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更新日:令和6(2024)年3月7日

ページ番号:8288

生産環境研究室 Agro-Environment Laboratory

研究の基本方向

南房総地域では、特産のビワや食用ナバナ、花き類などの園芸生産や観光農業が行われています。こうした園芸生産で問題となる病害虫などを克服するための試験研究を行います。また、温暖化などの気候変動に対応した病害虫の防除管理技術や新たな病害虫の早期診断技術の開発に取り組んでいます。さらに、深刻な問題であるイノシシなど野生鳥獣による農作物の被害を防止するための調査研究に取り組んでいます。

主要な試験研究課題は以下のとおりです。

  • 食用ナバナ根こぶ病の防除対策の確立

  • 各種花き類の病害虫の発生生態解明と防除対策の確立
  • 気候変動による各病害虫の発生動向の把握とその防除対策
  • 農林作物の野生鳥獣による被害軽減化技術の開発

現在の主な取組

食用ナバナ根こぶ病の防除対策の確立

南房総地域の重要な特産品目である食用ナバナ栽培では、根こぶ病の発生が大きな問題となっています。そこで、畑の健康診断を行い、その結果を基に根こぶ病を予防的にコントロールする技術の検証を行います。

食用ナバナに発生する根こぶ

[写真]食用ナバナに発生する根こぶ

各種花き類の病害虫の発生生態解明と防除対策の確立

トルコギキョウの栽培では、葉にすす状の斑点を生じる「斑点病」の発生が問題となっています。そこで、簡易な診断法や環境制御による防除技術の開発に取り組んでいます。

トルコギキョウ栽培圃場

[写真]トルコギキョウ栽培圃場

トルコギキョウの斑点病が発生した葉

[写真] トルコギキョウの斑点病が発生した葉

気候変動による各病害虫の発生動向の把握とその防除対策

昨今の気候変動により、農作物で問題となる病気や害虫の発生には様々な変化が起きています。これまで、南方性害虫ミナミアオカメムシの分布が県内で急速に拡大したことを明らかにしました。現在は気温条件がナバナ根こぶ病の発生に及ぼす影響や、野菜のチョウ目害虫及び果樹カメムシ類の発生生態の変化などの解明に取り組んでおり病害虫の発生予測技術の向上に役立てます。

県内で分布を拡大させているミナミアオカメムシ

[写真]県内で分布を拡大させているミナミアオカメムシ

農林作物の野生鳥獣による被害軽減化技術の開発

ノシシを中心に野生獣による農作物被害の対策が進められていますが、依然として被害が多い状況が続いています。そこで、野生獣による被害発生の要因を解明し、被害対策の基本となる環境整備、防護柵の設置、捕獲の効率的な運用方法を確立します。

水田に侵入するイノシシ

[写真] 水田に侵入するイノシシ

 

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お問い合わせ

所属課室:農林水産部農林総合研究センター暖地園芸研究所暖地園芸生産環境研究室

電話番号:043-291-0151

ファックス番号:043-291-5319

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