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更新日:令和6(2024)年3月18日

ページ番号:8473

赤外線センサーカメラを用いた行動観察でイノシシを効率的に捕獲

作物に被害を及ぼすイノシシは、箱わな(箱型の檻)を使い、エサでおびき寄せて捕獲します。箱わなを設置する場所やエサの置き方はイノシシの足跡などの痕跡から行動を推測して決める熟練の技であり、初心者ではうまくいきません。
こで、捕獲に役立つ情報を得るため赤外線センサーカメラの利用を試みました。その結果、カメラ映像に基づきイノシシの出没場所の把握、箱わなの中へおびき寄せるエサの置き方などを工夫することができ、初心者でも効率的にイノシシを捕獲できるようになりました。

この記事に関するファイルは、下記リンクよりご覧になれます。
赤外線センサーカメラを用いた行動観察でイノシシを効率的に捕獲(PDF:216.8KB)

この記事に関する詳しい情報は、下記リンクよりご覧になれます。
赤外線センサーカメラを用いたイノシシの行動把握は捕獲に役立つ(別ウィンドウで表示)(PDF:655KB)

1成果の内容

(1)外線センサーカメラの映像により、イノシシはヌタ場(イノシシがダニや寄生虫や汚れなどを落とすための泥浴びの場所)では1年を通じて出現し、マテバシイ林では好物のドングリが多い秋に多く出現するなど、季節によって出現場所が異なることが明らかになりました。

カメラがとらえたイノシシ

カメラがとらえたイノシシ

マテバシイ林とヌタ場に設置したカメラからわかったイノシシの出没パターン

マテバシイ林とヌタ場に設置したカメラからわかったイノシシの出現パターン

(2)ノシシの出現場所を把握できれば、適切な箱わなの設置場所を決めて捕獲することができます。

(3)メラ映像でイノシシの行動を確認しながらエサの置き場所を変えることで、警戒心の強いイノシシを箱わなの中へ誘導することができ、一基の箱わなで11~2月の間に12頭を捕獲することができました。

2普及の状況

平成26年以降に各市町において赤外線センサーカメラが広く導入され、主に捕獲従事者などに貸し出しされています。また、最近は価格2万円程度で、操作の簡便な商品が開発されており、捕獲従事者自らが購入して使用する例も多くなっています。

狩猟を行うには鳥獣保護管理法に基づく試験に合格し狩猟免許を取得するとともに、狩猟を行う都道府県で狩猟者登録をする必要があります。

3問い合わせ先

千葉県農林総合研究センター地園芸研究所産環境研究室
0470-22-2603(代)

4掲載年月

平成30年1月(令和3年3月更新)

お問い合わせ

所属課室:農林水産部農林総合研究センター研究マネジメント室

電話番号:043-291-0151

ファックス番号:043-291-5319

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