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更新日:令和4(2022)年2月24日

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銚子ゆでピー組合の新たな取組~新品種「おおまさりネオ」の導入と機械化による省力化~

1.「おおまさりネオ」の特徴

(1)栽培の始まり

千葉県銚子市は、キャベツ・だいこんの一大産地として有名です。キャベツ・だいこんの輪作体系として、平成7年から落花生の栽培が試験的に始まり、「レトルトゆで落花生」として商品化をめざしました。平成10年には、銚子ゆでぴー生産組合が結成され、栽培が本格的にスタートしました。令和3年の生産者は14名、面積は7.7ヘクタール栽培されています。

(2)品種の構成

栽培されている品種は「郷の香」と「おおまさり」の2品種です。

「郷の香」は、早生で莢が白く、中粒で食味の良い品種であり、栽培のしやすさに定評があります。出荷期間は、8月中旬から10月上旬です。

「おおまさり」は、莢が大きく、豆がやわらかく濃厚な甘さが特徴の品種であり、市場の需要が高い反面、草勢が強く、繁茂しやすいことから収穫時の作業性に難点があります。出荷期間は、9月中旬から10月上旬です。

写真1.レトルトゆで落花生の荷姿

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写真1.レトルトゆで落花生の荷姿

2.新品種 「おおまさりネオ」の導入

(1)栽培のきっかけ

品種特性により栽培がしにくく、生産者に敬遠されていた「おおまさり」の後継品種として、千葉県が平成29年に「おおまさりネオ」を開発し、令和3年より栽培が始まりました。レトルト商品は従来どおり、おおまさりとして販売されます。

(2)品種の特性

「おおまさり」と比べ、草型は立性で分枝はコンパクトになり、白絹病や茎腐病に強くなりました。また、莢の外観・豆の食味は同等で美味しい品種です。

(3)評価と課題

現在、銚子ゆでピー組合では、5名の生産者が栽培しています。生産者からは、「『おおまさり』の欠点であった病気の弱さが解消され、草型は立性で葉はコンパクトになり、栽培がしやすくなった。」と評価する声があります。

一方、導入されてから1年と日が浅く、地域にあった栽培方法が定着しないため、作りなれた「郷の香」より水管理が難しく、莢実肥大期に水分が不足すると空莢が多く出てしまうこと、収穫のタイミングがわかりにくいことなどが課題です。

写真2.「おまさりネオ」の草姿

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写真2.「おまさりネオ」の草姿

写真3.JAで整備されている生脱莢機

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写真3.JAで整備されている生脱莢機

3. レトルトゆで落花生栽培の特徴      

(1)収穫作業

煎り豆用と異なり、ぼっちで乾燥させずに、収穫と同時に圃場で脱莢しています。脱莢には、共同利用の脱莢機を使用しています。また、出荷場での選別に多大な労力を要するため、生産者ごとに収穫日を事前に決め、計画的に収穫しています。

(2)連作の回避

莢が外から見えるように販売されるレトルトゆで落花生は、莢に傷があると商品価値が落ちてしまいます。特に連作圃場では莢褐斑病が発生し、外観を著しく損なうことがあります。また、莢褐斑病に対する有効な防除法は確立されておらず、現地では、連作を避けて作付けを行っています。

(3)選別・出荷

生落花生は、収穫後の食味低下が早いので、早朝に圃場内で収穫しながら脱莢され、JA施設内で洗浄、選別されます。収穫時に明らかに異常がある場合は、その場で廃棄されますが、洗浄して初めて莢に褐斑があるとわかる場合もあります。また、空莢は見た目でわからないものが多いため、人の手により、ひと莢ずつ丁寧に選別され、速やかに冷蔵されたものが「千葉県レトルト落花生製造連絡協議会」に出荷され、レトルトゆで落花生(通称:ゆでピー)に加工されます。レトルト加工での販売により、1年中購入できます。

4.生産組合の取組と今後の展望

現在、収穫時期を前倒しできるように「おおまさりネオ」のべたがけ栽培の試験に取り組んでいます。また、組合で脱莢機や洗浄機を導入し、共同利用するなど、機械化に積極的に取り組み、省力・効率化による作業負担の軽減と増産を目指しています。

 

 

初掲載:令和4年1月

海匝農業事務所

改良普及課銚子グループ

普及技術員

田上陽美

電話:0479-62-0334

お問い合わせ

所属課室:農林水産部担い手支援課専門普及指導室

電話番号:043-223-2911

ファックス番号:043-201-2615

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