ちは持っております。しかし、それは5日の皆さんのご意見を賜りながら、決めていきたいなと、そのように思っております。

(記者)

今の会合はオープンなのでしょうか、それとも非公式のものなのでしょうか。非公開ですか。

(知事)

それぞれのお立場のある方々でございますから、改めて報道の方からその辺はどうするかということをご案内申し上げます。

(記者)

もう一点、話題変わりますが、先日、千葉市長選の告示がされました。知事としては新しい市長にどのようなことを期待されているのか、お考えをお聞かせください。

(知事)

政令都市の市長さんと県の知事というのは、どういうわけか仲が悪い、仲が悪いと今まで言われていて、いろんなところを調べてみますと、本当に仲の悪いやついるんだよね。あんまりうまくいってないというのが多いんではないかなと、そのように思うんですね。それは話半分だと思います。うまくいっているところもあると思います。

ですから、この千葉県というところは、私、いつも言っているようにチームスピリット、言うなれば、県がどうだとか、市がどうだとか、そんな垣根を乗り越えて、一緒に腕を組んでやりたいと思っていますから、そういうお考え、言うならば、森田と同じように、この千葉を思いっ切り元気にさせようじゃないかと、活性化しようじゃないかと、絶えず前向きに物事を考えようじゃないかと、一緒に腕を組もうと、そうお思いの候補者にぜひ頑張っていただきたいなと、そのように思っています。仲よくやっていきたいなと思っております。

(記者)

3人立候補されていますが、仲よくできそうな方はいらっしゃいますか。

(知事)

大変難しい質問でございますが、皆さん、それぞれの方だと思いますので、またいろいろとゆっくり勉強もさせていただきます。

(記者)

各社、どうぞ。

(記者)

先ほどお話のあります経済諮問会議ですが、これは知事も毎回出席されるご予定なのでしょうか。それと、今回の人選はどのような基準で、どなたと一緒になって考えられたのかを改めてお聞かせいただければと思います。

(知事)

人選ですね。会議にはもちろん、私は必ず出席したいと思います。もちろんでございます。なるべく時間があるとき、そして、先ほど言ったように、例えば全部合う時間というのは、これだけの人ですから、なかなか合う時間がないと思うのですが、例えば、今回はこの人は無理だよと言われても、ちょっと昼食を兼ねて意見交換しましょうかとか、そんなことをやっていきたいと、そのように思っています。

人選におきましては、これは皆さんで見れば、ああ、なるほどなとご理解いただけるんではないかなと思いますが、私もはっきり言って、全部が全部、例えば、千葉県における人物の背景等、知っているわけでもありません。把握もまだできてないところもありますが、いろんな方々のお話を聞き、またいろんな方々の推薦を賜り、それで最後に私自身が決めさせていただきました。

(記者)

それに関連してですが、諮問会議では、例えば何らかのタイミングで提言書のようなものを出していくご予定というのはあるんでしょうか。

(知事)

それはやっぱり出すべきでしょうね。だから、先ほど言いましたように、それがイコール県政にきちっといくんだと、そういうことではございません。でも、あくまでもそうやってある程度の提言なりは、これは出していかないと、また出していただきたいと。そして、両副知事も含めて、そういうのも勉強させていただいて、これはぜひ取り上げさせてもらおうじゃないかということは、取り上げさせていただきたいなと、そのように思っております。

(記者)

直轄負担金の関係でお尋ねしたいのですが、昨年度、千葉県でも240億円ほどの負担があったようですが、その中で国交省職員の退職金ですとか、事務費といったようなものも含まれていて、他県から反発も出ているようですが、千葉県としてはどのような印象を持っているのかということと、今後の対応をどのように考えられているのか、このあたり、お願いします。

(知事)

直轄負担金でございますが、この間も明細が来ました。職員のほうから、いろいろ印象と、前とどうだいという話もありましたが、前よりはよくなっているけども、まだまだという話もありました。

言うなれば、例えば、人件費だとか、メンテナンス等も含めて、それを面倒見ろというのはいかがなものかなと思うんでございます。ただ、これ、私はちょっと皆さんと考えが違うのかもしれません。知事会においては、何しろ負担金は払うべきじゃないとか、そういう話も出てます。私は将来においては、負担金はなくなるに越したことございません。しかし、これは非常に極端な例かもしれませんが、例えば、なくなるまでに地方の携わる部分というか、言える部分、物申す部分もちゃんと担保しておかないと、例えばですよ、極端に言えばですよ。国がこれはやるんだと。地方として、ここが欲しいんだ、ああ欲しいんだと言ったって、いいじゃないか、国がやるんだから。おまえたちは別にぐじゅぐじゅ言わないでいい、引き下げるのもおれたちがやるんだ、これになっちゃ、元も子もないので、言うなれば、負担金の解消はいいんですが、国がいかにかかわるかということも担保しながら、私はこの負担金の解消に進んでいかなければならないんではないかなと、そのように思います。

