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更新日:令和5(2023)年3月3日

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キュウリの土耕(どこう)・培地耕(ばいちこう)交互栽培~土耕と養液栽培のいいとこどりで安定多収を実現~

キュウリの施設栽培では、ネコブセンチュウなど土の中の害虫や病気が蔓延しやすく、生産者は作ごとに土の消毒を行うなどの対策を行っていますが、十分に消毒できないことも多く苦労しています。土での栽培(土耕)を止め、養液栽培に切り替えると、これらの被害はなくなりますが、多額の設備費がかかるのでキュウリの養液栽培は普及していません。そこで、冬期に土耕、夏期に簡易な養液栽培(ヤシ殻培地耕)を交互に行うことで費用を抑え、安定的に多収となる栽培法を開発しました。

1 研究期間

平成25年~平成30年

2 担当研究室

野菜研究室

3 成果の概要

  • 1)冬期は畝(うね)の土で栽培し、夏期は土を休ませ、畝の上に並べたヤシ殻培地で養液栽培をします(図、写真)。
  • 2)通常の養液栽培であれば、栽培ベンチや培地の加温装置など高額な機器が必要になりますが、このシステムではこれらが不要です。土耕から切替えるときも、ヤシ殻培地を並べるだけですので、低コストで栽培が開始できます。
  • 3)土耕は害虫などが増えにくい冬だけ行うので、土の消毒もほとんど要らず、多収で安定的な栽培が実現できます。

土耕・培地耕相互栽培

図 土耕・培地耕交互栽培

定植時の培地耕

写真 簡易な養液栽培(ヤシ殻培地耕)

4 期待される効果

土壌消毒をしない分、土耕より栽培期間が1か月程度長くできるので、年間の収量増が期待できます。

5 現在の状況

既に学会や研究会で発表し、実用性の高い方法であるとの高い評価を受けています。今後は、関係機関と連携して、生産者に対して普及を図っていきます。

お問い合わせ

所属課室:農林水産部農林総合研究センター研究マネジメント室

電話番号:043-291-0151

ファックス番号:043-291-5319

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