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更新日:令和7(2025)年2月3日
ページ番号:733200
(しんがんじ きばな「ぞう」(たけしいはちろうのぶよしかんれんさくひん))
県登録有形文化財(彫刻)
1対
令和6年2月7日
鴨川市貝渚2002(宗教法人心巌寺)
武志伊八郎信由(初代伊八。以下、「伊八」という。)は、江戸時代後期に活躍した彫物大工である。その作品は、上総、安房地方の社寺建築を中心に遺されており、現代では特に波の表現が特徴的であると評価されることが多いことから、広く「波の伊八」として知られている。作者銘・紀年銘や作風から、伊八が手がけたと考えられる作品を「武志伊八郎信由関連作品」と呼ぶ。
心巌寺は、以前は鴨川漁港に近い場所にあったが、昭和初期に現在の場所に移転した。当該木鼻は、その際に新築した本堂に移設されている。木鼻は阿形、吽形の1対で、表面には塗装や銘文は見られない。制作年代は不明だが、同じく旧本堂から取り外された欄間「竜」の制作年代が、天明4年10月(1784)の銘がある君津市禅定院欄間の竜との対比から天明年間ごろと推測されることから、同年代の作と推測している。本作の大らかな作風は、伊八の作品の特徴をよく表している。
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