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ホーム > 教育・文化・スポーツ > 歴史・文化 > 文化・文化財 > 文化財 > 文化財の指定と登録 > 新指定・登録の文化財 > 重要文化財(建造物)の指定について(令和7年10月24日)
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更新日:令和7(2025)年10月24日
ページ番号:808842
発表日:令和7年10月24日
教育振興部文化財課
国の文化審議会(会長 島谷 弘幸)は、令和7年10月24日(金曜日)に開催された同審議会文化財分科会の審議・議決を経て、文部科学大臣に対し、鴨川市所在の「大山寺 不動堂、宮殿」を、重要文化財(建造物)として指定するよう答申しました。
今回の答申後に指定されると、千葉県内の重要文化財(建造物)の件数は30件となります。また、県内の重要文化財(建造物)の指定は令和2年以来5年ぶり、近世社寺建築では、昭和60年以来40年ぶりです。
(おおやまでら ふどうどう くうでん)
(1)員数:1棟、1基
(2)所在地:千葉県鴨川市平塚1718番地1
(3)建築年代:不動堂:享和2年(1802)、宮殿:元禄12年(1699)
(4)指定基準:意匠的に優秀なもの、流派的又は地方的特色において顕著なもの
(5)指定文化財の概要:房総半島内陸部の高蔵山山頂付近に位置する、もと修験道の古刹。不動堂は、前身堂の宮殿を存置したまま再建された稀有な五間堂で、享和2年(1802)の建築。入母屋造銅板葺で正面に軒唐破風付の一間向拝を付す。二重虹梁や独特の撥束などを用いた外陣の架構は江戸後期の発達した様相を見せ、当地域における寺院本堂の時代の指標として重要である。
宮殿は元禄12年(1699)の造営。天正期前身堂の来迎柱を内包し、須弥壇と一体的に造立された独特の構造をもつ。濃密に施された華麗な彫刻や極彩色は千葉県内における早期の事例で、当地域に見られる大型宮殿の先駆例としても貴重。
不動堂と宮殿は、千葉県下における修験系寺院の近世的な展開と様相を示しており価値が高い。

大山寺 不動堂(提供:鴨川市教育委員会)

大山寺 宮殿(提供:鴨川市教育委員会)
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