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報道発表案件

更新日:令和5(2023)年3月19日

ページ番号:333326

腸管出血性大腸菌(O111)による溶血性尿毒症症候群(HUS)の発生について(令和元年8月5日)

発表日:令和元年8月5日

千葉県健康福祉部疾病対策課
043-223-2672

病名 腸管出血性大腸菌感染症(O111)
住所 香取郡
年齢・性別 1歳・女児
症状等 溶血性貧血、急性腎不全、溶血性尿毒症症候群(HUS)、痙攣等
発病年月日 令和元年7月30日
届出年月日 令和元年8月2日

 

香取郡在住の1歳の女児が、水様性下痢、痙攣等の症状を呈し、旭市内医療機関Aに入院となり、その後、腸管出血性大腸菌感染症(O111)及び溶血性尿毒症症候群(HUS)と診断され、診断した同医療機関Aより海匝保健所に腸管出血性大腸菌感染症の発生届出がありました。

なお、当該患者は、現在も千葉市内医療機関Bにて入院加療中です。

また、感染源・感染経路、接触者の健康状態等については、現在、調査中です。

患者発生の経過

令和元年7月30日:水様性下痢、痙攣等を呈し、旭市内医療機関Aを受診し、入院。

8月1日:千葉市内医療機関Bに転院。

8月2日:旭市内医療機関Aで実施した検査の結果、腸管出血性大腸菌感染症(O111)及び溶血性尿毒症症候群(HUS)と診断され、同医療機関Aより海匝保健所が発生届を受理。

県民の皆様へ

腸管出血性大腸菌感染症は夏場に多く発生します。また、HUSや脳症などの重症合併症が発生する場合があるので、次の事項に注意しましょう。

  • 調理や食事の前、動物や土に触った後は、必ずせっけんを使用して十分に手を洗いましょう。
  • 肉を調理する場合は、中心部まで十分に加熱しましょう。(75℃で1分間以上の加熱)
  • また、「生肉を扱う調理用の箸やトング」と「焼けた肉を扱う食事用の箸」とを必ず分けましょう。
  • 溶血性尿毒症症候群(HUS)など非常に重症な状態になる場合があるので、下痢、血便等の症状がみられた時は、早めに医療機関を受診しましょう。
  • 社会福祉施設、介護保険施設、学校等においては、日頃から施設利用者等の健康管理に注意しましょう。

(参考)腸管出血性大腸菌とは

1.感染経路

  • 腸管出血性大腸菌は牛など家畜の腸管内にいることがあり、その糞便で汚染された食品や、糞便で汚染された場所を触った手指から、経口的に感染する。

2.腸管出血性大腸菌とは

  • 腸管出血性大腸菌感染症はO157、O26が主な原因であり、その他にはO111、O121、O145などがある。

3.潜伏期間

  • おおよそ3~5日。

4.症状

  • 水様便、腹痛、血便など。
  • 溶血性尿毒症症候群(HUS)や脳症などの重症合併症を発症する場合もある。

HUSとは

  • 溶血性貧血、血小板減少、腎機能傷害が特徴です。
  • 一般に腸管出血性大腸菌感染症の患者の6~7%が、下痢などの初発症状の数日から2週間以内(多くは5~7日後)にHUSや脳症などの重症合併症を発症すると言われています。

5.治療

  • 対症療法(脱水に対する処置など)
  • 抗菌薬療法

6.県内の発生状況(腸管出血性大腸菌感染症届出数)

  2014年 2015年 2016年 2017年 2018年 2019年※
千葉県

185

140

175

179

213

63

全国

4,151

3,573

3,647

3,904

3,844

1,460

※千葉県分は8月5現在(本件を含む)。全国分は7月21日現在。

7.参考

お問い合わせ

所属課室:健康福祉部疾病対策課感染症予防班

電話番号:043-223-2691

ファックス番号:043-224-8910

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