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更新日:令和4(2022)年11月28日

ページ番号:2824

第1回議事録:議題1(「障害のある人に対する情報保障のためのガイドライン」改定のための会議)

議題1「現行の情報保障ガイドラインの概要」

(事務局)
事務局の霜崎です。
まず、現行の情報保障ガイドラインの概要について御説明します。使用する資料は、資料1です。
この、情報保障ガイドラインがどのような位置付けで策定されたかお話しします。
県の障害者条例の相談窓口には数多くの差別や困りごとの事例が寄せられていますが、その中でも、個別の問題ではなく社会全体で対応する必要がある普遍的な課題について、障害のある人もない人も共に暮らしやすい千葉県づくり推進会議で取り組んできています。その一つが「コミュニケーションに障害のある人に対する情報提供の配慮」です。
この課題について県民の方々から意見や事例を募集し、「コミュニケーションに障害のある方の情報保障に必要な行政の配慮に係る研究会」を平成21年の2月から5月にかけて6回開催して検討を行い、推進会議に報告しました。そして、21年の12月に制定されたのがこのガイドラインです。

次に、内容についてお話しします。
障害のある人にとって、必要な情報を手に入れること、また、自分の意見や意思を他人に伝えることは、その障害ゆえに難しさを抱えている場合があります。行政が責任を持って障害のある人に情報を伝え、また障害のある人からの意見や意思を受け取ることで、障害のある人の情報バリアを解消し、知る権利を保障することがこのガイドラインの目的です。
構成としては、障害の特徴の解説と、その障害に対して行政が、たとえば窓口、会議、広報などの場面で、どのような配慮をすればよいか、各障害ごとに分けて書いてあります。

次に、これまでこのガイドラインをどのように周知してきたかですが、お恥ずかしい話ながら、あまり継続的な周知活動はできていません。
成立直後には22年1月に文書でガイドラインを通知しまして、翌2月には県庁の知事部局各課に説明会を、3月には県の出先機関の次長・総務課長などの管理部門の職員に対して説明会を実施していますが、全体向けの説明会はこのときのみで、この後は23年11月に、県庁内ホームページという、県職員がパソコンで見るお知らせに載せたこと、また、県内市町村に通知を送ったことがございます。

今回、このガイドラインを見直すことを決定したのは、今年3月に開かれた推進会議です。策定からすでに6年が経っていまして、社会情勢が変わったり、以前はなかった配慮の方法や技術が一般的になってきたりして、いろいろと更新が必要な部分が出てきていました。
具体的には、大規模災害の発生。ガイドライン策定後に、東日本大震災や熊本地震のような大きな災害が起きて、災害時の配慮の必要性が再認識されました。
また、情報通信機器の発達で新たな情報バリアが生じています。たとえば、最近はスマートフォンやタッチパネルのような、でこぼこの手がかりのない入力装置があります。
それから、発達障害などについて、このガイドラインではあまり詳しく書かれていませんが、最近の社会の状況を考えると、もう少し配慮を詳しく記述する必要があります。
もう一つ大きな点として、今年4月の障害者差別解消法の施行があります。
また、国や他の地方自治体でも同じ目的のガイドラインが作られてきていますので、6年前に作ったときは確かに先駆的だったのですが、それに安堵せず、良いものを保たなくてはいけません。
そういう理由で、このガイドラインの見直しが決議されました。

ガイドラインそのものはお配りした「参考1」に全文が載っていますが、ここではごく簡単に構成だけお話しします。「資料1」をそのまま読み進めていただいて結構です。
全体としては、総論と各論、それから巻末の参考資料に分かれます。
次の用紙から、その簡単な内容が示されています。
総論では、策定の趣旨、位置付け、構成等、また情報保障の配慮の基本について述べています。
各論では、障害特性ごとに項目を分けていまして、1が視覚障害、2が聴覚障害、3が盲ろう、4が音声機能・言語機能障害、5が知的障害と重症心身障害、6が発達障害、高次脳機能障害、精神障害、7が肢体不自由です。この1から7までの各項目ごとに、障害特性の説明と、場面ごとに必要な配慮が個別に書いてあります。
また、1から7の各論に続いて、8がホームページや広報番組・広報ビデオの配慮、9が災害時等緊急時における情報提供の配慮です。こちらでは、障害特性では分けずに、場面ごとに必要な配慮が書かれています。
この構成にも課題があるのですが、後ほど別に御説明します。概要は以上です。

(司会)
司会の川口です。
ただいまの説明につきまして、御質問等ありましたらお願いいたします。

《質疑なし》

(司会)
司会の川口です。
先ほど遅れて見えました植野様をあらためて御紹介させていただきます。植野様、よろしくお願いいたします。
(植野委員)
こんにちは、たいへん遅れて申し訳ございません。千葉聴覚障害者センターの所長をしております植野と申します。よろしくお願いいたします。

(司会)
ありがとうございました。
司会の川口です。
次に、議題2「現行の情報保障ガイドラインの課題と新ガイドラインのコンセプト・構成案」について、事務局から御説明いたします。

 

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所属課室:健康福祉部障害者福祉推進課共生社会推進室

電話番号:043-223-2338

ファックス番号:043-221-3977

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