それと同時に、このような形というのは、県によってもいろいろあると思います。千葉県にとっても、そのようなこともあるもんですから、そういうこともちゃんと精査しながら、整合性を持ってやっていかなければならないんではないかなと、そのように思っております。

(記者)

おはようございます。三番瀬の問題について、2つほどお聞かせください。今月、再生会議が開かれると思うのですが、就任以来、精査した結果、今まである再生計画を方向転換するようお考えがあるのかどうかということをまずお聞きしたいんですけど。

(知事)

この間、来ましたよ、市川の、秘書、市長、漁組の人だとか、いろんな人が来ました。私もはっきり言いました。前県政の前知事が8年前に公約の一つとして挙げていったわけですから、それが8年間過ぎて、皆さんいわく、進んでないと言うのです。これは非常に困ったものだなと、私は思いました。その8年間の経緯というのは、記者さんもおわかりのように、ちょっと聞いただけでも、こんなもんですよ。糸がこんなんになってますよ。そうかと思うと、委員会ですか、地元の人いわく、地元の人は少なくて、外から来てる人ばかりが多いんだとか、そういうところから始まっちゃうんですよね。おれたち地元はこうなんだとかね。言うなれば、今からこの問題が始まるのかなという感じを受けたところでございます。

だから、私は、今度、もう一度、市長とも話し合わなきゃいけないなと思うけども、市としてももっとこれからは積極的にかんでもらいたい。それと、私は最後に言ったのは、地元の意思が一番大事ですよと。だから、地元の皆さんが自分たちの意見を集約して、こうだということを、まずまとめることが大事ですよと。そして、私が言ったのは、これは私の基本的な考えですが、人間というのは、どうしても今まで自然を壊してきて、文明を享受してきたところがあったと。これからは、自然と私たち人間は共生していかなきゃいけない。その基本に立って、私はこれから一から勉強させていただきますという、そのような話を申し上げたのでございます。

(記者)

再生会議の委員さんをかえるとか、そういう今ある再生会議の枠組みを変更されるおつもりはあるのでしょうか。

(知事)

これは、私、市長、それから地元の関係の人たちの話をもう一度聞いて、皆さんがどういう気持ちを持っているか、これは大事だと思うんですね。来たときに、地元の人たちが少ないんだよとか何とか、まず、一番大事なのは、地元の人たちがその辺が非常に不満持って、でも、何事もそうです。10人が10人満足するものはありません。でも、それはもう一度、私、冷静に聞いて、なおかつ市長もちゃんと入ってもらって、じゃあ、どうするんだろうと、そこから入っていかないと、この問題というのは、そんな快刀乱麻にはいかないと私は思っています。ですから、地元の意見を大事にしながら、それらもこれから一つの課題なのかなと、そのように思っております。

(記者)

わかりました。

(記者)

よろしくお願いします。冒頭でおっしゃった新型インフルエンザですが、5人が6人になったというので、何か概要あれば、教えていただけますか。

(知事)

担当局、どうぞ。

(職員)

私の方からご説明をさせていただきます。昨日まで5名ということでお話をしておりましたが、今朝方、これは墨田区関連の例の結婚式の披露宴関係の方がお一人、陽性になりました。これに関しましては、また後ほど詳しく皆様方のところにお伝えしたいと考えております。以上です。

(記者)

昨日のお子さんですか。

(職員)

違います。

(記者)

ありがとうございました。先ほど経済諮問会議、1点ですが、公開するか非公開にするかという点で、詳しくは報道の方で調整ということだったのですが、もし知事ご自身のお考えでオープンにされるお気持ちがあるのであれば、この場でお聞きしたいなと思ったんですが。

(知事)

だから、僕自身は別にオープンでもいいと思ってますよ。ただ、これだけの人たちがいますから、例えば、ざっくばらんに言うこともあると思うんですね。そうすると、ちょっと立場上となると、例えば皆さんがずうっと、1時間なら1時間いらっしゃるとなると、はっきり言って本音が出ない部分も出てきちゃうのかなという感じもありますので、その辺を報道といろいろと相談させていただきまして、私の気持ちとしては、できる限りオープンにしたいなという気持ちは持っております。よろしく。

(記者)

