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更新日:令和8(2026)年4月13日

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BCPを活用した施設園芸のリスク管理

1.はじめに

近年、農業分野が影響を受けやすい自然災害の激甚化、頻発化が進んでおり、営農継続に対するリスクが高まっています。

特に令和元年には、台風15号や19号、10月下旬の強風、大雨により、過去に類のない大きな被害を受けました。

そこで、想定外の災害等が発生した場合でも農業経営を継続、復旧できるよう、皆さんが被災した際に、早期に営農を再開するために必要な取組などをまとめたBCP(事業継続対策)の策定について考えてみましょう。

2.BCP(事業継続計画)とは

BCPとは、自然災害等による損害を最小限に抑えつつ、中核事業の継続や早期復旧を図るため、普段から実施すべき活動や緊急時における事業継続のための方法、手段等をあらかじめ取り決めておく計画であり、農業版BCPは、「農業者が災害発生後、早期に営農を再開するために必要な取組などをまとめたもの」です。

農業版BCPの作成により、皆さんが被災した際に、被害を最小限に抑え、実際の緊急時において円滑な事業復旧や継続が可能となります。

BCPの導入効果

図1.BCP導入効果のイメージ
(令和6年度園芸用パイプハウスの自力施工に係る研修会資料より(一部加工))

3.日常の災害対策からBCPを検討する

BCPは決して難しいものではなく、皆さんが普段から行っている災害対策の延長線上にあり、これまでの取組を事前に計画として落とし込むことがBCP作成の第一歩となります。

例えば、施設栽培では、平時に行っているビニールハウスの隙間や損傷部分の点検、台風直前には出入口の施錠、換気扇によるハウス内圧の調整等の対策から一歩進み、被災直後は施工業者の対応や部材が不足することを想定し、ハウスの修理に必要な器具や資材を事前に確保しておけば、実際に被災した際にも早期に営農を再開することができます。

被災して営農再開するためには「何ができて、何ができないのか」、現状把握することから始め、少しずつ改善・見直しを進めることがポイントです。

BCPの導入効果(PNG:109.2KB)

図2.台風に対するBCPの例
(千葉県農業用ハウス被害防止マニュアルより)

4.産地BCPと農業版BCP

農業分野におけるBCPは、今まで紹介してきた個々の農業者が策定する「農業版BCP」に加えて、生産品目や地域が同じである等、一定のまとまりをもつ複数の農業者と関係機関が構成員となって策定する「産地BCP」の2種類があります。

産地を構成する関係者同士の協力体制や対応事項を定める「産地BCP」の策定は、被災時に、産地全体の被害軽減につながり、生産・出荷を維持するために重要です。

5.おわりに

農林水産省のホームページに「自然災害等のリスクに備えるためのチェックリスト」 と「農業版BCP(事業継続計画書)」のフォーマットが掲載されていますので是非参考にしてください。

農林水産省ホームページ二次元コード

農林水産省ホームページ二次元コード

 

初掲載:令和7年7月
生産振興課園芸振興室
技師:佐藤 友音
電話番号:043-223-2882

お問い合わせ

所属課室:農林水産部担い手支援課専門普及指導室

電話番号:043-223-2911

ファックス番号:043-201-2615

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