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更新日:令和5(2023)年2月13日

ページ番号:2843

視覚障害のある人【障害のある人に対する情報保障のためのガイドライン】

視覚障害は、視力、視野など、「見る」機能についての障害です。以下のように、人によって見え方は様々です。

  • 全盲(まったく見えない)
  • ぼやける、細かい部分がよくわからない
  • 視野障害(見える範囲が限定される)……周囲が見えず移動に障害があるが手元の文字は見える、文字は見えないが移動は可能である、など
  • 光覚障害……暗いところで極端に視力が低下する、あるいは他の人にはまぶしくない程度の明るさでも過敏になる

視覚から情報を得られず他の感覚を活用する人もいれば、適切な配慮や器具によって視覚の一部を活用できる人もいます。

先天的に障害のある場合と、視覚を活用して生活していた人が後天的に視力を失う場合とがあり、活用できる能力・手段と必要とされる配慮はその人の生い立ちや環境によっても異なります。

主な特性と配慮のポイント

  • 全盲の人は、音声や点字など、主に聴覚や触覚により情報を得ているので、その人に応じた方法で情報を提供する。
  • 弱視(ロービジョン)の人は、音声などのほか、拡大文字や専用機器などを利用して視覚からも情報を得ているので、その人に応じた方法で情報を提供する。
  • 点字は重要な情報伝達手段だが、中途失明者を中心に、点字の読み書きができない人も多くいるので、音声や電子データなど、点字以外でも情報を提供する。
  • 他の人による代読・代筆を利用することもあるので、必要としている範囲で提供する。なお、自署のみはできる人もいる。
  • 白杖や盲導犬を利用して単独で移動できる人もいるが、そのような人でも不慣れな場所では移動の際に案内や誘導を必要としている。
  • パソコンやスマートフォンの音声読み上げ機能を利用して情報を入手したり、入力した文章を送信したりできる。最近では視覚障害のある人にとっての重要な情報のやりとりの手段になってきているので、その人の状況に応じて活用する。

視覚障害のある人のコミュニケーション手段

各手段の詳しい説明や利用方法などは、別冊(障害のある人に対する情報保障のためのハンドブック)に掲載します。

点字

指先で触れて読む文字で、6つの点の組み合わせで表現されています。

縦3個、横2個の6箇所の点が一つの単位(マス)で、凸状の点の有無の組み合わせで五十音や数字、アルファベット、記号を表しています。

点訳を請け負う団体・事業者があるほか、点訳ソフトと点字プリンタを備えたパソコンで点字文書を作成することもできます。

点字の例。点字で「ちばけん」を表現。

拡大文字

弱視の人が読めるよう、大きなサイズの文字で印刷します。行間、書体、字の太さなどにも配慮が必要です。

音声コード

小さな白黒の点の組み合わせで構成される二次元コードで、数百文字の情報が収録されています。印刷物に貼り付けることで、専用の読み取り装置や、音声コードリーダーが搭載された携帯電話、対応アプリをインストールしたスマートフォンを利用してコードを読み取り、収録内容を音声で読み上げさせることができます。

スクリーンリーダー

パソコンで利用するソフトで、画面の表示内容や選択状況、ユーザの操作等を音声で読み上げます。スマートフォンでも同様の機能を備えています。また、特にウェブサイトの閲覧・操作を行うための音声ブラウザと呼ばれるソフトもあります。

点字ディスプレイ

パソコン画面の表示内容やテキストデータなどを点字で表示する機器です。多数の点の浮き上がりで点字を表示する仕組みで、携帯できるものもあります。

点字ディスプレイ2

視覚障害のある県職員が利用している点字ディスプレイの例。手前に設けられた多数の点が持ち上がり点字を表現します。点字ディスプレイを利用すると、接続したパソコンの画面表示や保存したファイルの内容を点字で読むことができます。

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所属課室:健康福祉部障害者福祉推進課共生社会推進室

電話番号:043-223-2338

ファックス番号:043-221-3977

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