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ホーム > 教育・文化・スポーツ > 歴史・文化 > 文化・文化財 > 文化財 > 文化財の指定と登録 > 新指定・登録の文化財 > 国指定史跡の追加指定について(令和7年6月20日)
更新日:令和7(2025)年6月20日
ページ番号:777886
発表日:令和7年6月20日
教育振興部文化財課
国の文化審議会は、令和7年6月20日(金曜日)に開催された同審議会文化財分科会の審議・議決を経て、文部科学大臣に対し、史跡「内裏塚古墳群」(富津市)、史跡「取掛西貝塚」(船橋市)、史跡「山野貝塚」(袖ケ浦市)について、追加指定するよう答申しました。
なお、今回新指定はないため、千葉県内の史跡の件数(31件)について変更はありません。
史跡
内裏塚古墳群(富津市)
内裏塚古墳(だいりづかこふん)
上野塚古墳(うわのづかこふん)
九条塚古墳(くじょうづかこふん)
古塚古墳(こづかこふん)
稲荷山古墳(いなりやまこふん)
三条塚古墳(さんじょうづかこふん)
割見塚古墳(わりみづかこふん)
亀塚古墳(かめづかこふん)
房総半島南部に位置する、6世紀前葉の空白を挟み、5世紀中頃から7世紀にかけて大型の首長墓および中小古墳が階層的に築造された古墳群です。
地域首長の動向やヤマト政権との政治的関係、東国の特質を知る上で重要です。
史跡内裏塚古墳に、上野塚古墳、九条塚古墳、古塚古墳、稲荷山古墳、三条塚古墳、割見塚古墳、亀塚古墳の計7基、36,543.82平方メートルを追加指定し、内裏塚古墳群に名称を変更します。
空から見た内裏塚古墳群(提供:富津市教育委員会)
稲荷山古墳近景(提供:富津市教育委員会)
三条塚古墳石室(提供:富津市教育委員会)
内裏塚古墳群出土遺物(提供:富津市教育委員会)
史跡 取掛西貝塚(船橋市)
船橋市飯山満町1丁目1337番2ほか
貝塚が多く密集する東京湾東岸域にあって、最古段階の貝塚を伴う縄文時代早期前葉の集落です。
地域における貝塚形成の開始期の状況を知ることができるとともに、同時期の集落では関東最大級で、当時の生業や精神文化等の実態に迫ることのできる重要な遺跡です。
今回、条件の整った1,919平方メートルを追加指定します。
空から見た取掛西貝塚(提供:船橋市教育委員会)
貝層・動物骨集中検出状況(提供:船橋市教育委員会)
縄文時代早期出土土器(提供:船橋市教育委員会)
ツノガイ類製品(提供:船橋市教育委員会)
史跡 山野貝塚(袖ケ浦市)
袖ケ浦市飯富字山野3516番8ほか
東京湾東岸(房総半島西部)に位置する縄文時代後期から晩期の大型馬蹄形貝塚です。
この地域に集中する大型貝塚群の中で現存する事例としては最南端に位置し、現在でも馬蹄形貝塚の形状をそのまま見ることができます。出土した魚類遺体は、東京湾東岸の中央部に位置する地理的特徴をよく表しています。
今回、条件の整った109平方メートルを追加指定します。
山野貝塚現況(提供:袖ケ浦市教育委員会)
縄文晩期の盛土遺構の断面(提供:袖ケ浦市教育委員会)
縄文後期柄鏡形住居跡(提供:袖ケ浦市教育委員会)
骨角歯牙製品(提供:袖ケ浦市教育委員会)
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