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更新日:令和5(2023)年2月3日
ページ番号:343510
発表日:令和2年2月10日
千葉県農林総合研究センター森林研究所
花粉症対策として、ヒノキ花粉の飛散を少なくすることはスギ花粉と同様に非常に重要です。森林研究所は、全国で初めて、ヒノキの優良品種の中から花粉を飛ばさない無花粉の遺伝子を持っている「丹沢6号」、「丹沢7号」の2品種を発見しました。
これらの品種を両親として種子を作ることで、花粉をまったく飛ばさない優良なヒノキ苗木を生産することができるようになります。
雄花を着けるが花粉が成熟しないため、花粉を飛ばさないヒノキのこと。これまでに神奈川県で1品種発見されているが、種子ができないのでさし木でしか増やすことができず、多量に苗木を生産することができていない。
一方、今回発見した品種「丹沢6号」、「丹沢7号」は花粉を飛ばすが、その種子から育成したものは約4分の1が無花粉ヒノキの苗木となり、多量かつ安価に生産できる。
なお、発見した品種は優良品種なので、その子供である苗木も生長等が優良となる可能性が高い。
丹沢7号から作った
無花粉ヒノキの苗木
雄花は着くが成熟せず花粉が飛ばない
(矢印が雄花)
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