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更新日:令和8(2026)年9月15日
ページ番号:874157
本日ここに、9月定例県議会を招集し、当面する諸案件について御審議いただくことといたしました。
議案の説明に先立ちまして、令和8年8月千葉豪雨及び令和8年熊本地震により、犠牲になられた方々とその御家族に対し、深く哀悼の意を表しますとともに、これらの災害や北陸・東北地方での大雨により被災された皆様に心よりお見舞いを申し上げます。
まず、千葉豪雨に関する被害やその対応等について、御報告申し上げます。
今回、局地的な豪雨をもたらす線状降水帯が3回発生し、千葉市内では8月の平年降水量の3倍の雨がわずか12時間で降るなど、かつて経験したことのない集中豪雨に見舞われたことにより、家屋への浸水や路面の冠水による車両の故障が多数発生するなど、県内各地域で被害が相次ぎました。
県では、当日、多数の帰宅困難者が生じたことを踏まえ、一時滞在施設として県庁舎等を開放し、県有施設全体で過去最大となる約2,700人の帰宅困難者を受け入れました。
また、被害状況の把握や応急対応にあたり、レベル5大雨特別警報の発表後、速やかに災害対策本部を設置するとともに、被災市町村が円滑に応急救助を実施できるよう、43市町村に派遣しているリエゾンを活用し、連携体制を確保しました。なお、蘇我駅周辺で多くの帰宅困難者が発生したことから、自衛隊に対し、災害派遣要請を行い、一時滞在施設への輸送を行ったほか、国等と調整し、24市町を対象として、即日、災害救助法の適用を決定しました。
その後、私自身、多くの浸水被害が発生した佐倉市、大網白里市及び千葉市に赴き、各市長とともに、路上に残された被災車両や浸水した住家のほか、法面崩落などが発生した旧千葉外房有料道路や冠水した農地など、被害の状況を確認してまいりました。
被災車両については、国・県・千葉市など関係機関が連携し、プロジェクトチームを設置して、路肩に残されたものも含め、撤去を完了させました。
また、被災市町村においては、県及び県内市町村から応援職員を受け入れたうえで、住家被害の認定調査や罹災証明書の交付などを、鋭意進めているところです。
さらに、激甚災害の指定や、被災者の生活再建と地域の早期復旧・復興に加え、今後予想される同様の災害に備えた防災・減災対策の強化に向け、私から国土交通大臣や防災担当の内閣府特命大臣に対する緊急要望を実施したところ、同日中に激甚災害の指定を受ける見込みとなりました。
県では、令和元年度や令和5年度に発生した台風等の教訓を踏まえ、一宮川水系流域治水プロジェクトを着実に進めるなど、防災インフラの整備に力を入れた結果、水害などによる被害の軽減に一定の効果があったものと考えていますが、今後、流域治水対策を一層加速化させていくとともに、全庁を挙げて復旧に向けた取組を進めてまいります。さらに、過去に例を見ない都市型水害により、大きな被害が発生したことを重く受け止め、今後、どう対応していくのか、今回の被害や対応状況をしっかりと検証し、総括したうえで、より災害に強い「防災県・千葉」とするための取組を、オール千葉県で進めてまいります。
次に、議案について御説明いたします。
令和8年度9月補正予算案、各種条例案及びその他附帯議案の27議案のほか、報告3件及び「決算認定について」です。
議案第1号は、令和8年度一般会計の補正予算案です。
9月補正予算では、6月補正予算編成後の状況変化を踏まえ、必要な事業費を計上しました。
また、年度間の財源の調整を図り、健全な財政運営に資するため、令和7年度の決算剰余金の2分の1を財政調整基金に積み立てます。
この結果、補正予算額は382億1,800万円、補正後の予算規模は2兆2,937億3,500万円となります。
その内容でございますが、まず、産業の振興です。
国の地域未来戦略を踏まえ、県内の産業クラスターの形成・拡大や、地域住民の生活を支える産業の発展等に資する施策を推進するため、新たに地域未来基金を造成します。
また、京葉臨海コンビナートにおける「グリーン・トランスフォーメーション」の取組を着実に推進するため、GX推進体制の強化に必要な調査・検討を実施します。
このほか、成田市場・成田空港を活用した輸出産地の形成を図るため、空輸に適した「いちご」を対象に、効率的な出荷・物流網の構築に向けた輸出実証事業に取り組むほか、鳥インフルエンザの発生予防に向けたカモ類などの野生鳥獣の行動実態調査を実施します。
次に、医療・福祉の充実です。
令和8年10月に、新たに千葉労災病院を救命救急センターに指定するほか、同年4月に国際医療福祉大学成田病院が地域がん診療連携拠点病院として国の指定を受けたことに伴い、必要な予算を増額します。
また、地域の高齢者に対し適切なケアマネジメントが提供されるよう、居宅介護支援事業所等の人材確保やケアマネージャーの安全確保に係る取組を支援するとともに、介護事業所の経営改善に向けて、専門機関等による経営診断と伴走支援を組み合わせた実証事業を実施します。