経済諮問会議について1点ですが、幾つか質問があります。

選ばれた5人の方の中から、以前に何か政治資金の提供を受けたりですとか、その代表の方、この方々が代表となって政治資金の提供を受けたことというのはあるのでしょうか。

(知事)

ないと思いますよ。

(記者)

私は2005年のですね……

(知事)

その辺は僕もよくわからないけど、ないと思います。

(記者)

知事が支部長されていた自民党の支部の2005年に勝又さんが代表を務められている新交通体系研究会というところから50万円を受けている。私的な諮問会議ということなんですけれども、そういう資金を受けてる方々から広く意見を募って、それを県政に活かすというのは、いかがなものかなと思います。

(知事)

資金と言ったって、普通の法的な、ちゃんとやってますからね。まして、これ、私の私的なものでございまして、これがイコール、全部、こうなんだと言っているわけじゃないですからね。

(記者)

ちなみに、この新交通体系研究会というのは、どういった会ということの認識で資金を受け取られたんでしょうか。

(知事)

それは事務所の方に聞いてください。小さいところなのでわからないからね。

(記者)

1件1件の資金の受け取りに関して把握してない。

(知事)

君だって、例えば家計簿の、これは何に使った、何に使った、全部言われたってわからんだろう。それは、だから聞いてください。

(記者)

そうですか。最後、1点、ただ、これ、この研究会の代表者が勝又さんで、こちらに問い合わせたら、勝又さんの会社の方が事務局で何かやってるようなんですけれども、この5人の方、今まで支援していただいた方もいると思うんですけれども、そういったことで資金50万円受け取ったんですが、覚えてないということでよろしいんですか。

(知事)

だから、一つ一つは僕は、そうですね、僕はあんまり認識なかったですね。でも、大事なことは、これは先ほど言ったように、私の私的なもので、その中でいろいろお知恵をおかりするわけですから、と思いますよ。

(記者)

もちろん、勝又さんも千葉の経済会では……

(知事)

そんなに悪い人なんですか、あの方。

(記者)

そういうわけじゃなくてですね……

(知事)

じゃ、いいじゃないですか、いい人だったら。

(記者)

実績もある方なので、お知恵をかりるのはいいことだと……

(知事)

そうだよ。褒めてやってくれよ。

(記者)

ただ、その距離感というか、お金を多くもらっている人から広く意見を聞くというのは……

(知事)

それは、あなた、考え過ぎだよ。

(記者)

考え過ぎですか。

(知事)

そんな裏の裏、もうちょっと、言うなよ。

(記者)

わかりました。

(記者)

職員給与の減額措置ですが、今年7月末以降は延長しないというルールがありましたが、知事は再延長を決めました。知事選中も知事は職員給与をカットするのはいかがなものかと、そういう形で選挙運動されていたと思うんですが、今後、どう議会とか職員、また県民に理解を求めていくかということ。

(知事)

僕は、基本的に賃金をカットするというのは、みんな一人ひとり生活がある。増やすことはいいけども、カットするというのは、家庭において厳しいですよね。だから、私は基本的においてはそうなんでございますが、今、この日本の経済状況、この千葉においてもそうでございます。民間においては、それこそ失業者も含めて、いろんな形でみんなつらい思いをしている中で、やっぱり私たちも今、ここはとりあえず1年間、頑張ってくれと、私は頭を下げて、本当にお願いしますという気持ちで職員の皆様にお願いしたところでございます。そういう意味では、つらい思いでございます。

(記者)

先月、鬼泪山の山砂問題で市民団体の方が知事あてに質問状を提出されていて、今日、質問書の回答期限だったと思うのですが、それ、回答され……

(知事)

鬼泪山。

(職員)

鬼泪山につきましては、商工労働部の方で、そちらで回答するというふうには聞いております。知事のご質問状、そういう団体が来て、知事さんの方にこういうことで要望がありましたということは、部長の方から入れてありまして、その辺、ただ、今、知事さんも一生懸命、鬼泪山の背景、今後どうするか検討しますので、部長の方から回答するということでしております。以上でございます。

(記者)

されるんですか。

(職員)

今日というふうに聞いております。(※明日5日に回答)

(記者)

諮問会議のことで確認ですが、知事以外に県の方で出席される方というのはいらっしゃるのかどうかということと、一応、念のためですが、出席者に対しては日当などのそういう費用弁償みたいなものというのはあるんでしょうか。

(知事)

そういうことはございません。それはありません。それと、県の職員の方がだれか出るのかということでございますが、今のところ、そういう予定はしておりません。何しろ第1回目でいろいろな話を詰めたいと思いますので、また第1回目が終われば、こういうふうにやろう、ああいうふうにやろうという部分が出てくるんではないかなと思います。そのときまたお話をさせていただきます。

