ここから本文です。

更新日:令和7(2025)年4月10日

ページ番号:754295

令和6年度STEAM教育特別授業について

1 趣旨

 「STEAM教育特別授業実施校」として県内の県立高等学校8校を指定し、指定校の生徒が、文系・理系といった枠にとらわれず、各教科等の学びを基盤としつつ、様々な習得した知識や技能等を活用しながらそれらを統合し、課題の発見・解決や社会的な価値の創造に結び付けていく資質・能力の育成を目指します。また、実施校における成果を県内で広く共有することで、県全体で教科等横断的な学びや探究的な学習の推進を図ります。

2 実施校及び対象

実施校

県立千葉高等学校、県立千葉東高等学校、県立東葛飾高等学校、県立柏高等学校
県立佐原高等学校、県立匝瑳高等学校、県立成東高等学校、県立安房高等学校

対 象

文理選択を控える1年(次)生を原則としています。

3 実施内容

 各校で現代的諸課題に係る特別授業のテーマを設定し、1回の特別授業等に留まらず、設定したテーマの下で複数回実施することとし、生徒が主体的に学ぶことができるような内容としています。

4 取組

(1)県立千葉高等学校

  • テーマ 生徒の複合的な課題を解決する資質・能力を育成する。
  • 実施日 令和6年12月18日(水曜日)
  • 講師 日本学術振興会 千葉大学 真菌医学研究センター
  • 内容 日本学術振興会のフェローシップ制度により来日し、各地の大学・研究機関で研究をしている外国人研究者を講師として、自身の研究や出身国に関する講義を英語で行った。

特別授業の様子1
細胞、免疫等の分野における研究を紹介

特別授業の様子2
複数の生徒たちから積極的に英語で質問

(2)県立成東高等学校

  • テーマ STEAM教育特別授業による教科横断的な学習を通じ、各自の進路実現に向けて、学び方やものの考え方、自主的に問題解決に取り組む態度を身に付ける。
  • 実施日 令和6年12月20日(金曜日)
  • 講師1 千葉工業大学 先進工学部
  • 内容1 「AIの現状と未来」を主題とし、「コンピュータの誕生から人工知能の歴史を説明」「ChatGPTの恐さ」「生成AIとの付き合い方」といった内容の講演会を行った。
  • 講師2 早稲田大学 法学学術院 法学部
  • 内容2 「AIを法哲学の観点から考える」を主題とし、「AIを使うにあたり、法的問題や倫理的諸問題を考える」「自動運転で事故をおこしたら誰が責任をとるのか、民事責任と刑事責任の観点から考える」といった内容の講演会を行った。

特別授業の様子3
千葉工業大学による講義の様子

特別授業の様子4
早稲田大学による講義の様子

両講演とも質疑応答では複数の生徒たちから積極的な質問が投げかけられました。

(3)その他の取組

STEAM教育特別授業の取組
学校名 主題 講師
県立千葉東高等学校 これから求められる科学・学術とは 自然科学技術研究機構
県立匝瑳高等学校 ソーラーシェアリングで実現する持続可能な農業 豊和村 村つくり協議会
県立東葛飾高等学校 臓器移植を考える 東京学芸大学付属国際中等教育学校
県立佐原高等学校 ドローンの操縦体験を含んだ、郷土の現在、東日本大震災以降、郷土の防災に関する取組の変化を学ぶ 株式会社東総コンピュータシステム
県立柏高等学校 手賀沼及び世界の水環境や汚染、再生可能エネルギーの現状 筑波大学 生命環境学群生物資源学類
県立安房高等学校 海洋生態系の生物多様性の研究 北海道大学 厚岸臨海実験所

5 成果

  • 生徒の理数系分野への意識を高めることにつながり、理数系科目選択者が増加した。
  • 多様な視点を取り入れることの重要性を理解し、多くの生徒が進路選択において広い視野を持つことの必要性を認識した。
  • 科目の得意不得意ではなく、興味や関心に基づいて文理選択を行うことの重要性を理解した。
  • 価値観や考え方に対する意識が変わり、より深い理解を得た。
  • 将来の目標を明確にし、自分の興味を追究する意欲が向上した。

※各学校の報告書から抜粋

 

 

 

お問い合わせ

所属課室:教育振興部学習指導課学力向上推進室

電話番号:043-223-4056

ファックス番号:043-221-6580

より良いウェブサイトにするためにみなさまのご意見をお聞かせください

このページの情報は役に立ちましたか?

このページの情報は見つけやすかったですか?