サービス停止情報

現在情報はありません。

ここから本文です。

更新日:令和2(2020)年4月28日

ゆで豆用落花生の生産と流通

1.ゆで豆用落花生について

ゆで落花生は、古くから農家の間では収穫時にしか食べられない「旬の味」として知られていました。現在はゆで豆用落花生品種の普及と、レトルト落花生等が販売されるようになり、消費者が買い求めやすい商品になりました。現在、千葉県内ではゆで豆用落花生品種として、「郷の香」と「おおまさり」が栽培されています。

表1ゆで豆用落花生の商品区分と主な販売先
用途 主な販売先 主な販売期間

生さや
(自宅での調理用)

スーパーマーケット、直売所など

8月中旬~10月中旬頃

ゆで豆
(主に冷凍品)

直売所等、落花生専門店など

通年

レトルト落花生

落花生専門店(インターネット通販含む)

通年

注)各商品とも莢つきの状態で販売されています(むき実にした状態ではありません)。

表2ゆで豆用落花生品種の特徴
品種名

特徴

郷の香

莢の外観品質に優れ、収量性が高い

おおまさり

甘みが強く、食味に優れたジャンボ落花生

写真1「郷の香」の草姿

写真2「おおまさり」の草姿

 

写真3莢実の形状左から「おおまさり」、「ナカテユタカ」、「郷の香」

2.「おおまさり」の生産について

「おおまさり」は大粒の落花生で消費者の人気が高い反面、生産現場では「株が大きくなるため、2条播種だと枝が絡み合い、収穫作業が大変である」等の栽培管理上の課題が明らかとなりました。そこで、農林総合研究センターでは、慣行の2条播種よりも枝が絡みにくい1条播種での「おおまさり」の栽培方法について検討を行いました。

「おおまさり」を1条播種で栽培する場合のポイント

  • (1)播種時期は、5月中旬~5月下旬が最も適しています。
  • (2)収穫時期は、開花期後85日が最も適しています。
  • (3)2条播種と比べて、ゆで豆の製品化率が高くなる傾向があります。

<その他留意点>

  • (1)茎腐病に弱いため、トップジンM水和剤やベンレート水和剤での薬剤防除と、発病株がある場合は抜き取って圃場外へ処分しましょう。
  • (2)ヒョウタンゾウムシ類やコガネムシ類に莢を食害されると、ゆで豆製品化率が低下するため、薬剤防除と耕種的防除(捕殺)を行いましょう。
表3「おおまさり」の播種期と播種条数が、ゆで豆重や製品化率に及ぼす影響(H26)

播種期

(月/日)

播種
条数

(条/畝)

収穫期

(月/日)

開花期
後日数

(日数)

生さや重

(kg/10a)

ゆで豆重
合計

(kg/10a)

うち
製品重

(kg/10a)

ゆで豆
製品化率

(%)

5月14日

1条

9月11日

85

1,739

1,193

444

37.3

2条(慣行)

9月11日

85

1,915

1,458

494

33.9

5月28日

1条

9月24日

86

1,649

1,198

321

26.8

2条(慣行)

9月24日

86

1,882

1,462

363

24.8

6月11日

1条

10月7日

86

1,368

912

275

30.2

2条(慣行)

10月7日

86

1,606

974

266

27.3

注1)試験場所は、農林総合研究センター落花生研究室(八街市)。

注2)株間はともに30cm、裁植株数は1条播2,564株/10a、2条播5,128株/10a。

注3)製品重とは、莢の長さが4.5cm以上の2粒莢のうち、莢の外観品質の悪いもの(へこみ、シミ、虫の食害)を取り除いた収量を指す。

表4「おおまさり」の収穫期と播種条数が、ゆで豆収量や製品化率に及ぼす影響(H26)

収穫期

(月/日)

播種
条数

(条/畝)

開花期
後日数

(日数)

生さや重

(kg/10a)

ゆで豆重
合計

(kg/10a)

うち
製品重

(kg/10a)

ゆで豆
製品化率

(%)

9月5日

1条

79

1,694

1,267

402

31.8

2条(慣行)

79

1,860

1,482

399

26.9

9月11日

1条

85

1,739

1,193

444

37.3

2条(慣行)

85

1,915

1,458

494

33.9

9月19日

1条

93

1,358

1,050

326

31.1

2条(慣行)

93

1,742

1,308

359

27.5

9月25日

1条

99

1,436

1,080

307

28.5

2条(慣行)

99

1,604

1,229

385

31.3

注)播種日は平成26年5月14日で、試験場所、栽培株数、ゆで豆の調査基準は表3と同じ。

3.ゆで豆用落花生の収穫及び流通について

ゆで豆用落花生の品質低下を防ぐには、収穫当日に洗浄及び選別作業を行い、時間を空けず、生さやとして出荷するか、ゆで豆等に加工処理することが望ましいです。脱莢作業や洗浄作業は機械で省力化が図れますが、選別作業は手作業で作業時間を要するため、生産現場での1日当たり収穫可能面積は3~5a程度に留まっています。そのため、販売状況や加工処理量を考慮して、計画的な作付けと収穫作業を行う必要があります。

図1ゆで豆用落花生の収穫から販売までの流れ

 

初掲載:平成29年3月

千葉県農林総合研究センター

落花生研究室

研究員小林孝太郎

電話:043-444-0676

よくある質問

お問い合わせ

所属課室:農林水産部担い手支援課専門普及指導室

電話番号:043-223-2911

ファックス番号:043-201-2615

より良いウェブサイトにするためにみなさまのご意見をお聞かせください

このページの情報は役に立ちましたか?

このページの情報は見つけやすかったですか?