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更新日:令和4(2022)年9月15日

ページ番号:524022

施策項目4-2-2 子どもたちの自信を育む教育の土台づくり

※環境依存文字であるローマ数字、囲み文字を数字に変換しています。

【目標】

千葉県の未来を担う子どもたちに、自信を育み安心して学ぶことのできる教育環境を整備するとともに、様々な困難を有する子どもたちが健やかに成長し、誰一人取り残すことのない教育を実現します。

【現状と課題】

学校は、子どもたちが自立して社会で生き、豊かな人生を送ることができるよう、その基礎となる力を培う人間形成の場としての役割を担っています。

令和2年度から実施されている新学習指導要領では、より良い学校教育を通してより良い社会を創るという理念を学校と社会とが共有し、連携・協働しながら新しい時代に求められている資質・能力を子どもたちに育む「社会に開かれた教育課程」の実現が重要であるとされています。

そのため、優れた資質を有する教員の採用を進めるとともに、教員自らが使命感や責任感を持ち、指導力の向上に取り組む必要があります。さらに、教員が、スクールカウンセラーなどの多様な専門性を持つ職員等と連携しながら、それぞれの専門性を生かして能力を発揮し、子どもたちに必要な資質・能力を身に付けさせることができる「チームとしての学校」をつくり上げていくことが必要です。

また、正規の勤務時間を超えて勤務する教職員が多く見られる中、学校における働き方改革を進める必要があります。

さらに、保護者や地域住民、民間人材など学校を支える学校外の力を最大限に活用し、子どもの学びや体験を支援するとともに、地域とともにある学校づくりを進めることが重要です。

また、県内には、人口減少、少子化の進展により、学校・学級の小規模化が進んでいる地域がありますが、どの地域でも質の高い教育を行うことができるよう、高い専門性を有する教員の配置など学校の指導体制を充実することが重要です。あわせて、公教育の一翼を担う私立学校の振興を図ることや、全ての学校を安全・安心な学びの場とするよう、施設の老朽化対策や安全教育を進めていく必要があります。

さらに、家庭の経済的状況や、様々な生活上の困難にかかわらず、どんな環境に生まれ育った子どもにも最善の未来を用意していくことが重要です。そのために、いじめ、不登校などに関する教育相談体制の整備や、教育費負担の軽減、学び直しの機会の提供など、多様なニーズに対応した教育を推進していくことが求められています。

【取組の基本方向】

地域とともにある学校づくりや、新しい時代に対応した魅力ある学校づくりを着実に進めます。また、家庭環境や住んでいる地域に左右されず、質の高い教育を保障することができるよう、専科指導や少人数指導など多様な指導方法による学校の指導体制を充実するとともに、地域と連携して、学校を支える支援体制を構築します。さらに、私立学校の教育水準を一層向上し、経営の健全性を高めるとともに、在籍する幼児児童生徒及び保護者の経済的負担の軽減などを通して、私立学校の振興を図ります。あわせて、各学校や教育施設の老朽化対策などの環境整備や安全教育を進めます。

新しい時代の教育を担う教員の養成については、熱意ある教員の採用を可能とする教員採用選考の充実・改善に取り組むとともに、ICTの活用をはじめとする実践的指導力を高める研修体制の充実により、教員の質と教育力の向上を図ります。また、学校における業務の見直しや教職員の意識改革など、学校における働き方改革を着実に推進します。

加えて、相談支援体制の整備やスクールカウンセラー等の配置による不登校児童生徒とその家庭等への支援を進めるとともに、様々な困難を有する子どもたちの学び直しの機会の提供や教育費負担の軽減、外国人児童生徒等の受入体制の整備等を進めるなど、児童生徒の多様なニーズに対応し、誰一人取り残すことのない教育の実現を目指します。

【主な取組】

4-2-2-1 人間形成の場としての活力ある学校づくり

社会の変化や児童生徒の多様なニーズに対応し、豊かな学びを実現する教育活動が可能となるよう、地域に開かれた魅力ある学校づくりを着実に進めます。各学校においては、専科指導や少人数指導など多様な指導方法による指導体制を充実し、きめ細かな指導を推進します。特に小学校においては、専門的な教科指導の充実を図るための専科教員の配置を進め、児童の学びの質を高めます。学校を支援する体制については、スクールロイヤーやスクール・サポーターなど専門的知見を持った人材による指導助言の充実を図ります。また、高等学校については、令和4年度を始期とする改革推進プランに基づき、魅力ある高等学校づくりを着実に進め、特別支援学校については、学校の新設や校舎の増築などにより過密状況の解消を図ります。

私立学校については、その教育水準を一層向上し、経営の健全性を高めるとともに、私立学校に在籍する幼児児童生徒及び保護者の経済的負担の軽減等を図るなど、振興を図ります。加えて、教職員研修の合同開催などにより、公立学校と私立学校との一層の連携・協力を推進します。

さらに、各学校及び教育施設の老朽化対策等を計画的に進めます。子どもたちが適切に判断し行動できる力を身に付け、事故や犯罪等に巻き込まれないための安全教育及び防災教育の充実を図ります。

  • 地域に開かれた魅力ある学校づくり
  • 豊かな学びを支える学校・学習環境づくり
  • 私立学校の振興と公立学校・私立学校の連携の推進
  • 安全・安心な学びの場づくりの推進

4-2-2-2 教育現場の重視と教職員の質・教育力の向上

優れた資質を有する教員の採用のため、教員採用選考の改善等を進めるとともに、教員採用選考の志願者の確保に努めます。

また、教員の研修体制の充実により、ICTの効果的な活用など主体的・対話的で深い学びの実現に向けた実践的指導力や、生徒指導上の諸課題などに対する実践力の向上を図り、信頼される質の高い教員の育成を推進します。

さらに、教職員の働き方改革を進めるため、「学校における働き方改革推進プラン」に基づき、教職員の業務内容の見直しと意識改革を進めるとともに、ICTを活用した業務改善や外部人材の活用などを図ります。

  • 熱意あふれる人間性豊かな職員の採用
  • 信頼される質の高い教員の育成
  • 教職員が子どもと向き合う時間を確保するための取組の推進

4-2-2-3 多様なニーズに対応した教育の推進

いじめや不登校など、支援を必要とする児童生徒に対して、家庭と学校が連携して問題解決に取り組めるよう、スクールカウンセラーやスクールソーシャルワーカー等の人材を活用し、子どもや家庭に対する相談支援体制を充実します。また、不登校児童生徒の教育機会が確保されるよう、市町村設置の教育支援センターや民間団体との連携を今後一層密にし、支援の充実を図ります。

さらに、学ぶ意欲と能力のある全ての県民に対し、学習支援や学び直しの機会の提供など、学びへの機会確保を進めます。

あわせて、家庭の経済状況にかかわらず、学ぶ意欲と能力のある全ての子どもが質の高い教育を受けることができるよう、地域住民の協力による学習支援など地元の団体や人々など様々な主体と連携した取組を推進するとともに、高等学校等の生徒に係る教育費負担の軽減を図ります。

加えて、外国人児童生徒等の、日本語指導が必要な児童生徒に対する受入体制の充実を図ります。

  • 不登校児童生徒の状況に応じた支援の推進
  • 学び直しなどの再チャレンジの機会の充実
  • 経済的・家庭的理由など様々な困難への支援
  • 外国人児童生徒等の受入体制の整備

お問い合わせ

所属課室:総合企画部政策企画課政策室

電話番号:043-223-2483

ファックス番号:043-225-4467

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