ここから本文です。

更新日:令和4(2022)年9月15日

ページ番号:524388

施策項目6-3-1 文化芸術の振興

※環境依存文字であるローマ数字、囲み文字を数字に変換しています。

【目標】

あらゆる人々が文化芸術に親しみ、交流することで、心豊かな県民生活と活力ある地域社会をつくり育むことを目指します。

【現状と課題】

文化芸術は、県民が真にゆとりと潤いを実感できる心豊かな生活を実現していく上で欠かせないものであるとともに、教育、地域づくり、産業など社会のあらゆる分野と関わり、地域社会の発展と県民の活力を高めていく貴重な財産です。

東日本大震災の発生後、文化芸術が心の支えとなり、地域コミュニティ再生のきっかけとなるなど、文化芸術の果たす役割が再認識されました。令和元年度に度重なる台風や集中豪雨によって県内各地が甚大な被害を受けた際も同様であり、さらに、新型コロナウイルス感染症の影響により、人々が不自由な生活を強いられる状況下では、心の癒しや感動、生きる活力を与える文化芸術の必要性が一層高まっています。

このような中、これまで県では、文化振興計画や、「千葉県文化芸術の振興に関する条例」に基づき文化芸術の振興に取り組んできました。

本県には長い歴史の中で育まれてきた郷土芸能、食文化、伝統技術等、多様な伝統文化が脈々と受け継がれています。こうした多様な伝統文化は、人々の地域への愛着や誇りを醸成する源であることから、少子高齢化が進行する中にあっても県民の財産として未来へ継承していくことが求められます。

また、本県は首都圏にありながら豊かな自然環境に恵まれており、自然や広い野外空間を活用した音楽イベントや芸術祭、ダンスイベント等が県内各地で開催されています。県民の心豊かな生活を実現するためには、本県のこうした特徴を最大限に生かした自然との一体感を感じられる文化芸術活動や、時代の流れの中で生まれた新しい文化芸術活動を積極的に振興し、多くの県民に親しまれる活力ある若々しい「ちば文化」の創造に取り組んでいくことも必要です。

さらに、東京2020大会を契機に、新型コロナウイルス感染症の拡大による制約を受けつつも、県による参加・体験型の文化プログラムや、多くの団体・個人による多彩な文化芸術活動が展開され、様々な分野の融合や新たなネットワークなどが生まれました。

今後も、それらを継承・発展させ、県民が表現活動に取り組むことができる環境を整えるとともに、県民の心の豊かさや誇りの醸成につなげ、地域活性化の起爆剤としても活用していくことが重要です。

あわせて、子ども・若者をはじめあらゆる人々が文化芸術に触れる機会をつくること、文化資源を生かし他分野との連携を推進すること、「ちば文化」をブランドとして県内外での認知度を高めることなども必要です。

加えて、新型コロナウイルス感染症の拡大による「新しい生活様式」に対応した文化芸術の在り方についても考えていく必要があります。

【取組の基本方向】

障害の有無や年齢等にかかわらずあらゆる人々が文化芸術を享受できるよう、様々な機会の提供、活動への支援、人材の育成などの環境づくりを行うとともに、地域の伝統文化が次世代へ継承されるよう取り組みます。特に、次代を担う子どもや若者が文化芸術に触れる機会の充実や表現の場の拡大を図ります。

また、本県固有の歴史・文化・豊かな自然、東京2020大会により得られたレガシー等、千葉の強みを生かした新たな価値の創造や「ちば文化」のブランド化を進めるとともに、文化芸術の新しい表現や保存の手段としてICTを活用していきます。さらに、観光・まちづくり・産業等様々な分野との連携を推進し地域活性化を図ります。

【主な取組】

6-3-1-1 あらゆる人々が文化芸術に親しむことができる環境づくり

文化芸術活動を行う県民の自主性や専門性が尊重されるとともに、障害の有無や年齢等にかかわらず、誰もが文化芸術活動を行い、鑑賞できるよう、機会の提供、理解の促進、人材の育成、支援等を行います。

また、文化芸術活動の拠点として、重要な役割を果たす文化施設等(文化会館、美術館・博物館等)の利用環境の充実を図ります。

  • あらゆる人々が文化芸術に触れ親しむ機会の提供、関心及び理解の促進
  • 文化芸術活動の担い手やそれを支える人材の育成・支援・活用
  • 文化施設等(文化会館、美術館・博物館等)の機能の充実

6-3-1-2 ちばの多様な伝統文化が輝き続ける地域づくり

本県の多様な伝統文化を知る機会を提供するため、美術館・博物館や学校等における展示や普及事業、ICT等を活用した情報発信を行うとともに、伝統文化に係る地域の関係者・関係機関と連携し、伝統文化の保存・継承・活用を図ります。

また、文化財や文化的景観等についても、保存・活用を進めていきます。

  • ちばの多様な伝統文化を知る機会の提供
  • 伝統文化の保存・継承
  • 文化財・文化的景観等の保存と活用

6-3-1-3 新たな文化芸術の価値を創造できる社会づくり

固有の歴史・文化に加え、東京2020大会で得られた新たな文化資源や、広い野外空間などを最大限に活用し、文化芸術が社会の様々な場面で輝く機会を創出できるよう、様々な関係者によるネットワークの構築に取り組むほか、観光・まちづくり・国際交流・福祉・教育・産業等の広範な分野と連携した文化資源の活用と地域の活性化を図ります。あわせて、文化施設等(文化会館、美術館・博物館等)の多面的な活用を進めます。

  • 様々な関係者による文化芸術のネットワークの構築
  • 観光等の様々な分野と連携した文化資源の活用と地域の活性化
  • 文化施設等(文化会館、美術館・博物館等)の多面的な活用

6-3-1-4 次代を担う子どもや若者がちばの文化芸術に触れる機会づくり

次代を担う子どもや若者の豊かな感性を育むため、文化芸術や伝統文化の鑑賞・体験機会を創出します。

また、美術館・博物館と連携し、県内の文化財を活用した、出張授業やオンライン講座、創作体験など、芸術や郷土の宝に触れる機会を充実させます。

さらに、若者自身による文化芸術活動の促進のため、創造的な文化芸術活動への支援や、文化芸術活動に参加し、自己表現できる機会を提供します。

  • 豊かな感性を育む文化芸術、郷土の歴史・伝統に出会う機会の充実
  • 若者の文化芸術活動の支援
  • 伝統文化を担う子ども・若者の育成

6-3-1-5 ちばの強みを生かした文化芸術の創造・発信

様々な機会を捉えた情報発信や、文化資源の活用により、本県固有の歴史・伝統文化等の「ちば文化」のブランド化を進め、認知度向上と県民の誇りの醸成につなげます。

また、最新のテクノロジーを取り入れた創作活動の促進や、伝統文化と他の文化芸術分野とのコラボレーション、国際交流での活用により、新たな「ちば文化」の創造を推進していきます。

  • 「ちば文化」のブランド化による認知度向上と県民の誇りの醸成
  • 最新のテクノロジーや国内外との交流を取り入れた新たな「ちば文化」の創造

お問い合わせ

所属課室:総合企画部政策企画課政策室

電話番号:043-223-2483

ファックス番号:043-225-4467

より良いウェブサイトにするためにみなさまのご意見をお聞かせください

このページの情報は役に立ちましたか?

このページの情報は見つけやすかったですか?