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更新日:令和5(2023)年7月12日

ページ番号:1322

前払い型生前契約による葬儀サービスに係る消費者被害防止に向けた提言について

平成22年3月30日
環境生活部県民生活課

千葉県消費者行政審議会から、「前払い型生前契約による葬儀サービスに係る消費者被害防止に向けた提言」が県に提出されました。
近年、葬儀に対する消費者ニーズが多様化するなかで、元気なうちに自らの葬儀のあり方について考え、決めておくといった生前契約が、いろいろなかたちで行われるようになってきました。
そのなかで、料金を全額前払いして契約を締結する葬儀サービスについて、解約料などに関する消費者からの相談が消費者センター等に寄せられています。
このような消費生活相談の状況を踏まえ、千葉県消費者行政審議会は、消費者苦情処理部会において「前払い型生前契約による葬儀サービス」に係る消費者被害防止に向けた調査・検討を行い、提言をまとめました。
この提言を受け、県では、消費者や関係機関・団体への情報提供や、国への法整備の要請など、消費者被害防止に向けた取組を進めます。

1.提言の背景

消費生活相談の状況

本人の葬儀施行について、費用の全額を、一括または2分割により前払いした契約(前払い型生前契約)の中途解約について、契約金額の2分の1しか返金されないことによる消費者トラブルが生じている。

前払い型生前契約の問題点

  • 契約者本人の死亡後履行されるもので、履行の時期が不確定であり、一括(2分割)前払いによる契約は、消費者のリスクが高い。
  • 解約の条件は、消費者の利益を不当に害するものである可能性が高い。
  • 生前契約の履行までに、消費者には転居や家族構成の変化、事業者には廃業などの状況の変化が起こる可能性もあり、3分割以上の前払いであれば割賦販売法の規制を受けるが、一括又は2分割の場合規制を受けない。

2.千葉県消費者行政審議会(会長:鎌野邦樹早稲田大学教授)における調査検討

  • 千葉県消費者行政審議会消費者苦情処理部会(部会長:村千鶴子弁護士)において、消費生活センターや葬儀業者に情報提供を依頼し、前払い型葬儀契約の現状について調査し、消費者被害防止に向けた検討を行った。
  • 今回、この検討を基に、消費者行政審議会から提言が出された。

3.提言の内容

消費者被害の防止に向け、消費生活相談における留意事項や、行政に向けて法整備や学習機会の確保等の要請、さらに消費者に向けての助言、事業者への要望等をまとめた。

提言の概要版を表やグラフなどを用いて分かりやすくまとめました。
提言の概要(PDF:134KB)

主な提言内容

行政に向けて

  • 一括(2分割)前払い型生前契約による葬儀サービスに関し、消費者保護のための法整備を図ること

消費者に向けて

  • 不要な勧誘・十分理解できない契約はきっぱり断る
  • 家族とよく相談し、情報を共有しておく
  • 契約内容等を確認し、納得してから契約し、契約内容を書面に残す
  • 困った時は消費生活センターに相談する

事業者に向けて

  • 葬儀サービスの特性を踏まえ、消費者への説明責任を認識し、説明や情報提供を行う
  • 勧誘方針を明確にし、従業員に徹底する
  • コンプライアンス(法令遵守)の推進と、契約内容の適正化を図る
  • 前受け金の分離保管等の安全対策を講ずる

4.県の対応

この提言を踏まえ、提言内容についての周知を図るとともに、国に対する法整備の要請や、関係機関・団体への情報提供など、消費者被害防止に向けた取組を進める。

参考:千葉県消費者行政審議会について

  • 千葉県消費者行政審議会は、消費生活の安定及び向上に係る重要事項の調査審議等を行うため、県に設置されている附属機関。
  • 消費者センターに寄せられた苦情・相談のうち、県民の消費生活に著しく影響を及ぼし、または、そのおそれがあると認める事案などについて、同審議会に設置されている消費者苦情処理部会において、知事から付託された案件の処理や、消費者被害防止に向けた調査審議等を行う。

 

 

 

お問い合わせ

所属課室:環境生活部くらし安全推進課消費者安全推進室

電話番号:043-223-2292

ファックス番号:043-221-2969

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