次に、教育施策の充実です。
高校教育改革を先導する取組を推進するため、高等学校等教育改革促進基金に積み立てを行うとともに、この基金を活用し、県内3校において、高度専門職人材や理数系人材の育成等に向けた先導的な教育プログラムの開発や教育環境の整備を進めます。
また、児童生徒の学力向上のため、県立高校や特別支援学校へ電子黒板を本格導入します。
最後に、防災対策の推進です。
水防法改正を踏まえ、河川氾濫時等の通報基準となる氾濫発生水位の設定に向けた調査・検討を行います。
議案第2号から第8号までの7議案は、いずれも特別会計に係る補正予算案です。
なお、令和8年8月千葉豪雨への対応については、さらなる補正予算を編成しているところであり、詳細が整い次第、追加提案させていただきたいと考えておりますので、よろしくお願いいたします。
次に、議案第9号から第12号までの4議案は、条例の制定、一部改正に係るものです。そのうち主なものについて御説明いたします。
議案第9号は、国の地域未来戦略を踏まえ、県内の産業クラスターの形成・拡大、地域住民の生活を支える産業の発展等に資する施策の推進に向け、新たに基金を造成するため、条例を制定するものです。
議案第10号は、こども性暴力防止法の制定を踏まえ、認定こども園等の運営に関する基準について、国の制度改正に準じて見直しを行うため、条例の一部を改正するものです。
議案第13号から第23号までの11議案は、千葉県総合スポーツセンター体育館や千葉県立農業大学校の学生会館、(仮称)千葉県立君津地区特別支援学校の建築工事などに係る契約を締結するため、議案第24号から第26号までの3議案は、インフレスライド条項に基づき、工事請負の契約金額を変更するため、議案第27号は、児童自立支援施設に関する事務について、柏市から県が受託するための規約の制定に係る協議を行うため、それぞれ議会の議決を得ようとするものです。
以上が、このたび提案いたしました議案の概要ですが、なおこの際、成田空港の拡張事業をめぐる動きについて申し上げます。
本年4月、空港会社から申し出があった、C滑走路区域における土地収用制度の活用について、私は、成田空港とともに生きる地域の方々や関係市町の首長の皆様の御意見をお聞きし、更には、6月議会において県議会の皆様方に幅広く議論いただく中で、どうすべきか熟慮を重ねてまいりました。
このような中、7月10日の「四者協議会」において、空港会社から、改めて、残る地権者に対し再度の説明を尽くしたものの、一部の用地で交渉が進まず、解決の糸口が見いだせない状況にあるなどの説明があり、これを受けて、国・県・関係市町・空港会社の四者は、C滑走路区域については、任意での用地取得の取組を継続することと並行して、苦渋の決断ではありますが、土地収用制度の活用をやむを得ないものとして、受け止めることといたしました。
この判断にあたり、私から、国及び空港会社に対し、次のとおり申し上げました。
・国及び空港会社は、過去に、地域に対して十分な説明なく計画決定し整備を進めたことで、大規模な反対運動につながった成田空港の歴史をいま一度省みていただきたいこと。
・卑劣なテロ行為を契機とした収用委員会の機能停止により、県内の社会基盤整備の停滞を招くなど、県民生活にも大きな損失をもたらすこととなったこと。
・このような多大な犠牲を払いながら、成田空港の整備に協力してきた地域にとって、今回の決断は非常に重いものであること。
・国及び空港会社は、引き続き「円卓会議」の合意の精神のもと、地域との共生・共栄を深め、周辺地域の更なる発展に向けてより一層努力していただきたいこと。
これらのことを、関係市町の思いも代表して、申し上げたところです。
今後も、過去の痛ましい歴史を忘れることなく、20年後、30年後を見据えながら、機能強化が進む成田空港を生かした本県の更なる発展と、空港と地域の共生・共栄に向けて、県議会の皆さまを始め、幅広くご理解とご協力を賜りながら、引き続き全力で取り組んでまいる所存です。
次に、圏央道の部分開通について、報告いたします。
圏央道の県内で唯一の未開通区間である大栄・横芝間のうち、先行して大栄・多古間の9.1キロメートルが、11月7日に開通すること、及び4車線化が進められている神崎・大栄間の9.7キロメートルが、11月に供用されることとなりました。
これにより、成田空港周辺地域と北関東とのアクセスが強化され、企業立地の促進や農水産物の販路拡大など、幅広い効果が期待されます。
残る区間についても、本年度の開通に向けて整備が進められており、この開通により、5都県が環状道路でつながり、成田空港と羽田空港を結ぶ新たな軸が形成されます。
引き続き、一日も早い全線開通に向け、沿線市町と一体となって、取り組んでまいります。
以上、このたび提案いたしました議案の概要及び当面の諸問題等について御報告させていただきました。
よろしく御審議くださいますようお願い申し上げます。
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