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更新日:令和8(2026)年4月13日
ページ番号:842044
トマトの灰色かび病は、糸状菌による重要病害の一つで、開花直後の花弁や葉先枯れ部位等から感染することが多く、果実や茎葉等へ症状が進行します。
菌の生育温度は2度から31度ですが、適温は23度前後となっており、秋から春にかけて発生しやすい病害です。多湿な条件で更に発生が助長されます。葉に病斑が確認され、症状が進行すると果実に感染し収量が減少します。そのため下記の対策を実施し、灰色かび病を防ぎましょう。

図1.罹病した葉

図2.罹病した果実
施設栽培の1月から3月においては、日中の湿度を確保し、生育や果実の着色の進行を促すため、生産者の多くは日中でも天窓や側窓等を閉じる傾向にあります。しかし、天窓や側窓を閉じることで換気量が減少し、ハウス内が多湿となることで灰色かび病の発生リスクは高くなります。日中の温度を確保したい場合でも、夕方前に30分程の換気をする等、除湿しましょう。また雨天日は日中であっても、すかし換気(ほんの少しだけ天窓等を開ける)をしながら、暖房を稼働することで除湿しましょう(目的は除湿のため送風設定でも有効)。また適度な除湿は、灰色かび病のリスクが軽減できるだけではなく、曇天直後の晴天による萎れの防止にも繋がります。有効な手段である暖房機の稼働を検討しましょう。
ハウス内の急激な温度上昇は果実表面に結露を発生させ、結露が長時間付着すると、灰色かび病によるゴーストスポット(写真3)が発生します。特に日照が少ない年は、換気が減り多湿となりやすいため発生が多く確認されます。結露を抑えるため、以下の方法を実施しましょう。

図3.ゴーストスポット(果実表面の白く丸いシミ)
12月頃より7日から10日毎に農薬散布を行い、定期的に防除しましょう。また耐性菌が発生しないよう、異なるFRACコードの薬剤を数種類選択し、計画的なローテーション防除に努めましょう。
花ガラ・葉先枯れ部分から灰色かび病が感染することが多いため、枯れた部分を除去し、菌の感染を抑制しましょう。
灰色かび病は発生してから、上記の対策を講じても進行を止める程度で完治することは非常に困難となり、収量・収入減少に繋がります。そのため、定期的な農薬散布だけでなく、上記の灰色かび病が発生しにくい栽培管理を徹底することを実施し、収量アップを目指しましょう。
初掲載:令和8年1月
長生農業事務所
改良普及課 東部グループ
普及指導員 牧野 健太
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