(記者)

よろしいでしょうか。先日、木更津市内を数カ所、視察されましたが、多分、その延長線上が東京湾アクアラインを活用した地域づくりの推進についてということだと思うんですが、先般、発表されたアクアラインマラソン、それから、その後のぶら下がりだったと思うのですが、知事がアイデアでおっしゃっていた九十九里の音楽フェスティバル、そのような構想で今、ある程度具体的にイメージされているものというのがあるようでしたら、もろもろ教えていただきたいです。

(知事)

これは私、今日の部課長会議でも言ったのですが、今回のアクアライン800円の社会実験ができたということは、ある意味では、千葉県に力があるからできたんだと。千葉県の力に期待して、先日も総理がアクアラインを視察してくれたんだと。この千載一遇を生かせなかったら、千葉はだめだぞ、千葉、死ぬぞと、そこまで私、皆さんのお尻たたいたんですよ。大変なことなんだよと。これ、私、首都圏じゃなくて、いろんな日本全国の議会人も含めて友人なんか、みんなアクアラインのこと知ってるぞと。これは千葉県だけの問題じゃないんだから、本当に頑張ろうという檄を飛ばしたんでございます。

その中で、私は何回も言うようですが、まず千葉県が主役なんだということを、主役の力を持ってるわけですから、どんどん千葉県から、文化、教育、すべてにおいて発信しよう。アクアライン800円、社会実験が始まる、これを思いっ切り皆さんに知ってもらって、アクアライン800円、千葉というのはどんな見るところあるのよ、どんな食材があるのよ、その一つのきっかけにもなればいいということで、前に話しましたけど、来年のできたら春ごろに、アクアラインマラソンをやりたいと、そのように言いました。

私はこういう性格なものですから、すぐ「やる」から入るもんですから、みんな大慌てして、何を考えているんだという、職員の皆さんも大変慌てたんでございますが、やろうやと。あれがだめだったらこう、これがだめだったらどう、こんなこと考えるなよと。やるから何とかなるんだと、結果は出るんだと、私、またハッパをかけたんでございますが、そんなようなことで、アクアラインの海底を走るというのは世界初めてらしいですね。海底を走るというのは初めてらしいですよ、世界で。だから、これは皆さんもものすごい興味持ってくれると。これはアクアライン、ぜひやろうやと、こう言いました。

それと、もう一つおっしゃってくださいました事業者協会、言うなれば、プロダクションだとか、いろいろな人が全部入っているところでございますが、事業者協会の会長と前会いまして、何とか九十九里浜を活性化したいと。昔はサーフィンで大会もあったところだと。そういう話が出まして、わかりましたと。会長、アクアラインが800円になったらやりますか、例えば音楽フェスティバルなんてのすごいじゃないか、あれだったら何万人、何十万人集まるよと。やりますかと言ったら、ぜひ、森田さん考えようというお返事をもらって、なったものですから、先日、うちの社長の方から向こうの会長様の方に連絡していただいて、お互いに事業者協会としてもプロジェクトチームをつくってくれると。

うちの県としてもプロジェクトチームつくると。そして、7月中にやろうと。なぜなら、8月になると、ちょうど1年になるから、その前にもなるべく車通そうやと、社会実験が盛り上がるようにやろうと、そんなような計画を持っております。何しろ県は、僕はこういう大ざっぱなところがあるので、職員の皆さんには大変ご苦労かけたり誤解もされるんですが、何しろ今、県は一丸となって、この千載一遇の800円を生かして、まさに首都圏をリードする千葉県、それこそ日本一ということで頑張っておりますので、どうぞ皆さん、私たち前向きに頑張りますので、応援していただきたいと思います。ありがとうございました。

内容についてのお問い合わせ先

  • 平成21年度「千葉県総合経済対策」について
    →商工労働部経済政策課【電話】043-223-2796
  • 東京湾アクアラインを活用した地域づくりについて
    →商工労働部経済政策課【電話】043-223-2709
  • 医師確保のための医学部生への修学資金貸付けについて
    →健康福祉部医療整備課【電話】043-223-3881
  • 千産千消・千産全消月間について
    →農林水産部生産販売課【電話】043-223-2880
  • 県内地域資源を活用した新商品について
    →商工労働部産業振興課【電話】043-223-2748

お問い合わせ

所属課室:総合企画部報道広報課報道室

電話番号:043-223-2068

ファックス番号:043-225-1265

より良いウェブサイトにするためにみなさまのご意見をお聞かせください

このページの情報は役に立ちましたか?

このページの情報は見つけやすかったですか?