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更新日:令和4(2022)年3月18日

ページ番号:8648

両総用水管理課の業務概要

両総用水管理課では、両総土地改良財産の維持管理と、両総土地改良事業の企画調査を行っています。

  1. 施設管理業務
  2. 調査業務

1.施設管理業務について

両総用水は施設規模が大きいため、昭和40年(1965年)に国から県が委託を受け、管理を行ってきました。平成22年(2010年)からは、国の施設更新事業の施設改修に合わせ、基幹的施設を県が、基幹未満の施設を両総土地改良区が、国から委託を受け管理を行っています。

水資源機構の「房総導水路事業」で共有する施設についても、併せて維持管理を実施しています

(1)用排水管理

両総用水は、第1揚水機場において利根川より取水し栗山川へ注水する権利と、注水された用水を第2揚水機場で取水する権利を、農林水産大臣名で得ています。これらの許可取水量の範囲内で、河川から用水をくみ、送水を行っています。

農業用水は必要とする水量が降雨や水稲の生育状況によって変わるため、両総土地改良区と連絡を取り、送水しています。また、上水、工業用水についても水資源機構房総導水路事業所と情報交換し、年間24時間体制で運転管理を行っています。

また、利根川沿岸の洪水対策として設置された第1排水機場により、地区内の強制排水を行い耕地の保全を図っています。そのほか、一定の水位を超える場合には、横芝堰を倒して栗山川の排水を促進します。

両総用水の用排水管理体制(PNG:13KB)

両総用水・水利権期別取水量(農業用水)

利根川から農業用水の取水は、日当たり18時間で施設計画がなされており、期別の許可取水量は以下の表のとおり決まっています。

両総用水の許可取水量
機場 項目 単位 3月1日~3月31日 4月1日~4月15日 4月16日~5月15日 5月16日~6月25日 6月26日~8月10日 8月11日~8月31日
第1揚水機場 最大取水量 (立方メートル/s) 5.780 11.560 14.470 12.277 14.470 11.432
日最大取水量 (立方メートル) 375,000 749,000 938,000 796,000 938,000 741,000
第2揚水機場 最大取水量 (立方メートル/s) 4.675 9.349 11.703 10.061 11.703 9.641
日最大取水量 (立方メートル) 303,000 606,000 794,000 718,000 800,000 625,000

両総用水の取水実績

平成13年には異常渇水のため、国土交通省と協議して年間総取水量9千万立方メートルを超える取水をしましたが、近年は許可されている年間総取水量8.9千万立方メートル内で取水をしています。

両総用水の取水量実績(PNG:8KB)

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(2)施設維持管理

揚水機場、水路等の用水施設については安定した用水供給を図るため、また排水においてはいつでも排水ポンプが運転可能な状態に維持するため、定期点検、維持補修等を行っています。

第1揚水機場ポンプ点検1

ポンプケーシング取り外し

第1揚水機場ポンプ点検2

ポンプの羽根車の形状を点検

第1揚水機場都市用ポンプ点検

都市用ポンプの取り外し

松潟堰のしゅんせつ

松潟堰の堆砂をしゅんせつ

第2揚水機場吐水槽の堆砂除去

第2揚水機場吐水槽の泥吐き

第2導水路沈砂地のしゅんせつ

第2導水路沈砂地しゅんせつ

国営両総用水施設の維持管理費の推移

国営両総施設の維持管理費の推移(PNG:10KB)

昭和60年頃(1985年)に旧第一揚水機場等が更新時期を迎えたため、維持管理費もピークを迎えました。このため、国営の施設更新事業が平成5年度に着工され、以後、維持管理費の軽減が図られています。

ただし、平成24年度(2012年)以降は、東日本大震災以降の電力料金の高騰の影響により、電力料金が増加しています。平成24、25年度は電気料金を捻出するために点検・整備の実施を見送り、平成26年度に実施したため維持補修費が多くなっています。

(3)財産管理

両総用水施設及びその用地は約80キロメートルに及ぶ広範囲な地域を通っており、施設、用地について電気、水道、道路等の、両総用水本来の農業用用排水の目的以外で利用する多目的使用の申請や、両総用水施設の改築・追加(原形変更)工事の申請が上げられます。また、両総用水施設周辺における宅地造成等の増加に伴い、境界査定業務が増えています。

このほか、日常の巡視、保安及び水路敷の草刈りやゴミの撤去などを行っています。

(詳細)両総用水施設の手続について

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2.調査業務について

両総地域は、両総用水の通水により、天水に頼っていた頃に比べ安定的な作付けが可能となりましたが、施設の老朽化や維持管理費の増大、農業情勢の変化など様々な問題が発生しています。そのため、今後の両総地域の新たな営農形態を模索するための基礎となる調査等を行っています。

(1)土地改良基礎調査

昭和59年度から既存施設の利用状況、受益地の変動状況、現況用排水系統の把握等各種の基礎的な調査を実施し、その結果を踏まえて両総地区内における必要な末端施設の長寿命化、更新、農地の高度利用(畑作物の栽培や)など末端整備を含めた総合的な地域計画について検討し、その事業化を進めています。

南部幹線調査1

改修前のトンネル漏水

南部幹線調査2

改修前の南部幹線踏査状況

南部幹線調査3

改修前の開水路のはく離

五郷支線用水路の状況

支線用水路の沈下と不陸

常磐第1支線の導水路の不陸状況

支線導水路の護岸の劣化

排水路が浅い湿田

排水路が浅い湿田

 

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お問い合わせ

所属課室:農林水産部山武農業事務所両総用水管理課

電話番号:0475-52-4186

ファックス番号:0475-54-1404

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