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更新日:令和4(2022)年11月11日

ページ番号:7385

栽培管理のポイントを押さえて飼料用米「アキヒカリ」で収量アップ!

「アキヒカリ」は、短稈で倒伏しにくい多収性品種です。飼料用米知事特認品種であるため、収量に応じて交付金の額が変わります。冷害に弱いため、早植えを避け5月中旬の移植により安定的な多収を目指しましょう。

1.播種・育苗・田植・施肥

種子の準備・育苗は食用米栽培に準じます。施肥は砂壌土の水田の場合、基肥は窒素成分で10アール当たり9キログラム、壌質土で6キログラム、穂肥は窒素成分で3キログラムを幼穂形成期(幼穂長1ミリメートルの時)に施用します。田植は冷害回避のため、早植は避け5月中旬に行います。栽植密度は坪当たり55から60株を目安に実施します。

2.雑草・病害虫の防除

雑草の防除、農薬散布は主食用米に準じて行います。ただし、籾で出荷する場合は飼料用米への使用の安全性が確認されていない農薬は出穂以降散布できません。

3.本田での冷害対策

「アキヒカリ」は冷害に弱いため、幼穂形成期から穂ばらみ期に日平均気温が20度を下回ることが予想される時は深水管理にして保温に努めます。

4.収穫・乾燥調製

出穂後25日以降に落水します。収穫は出穂後40日の成熟期以降に実施します。籾すりは機械の方式を選ばずに行うことができます。

図1.アキヒカリ栽培暦

(参考)平成28年度東庄町での5月中旬植え実証試験結果

項目

試験区

対照区

播種日

4月23日

3月19日

播種量(1箱当たり)

150グラム

150グラム

移植日

5月15日

4月26日

栽植密度(1坪当たり)

50株

50株

基肥(窒素-リン-カリ:10アール当たり)

12-7.8-7.8(一発肥料)

12-7.8-7.8(一発肥料)

穂肥

なし

なし

幼穂形成期

7月4日

6月19日

出穂期

7月30日

7月10日

成熟期

9月3日

8月14日

稈長(センチメートル)

93.1

81.3

穂長(センチメートル)

20.0

18.5

坪刈り収量(10アール当たり)

730.3キログラム

703.0キログラム

実収量(10アール当たり)

約720キログラム

約690キログラム

備考

台風による倒伏、8月下旬以降の天候不順により、くず米の発生量が対照区よりも多かった

 

上記のように、冷害を避けるため5月中旬に移植しても、東庄町の基準単収の564キログラムよりも150キログラム以上多い収穫量を確保できました。

写真1.6月2日(左:試験区、右:対照区)

写真2.6月24日(左:試験区、右:対照区)

写真3.8月1日(左:試験区、右:対照区)

写真4.8月19日(左:試験区、右:対照区)

初掲載:平成28年11月
香取農業事務所改良普及課
東部グループ
普及指導員
大坂龍
電話番号:0478-52-9195

お問い合わせ

所属課室:農林水産部担い手支援課専門普及指導室

電話番号:043-223-2911

ファックス番号:043-201-2615

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